第541回 三十三間堂 法住寺殿~法住寺節分会~その2
三十三間堂境内の東側庭園に、
細長い石畳の道が南北に伸びています。
この石畳の道は、車いすで移動される方に配慮されたものです。
この道より東側が法住寺殿址庭園で、
かつての後白河上皇の邸宅にあった法住寺殿の名残を持っています。
蓮華法院(三十三間堂)境内に東隣の「法住寺」の名前があるのは、
鎌倉時代~室町時代の三十三間堂が法住寺の一部だった名残です。
このブログでは、その庭園を「法住寺殿」と表記します。
その「法住寺殿」で、南を向いています。
前回ブログに登場した「厄払い」ご一行は
まだこの三十三間堂の周辺を回られていて、
そちらが法住寺に戻るまでに今回は三十三間堂を回りきります。
撮影日は、2018年2月3日節分の水曜日午前11時15分。
寒いですが、穏やかな晴れの日でした。
同じ位置で、少し西を向きました。
「法住寺殿」は南北に細長く東西はとても短いので、
目の前に三十三間堂が伸びています。
そのお堂沿いに桜並木が続き、春には絶景に変わります。
その位置から少し南下すると、石畳の道が東に折れます。
すると三十三間堂の朱い塀の手前に、こちらが見えます。
左(北)側の大きい方が納経塔で、古いお経が納められています。
右(南)側が、後白河上皇の供養用です。
上皇の13回忌が行われた際、
法要を行った法然がこちらに建立しました。
(法要自体は、第109回ブログ最後に出て来た長講堂で行われました)
この辺りも、春になると絶景に変わります。
(第300回ブログを参照)
その供養塔の前で、また南を向きました。
この辺りの寒椿が満開でした。京都の冬と言えばこちらの花ですね。
では、その向こうに見える手水舎に進みます。
こちらが、三十三間堂の手水舎です。
その奥に、お地蔵さんが並んでいますね。
こちらは「夜泣き地蔵」で、夜鳴き止めのご利益があるそうです。
(第482回ブログに出て来た本隆寺の夜泣き止めの松と同じですね)
三十三間堂の手水舎前で、南を向きました。
左(東)側に、三十三間堂の勅使門が見えますね。
その寺院もそうですが、この三十三間堂も勅使門は閉まっています。
その三十三間堂勅使門の前で、「法住寺殿」を西に向きました。
こちらが、三十三間堂のちょうど中間点です。
この石段の向こうを越えて堂内に入ると、
目の前にご本尊の湛慶作千十観音像がいらっしゃいます。
修学旅行生が記念撮影するのが、だいたいこの位置です。
同じ位置で、「法住寺殿」を南に向いています。
では、石畳の道に沿ってここを南下します。
三十三間堂の前と「法住寺殿」との境目に、桜並木が続きます。
その桜の枝を大きく写してみました。
現在2月初旬なのですが、まだまだつぼみが固いですね。
「法住寺殿」の石畳の道をさらに南下しています。
「法住寺殿」は南側の方が桜の濃さが目立つのですが、
節分のころはただの枯れ枝並木です。
その位置で、石畳の道がT字路になっています。
ちょっとそちらを眺めてみます。
こちらが、そのT字路から東を向いた様子です。
池の向かい(東)側に、枝垂桜が並んでいます。
春になると、ここは三十三間堂境内でいちばんの絶景に変わります。
三十三間堂境内の「法住寺殿」をさらに南下しています。
そろそろ三十三間堂境内最南端の「太閤塀」が見えてきました。
では、桜の枯れ枝の先に見える朱い建物に向かいます。
こちらが、その「朱い建物」です。鐘が下がっているので鐘楼です。
こちらは第287回ブログでは修復中でしたが、
第300回ブログでは完成していました。
三十三間堂鐘楼の前で、南を向きました。
「法住寺殿」は南北に約150mあるのですが、
そろそろ最南端に達しようとしています。
石畳の道を南下して、「法住寺殿」南端まで来ました。
三十三間堂の塀は、こちらの南側だけ特別古いものです。
こちらは「太閤塀」と呼ばれており、塀自体が重要文化財です。
室町時代半ばの応仁の乱以降、権勢を誇った法住寺も
度重なる戦災でみるみる衰退していきました。
そして安土桃山時代に入った16世紀末に、
鴨川以東のこの辺りから五条通にかけての場所に
豊臣秀吉が建てた豊国廟や大仏殿がありました。
この塀や脇の南大門は、元々その大仏殿のものでした。
三十三間堂はその際にその大仏殿の一部とされましたが、
江戸時代に入り徳川家康がその大仏殿を解体すると、
三十三間堂は蓮華法院と言う独立した寺院となりました。
「法住寺殿」を突き当り、西を向きました。
ここからは「法住寺殿」ではありませんが、
三十三間堂境内の石畳の道は続きます。
太閤塀に沿って、石畳の道を西に歩いています。
こちらは……チューリップですね。
まぁ、花が咲くのはもう少し先でしょうね。
その石畳の道から、北を向きました。
こちらが、三十三間堂の西側庭園です。
先程の「法住寺殿」より寂しい感じがしますが、
毎年1月の「通し矢」は、ここから向こうに矢を射ます。
三十三間堂境内南西端に、こちらの稲荷社がいらっしゃいます。
次は、こちらにお参りして先に進みます。
その稲荷社の前で、三十三間堂西側庭園を北に向きました。
では、こちらを北上します。
三十三間堂西側庭園を約150m北上しました。
この左(西)側は墓石や供養塔が並ぶのですが、割愛しています。
(その辺は、287回ブログに掲載しています)
目の前に、前回ブログに出て来た参進閣が迫ってきます。
こうして見ると、三十三間堂の北側を参進閣が覆っていますね。
さらに北上して、参進閣の西側にまで来ました。
この先(北側)が三十三間堂の駐車場で、さらに北が七条通です。
ちょうどこの辺りに近づいたとき、周囲の塀の向こうから
法螺貝と太鼓の音色が響いてきました。
おそらく、この塀の向こうに前回ブログの
「厄払い」ご一行が練り歩いていらっしゃいます。
そちらが戻る前に、法住寺に行かないといけません。
その位置で、西を向きました。
目の前の門を出ても、外には行けません。
この辺りが休憩所になっていて、春になると絶景になります。
(第300回ブログを参照)
同じ位置で、東を向きました。
では、こちらから参進閣経由で三十三間堂内に入っていきます。
三十三間堂内は、一切の撮影が禁止されています。
ですから、堂内の写真はありません。
数千体の千手観音像の数と湛慶作千手観音像の巨大さが、
こちらのお堂を極楽浄土の世界に変えます。
また、その前に並ばれる二十八分衆のお姿も、見事ですね。
(個人的にお気に入りの婆素仙人像を堪能しました)
三十三間堂の事実上玄関の参進閣から出て、
三十三間堂の出入り口を出ました。
この辺りが、三十三間堂の駐車場です。
三十三間堂の駐車場では、自動車や観光バスなどは
西側の大和大路から出入りします。
そして自転車や歩行者は、こちらの東側から出ます。
三十三間堂の東側の門を出ると、「三十三間堂廻り」に出ます。
そこから、北を向いています。
「三十三間堂廻り」は、約30m先の七条通で突き当たります。
(京都国立博物館が建っています)
その位置で、「三十三間堂廻り」を南に向きました。
三十三間堂の敷地内に、京都市が管理するトイレがあります。
実はこの辺には、飲食店に入らないとトイレがありません。
三十三間堂内にはトイレがあるのですが、
養源院や法住寺にいるときはこちらの存在がかなり助かります。
先程の位置から、「三十三間堂廻り」を約70m南下しました。
右(西)側に、三十三間堂の勅使門が見えますね。
三十三間堂勅使門の前で、「三十三間堂廻り」を南に向いています。
約70m先に、重要文化財の三十三間堂南大門が見えます。
左(西)側には、第299回ブログに出て来た養源院の門があります。
その南側に後白河天皇陵・法住寺と続きます。
ここから見ると、既に法住寺が賑わっています。
これは……例年よりもはるかに多い人出ですね。
ここからそちらに向かう訳ですが、
もう今回はだいぶ写真を貼り付けました。
今回は、ここまでです。
~次回は法住寺節分会で、いろいろご馳走になります~
~追記 その1~
この辺りの地図を貼り付けます。
詳しくは、ここをクリックしてください。
天台宗法住寺が、起点です。
~追記 その2~
節分のウチのネコ
本当は前回ブログ載せる予定でしたが、都合により今回に載せます。
2018年2月3日節分の水曜日午前9時ごろです。
自分が部屋から母が寝ている寝室の前を通り過ぎようとすると、
母の布団にくるまっていたウチのネコが起きてきました。
このずっと前から目が覚めていたようで、
誰かが起き出すのを待っていました。
自分が1Fまで下りてくると、ネコも一緒に下りてきました。
喉が渇いていたようで、自分がひねった蛇口を
自分が手を洗うより先に割り込んできました。
そして、水道から直接水を飲んでいます。
喉を潤したウチのネコが、こちらを向きました。
上目遣いで、こちらを見詰めています。
これは、空腹のサインですね。
そこで、餌箱からこちらを取り出します。
最近は、このメーカーがお気に入りのようです。
ウチのネコの1食分は、こちらを半袋分と
ドライフードをr手のひらに一掴みです。
それらを同時に食べるのが、ウチのネコのお気に入りです。
(片方だけだと、食べてくれません)
……で、食べ終わったらこうなります。
ネコを飼ったことのある方ならお分かりでしょうが、
ことわざ通りに本当にネコは食事後に顔を洗います。
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