第184回 上善寺の地蔵堂~寺町通南から北~その20

地下鉄「鞍馬口」駅の南側出口の前で、烏丸通を北に向いています。
約70m先に、鞍馬口通との交差点があります。
今回は烏丸通から鞍馬口通を東に進み、上禅寺を目指します。
撮影日は、2014年1月23日木曜日午後3時。
曇り空から、晴れてきました。

先ほどの地点から烏丸通を約70m北に進み、
鞍馬口烏丸の交差点に来ました。
左(西)側に地域スーパーが見えます。
他にも多くの商店が見られ、この辺が賑やかなことが分かります。

烏丸通から、鞍馬口通を東に向きました。
1車線の一方通行の道が、ずっと東の下鴨神社まで続いています。
豊臣秀吉による御土居はここより北側にも伸びていましたが、
当時の地元民にはここが「京都最北端」と認識されていたようです。

烏丸通から、鞍馬口通を東に約70m進みました。
この土塀の建築物は、前回ブログにも出てきた真宗大谷派明光寺です。
では、こちらを通り過ぎて先に進みます。

明光寺の前から、鞍馬口通を約50m東に進みました。
こちらも前回ブログに出てきた酒屋さんです。
ここから、さらに東に向かいます。

さらに鞍馬口通を東に約50m進みました。
こちらも、前回ブログで紹介した和菓子の「幸楽屋」さんです。
前を通ったときはなるべく寄るようにしているのですが、
前回ブログでたくさん買ったので、今回は素通りします。

「幸楽屋」さんから、鞍馬口通を東に約50m進みました。
左(北)側に、閑臥庵が見えてきました。今回も、ここに寄ります。

こちらが、閑臥庵の三門です。黄檗宗だけに、門も中国風ですね。
第170回ブログに出てきた石峯寺の門とよく似ています。

閑臥庵の門をくぐりました。
枝垂桜と羅漢像の向こうに、閑臥庵の境内があります。

前回ブログでは閉まっていたのでここで引き返したのですが、
今回はこの中に入っていきます。

入ってすぐ右(東)側に、こちらのお地蔵さんがいらっしゃいました。
先ずは、こちらにお参りします。

山門から入って正面に、こちらの鎮宅霊符神堂があります。
鎮宅霊符神とは、道教の神様で陰陽道の最高神です。
こちらの寺院は、江戸時代初期に後水尾天皇が夢枕に従い
鎮宅霊符神を貴船神社奥の院より移したのが始まりです。
写真の左側に「関係者以外の立ち入りを禁じます」とあります。
実は、この寺院は普茶料理屋だけでなく、
夜間はお酒を出すバーにもなります。
この看板は、その関係でしょうか?
黄檗宗の寺院のいくつかは精進料理屋にもなるのですが、
夜間にお酒を出す店になるのはかなり珍しいです。

これ以上本堂の方には行けないようですので、
鞍馬口通に先に進んでいきます。
(予算的に普茶料理は厳しく、バーは夜から開きます)

閑臥庵から、鞍馬口通を東に向いています。
寺町通とのT字路まで、あと70mほどですね。

そして、こちらが寺町通とのT字路です。
南西角が「鞍馬湯」という銭湯、
南東角が「フェルメール」という喫茶店です。
(こちらには前回ブログで寄り、カレーライスをいただきました)

その寺町通は、この浄土宗上善寺で付き当たります。
今回は、こちらの中に入っていきます。

上善寺山門をくぐりました。
境内のそれぞれの場所に石畳が放射状にのびているのが
この寺院独特で面白いですね。

こちらは、山門付近にいらっしゃる天道大日如来です。
1m以上もある大型の石仏で、
少なくとも鎌倉時代以前のものだそうです。

天道大日如来の東側に手水舎があるのですが、
塀で閉鎖されて入れません。
その東側に屋根つきの休憩所があります。

さらに境内の東端に、こちらのお地蔵さんたちがいらっしゃいます。
恐らくは、大半がかつてのお墓でしょうね。
ちなみに、ここは江戸時代に越前松平藩の菩提寺でしたので、
歴代大名のお墓もあります。
さらに、禁門の変に敗戦したために自刃した
入江九一のお墓もここにあります。

お地蔵さんの左(北)側に、こちらの地蔵堂があります。
恐らくここに参拝される方の大半は、ここがお目当てです。
こちらのお地蔵さんは元々深泥池にいらっしゃいましたが、
廃仏毀釈でこちらに移ってきました。
こちらの「深泥地蔵」は、小野篁作と伝えられています。
第19回ブログで紹介した六道珍皇寺や
第105回ブログで紹介した引接寺の閻魔大王像を彫った人ですね。
ですから、ここも地獄信仰ということになります。
普段はとても静かなところですが、
毎年8月22日と23日の例祭には多くの人が集まります。
(要するに、地蔵盆ってことですね)

境内の北東端に、庫裏などのプライベートスペースがあります。
きれいな庭園がありますが、これ以上は入れません。

上善寺境内の枝垂桜です。
寺町鞍馬口周辺の寺院には、桜のきれいな寺院が多いですね。

その左(西)側に、浄土宗千松山遍照院定善寺の本堂があります。
ここは、平安時代初期に最澄の弟子のひとり円仁が開いた道場が
その始まりでした。
元々は千本今出川にありましたが、
豊臣秀吉の政策でここに移転し、その際浄土宗の寺院になりました。
現在の境内は、明治時代後期に
元長州藩士の有志らによって整備されたものです。

境内を一通り見たので、上善寺を出ます。
また、鞍馬口通に戻ります。

上禅寺の前から、鞍馬口通を西に向いています。
寺町通はここで突き当たっていますが、
実は上善寺の北側からさらに北に伸びています。
ここからさらに北に伸びて寺町通の最北端に向かいますが、
それは次回とします。
今回は、ここまでです。
~次回は、ここから北に進み
ショッピングモールのVIVRE周辺に向かいます~
~追記~
2014年1月27日午前0時~午前3時まで、
「大184回」とだけ書いた変なタイトルの
本文のない記事がありました。
まぁ、想像がつくと思うのですが、これは自分の打ち間違いです。
ところが、「ブログ村」の更新は取り消しができず、
そのままになっています。
その回が、そのブログ村の
「京都市情報注目記事ランク」の第8位とかに入っているなど、
訪問者の皆様をいろいろ混乱させてしまっています。
本当に、いろいろご迷惑をおかけします
~追追記~
この辺の地図を貼り付けます。
詳しくは、ここをクリックしてください。
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