第641回 正伝永源院の方丈庭園
相国寺の塔頭寺院の慈照院に訪れたのが、
約2カ月前の2019年1月24日でした。
こちらは、その時渡されたスタンプラリーです。
(慈照院は、上の段左から2番目に載っています)
今年(2019年)から、「京都冬の旅」の神社仏閣に
3ヶ所訪れると記念品か飲食券がもらえるようです。
2019年「京都冬の旅」企画も、3月18日に終了です。
ですから、ちょっと慌てて建仁寺の塔頭寺院を数カ所回りました。
最近よく来る京阪電鉄「祇園四条」駅です。
「京都冬の旅」のパンフレットを見て、
一瞬妙心寺や大徳寺方面も考えましたが、
近所で手早く回れて、スタンプ対象店舗に近い
祇園にある建仁寺がいちばん手っ取り早いので、
こちらを急いで散策します。
撮影日は、2019年3月10日日曜日午後2時50分。
このくらいの小雨の方が、却って花粉症がひどくなります。
先程まで自分が乗っていた車両が、出町柳方面に去ります。
京都の京阪電鉄は、「七条」駅~出町柳」駅間が地下鉄です。
京阪電鉄「祇園四条」駅ホームに、こちらの階段があります。
では、こちらからコンコースに上がります。
先程の階段を上がって、コンコースに来ました。
次は、目の前の改札口を出ます。
京阪電鉄「祇園四条」駅改札を出て、東を向きました。
祇園の中心に向かうなら、こちらが便利です。
「スターバック」の先から階段を上がると、
「南座」の脇から地上に上がれます。
(第629回ブログを参照)
京阪電鉄「祇園四条」駅改札口の左(東)側に、
狭い通路が長々と南へ続いています。
今回は南座側ではなく、こちらの通路を通ります。
この通路は蛇行しながらも結構長く、約200m続きます。
こちらは祇園の南端に向かうには都合の良い道で、
祇園からの帰り道によくこちらを利用します。
先程の位置で、左(東)を向きました。
では、こちらの階段で地上に上がります。
階段を上ると、団栗橋東詰の「団栗川端」交差点南東角に出ます。
この日は(2019年3月10日)小雨が降っていましたが、
特に傘を必要と思わない程度でした。
鴨川東岸の川端通から、団栗通を東に向いています。
今回ブログは、この団栗通を東進するのがメインです。
川端通から、団栗通を約50m東に進みました。
こちらは、京都では珍しいジンギスカン専門店です。
(詳細は、第282回ブログの最後の方参照)
その東側に、ゑびす神社の裏手に通じる道があります。
そのジンギスカン専門店の前から、団栗通を東に向いています。
向こうの大和大路で団栗通が突き当たっているように見えますが、
実は道幅が狭くなってまだまだ東に伸びています。
(この辺の様子は、第228回ブログ参照)
大和大路まで東進し、団栗通から大和大路を北を向いています。
このまま進むと、約200m先で四条通に出ます。
今度は団栗通から、大和大路を南に向きました。
ここから約150m先にゑびす神社があります。
ですから、10日ゑびすの際はここに露店が並びます。
さらに、大和大路から団栗通を東に向きました。
では、だいぶ狭くなったこの団栗通を東に進みます。
大和大路から団栗通を約50m東に進み、南に向きました。
地図上は建仁寺塔頭寺院の興雲庵と書かれていますが、
「陀枳尼尊天」と書かれた碑があるように、
実際には豊川稲荷社が建っています。
とは言え、豊川稲荷社は仏教寺院の中にいらっしゃることが多く
(宇迦御霊神をご祭神とする伏見稲荷社とは、ここが異なる点です)
こちらも興雲庵に合祀されています。
(こちらの詳細は、第625回ブログ参照)
本当は先程の豊川稲荷社にもお邪魔したいのですが、
どうやらお目当ての寺院の閉門時間まで微妙になっているので、
目的地以外は今回は立ち寄りません。
豊川稲荷社の前で、団栗通を東に向いています。
左(北)が今回ブログのメイン正伝永源寺で、右(南)が建仁寺です。
建仁寺北端にいらっしゃるの豊川稲荷社は、
この建仁寺の鎮守社という性格も持っています。
豊川稲荷社の門前から、団栗通を東に約50m進みました。
では、この角を左(北)に折れます。
団栗通から、こちらの道を北に向いています。
では、左(西)側の正伝永源院の塀沿いに北上します。
団栗通から、先程の道を約30m北上しました。
では、こちらから正伝永源院に入っていきます。
正伝永源院は通常非公開寺院ですが、
2019年の「京都冬の旅」の期間中のみ公開されていました。
先程の門をくぐってすぐに庫裏があるのですが、
そちらの方には一般の参拝者は入れません。
その庫裏の前で、左(南)を向きました。
では、こちらから正伝永源院境内を進みます。
その門をくぐると、墓地に出ます。
いちばん手前に、こちらがいらっしゃいました。
織田有楽斎のお墓です。
織田信長の弟でいろいろ武勲も立てていますが、
どちらかと言えば茶人として名を遺した方です。
この正伝永源院を江戸時代初期に再興させたことでも有名ですね。
正伝永源院境内の石畳の道は、墓地の中で左(西)に曲がります。
そして、その先に正伝永源院の方丈が建っています。
今回の散策のメインですね。
正伝永源院の方丈では、仏間や一部の部屋を除き撮影可能でした。
こちらは、方丈の南側庭園の東端部分です。
まだつぼみが固いですが、枝垂桜が見事です。
もう1ヵ月したら、さぞかし絶景になるでしょうね。
こちらは、方丈庭園の中央部分です。
池の周囲の松が、立派な枝振りです。
よく見ると、イロハモミジも見えます。
つくづく、そういう季節にここに来られないのが残念ですね。
さらに、こちらが方丈庭園の最西端です。
こちらの茶室が、織田有楽斎が建てた如庵という茶室です。
実物は国宝なのですが、そちらは愛知県に移築されました。
こちらは元あった場所に、後に再建されたものです。
続いて、こちらの杉戸絵です。桜を描いていますね。
確か当時のものではなく、後の世の新作です。
そして、こちらも対になる杉戸絵です。
こちらは……鴛鴦(おしどり)でしょうか?
そして、こちらの襖絵も撮影可能でした。
自分の脇で、動画撮影されておられる方もいらっしゃいました。
一見すると墨絵なのですが、小さな満月が黄色く描かれています。
確か元内閣総理大臣の細川護熙氏の作品です。
(後述しますが、こちらは細川氏の菩提寺でもあります)
撮影不可の仏間から、外側の西側庭園を撮っています。
大きな南側庭園と異なり、小じんまりとした趣のある庭園です。
その庭園に、こちらの庭石がありました。
見ていると、赤ん坊のように見えますね。
これで、方丈の周囲を一通り見てきました。
では、こちらを出て行きます。
正伝永源院方丈から、墓地に戻ってきました。
北を向くと、周囲に大きなお墓が並んでいるのが分かります。
この中に、先程の織田有楽斎のお墓もいらっしゃいます。
その一角に、こちらの墓石が立っていました。
どうやら、細川氏歴代のお墓のようです。
正伝永源院は、元々織田有楽斎所縁の「正伝寺」と
細川氏の菩提寺「永源庵」という2寺が合わさったものです。
神仏分離令直後の京都では、
大きな禅寺の塔頭寺院の多くが廃寺になりました。
永源庵がその余波で廃寺となって正伝寺が引っ越してきたのですが、
(どちらも、建仁寺の塔頭寺院です)
ところが、当時の細川伯爵が自分たちの菩提寺の廃寺を憂えられて
何とか「永源庵」の名前の残そうとされたのが、
この「正伝永源庵」という名称の由来です。
正伝永源院を出て、南を向きました。
では、約30m先の団栗通まで戻ります。
正伝永源院の前から団栗通に戻り、東を向きました。
団栗通は、約50m先の花見小路で突き当たります。
団栗通から、花見小路を北に向いています。
ここから四条通までの約200mが、
多くの方がイメージされる「祇園」の花街です。
(第624回ブログを参照)
今度は団栗通から、花見小路を南に向きました。
この突き当りに、臨済宗建仁寺派総本山建仁寺の北門があります。
ただ今回も、もうだいぶ写真を貼り付けました。
今回は、ここまでです。
~次回は建仁寺塔頭寺院の両足院に向かいます~
~追記 その1~
この辺りの地図を貼り付けます。
詳しくは、ここをクリックしてください。
臨済宗建仁寺派正伝永源院が、起点です。
~追記 その2~
最近PCの調子がおかしいです
今回ブログ撮影が2019年3月10日で、
翌3月11日に少し時間があったので、
一気にブログを仕上げようとしました。
ところが、PCの調子がおかしく何度もフリーズして
結局完成まで数日かかりました。
……と書いてみましたが、
要するに更新に日数がかかった言い訳です。
~追記 その3~
2019年度「京都冬の旅」は、
3月18日までです
今回ブログで紹介した正伝永源院は、
通常非公開寺院で中には入れません。
今回の特別別公開も2019年3月18日月曜日で終了します。
それ以降はこちらに入れませんので、ご注意ください。
~追記 その4~
京都サンガが連勝?
2019年3月9日と3月10日に、J2リーグ第3節がありました。
我らが京都サンガはアウェイで福岡と戦い、
なんと0-1で勝利しました!
ダゾーンに入っていない自分は一切試合を観ていませんが、
後半24分に黒木選手が点を入れたそうです。
これで京都サンガは2勝1分け0敗です。
まだまだ序盤ですが、今のところは万歳三唱したい気分です。
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