第368回 千本鳥居から奥院へ~新年稲荷山散策~その2
東丸神社の前から、伏見稲荷大社拝殿前で北を向いています。
左(西)側に、伏見稲荷大社楼門が見えます。
本来ならここから本殿にお参りですが、この参拝者数です。
参拝者の行列は、先ほどから全く動きません。
今年(2016年)は先に「お山」に登って、
本殿には帰りに寄ることにします。
(そうしないと、登山中に日が沈んでしまします……)
撮影日は、2016年1月1日金曜日の元旦午後3時。
今回は、全ての写真がクリックすると拡大されます。
そういう訳で目の前の本殿には向かわず、
伏見稲荷大社拝殿の西側を北に進みます。
伏見稲荷大社拝殿や本殿の北側には、
伏見人形や神具を売っているお店が並びます。
左(西)側に鳥居が見えますが、ここから御幸通が始まります。
ここを進めば、前回ブログの京阪電鉄「伏見稲荷」駅前です)
伏見稲荷大社拝殿の西側から北に進み、東を向きました。
右に小さく本殿が見えますね。
この北側の参道を東に進むと、「お山」に上ることができます。
その参道を東に進み、ほぼ本殿の北側にまで来ました。
この参道の北側は、土産物屋さんが並んでいます。
その大半が、もともとは伏見人形のお店です。
(まぁ、今でも伏見人形がお土産の中心なのですが……)
その参道をさらに東に進み、伏見稲荷大社社務所も通り過ぎました。
目の前の鳥居をくぐれば、いよいよ「お山」に入ります。
2015年は、大雪のためにここで引き返しました。
その赤い鳥居をくぐると、石段があります。
この石段の右(南)側から千本鳥居が始まるのですが、
その前にその周辺の末社に寄ります。
……と言いたいところですが、この人出です。
あちらの方には、行けそうにありません。
ですから、ここからお参りです。
左(西)から、長者社(秦氏の祖霊神)・荷田社(荷田氏の祖霊神)、
蛭子社(事代主)・猛尾社(素戔嗚尊)・若王子社・日吉社(大山咋神)、
八幡宮・両宮社(伊勢神宮の内宮と外宮)です。
この石段の突き当りには、玉山稲荷社がいらっしゃいます。
ちなみに、社殿は重要文化財に指定されています。
元々は宮中にいらしたのですが、
明治以降の東京遷都後にこちらに移転されてきました。
(社殿は、宮中からの移築です)
玉山稲荷社の南隣に、馬殿がいらっしゃいます。
こちらのお供え物は、今年もニンジンです。
(煮干しは、全ての社殿に共通ですね)
玉山稲荷社の前で、南を向きました。
この道は約30mで突き当たり、そこからまた東に石段が続きます。
こちらが、そのさらに東に続く石段です。
石段の先に、また立派な社殿が見えますね。
こちらも重要文化財の奥宮です。
こちらは末社ではなく、本殿とは同格の別社と考えられます。
元々は広大な回廊が付いていたそうです。
その奥宮の南側から、千本鳥居が始まります。
ここから、本格的な稲荷山登山です。
千本鳥居の出発点から、東を向いています。
ろの記念写真を撮られる方が多く、
この日もこの辺りは賑わっていました。
では、千本鳥居を東に進んでいきます。
ここから、少しずつ上り坂になります。(山道ですからね)
木製の赤い鳥居が、延々続きます。
まるで、朱色のトンネルのようです。
ただ意外に鳥居間の隙間はあって、
脇道に逸れることができる場所もあちこちあります。
千本鳥居入り口から、約50m東に進みました。
この辺りから左(北)に石段があって、その先に祭場があります。
自分が小学生のころ(約40年前)は誰でも入れて、
亡き祖父や母とここに来たときは
この祭場で休憩してから前へと進んでいました。
そう言えば、TVアニメのARIAの2期5話で
この稲荷山が出てきたとき
(厳密には火星に創られた人工島ですが)
その祭場での場面もありました。
斎場への石段の前から、千本鳥居を東に向いています。
2016年元日は快晴ということもあって、
本当にたくさんの方々でいっぱいですね。
千本鳥居入り口から、東に約100m進みました。
普段はどちらを通っても良いこの分かれ道が、
この日(2016年元日)限定で右側一方通行になっています。
それだけこの日は、多くの方がいらしたということなのでしょうね。
そういう訳で、今回は右側の緩やかな坂道を進みます。
今までのブログでは、左側の急な坂道を通っていました。
千本鳥居の右側のルートから、さらに先を進みます。
こちらは緩やかな分、鳥居と鳥居の間に隙間があります。
第135回ブログで通った左側のルートは鳥居がもっと密集していて、
日の光もあまり入らない場所すらありました。
さらに千本鳥居の道を進んでいきます。
鳥居の脇に、灯籠が釣ってあります。
この辺りには街灯が一切ありませんので、
これらがなかったら本当に真っ暗闇になります。
千本鳥居の分岐点から、約100m進みました。
分岐した道は、この先で合流します。
分岐した道の合流点は、広くなったところに
たくさんの方がいらっしゃいました。
こちらは、千本鳥居から進んで最初の社である奥院です。
室町時代後期の1499年には記録が載っていますが、
創建がいつなのかよく分かってはいません。
御祭神は、稲荷大神(宇迦御霊神)です。
では、こちらにもお参りしていきます。
奥院のさらに奥(東)に来ました。
このずっと先に、稲荷山の「三の峰」(下之社)がいらっしゃいます。
石垣の手前に、たくさんの方々が並んでいます。
行列の先には古い石灯籠があって、
上部の丸い石が取れるようになっています。
これを「おもかる石」と言って、持ち上げるときに軽く感じたら
願い事がかなうと伝えられています。
ウチの母に勧めてみたら、前に持ったときに相当重かったそうで
それでもう持ち上げたくないそうです。
そう言えば、自分もいつも重く感じて
いつの間にか持ち上げなくなっていました。
奥院境内の南側に、奥院の社務所があります。
ここの規模の割には大きいのですが、
この賑わいを見ればそれも納得です。
社務所の西側は茶店なのですが、
第135回ブログで桔梗の鉢を眺めて冷やしあめをいただきました。
(まぁ、その時は真夏でしたし)
奥院境内から、北を向きました。
こちらから先も延々と赤い木製鳥居は続きますが、
「千本鳥居」と呼ばれる場所は
伏見稲荷大社の奥宮~奥院間に限定されます。
ですから、観光客の大半はここで引き返される……はずが、
この日(2016年元日)はこの先も満員でした。
まぁ、自分たちも今回ブログではここから先にも進みます。
(今までのブログでは、全てここで引き返していました)
奥院から、稲荷山を北に進んでいます。
この辺は、緩い上り坂です。
奥院から、稲荷山の山道を約50m進みました。
すると、こちらに鳥居と祠がありました。
以前何度も来たときには、記憶にない場所です。
よく見ると、石段も鳥居も新しいですね。
多分中国人と思うのですが、
ここにかばんを置いて記念写真を撮られていたので、
自分が説明をしてかばんを下ろしていただきました。
自分の感触ではアジア系の方がこういう時素直で、
西洋の方々が割と頑なです。
人の名前を書いた石が並んでいるので、
多分こちらは墓所です。
「お山」には原始時代から続く墓所がたくさん残っていますから、
多分そうでしょう。
その墓所の近くに、こちらの火山弾が置いてありました。
なぜかその上に、龍などを模った石製人形が並んでいます。
どういう意図かは、よくわかりません。
元の参道に戻り、北を向きました。
では、ここからさらに先に進みますが、
もうだいぶ写真も貼り付けました。
今回は、ここまでです。
~次回は、この先の熊鷹社に向かいます。
赤い鳥居と並ぶもう一つの稲荷山の姿があります~
~追記~
伏見稲荷大社のサイトにある
「お山」の地図を貼り付けます。
詳しくは、ここをクリックしてください。
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