第65回 祇園祭宵山散策その6~鯉山から黒主山

錦小路から室町通を北に向いています。
今回は室町通を北上し、最初に来た三条通まで進みます。
撮影日は、2012年7月15日日曜日午後6時。
今回が宵山散策の最終回です。

錦小路から室町通を北に約50m進みました。
右(東)側に、京都芸術センターが見えます。
かつての京都市立明倫小学校です。
京都市の中心部の人口減少を受け、
京都市内の多くの小学校が統廃合しました。
そのような学校は、
現在いろいろな施設に生まれ変わっています。

室町通をさらに20mほど北に進みました。
ここは、「山伏山」です。

「山伏山」の会所の2Fにいらっしゃるご神体です
……と思ったら、ご神体を撮影するカメラマンの図です。
「山伏山」は、八坂の塔(法観寺の仏塔)の傾きを法力で直したとされる
浄蔵貴所(じょうぞうきしょ)という山伏を表しています。

人混みでなんだかわからないことになっていますが、
「山伏山」を通り抜け、室町通を北に進んでいます。
蛸薬師通との角まで来ました。

室町通から、蛸薬師通を東に向いています。
少しだけ、こちらに寄り道します。

室町通から、蛸薬師通を東に約20m進みました。
左(北)側に、このようなお店がありました。
小物屋さんですが、こちらもたくさんの方が入っていきます。

さらに30m東に進みました。こちらは「橋弁慶山」です。
だんだん日が傾いてきたので、提灯に火が灯りました。

「橋弁慶山」から、東に約10m進みました。
こちらに、「橋弁慶山」の会所があります。

「橋弁慶山」の会所の2Fに、ご神体がいらっしゃいました。
人気がある山なので、立ち止まる方が多いです。

こちらの「橋弁慶山」は、
五条大橋(今の松原橋。第20回ブログに出てきます。)での
武蔵坊弁慶と牛若丸(のちの源義経)との決闘を表しています。
20年前に来たときはご神体が互いの方を向いていた気がするのですが、
……気のせいでしょうか?
こちらの写真をクリックすると、拡大することができます。

さらに蛸薬師通を東に進み、烏丸通の手前まで来ました。
右(南)側の赤レンガの建物は、烏丸通にも面しています。
ここはもともと「北國銀行京都支店」でした。
(確か何かの文化財指定を受けていたと思います)
銀行が撤退した後は、レストランになっていました。
「きょうと 明日と これからと」というブログで、
(ウチのブログと相互リンクしています)
ここの「賀茂ナスバーガー」を勧めていました。
それがおいしそうだったので、
この日の楽しみにしていたのですが、
「品切れです。追加に、時間がかかります」
と言われて、食べられませんでした……
かなり楽しみにしていたのですが……

蛸薬師通を西に戻ってきました。
分かりにくいですが、もうすぐ室町通との角です。

蛸薬師通から、室町通を北に向いています。
あと3基で、「全山鉾制覇」です。

蛸薬師通から、室町通を約50m進みました。
目の前に、「鯉山」と会所があります。

「鯉山」の会所の入り口ですが、すごい行列です。
実は、ここが一番人気のある会所です。

「鯉山」のご神体や見送りは、この先にあります。
「鯉山」の粽が下がっています。
買った粽は、このように下げればいいのですね。

あと約5mなのですが、ここからが長かったです。
ただ、この後ろも約10mの行列になっています。

やっと中に入ってきました。「鯉山」の胴掛が見事です。
これはベルギー製のじゅうたんを裁断して、
それぞれ前掛け、胴掛、見送りを作っています。
この図柄は、ギリシャ文学「イーリアス」の一説です。

「鯉山」のご神体の木彫りの鯉と見送りです。
ご神体は左甚五郎の作で、
滝を上り龍になろうとしている鯉を表しています。
ご神体も見送りも、重要文化財に指定されています。
この写真も、クリックすると拡大できます。

その「鯉山」の会所で、この手拭いを買いました。
中央の鯉がけっこうお気に入りです。
ただ、見事すぎてお風呂では使えません。
結局、装飾品として飾っています。

「鯉山」の会所を出て、室町通をさらに北に向かっています。
六角通との角にまで来ました。

室町通から、六角通を東に向いています。
今度は、こちらの方に寄ってみます。

室町通から、六角通を東に約50m進みました。
お地蔵さんの脇に、「浄妙山」の会所がありました。
こちらにも寄ってみます。

「浄妙山」の会所です。
ご神体の僧兵浄妙と一来法師が中央にいらっしゃいます。
こちらも写真をクリックすると、拡大されます。

会所に飾ってあった「浄妙山」の巡行の様子です。
浄妙の頭上に一来法師の姿があります。
こちらは、「平家物語」の宇治川の戦いから取材しています。
戦場に一番乗り(高価なほう美が出ます)しようとした浄妙が
寸前に一来法師に飛び越えられて一番乗りを奪われた一説です。

会所を出ると、目の前に「浄妙山」がありました。
では、六角通を西に進み、室町通に戻ります。

六角通を西に進み、室町通に向かう途中です。
こちらは、呉服屋さんのようです。なかなかしゃれたお店です。

六角通を西に進み、室町通との角に来ました。
今度は右折し、室町通を北に進みます。

六角通から、室町通を北に向いています。
いよいよ最後の山鉾に向かいます。

六角通から、室町通を約50m進みました。こちらは、「黒主山」です。
黒主だけに、全面「黒」一色です。これで、全山鉾を制覇しました!

「黒主山」の脇に、会所がありました。
こちらは、その中にいらしたご神体です。
「黒主山」は、大伴黒主にちなんだ山です。
平安時代の和歌の名手「六歌仙」の一人ですね。

会所では、団扇も売られていました。
こちらは、何もかも黒一色です。

「黒主山」北側の呉服屋さんも黒一色でした。
そのお店からこのようなものが掲げられていました。
この中に金色の鯉が5尾いるらしいのですが、
自分は4尾までしかわかりませんでした。

室町通をさらに北に進んでいます。ようやく三条通に戻ってきました。
直進すると、第60回ブログで出てきた「役行者山」にたどり着きます。
今回は、ここを右折して東に進みます。

室町通から三条通を東に向いています。
ここから、地下鉄の「烏丸御池」駅を目指します。

室町通から三条通を東に進んでいます。
夕方になって、この辺にも露店が立つようになりました。

さらに東に進み、三条烏丸の交差点に戻ってきました。
第59回ブログとも第60回ブログとも様子が違います。
この時間になると、烏丸通も車両通行止めになっています。

三条烏丸の交差点から、北に50mほど進みました。
ここは、地下鉄「烏丸御池」駅6番出口です。
今回の宵山散策は、ここから出発しました。
日が傾いて、第60回ブログとは様子が違います。
今からここを下りて、地下鉄に乗って帰宅します。
祇園祭宵山散策~全山鉾制覇の記録~は、
午後6時45分にて終了です。
~次回は三条通を東に進み、繁華街のただなかに入っていきます。
要するに、通常営業に戻ります~
~追記~
この辺の地図を貼り付けます。
詳しくは、ここをクリックしてください。
そして、こちらは祇園祭山鉾の配置です。
また、今回は「山伏山」から始まり、
「橋弁慶山」→「鯉山」→「浄妙山」と回り
「黒主山」で全山鉾制覇です!
この辺の地図を貼り付けます。
詳しくは、ここをクリックしてください。
そして、こちらは祇園祭山鉾の配置です。
また、今回は「山伏山」から始まり、
「橋弁慶山」→「鯉山」→「浄妙山」と回り
「黒主山」で全山鉾制覇です!