第49回 初夏の車折神社 後編~三条通西から東~その4
ここは、京福電車(嵐電)「車折神社」駅のホームです。
今回は、ここから南に車折神社を抜け、
三条通を東に進み、
有栖川を通り抜けて帷子ノ辻まで行きます。
撮影日は、2012年5月27日日曜日午後4時。
だんだん日が傾いてきて、涼しくなってきました。
「車折神社」駅には、改札がありません。
駅のホームから神社に直接入ることができます。
「車折神社」駅から出ました。
前回に引き続き、車折神社の中に入っていきます。
先ほどの写真から南に進み、5m先で少し左にカーブしました。
(要するに、前回ブログで進んだ道を逆に進んでいます)
末社の一つ地主神社の前に立っています。
左(東)には、天満宮初め末社が3柱おられます。
(弁財天は、もっと手前です。フレームから外れています)
右(西)側の「清めの社」には、また熱心な方がお参りしておられます。
ここを南に直進します。
北側の末社のある鎮守の森を抜けると、急に明るくなりました。
ようやく、右(西)側にある本殿にお参りします。
では、本殿に行く前に手水所に行きます。
先ずは、ここで手を清めます。
手水所の柄杓に、寄付された方の名前が書かれていました。
「青ニプロ」って、確か声優の芸能プロダクションですよね。
では、この鳥居をくぐって車折神社の本殿に入っていきます。
車折神社の拝殿です。カエデの木が絡むように伸びています。
ここは、清原頼業(きよはらのよりなり)を祀っています。
平安時代の儒学者ですね。
後嵯峨天皇の牛車の車が、この辺りで裂けたことがありました。
これが、車折神社の由縁です。
本殿はこの向こうにありますが、ちょうど親子三人が
神主さんにお祓いを受けている最中だったので撮影は遠慮しました。
この写真をクリックすれば、拡大されます。
本殿の参拝を終えました。ここは、本殿の東側にある道です。
駅からずっと続く道ですね。
ここを南に進み、三条通に向かいます。
目の前の枝垂桜は、春になると見事な花を咲かせます。
さらに進みます。この後ろに、本殿の鳥居があります。
左(東)側に見える石碑は、「芸能神社」のものです。
ここを抜けて、車折神社を出ます。
車折神社を抜けました。
この先の突き当りにある三条通に向かいます。
三条通に戻って、東を向きました。
左に見えるのは、市バスの「車折神社前」バス停です。
とりあえず、この先に見える鎮守の森を目指します。
ただ、その前に……
「車折神社」バス停から5mほど東に行ったところにある
この寺院に寄ります。
ここは、浄土宗の正定院です。
室町時代の末期に、この近所の豪商によって建てられました。
門が閉まっているので、中には入れません。
手前にお地蔵さんが何体かいらっしゃったので、
こちらを参拝しました。
「車折神社」バス停から東に約200mほど進みました。
目の前の鎮守の森に行く前に、この橋に近づきます。
この川は、有栖川(ありすがわ)で、今は南を向いています。
水源は、もっと北西の大沢池や鳥居本の方です。
そして南南東に流れていき、
最終的には上野橋付近で桂川に合流します。
今はこんな流れですが、
むかしは巫女がこの川で体を清めたそうなので、
もっと水もきれいだったのでしょう。
橋を渡って、鎮守の森に近づきます。
ここも小さな神社です。
ここは、斎宮神社です。主神は、天照大神です。
この神社は、もともと皇族の女性が斎王になるときに
有栖川で体を清めるための施設です。
(斎王とは、伊勢神宮の巫女の筆頭のことです)
平安時代はかなり大きい神社だったそうですが、
後醍醐天皇が有栖川で体を清めることを廃止したため、
室町時代以降はどんどん小さくなりました。
この神社のクスノキはそれはそれは見事なのですが、
大きすぎて上手く写真に撮れませんでした。
では、また三条通を東に進みます。
斉明神社から三条通を東に約100m進みました。
スーパー銭湯と「黒潮市場」が並んでいて、
さらにその向こうに「ユニクロ」が続きます。
「黒潮市場」とは大黒屋のことで、
京都中心に展開する高級スーパーマーケットです。
この辺りは大きな駐車場や飲食店も多く、
周辺住民が集まって来るところのようです。
「黒潮市場」の北向かいです。洋菓子店の「那伊斗」(ないと)です。
京都の洋菓子店の喫茶室はとても小さいところが多いのですが、
ここはテーブル2つにカウンター席までありました。
「キャラメル」という名前のクリームブリュレを食べてみました。
クリームの食感と底に敷かれたビターチョコのハーモニーが最高でした。
(6月4日訂正)
「黒潮市場」から、東に約100m進みました。
このファミリーレストランの駐車場に寄ります。
ファミリーレストランの駐車場に着きました。
北側に、鎮守の森が見えます。
ファミリーレストランの駐車場から北側にカメラを向けています。
京福電車(嵐電)の線路の向こうに、神ノ木弁財天が見えます。
この辺の土地神様で、毎年11月にお祭りがおこなわれています。
(由来はかなり面白いのですが、長くなるので省略します)
とても小さな神社ですが、
大きなクスノキが独特の世界を作っています。
本当は中に入りたいのですが、
ここから神社までの道がかなり複雑なのでここで済ませます。
(この位置で柏手を打たせていただきました)
実は自分のお気に入りに神社なので、写真は大きめにしました。
(クリックすると、拡大できます)
ファミリーレストランの南向かいに、
お地蔵さんがいらっしゃいました。
また、撮らせていただきました。
お地蔵さんの前から、三条通を東に見ています。
遠くを見ると、この先で左に緩やかにカーブしています。
カーブが終わると、三条通は緩やかな上り坂になります。
また飲食店が目立つようになり、
少しずつ賑やかになってきました。
理髪店の時計を見ると、午後五時が近づいています。
日が沈むまでに時間がありますが、
確実に日が西に傾いてきました。
先ほどの写真から、東に約50m進みました。
ここは、帷子ノ辻の交差点です。
(左側にある標識からもわかります)
右側の「大映通商店街」は、広隆寺への近道です。
ただ、このブログはあくまで三条通を進みます。
先ほどの写真から、北に3m移動しました。
ここは、京福電車(嵐電)の「帷子ノ辻」駅です。
この駅はターミナルで、
嵐山・北野白梅町・四条大宮行きの電車が出ています。
さすがに遅くなって来たので、今回はここから帰ります。
~次回は、太秦(うずまさ)に入り、広隆寺を目指します~
~追記~
この周辺の地図を貼り付けます。
ただ、今回は東西にだいぶ移動しましたので、
車折神社~斎宮神社はここをクリックしてください。
さらに、斎宮神社~帷子ノ辻はここになります。
ちょうど京福電車(嵐電)の「車折神社」駅から
「有栖川」駅を経由して「帷子ノ辻」駅に至る道です。
この周辺の地図を貼り付けます。
ただ、今回は東西にだいぶ移動しましたので、
車折神社~斎宮神社はここをクリックしてください。
さらに、斎宮神社~帷子ノ辻はここになります。
ちょうど京福電車(嵐電)の「車折神社」駅から
「有栖川」駅を経由して「帷子ノ辻」駅に至る道です。
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