京の道 今日の道 第450回 攝取院に寄り道~伏見稲荷初詣2017~その1
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第450回 攝取院に寄り道~伏見稲荷初詣2017~その1

新年あけましておめでとうございます。
旧年(2016年)中からご訪問して頂き、
ありがとうございました。
本年(2017年)も、何卒宜しくお願いいたします。


さて、2017年もまた初詣から始めます。
それも、毎年変わらない伏見稲荷大社に向かいます。
ただ2016年同様2017年も元日が快晴だったので、
毎年通っている自分ですら辟易するくらいの人出でした……
今年(2017年)も、人人人の伏見稲荷大社にご案内いたします。

450-1.jpg
本当は京阪電鉄「七条」駅の方がウチの家から近いのですが、
わざわざ京都駅まで寄ってJR奈良線「稲荷」駅に来ました。
今回は、この駅前にある伏見稲荷大社に向かいます……
と言いたいところですが、世の中そんなに甘くありません。
諸事情により、「寄り道」を余儀なくされました……
撮影日は、2017年1月1日元旦の午後2時半。
2年連続快晴の元日です。


450-2.jpg
京都駅から2駅乗ってきたJR奈良線の急行電車が、
宇治・奈良方面に去っていきます。
普段のJR奈良線は「東福寺」駅に急行が停まるものの、
「稲荷」駅は普通電車しか停まりません。(京阪電鉄と真逆ですね)
それが、正月限定で、この駅にも急行電車が停まります。
……まぁそれは毎年のことなのですが、
電車から降りられた方々の数が、例年よりはるかに多いです!
ですから、駅員さんの緊張加減が2015年と全然違います。


450-3.jpg
JR「稲荷」駅ホームから、改札口に向かいます。
ここを見ても、混み具合が例年と違います。


450-4.jpg
JR奈良線「稲荷」駅を出て、東を向いています。
駅から伏見稲荷大社までは、約5mの距離です。
(本町通の道幅分です。つまり、駅の向かいが伏見稲荷大社です)
ところが、駅から伸びる人の波が
伏見稲荷大社一の鳥居から遠ざかる南に向かって伸びています。
あまりの人出に伏見稲荷大社表参道から、
本町通まで参拝者の行列があふれだしています……
ここまで混むのは、毎年こちらに来ている自分でも初経験です。


450-5.jpg
JR奈良線「稲荷」駅から、本町通を南に向いています。
ここから、右側通行で行列が南に伸びています。
では、この行列に並びます。


450-6.jpg
JR奈良線「稲荷」駅の入り口から、本町通を南に進んでいます。
すると、右(西)側にこちらのレンガ造のランプ小屋が見えます。
JR東海道線(琵琶湖線)はもともと名神高速道路付近を通っており、
JR奈良線の一部は、そこから京都駅に向かう路線でした。
こちらは、その当時から存在する日本最古の鉄道施設の一つです。


450-7.jpg
そのランプ小屋の南側が、少し改築されてました。
金網の一部が取り払われ、そこに簡易改札口が増設されていました。
つまり、改札を増設しないといけない程の人出になっています。


450-8.jpg
その改札口の先で、やっと行列が北向に変わります。
右(東)側に画材屋さんの「きりん画房」が見えていますので、
伏見稲荷大社の表参道から約100m南に下がったのでしょうね。


450-9.jpg
行列の最南端から、本町通を南に向きました。
ここまで来ると、すぐ先にJR奈良線の踏切と
攝取院の地蔵堂が見えます。
もうここまで来たら、こちらの方にも寄り道します。


450-10.jpg
攝取院自体は境内に入ることができないのですが、
本町通沿いの地蔵堂には参拝が可能です。
(しかも、日中は地蔵堂は開放されています)
こちらには、腹帯地蔵尊がいらっしゃいます。
安産のご利益があって、今はこの大きさですが
江戸時代には多くの大名の帰依を受けて
(厳密には、大名の奥方の帰依を受けて)
相当栄えていたようです。
(詳細は、第133回ブログ参照)


450-11.jpg
腹帯地蔵尊がいらっしゃる地蔵堂の北側に、
こちらのお地蔵さんの祠がいらっしゃいます。
次は、こちらにお参りします。


450-12.jpg
攝取院の北側に、このまま東に伸びる小路があります。
本町通より狭い3mほどの道幅の道ですが、自動車が通ります。
(しかも、一方通行ではありません)
昨年(2016年)の初詣は、こちらから伏見稲荷大社に向かいました。
今年(2017年)も表参道の様子から、こちらを通ります。


450-13.jpg
高校生のころからこの道を時々使いますが、
実は自分はこの道の名前を知りません。
多少蛇行していますがこの道は東に伸びる上り坂で、
本町通周辺に住んでいる住民の生活道路です。
ただ、この日(2017年1月1日)は明らかに観光客姿の
方々が数多くこの道を利用されています。


450-14.jpg
まぁこのブログでも、この道は何度も出てきています。
ただ、それだけにこの道には注意点があります。
この道自体は東に一直線で分かりやすいのですが、
右(南)の脇道は少しでも入ると渦巻き状に複雑になります。
そちらに向かえば、自分でも迷ってしまいます。
ですから、もしこのブログを読んでこちらに来られたら
絶対にそちらに向かわないようにしてください。

本町通から、約100m東に進みました。
ここで、十字路に出ます。


450-15.jpg
その十字路で、北を向きました。
向こうに見えるコンクリート製の建物は、伏見稲荷大社の宿泊施設で
頼めば有料で食事も出してくれます。
この建物を目印にそちらに向かえば
伏見稲荷大社の本殿前に出るのですが、
今回はさらに寄り道するのでこの道は進みません。


450-16.jpg
先程の十字路から、さらに東に坂道を上ります。
大半の方々が十字路で曲がられたので、
こちらの人通りはほとんどありません。


450-17.jpg
先程の十字路から、さらに東に坂道を上りました。
ここで、また筋違いの十字路に出ます。
ここを左(北)に曲がっても、伏見稲荷大社本殿前に出ます。
(第367回ブログのルートですね)
ただ、今回はもう少し東に寄り道してからここを進みます。


450-18.jpg
筋違いの十字路から、さらに約50m東に坂道を上りました。
向こうの住宅で、この道は突き当たります。
ただしここは行き止まりではなく、南北に伸びる道と交差します。


450-19.jpg
その突き当りで、南を向きました。
すると、先ほどの住宅以南に墓地が広がります。
こちらは、先ほど出てきた攝取院の墓地です。
かなり古い墓地なのですが、
中央に南北に伸びる道がこの墓地を貫いています。
その道は、自分も含めた地域住民が生活道路として利用しています。
ですから、この墓地にあまり「怖い」というイメージがありません。


450-20.jpg
突き当りの住宅の前で南北に伸びた道が、墓地を貫く道です。
この道をずっと進むと、石峰寺宝塔寺の前に出ます。
そして小屋には墓守さんがいらして、
こちらでろうそくや線香を求められます。


450-21.jpg
こやにいらっしゃる墓守さんから、
ろうそくと線香(1セット100円)を買ってこちらにお参りします。
こちらは、第169回ブログ以来のぬりこべ地蔵さんです。
実はぬりこべ地蔵さんは、詳しい出自が諸説あります。
ただ、もともとは京都市伏見区ススハキ町にいらっしゃいました。
(ここから真西約300m先の京都警察学校周辺)
明治時代にその地に日本陸軍第16師団練兵所が作られたため、
こちらに移設されました。


450-22.jpg
ぬりこべ地蔵さんの北側に、こちらの石仏群が並んでいます。
おそらく元々はこの辺りのお墓だったものが、
無縁仏になったのでしょうね。
何しろ、この辺りのお墓は相当古いですから……


450-23.jpg
ぬりこべ地蔵さんからすぐ南に「若冲」の石峰寺があるのですが、
そこまで回る時間はないので、ここから北に戻ります。


450-24.jpg
ぬりこべ地蔵さんから約50m北上し、西に向きました。
こちらが、先程本町通からここに来た道です。
ではここから西に進み、来た道を少し戻ります。


450-25.jpg
先程の住宅前のT字路から西に約50m坂道を下り、
筋違いの十字路まで戻ってきました。


450-26.jpg
その筋違いの十字路で、南を向きました。
なかなか雰囲気のよい路地ですが、
先述の通りもしこちらに進むと100%道に迷います。
手前の石碑に見えるのは、
「お山」(稲荷山)の「お塚」と同じようなものです。


450-27.jpg
今度は十字路で、北を向きました。
では、この路地を北上していきます。


450-28.jpg
この路地は、だんだんと北西に曲がりながら蛇行します。
初めはコンクリート製の建物中心でしたが、
だんだん木造の町家が建ち並ぶようになりました。


450-29.jpg
結局この路地は、蛇行の末に東西に伸びます。
この先のT字路より南に、人通りが多くなります。
攝取院の北側の小路を東に約100m進んで北に曲がると、
最終的にこちらに出ます。


450-30.jpg
そのT字路で、北を向きました。
約50m先に、伏見稲荷大社拝殿が見えます。


450-31.jpg
T字路から、約50m北上しました。
目の前が伏見稲荷大社拝殿で、その奥が社務所です。
フレームから完全に外れていますが、
この右(東)側が伏見稲荷大社本殿です。
ここから2017年の初詣となりますが……
当初の予想以上の人出です。

とは言えもうだいぶ写真も張り付けましたので、
今回はここまでです。

~次回は、東丸神社と伏見稲荷大社に初詣です~


~追記~
この辺りの地図を貼り付けます。
詳しくは、ここをクリックしてください。
攝取院が、起点です。
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テーマ : 京都道案内
ジャンル : 地域情報

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初めてコメントさせていただきます

いつも楽しく拝読させていただいております。今回の記事も大変興味深く読ませていただきましたが、一点だけ指摘させていただきますと、JR奈良線で運行されているのは、「急行電車」ではなく、「快速電車」です。JR各社では、国鉄時代からの決まりで、現在のところ、「急行」という種別呼称は、普通運賃(乗車券)の他に急行料金(急行券)が必要な列車のみに用いております。この点、多くの私鉄とは異なりますので、ご注意いただければ幸いです。何卒どうかよろしくお願い致します。

Re: 初めてコメントさせていただきます

ブルーノートさん、初めまして。
コメント、ありがとうございます。

実はブログを書いていたとき、
「みやこ路快速」の呼称をうっかり忘れてしまい、
適当に書いたのが実情です。
さらにこの「みやこ路快速」が
快速・新快速のどちらに相当するのかも
よく分からなかったので、
半分ごまかす意味がありました。

個人的には「そういえば、「急行」の呼称がないなぁ」
くらいにしか思ってませんでした。
なるほど、納得しました。
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生まれたときから50数年
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中2のころから
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各系統の停留するバス停や
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そのまま貼り付けました。
電車の情報もありますが、
嵯峨野嵐山など
沿線の観光情報が
詳しく書いてあります。

「きょうもいろいろ」
ここと同じ
京都観光のブログです。
許可をいただいたので、
リンクさせて
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「ひまわりパパの
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ご家族のことを書かれた
ブログです。
こちらも
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「アマランサス☆
だいあり~」
いろいろなことを
書かれたブログです。
こちらも、
許可をいただいて
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いただきました。

「写真缶」
京都周辺の写真と
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写真ブログです。
こちらも、
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「幼児連れで
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こちらは、
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「京のお店 今日のお品」
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さまざまなお店と
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「未分類」
京都を書いては
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他の「道ブログ」とは
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「ここって、
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「限定公開」
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こうなりました。
京都サンガの応援に、
東京に行った記事です。
(国立競技場と明治神宮)

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「京都サンガ」
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「東福寺と泉涌寺」
ウチの近所なので、
一番よく行きます。

「伏見稲荷大社」
ウチの氏神様です。
初詣など
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「ゑびす神社」
毎年参拝しているので、
独立させました。

「清水寺から平安神宮」
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一番有名なコースです。
これから京都観光を
考えておられる方は、
ここをご覧ください。

「京都紅葉散策」
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散策してきました。
毎年11月23日に行く
紅葉散策は含まれません。
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「京都桜案内」
桜の季節にあちこち
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「祇園散策」
花見小路の花街や
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参考にしてください。

「節分」
毎年少しずつ増えます。

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春から初夏を中心に
京都市内各地のお祭りを
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「松尾散策」
地蔵院や鈴虫寺、
松尾大社や法輪寺など
松尾を散策します。

「嵯峨野嵐山」
嵯峨野嵐山周辺散策です。

「京都駅前散策」
京都駅から
五条通にかけて
あちこち回りました。

「蹴上・鹿ヶ谷散策」
南禅寺のある蹴上や
哲学の道がある鹿ケ谷を
散策しています。

「太秦散策」
蚕ノ社や広隆寺、
映画村など太秦周辺を
散策しました。

「花園散策」
JR「花園」駅から
北側の衣笠山手前の
「きぬかけの路」に
かけて散策しました。
妙心寺や等持院など
並んでいます。

「松原通東から西」
清水寺~西小路間の
松原通を東から西へと
写真で追いかけます。
京都盆地を輪切りにして、
地域ごとの違いを
楽しんでください。

「松原通東から西」EX
松原通が終わる西小路から
京都盆地の西の端の
松尾までを書いています。
松原通の記事と
併せて読むと、
京都盆地の東西の様子が
よく分かります。

「三条通西から東」
嵐山から始まり、
名神高速道路
京都東インターまでの
三条通を西から東に
書いていきます。

「本町通北から南」
京都盆地の東側を通る
本町通を南から北に
進みます。

「寺町通南から北」
河原町通の1本西
寺町通を
五条通から北大路通まで
散策します。
[六原」経由で、
「本町通編」と
つながっています。

「烏丸通北から南」
「寺町通編」の最終回
今宮通から南に
十条通まで続きます。

「大和大路南から北」
本町通より1本東にある
大和大路を北上します。

「鞍馬口通東から西」
室町時代に
京都最北端の道だった
鞍馬口通を下鴨神社から
金閣寺まで進みます。

「きぬかけの路散策」
その金閣寺から西に
龍安寺や仁和寺経由で
北嵯峨まで進みます。

「塩小路東から西」
京都駅前の北側を
東西に貫く塩小路を
東端の智積院から
西端の梅小路公園まで
進みました。
そのあと、
七本松~佐井西通間の
{西塩小路編」も
続きます。

「千本通南から北」
平安時代の中心
旧朱雀大路である
千本通を
七条通から、
鷹峯まで進みます。

「高倉通南から北」
京都中心街を縦断する
烏丸通と河原町通の
中間を貫く高倉通を
北上していきます。
神社仏閣よりも、
飲食店の取材が中心に
なってしまいました。

「上立売通東から西」
今出川通の北側に伸びる
東西の道を散策します。
京都市街地屈指の
桜がきれいな通りです。

「若宮通南から北」
西本願寺と東本願寺の
中間点を通る小路を
北上しました。
京町家と古い商店街の
京都らしい町並みです。

「若宮通南から北」EX
「若宮通編」の最後から
三条通まで
若宮通の真北の通りを
北上していきます。

「釜座通南から北」
若宮通を真北に
延長した先の釜座通で
三条通~京都府庁間を
北上しました。
途中、二条城に
立ち寄りました。

「錦小路東から西」
四条通の1本北に伸びる
錦小路を東から西に
進みます。
錦市場から祇園祭鉾町へ
最終的に住宅街に
移動していきます。

「五辻通東から西」
上立売通と今出川通の
中間に伸びる五辻通を
東から西へと進みます。

「正面通東から西」
脳卒中のリハリビがてら、
比較的ウチに近い
正面通を
東から西に進みます。
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