第710回 紅く染まる真如堂~岡崎紅葉散策~その11~

天台宗鈴聲山真正極楽寺、通称:真如堂境内にいます。
総門をくぐり、東を向いています。
もうだいぶ日が西に傾いていて、夕暮れが始まっています。
今回はここからさらに東に進み、
真如堂を通り抜け白川通から帰宅します。
撮影日は、2019年11月23日土曜日午後4時半。
今回が、2019年最後の記事を掲載です。

真如堂総門をくぐって、そのまま境内を東に進んでいます。
この辺の紅葉は、とても低い位置に枝が伸びています。
第94回ブログに出て来た二尊院を思い出しますね。

さらに、真如堂境内を東に進みます。
左(北)側に、真如堂茶所が見えます。
紅葉シーズンになるとこちらが茶店に変わるのですが、
まぁ時間が時間ですので、もう閉鎖されています。
……しかし周囲を撮ろうとしても、悉く紅葉に邪魔されます。
とは言え、その「邪魔」がまた絶景だったりするので、
ついつい「まぁ、いいか」と思ってしまいます。

真如堂総門から、約100m東に進みました。
紅葉越しでよく見えませんが、こちらが真如堂本殿です。

同じ位置で、南を向きました。
こちらに、手水舎と三重塔が建っています。

紅葉ではっきり見えませんが、真如堂の三重塔です。
室町時代にいったん焼失しましたが、
江戸時代後期の1817年に再建されました。
現在は非公開ですが、重要文化財です。

そして、こちらが真如堂の手水舎です。
ボタンを押す形式が、銭湯のカランを思い出させます。

真如堂総門から東に約100m進み、さらに東を向いています。
こちらがその真如堂の本堂ですが、
時間が時間なのでもう閉まっています。
ご本尊は阿弥陀如来(うなずきの弥陀)で、
本堂御本尊共に、重要文化財に指定されています。
天台宗鈴聲山真正極楽寺(通称:真如堂)は、
平安時代中期の984年に戒算上人が創建されました。
当時から多くの人々の信仰を集めましたが、
応仁の乱などの戦乱で完全に焼失してしまいました。
現在のこちらは、江戸時代後半の18世紀や19世紀に
多くの方々の尽力で再建されたものです。

真如堂本堂の南側に回り込み、東を向きました。
ちょっと、この辺りを散策します。

新世堂本堂の南側に、特に多くの方々が集まっておられます。
この真如堂は京都でも特に紅葉が濃い寺院ですが、
その中でもこの辺りがいちばん紅葉が集中しているので、
そちらを眺める方々が、こちらに集結されてます。

その位置で、真如堂を北に向いています。
ちょうど真如堂本堂正面を横切る形になります。
あと数十分で、この時期の日没です。
(この日の日没は、だいたい午後5時です)
それまでに、バス停に着かないといけません。

先程の位置から真如堂本堂正面を北上し、
真如堂境内のさらに北を見ています。
この辺りも、相当紅葉が濃いですね。

真如堂境内をさらに数m北上すると、こちらに池に出ます。
そろそろ落葉も始まり、水面に紅葉が落ちていました。

真如堂本堂北西端から、東を向いています。
では、こちらをそのまま東に向かいます。

真如堂本堂の北側を東に向かっていて、北を向きました。
こちらの池は、先程の地点からここまで伸びています。

真如堂本堂の北側をさらに東に進み、北東端まで来ました。
その本堂の東側に、渡り廊下が伸びています。
こちらの北側に真如堂庭園があるのですが、
午後4時を過ぎているので中には入れません。

真如堂本殿の東側に伸びる渡り廊下から、東を向いています。
では、ここからさらに東に進みます。

さらにこの小径を東に向かっています。
先程の渡り廊下から、約20mでこちらで突き当たります。
目の前に記念碑が建っていますが、
碑銘をよく読んでいないので何の碑か分かりません。
ここからは、手前の矢印を参考に白川通を目指します。

その矢印の前で、南を向きました。
少し先に、こちらのお堂が見えます。
薬師如来の石像が祀られている薬師堂ですね。
次はあちらの許まで進み、お参りしました。

その薬師堂の南に回り込み、東を向きました。
ではこの矢印の通り、さらに東に向かいます。

先程の小径をそのまま東に向かっています。
約30m進むと、ちょっとずつ下り坂に変わります。

その下り坂は、だんだんと下りの石段に変わります。
右(南)側の石製の杭は真如堂の境目で、
あの杭の向こうはもう真如堂ではありません。

その石段を約50m東に下りました。
もう周囲は真如堂境内ではないので、この辺りは住宅街です。
ではその石段を下りて、この突き当りに向かいます。

真如堂境内から続いていた石段を下りて、北を向きました。
この辺は、完全に山の中の住宅街です。
京都大学の東側から西に吉田山が続くのですが、
こちらは、その吉田山中の一つ神楽岡の中腹です。
……実は自分が初めて真如堂に来たときこちら側から来たのですが、
真如堂の入り口が分からずここをずっと先まで登ってしまいました。

今度は、同じ位置で南を向きました。
左(東)側のガードレールの向こうは、崖です。
道端にたくさんの葉が落ちているということは、
それだけこの辺が紅葉に囲まれているということです。
次は、こちらを進んでいきます。

その山道を約100m南へ下ってきました。
だんだん途切れ途切れにはなりますが、
右(西)側は住宅が続きます。
左(東)側の崖から、遠くが見渡せます。
向こうの山は東山で、その手前が鹿ケ谷です。

真如堂の石段から下り切ってから、この坂を約200m下りました。
山道を下り切った目の前に、川と橋が見えますね。

その橋の上から、北を向いています。こちらは、白川です。
水源は比叡山の山中で、そこから南南西に流れています。

その橋の同じ場所で、今度は南を向きました。
この白川はこのまま南下して、京都市動物園の北側で暗渠化します。
その後琵琶湖疎水に合流して、約500m西の下流で分岐します。
そして祇園を通過して、鴨川に合流します。
(第229回ブログを参照)

その橋の上から、東を向いています。
約50m先に大通りが見えますが、あちらが白川通です。
(第701回ブログで訪れた琵琶湖疎水記念館や
京都市動物園に面した道ですね。

そして、そのまま白川通に出てきました。
こちらにこの看板が立っているので、
初めて真如堂に来たときにこちらのルートを進みました。
(実は、裏道なのですが……)

その看板の前で、そのまま東を向きました。
ここから少し北上すると、すぐに東に抜ける道があります。
そこをさらに東に進むと、約200m先に大豊神社の一の鳥居です。
つまり、第361回ブログの位置まですぐに行くことができます。
まぁ直線距離は本当にすぐなのですが、
その間に急こう配の下り坂と上り坂があります。
その理由で、真如堂は蹴上・哲学の道紅葉散策編から外れました。
取りあえず目の前の横断歩道を渡り、
白川通東側歩道に向かいます。

先程の位置から、白川通を約50m南下しました。
歩道橋の袂付近に、「真如堂前」バス停があります。
では、ここから市バスに乗って京都駅に戻ります。
これで、2019年の岡崎紅葉散策は終了します。
~次回は、新年早々例年通り伏見稲荷に初詣です~
~追記 その1~
この辺の地図を貼り付けます。
詳しくは、ここをクリックしてください。
天台宗鈴聲山真正極楽寺(真如堂)が、起点です。
……よく考えたら、「岡崎紅葉散策編」は
京都市左京区から一歩も外に出ていません。
また真如堂境内の様子は、こちらをクリックしてください。
真如堂のサイトから、リンクさせています。
~追記 その2~
大晦日に、暴風が……
更新日の2019年12月31日火曜日に、ちょっと外出しました。
七条通を西に歩いているとだんだん風が強くなって、
「七条河原町」交差点のコーヒーショップの看板が倒れていました。
さらに、「七条烏丸」交差点の居酒屋の幟も倒れていました。
ついでに、「七条堀川」交差点ではプラスチックゴミが散乱して、
お婆さんがゴミを追いかけて右往左往さていて、
何故か自分もごみ収集に加わってしまいました。
台風の日々にこのようなことはよくありますが、
この日のこの時間帯は晴れていました。
(まぁその後小雨が降りましたが……)
そのような状況で、こんな強風は初めての経験でした。
~追記 その3~
皇后杯は、日テレ・ベレーザ
そう言えば、先日女子サッカーのなでしこリーグの
皇后杯決勝戦が行われ、日テレ・ベレーザが
浦和レッドダイアモンズを倒して優勝しました。
「個人技の日テレ」と実況はおっしゃっていましたが、
日テレは、前線へのプレッシング
つまり組織的戦術が優れていました。
逆に浦和はそういう一瞬の判断が求められる組織プレーに
そもそも弱点があったように思います。
ポストプレーが日本一の菅澤選手を軸に、
強烈な攻撃を繰り返していましたが、
それ一本では日テレに守り通されてしまいます。
浦和に限らず、最近のなでしこリーグ各クラブは
そういう個人による判断力や戦術眼が弱いですね。
(その中で日テレは判断力や組織力が、ずば抜けています)
2019年女子サッカーのW杯では、
男子並みの激しさと組織力で欧州各国が世界を席巻しました。
なでしこ日本がその位置に戻るためには、
選手一人ひとりの判断力とそれに裏打ちされた戦術眼が
何よりも必要です。
それを考えれば、もっと男子並みの激しさとプレッシングが
選手一人一人に求められているのではないかとも思います。
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