第884回 おすすめの紅葉散策
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進みたい方は、ここをクリックしてください。
2022年も11月に入り、少しずつ紅葉が染まりだしました。
つまり、2年ぶりにほとんど規制がない中の
紅葉シーズンを迎えようとしています。
「京の道 今日の道」は2022年も紅葉散策に向かいますが、
その数週間前にお勧めの紅葉散策コースを掲載します。
……と言うのも例年通り紅葉散策の取材後に掲載しても、
それは紅葉シーズン後に連載することになり、
2022年の紅葉シーズンのプロモーションにはならないからです。
そういう訳で、今回は2022年の紅葉散策に
このブログでお勧めするコースをいくつか書きます。
その関係で今回掲載される写真の大半は、
過去に掲載されたことのあるものです。
清水寺~祇園

こちらは、2018年当時の清水の舞台です。
この年の台風で、京都市内の文化財の多くが破損しました。
現在は、こちらは修復を終えています。
京都駅北側市バスターミナルから206系市バスに乗って、
「五条坂」で降ります。
その後「五条坂」を突き当りまで上ると、清水寺に辿り着きます。
清水寺は「清水の舞台」下に、紅葉並木が広がります。
そこからは産寧坂や二年坂を進み、
さらに高台寺や円山公園と紅葉を見て回り祇園に入ります。
円山公園からは東隣の八坂神社に参拝した後、
その東側の四条通を西に約150m進み、
「四条花見小路」交差点を左(南)に折れて、
花見小路を突き当りまで南下して、
(その辺りが芸妓さんや舞妓さんがいらっしゃる世界です)
突き当りの建仁寺を散策します。
祇園で紅葉と言えばこの建仁寺ですね。
そちらを散策して、京阪電鉄「祇園四条」駅から
「東福寺」駅経由でJR奈良線に乗って、京都駅に戻ります。

こちらの写真は建仁寺境内の紅葉です。
こちら以外にも、高台寺など紅葉の絶景ポイントが多い場所です。
このコースは、京都でも随一の観光地です。
通称は「ねねの道」と言い、確か大正天皇がご成婚前に
後の皇后とデートされたコースだったと思います。
以来、多くの方々が観光されるようになったようです。
東山区祇園地区がメインになるので、
初めて京都に来られるなら、ここがいちばんのお勧めです。

この観光コースは、飲食店が数多く建ち並んでいます。
ただ、中でもお勧めなのは二年坂のかさぎ屋です。
二年坂の途中には茶店が2軒並びますが、
古い平屋の方のお店です。
こちらは江戸時代末期から続く老舗の茶店で、
現在は4代目の若い店主が経営されています。
自分は2代目店主のころから通っていますが、
こちらの一推しは「はぎ餅」です。
要するに、「おはぎ」(牡丹餅)のことですね。
小豆餡はいかに粒の形状を壊さずに炊き上げるかが、
その技術の根幹にあります。
まぁそれが京都の菓子職人の伝統なのですが、
こちらの小豆の炊き方も、相当なレベルです。
小豆餡を堪能するには「ぜんざい」を頼むのもいいですが、
その技術の高さを確かめるなら、はぎ餅がお勧めです。
嵯峨野嵐山~その1~

こちらは、法輪寺から見下ろす嵐山の渡月橋です。
このコースは、先述のコースと並ぶ京都観光の双璧ですね。
自分の設定したコースが長大なため、
とても1日では回り切れません。
ですから、こちらは嵯峨野嵐山の南半分を紹介します。
先ずは阪急電車京都線「桂」駅を目指します。
「四条河原町」地下の「河原町」駅からか、
JR「大阪」駅の隣にある「梅田」駅から、
特急電車が出ています。(「桂」駅は、特急電車が停車します)
「桂」駅からは嵐山線に乗り換え、3駅先の「嵐山」駅で降ります。
多くの方は駅から北上して直接渡月橋に向かいますが、
自分は駅から東に進み、法輪寺経由で渡月橋に向かう方を勧めます。

こちらは、渡月橋越しに法輪寺の多宝塔を撮りました。
渡月橋からは、三条通を大堰川沿いに左(西)に進み、
突き当りを約200m北上します。
途中に紅葉庭園で有名な宝厳院がありますが、
たぶん満員で入れません。
ちなみに沿道には数多くの飲食店がありますが、
どちらも満員で入れない可能性があります。
まぁ北に行くほど飲食店は空いていくのですが、
ある程度計画を立てないとご飯抜きの可能性も出ます。
いずれにしても、先程の突き当りにある天龍寺に向かいます。
こちらには世界遺産に指定された曹源池があります。
こちらは紅葉庭園でもあるのですが、
そちらを散策しつつ北上して北側の門から天龍寺を出ます。
その辺りは嵯峨野の竹林の道になっていて、
昼間でも結構暗い場所です。
昔はいろいろ怪談があったのですが、
ここまで観光客が増えて賑やかになると、
「怖い」という雰囲気ではなくなっています。
竹林の道は左(西)に進むと、やがて針路は北に変わります。
大河内山荘へは、時間があったら行ってみてください。
その北でJR 嵯峨野線を越えて、小倉池脇を北上すると
常寂光寺で突き当たります。

常寂光寺の山門をくぐると、この石段に行き当たります。
こちらの紅葉は、落葉すると辺りが絶景に変わります。
常寂光寺は本堂から小倉山麓付近の紅葉がきれいです。
常寂光寺からは東に進路を取り、落柿舎に向かいます。
松尾芭蕉が、こちらに2年間居住していました。
そこから北上すると、すぐに二尊院です。
二尊院から北上すると、すぐに十字路に出ます。
おそらく時間的に、これ以上北へは進めません。
ですから、ここからは西に進み
突き当りの滝口寺と祇王寺に向かいます。

こちらは、宝筐院の入り口付近です。
個人的には東の東福寺と西の宝筐院が、京都紅葉庭園の双璧です。
祇王寺を出た後は、その道を延々と東に進みます。
先程の十字路も東に進み続けると、宝筐院と清凉寺に辿り着きます。
清凉寺の山門から、南に長辻通が伸びています。
長辻通は、約1㎞先の渡月橋に通じています。
その途中にある嵐電(京福電車)「嵐山」駅から
嵐電に乗れば、「嵐電天神川」駅から
京都市営地下鉄に乗り換えられます。
地下鉄を「四条」駅まで乗れば、
阪急電車「烏丸」駅まですぐです。
または、地下鉄でそのまま京都駅に向かえます。
実はJR 嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅の方が近いのですが、
だいぶ複雑な道ですからお勧めできません。
(TVアニメ「けいおん‼」で修学旅行中の主人公が
道に迷ったのが、この辺りです)

こちらは、清涼寺境内の茶店で出される炙り餅です。
炙り餅は今宮神社が有名ですが、実は製法がまったく違います。
食べ比べてみるのも、一興です。
この辺りの飲食店は、渡月橋に近いほど満員になります。
二尊院近くにも飲食店が多く、そちらに行くのもいいですね。
また渡月橋近くには、最高級のお店もあります。
(おそらく、門構えで何となく分かります)
下手すると1万円越えもあり得るので、
入店の際は最初に料金を確かめるべきですね。
嵯峨野嵐山~その2~

こちらは、鳥居本へと続く参道です。
前述のコースでは滝口寺と祇王寺まで進みましたが、
こちらはその辺りから始めてさらに北側へと進みます。
要するに「嵯峨野嵐山」の中でも、
化野(あだしの)や鳥居本に進みます。
JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅前ロータリーから歩いて北上して、
約100m北の丸太町通を西に進みます。
丸太町通は約200m西に進み、そこから鳴滝道を北上します。
鳴滝道を約300m北上すると、一条通に出ます。
ここからは、一条通を左(西)に進みます。
すると、すぐに清凉寺と宝筐院が建ち並んでいます。
さらに西へと進むと、突き当りに滝口寺と祇王寺が建っています。
そこから約50m東に戻ると、前述のコースでも通った十字路に出ます。
今回は、そこを北上します。
すると、約250m先のT字路でその道は突き当たります。
その突き当りから左(西)が、鳥居本地区です。
T字路から約50m西に進むと、化野念仏寺です。

こちらは、化野念仏寺の石仏群です。
この寺院では、石仏群周辺の紅葉が見事です。
化野念仏寺を出てさらに参道を西に進むと、
愛宕神社一の鳥居付近に高級料亭の「平野屋」が建っています。
がっつり食事をすると1万円以上掛かりますが、
茶店としても利用できます。(その際は、1,000円そこそこ)
また、その平野屋店頭がなかなかの紅葉並木が並びます。
その後は、さらに西に進み愛宕念仏寺に向かいます。

こちらは、愛宕念仏寺の石仏群です。
先代の住職で彫刻家の西村公朝氏が、こちらを彫られました。
(西村住職の知己の方々の作品もあります)
愛宕念仏寺に参拝した後は、元来た道を東に進み、
T字路に戻ってもさらに東に進みます。
そちらをさらに東に進むと、北嵯峨野コスモス畑が広がります。

こちらが、北嵯峨野コスモス畑です。
嵯峨野の北部では、稲を刈り取った後は
水田にコスモスを植えられます。
その後、鋤き込んで肥料に変わるようです。
このコスモス畑の先に、大覚寺が建っています。
その大覚寺の東隣にも、大沢の池が広がります。
その大沢の池の周囲も、なかなかの紅葉庭園です。
大沢の池を出ると、一条通まで約400m南下します。
その一条通を西に進むと、鳴滝道と交差します。
その鳴滝道を南下して丸太町通を東に進むと、
すぐにJR嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅です。
本当はもっと近道がありますが、
この道もかなり複雑なのでお勧めできません。
そうそう、大覚寺の門前に大きなバス停があります。
時間はかかりますが、そちらから直接京都駅に向かえます。

こちらは、平野屋の大根炊きセットの1品大根炊きです。
この大根炊きセットには、他に桜湯、焼き餅、志ん子が付きます。
平野屋は高級料亭としての側面もありますが、
こちらのようにそこまで高くないものもあります。
ちなみに、こちらは2014年で1,970円でした。
さらに、こちらは茶店として和菓子とお茶だけ戴くことも可能です。

こちらは、平野屋の抹茶と志ん子です。
志ん子は小麦粉から作る和菓子で、
水無月よりも外郎(ういろう)に近いものです。
志ん子は、祇園饅頭でも売られています。
また渡月橋付近と異なり、この辺の飲食店はそこまで混みません。
ですから予約しなくても、どこかで食事が可能です。
月輪(東福寺と泉涌寺)

東山区の南西端を月輪(つきのわ)地区と言います。
この地域の約半分が、東福寺と泉涌寺と
それらの塔頭寺院の境内で占められます。
この辺りは京都市内の中でも特に紅葉がきれいな場所ですが、
中でもこの写真にある臥雲橋から見る通天橋が、
自分のいちばんのお気に入りです。
……と言いますか、こちらは自分のアバターとほぼ同じ構図です。
京都駅からJR奈良線に1駅乗って、「東福寺」駅で降ります。
駅前から東に進むと、すぐに本町通に出ます。
そのまま本町通を約100m南下すれば東福寺北大門に辿り着きますが、
今回は約500m南下して東福寺中大門から東福寺境内に入り、
(三ノ瀬川にかかる伏見街道第3橋のすぐ南です)
塔頭寺院の芬陀院の雪舟庭園を拝観して東福寺日下門をくぐります。

こちらは、通天橋の下を流れる三ノ瀬川です。
東福寺境内では、この通天橋の周囲がいちばん紅葉が濃いです。
日下門をくぐれば、まずは左(北)側の通天橋に向かいます。
数年前に入り口を拡張したため、通天橋へは以前ほど待ちません。
順路としては通天橋西側の紅葉庭園を散策しつつ、
通天橋の下に降りて写真の石橋を渡って、
三ノ瀬川の北岸に進みます。
取り敢えずこの辺りが、最初の紅葉の絶景ポイントです。
三ノ瀬川北岸に渡った後は開山堂に向かい、
その後はそのまま渡り廊下を南下します。
通天橋はこの渡り廊下の一部で、気を付けないと
気づく前に通天橋を渡り切ってしまいます。
通天橋を南に渡ると、すぐに日下門前に戻ります。
そこからは、東側の方丈に向かいます。

こちらは、東福寺方丈庭園の様子です。
作庭家の重森三玲の代表作ですね。
東福寺方丈庭園はこの北側庭園が有名ですが、
他の3面もなかなか見事な庭園です。
東福寺方丈を散策した後は、
方丈の北東側の偃月橋で再び三ノ瀬川を渡り、
東福寺塔頭寺院の即宗院と龍吟庵に向かいます。
池越しの紅葉庭園が見事な即宗院に対して、
龍吟庵も重森三玲が作庭した石庭が見事です。
その後は、東福寺の三門と本堂を拝観します。
どちらも国宝ですが、本堂の龍図は堂本印象が描きました。
それらを眺めた後、東福寺日下門をくぐります。

東福寺日下門から出た後は、その前の参道を北上します。
この辺りのカエデ並木も、東福寺の絶景ポイントです。
実はこの辺りの塔頭寺院の多くが、紅葉シーズン限定で
土産物屋さんのテナントを入れたり飲食店になっていたりします。
この辺でお店に入っておかないと、
あとはJR奈良線「東福寺」駅周辺しかお店はありませんので、
ご注意ください。
またこの写真の先は、臥雲橋に続いています。
先述の通りこの臥雲橋から見た通天橋が
東福寺の最大の絶景ポイントですが、
こちらはとても狭いので休日にここで立ち止まると、
転落事故が起きる危険性があります。
ですから、休日の臥雲橋は立ち止まることが禁止されています。
平日の早朝などはゆっくりできますので、
撮影希望ならその時間帯でお願いします。
臥雲橋を渡った後は、この参道を突き当りまで北上します。
そこから左(西)に曲がると、JR奈良線「東福寺」駅に戻ります。
今回は右(東)に曲がり、京都市立日吉ヶ丘高校で突き当たります。
(途中の勝林寺の紅葉庭園も、見事です)
突き当りを右(南)に進み、日吉ヶ丘高校との境目の小径を進むと
泉涌寺への近道が伸びています。
(その近道の進み方は、第445回ブログ参照)

こちらは、泉涌寺の紅葉庭園です。
泉涌寺は「御寺」(みてら)とも呼ばれる天皇家の菩提寺です。
この写真は今上天皇陛下が御寺に参拝された際に、
休憩室の今上天皇陛下の席から見える風景と同じです。
(そのお席の手前に立って撮りました)
泉涌寺を出ると、門前から北に泉涌寺道が伸びています。
そちらを北上すると、途中に泉涌寺の塔頭寺院を参拝しつつ
JR奈良線「東福寺」駅まで進むことができます。

こちらは、観音寺の参道途中の橋の上です。
紅葉庭園が有名な観音寺は位置的に
泉涌寺の塔頭寺院と思われる方が多いですが、
月輪地区最古の寺院であり、どこの塔頭寺院でもありません。
ただ泉涌寺道沿いの寺院の中では、
いちばんきれいな紅葉庭園を有します。
泉涌寺道沿いの泉涌寺塔頭寺院は幾つもありますが、
泉涌寺の門に近い即成院にはぜひ向かいましょう。
こちらの25体の菩薩像は見事ですし、
那須与一のお墓にもお参りしましょう。
泉涌寺道は初め北上しますが、だんだん西へ進路がそれます。
最終的に泉涌寺道は本町通まで延びており、
その本町通から南下すると、すぐにJR奈良線「東福寺」駅です。

こちらは、JR奈良線「東福寺」駅前のお寿司屋さん
いづ松の京寿司セットです。
JR奈良線「東福寺」駅前には、
他にもDRAGON BURGERなどの飲食店があります。
また紅葉シーズン限定で、臥雲橋周辺の塔頭寺院が
土産物屋さんや飲食店のお店を入れたりしています。
さらに、自ら精進料理を出している塔頭寺院もあります。
料金は掛かりますが、そちらもお勧めです。
花園(妙心寺・等持院・龍安寺)

こちらは、妙心寺の塔頭寺院退蔵院にある余香苑です。
作庭家中根金作にとっては、代表作ですね。
右京区花園地区は、右京区太秦地区の北東にあります。
臨済宗妙心寺派本山妙心寺が、この地区の多くを占めます。
近年観光客が増えつつありますが、
東山区祇園地区や右京区嵯峨野嵐山地区ほどは、
そこまで観光地化されていません。
京都駅からJR嵯峨野線に乗って、5駅先の「花園」駅で降ります。
先ずは駅前に伸びる丸太町通を西に進み、
法金剛院の紅葉庭園へ向かいます。
今度はその丸太町通を東に進み、そこから妙心寺に入ります。

こちらは、妙心寺の全景図です。
実は妙心寺の境内は、京都でも一番か二番の広さです。
塔頭寺院の大半が非公開寺院ですが、
どの寺院もなかなか見事な紅葉庭園を有しています。
2017年に自分は母と散策した際は、
退蔵院、大法院、桂春院を散策しました。
ただ公開されている塔頭寺院は毎年違うので、
事前に調べておく必要があります。
桂春院を拝観した後、今度は北側の門から妙心寺を出ます。
するとそこが一条通で、その一条通を東に進み
最初の角で嵐電(京福電車)北野線の踏切まで北上します。
その踏切を北に渡ったところが今出川通最西端で、
そこから今出川通を嵐電(京福電車)北野線
「等持院立命館大学衣笠キャンパス」駅まで約200m東に歩きます。
そして駅前から角を折れて北上して、突き当りを右(東)に進みます。
すると、そこに等持院の門が見えます。

こちらは、等持院の心字池庭園の風景です。
観光客は決して多くありませんが、
こちらは京都を代表する紅葉庭園です。
等持院を参拝した後は、
第531回ブログのコースを辿って龍安寺に向かいます。
臨済宗妙心寺派龍安寺は、妙心寺の塔頭寺院です。
また龍安寺は石庭で有名ですが、
境内南側に広がる鏡容池も周囲にカエデ並木を有しています。
龍安寺を見て回った後は、参道を南下して
嵐電(京福電車)北野線「龍安寺」駅から2駅東に進み、
「北野白梅町」駅で降りて205系京都市バスに乗り込み、
終点の京都駅に戻ります。

こちらは、龍安寺境内の食堂にある生湯葉丼です。
なかなかのお味でしたが、こちら以外に
飲食店がほとんどありません。
妙心寺南側の丸太町通にはいくつか飲食店がありますが、
妙心寺に入るとなかなかありませんので、ご注意ください。
そうそう、退蔵院境内に茶店があって
そちらの抹茶はかなり美味しいです。
……と言う訳で、自分がお勧めする紅葉散策コースは以上です。
京都市バス案内所を掲載する際に書いたコースは、
重複するので意図的に外しています。
こちらを利用して京都観光を楽しんでいただければ、幸いです。
~追記 その1~
執筆にかなり時間を要しました
今回ブログは10月末に思いついて、
先行して徐々に書き足していました。
ですが今まで書いたことのない形式ですので、
いろいろ迷いながら進めまして、相当時間がかかりました。
その証拠に、今回ブログの最初と最後の方は
書いている書式がだいぶ違います。
他の記事との並行部分も併せると、
1週間以上かかりました。
~追記 その2~
2022年度の紅葉は……
2022年11月に入り、京都は穏やかな快晴の日が増えました。
気温が上がると、紅葉の速度が落ちます。
とは言え一度染まった紅葉が碧くなることはありませんので、
おそらく例年通り11月23日がいちばんの見ごろになるでしょう。
2022年11月4日金曜日現在、
ポプラや桜は完全に紅葉に染まりました。
こちらが落葉するころ、カエデの紅葉が見ごろになります。
~追記 その3~
9,000拍手を突破!
2022年11月2日水曜日早朝に、
「京の道 今日の道」に戴いた
拍手が9,000を超えました。
実は2022年に入って、戴く拍手のペースが倍以上になりました。
これも、皆さんのご愛顧のおかげです。
どうも、ありがとうございます
~追記 その4~
W杯の代表が決まりました
実は男子ラグビーの国際試合が続いているのですが、
W杯の記事を先に書きます。
2022年11月2日に、数週間後に開催される
2022年W杯カタール大会の日本代表が決まりました。
先行されたメンバーから、森保監督の意図が見えますね。
おそらくサイド攻撃を重視したパスサッカーを展開するつもりです。
ただ、これはザッケローニ監督が
2014年W杯ブラジル大会で採用した戦術です。
気になるのは、そういうサッカーでも
キープ力があるセンターフォワードが必要ということです。
前田選手や鎌田選手がこのポジションで戦えますが、
現在の所属クラブでは全然違う使われ方をしています。
上田選手がこのポジションに入るにしても、
もう一人必要に思います。
(上田選手に、何があるか分かりませんし……)
負傷の可能性を考えると、
センターバックももう一人足りない気がします。
進みたい方は、ここをクリックしてください。
2022年も11月に入り、少しずつ紅葉が染まりだしました。
つまり、2年ぶりにほとんど規制がない中の
紅葉シーズンを迎えようとしています。
「京の道 今日の道」は2022年も紅葉散策に向かいますが、
その数週間前にお勧めの紅葉散策コースを掲載します。
……と言うのも例年通り紅葉散策の取材後に掲載しても、
それは紅葉シーズン後に連載することになり、
2022年の紅葉シーズンのプロモーションにはならないからです。
そういう訳で、今回は2022年の紅葉散策に
このブログでお勧めするコースをいくつか書きます。
その関係で今回掲載される写真の大半は、
過去に掲載されたことのあるものです。
清水寺~祇園

こちらは、2018年当時の清水の舞台です。
この年の台風で、京都市内の文化財の多くが破損しました。
現在は、こちらは修復を終えています。
京都駅北側市バスターミナルから206系市バスに乗って、
「五条坂」で降ります。
その後「五条坂」を突き当りまで上ると、清水寺に辿り着きます。
清水寺は「清水の舞台」下に、紅葉並木が広がります。
そこからは産寧坂や二年坂を進み、
さらに高台寺や円山公園と紅葉を見て回り祇園に入ります。
円山公園からは東隣の八坂神社に参拝した後、
その東側の四条通を西に約150m進み、
「四条花見小路」交差点を左(南)に折れて、
花見小路を突き当りまで南下して、
(その辺りが芸妓さんや舞妓さんがいらっしゃる世界です)
突き当りの建仁寺を散策します。
祇園で紅葉と言えばこの建仁寺ですね。
そちらを散策して、京阪電鉄「祇園四条」駅から
「東福寺」駅経由でJR奈良線に乗って、京都駅に戻ります。

こちらの写真は建仁寺境内の紅葉です。
こちら以外にも、高台寺など紅葉の絶景ポイントが多い場所です。
このコースは、京都でも随一の観光地です。
通称は「ねねの道」と言い、確か大正天皇がご成婚前に
後の皇后とデートされたコースだったと思います。
以来、多くの方々が観光されるようになったようです。
東山区祇園地区がメインになるので、
初めて京都に来られるなら、ここがいちばんのお勧めです。

この観光コースは、飲食店が数多く建ち並んでいます。
ただ、中でもお勧めなのは二年坂のかさぎ屋です。
二年坂の途中には茶店が2軒並びますが、
古い平屋の方のお店です。
こちらは江戸時代末期から続く老舗の茶店で、
現在は4代目の若い店主が経営されています。
自分は2代目店主のころから通っていますが、
こちらの一推しは「はぎ餅」です。
要するに、「おはぎ」(牡丹餅)のことですね。
小豆餡はいかに粒の形状を壊さずに炊き上げるかが、
その技術の根幹にあります。
まぁそれが京都の菓子職人の伝統なのですが、
こちらの小豆の炊き方も、相当なレベルです。
小豆餡を堪能するには「ぜんざい」を頼むのもいいですが、
その技術の高さを確かめるなら、はぎ餅がお勧めです。
嵯峨野嵐山~その1~

こちらは、法輪寺から見下ろす嵐山の渡月橋です。
このコースは、先述のコースと並ぶ京都観光の双璧ですね。
自分の設定したコースが長大なため、
とても1日では回り切れません。
ですから、こちらは嵯峨野嵐山の南半分を紹介します。
先ずは阪急電車京都線「桂」駅を目指します。
「四条河原町」地下の「河原町」駅からか、
JR「大阪」駅の隣にある「梅田」駅から、
特急電車が出ています。(「桂」駅は、特急電車が停車します)
「桂」駅からは嵐山線に乗り換え、3駅先の「嵐山」駅で降ります。
多くの方は駅から北上して直接渡月橋に向かいますが、
自分は駅から東に進み、法輪寺経由で渡月橋に向かう方を勧めます。

こちらは、渡月橋越しに法輪寺の多宝塔を撮りました。
渡月橋からは、三条通を大堰川沿いに左(西)に進み、
突き当りを約200m北上します。
途中に紅葉庭園で有名な宝厳院がありますが、
たぶん満員で入れません。
ちなみに沿道には数多くの飲食店がありますが、
どちらも満員で入れない可能性があります。
まぁ北に行くほど飲食店は空いていくのですが、
ある程度計画を立てないとご飯抜きの可能性も出ます。
いずれにしても、先程の突き当りにある天龍寺に向かいます。
こちらには世界遺産に指定された曹源池があります。
こちらは紅葉庭園でもあるのですが、
そちらを散策しつつ北上して北側の門から天龍寺を出ます。
その辺りは嵯峨野の竹林の道になっていて、
昼間でも結構暗い場所です。
昔はいろいろ怪談があったのですが、
ここまで観光客が増えて賑やかになると、
「怖い」という雰囲気ではなくなっています。
竹林の道は左(西)に進むと、やがて針路は北に変わります。
大河内山荘へは、時間があったら行ってみてください。
その北でJR 嵯峨野線を越えて、小倉池脇を北上すると
常寂光寺で突き当たります。

常寂光寺の山門をくぐると、この石段に行き当たります。
こちらの紅葉は、落葉すると辺りが絶景に変わります。
常寂光寺は本堂から小倉山麓付近の紅葉がきれいです。
常寂光寺からは東に進路を取り、落柿舎に向かいます。
松尾芭蕉が、こちらに2年間居住していました。
そこから北上すると、すぐに二尊院です。
二尊院から北上すると、すぐに十字路に出ます。
おそらく時間的に、これ以上北へは進めません。
ですから、ここからは西に進み
突き当りの滝口寺と祇王寺に向かいます。

こちらは、宝筐院の入り口付近です。
個人的には東の東福寺と西の宝筐院が、京都紅葉庭園の双璧です。
祇王寺を出た後は、その道を延々と東に進みます。
先程の十字路も東に進み続けると、宝筐院と清凉寺に辿り着きます。
清凉寺の山門から、南に長辻通が伸びています。
長辻通は、約1㎞先の渡月橋に通じています。
その途中にある嵐電(京福電車)「嵐山」駅から
嵐電に乗れば、「嵐電天神川」駅から
京都市営地下鉄に乗り換えられます。
地下鉄を「四条」駅まで乗れば、
阪急電車「烏丸」駅まですぐです。
または、地下鉄でそのまま京都駅に向かえます。
実はJR 嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅の方が近いのですが、
だいぶ複雑な道ですからお勧めできません。
(TVアニメ「けいおん‼」で修学旅行中の主人公が
道に迷ったのが、この辺りです)

こちらは、清涼寺境内の茶店で出される炙り餅です。
炙り餅は今宮神社が有名ですが、実は製法がまったく違います。
食べ比べてみるのも、一興です。
この辺りの飲食店は、渡月橋に近いほど満員になります。
二尊院近くにも飲食店が多く、そちらに行くのもいいですね。
また渡月橋近くには、最高級のお店もあります。
(おそらく、門構えで何となく分かります)
下手すると1万円越えもあり得るので、
入店の際は最初に料金を確かめるべきですね。
嵯峨野嵐山~その2~

こちらは、鳥居本へと続く参道です。
前述のコースでは滝口寺と祇王寺まで進みましたが、
こちらはその辺りから始めてさらに北側へと進みます。
要するに「嵯峨野嵐山」の中でも、
化野(あだしの)や鳥居本に進みます。
JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅前ロータリーから歩いて北上して、
約100m北の丸太町通を西に進みます。
丸太町通は約200m西に進み、そこから鳴滝道を北上します。
鳴滝道を約300m北上すると、一条通に出ます。
ここからは、一条通を左(西)に進みます。
すると、すぐに清凉寺と宝筐院が建ち並んでいます。
さらに西へと進むと、突き当りに滝口寺と祇王寺が建っています。
そこから約50m東に戻ると、前述のコースでも通った十字路に出ます。
今回は、そこを北上します。
すると、約250m先のT字路でその道は突き当たります。
その突き当りから左(西)が、鳥居本地区です。
T字路から約50m西に進むと、化野念仏寺です。

こちらは、化野念仏寺の石仏群です。
この寺院では、石仏群周辺の紅葉が見事です。
化野念仏寺を出てさらに参道を西に進むと、
愛宕神社一の鳥居付近に高級料亭の「平野屋」が建っています。
がっつり食事をすると1万円以上掛かりますが、
茶店としても利用できます。(その際は、1,000円そこそこ)
また、その平野屋店頭がなかなかの紅葉並木が並びます。
その後は、さらに西に進み愛宕念仏寺に向かいます。

こちらは、愛宕念仏寺の石仏群です。
先代の住職で彫刻家の西村公朝氏が、こちらを彫られました。
(西村住職の知己の方々の作品もあります)
愛宕念仏寺に参拝した後は、元来た道を東に進み、
T字路に戻ってもさらに東に進みます。
そちらをさらに東に進むと、北嵯峨野コスモス畑が広がります。

こちらが、北嵯峨野コスモス畑です。
嵯峨野の北部では、稲を刈り取った後は
水田にコスモスを植えられます。
その後、鋤き込んで肥料に変わるようです。
このコスモス畑の先に、大覚寺が建っています。
その大覚寺の東隣にも、大沢の池が広がります。
その大沢の池の周囲も、なかなかの紅葉庭園です。
大沢の池を出ると、一条通まで約400m南下します。
その一条通を西に進むと、鳴滝道と交差します。
その鳴滝道を南下して丸太町通を東に進むと、
すぐにJR嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅です。
本当はもっと近道がありますが、
この道もかなり複雑なのでお勧めできません。
そうそう、大覚寺の門前に大きなバス停があります。
時間はかかりますが、そちらから直接京都駅に向かえます。

こちらは、平野屋の大根炊きセットの1品大根炊きです。
この大根炊きセットには、他に桜湯、焼き餅、志ん子が付きます。
平野屋は高級料亭としての側面もありますが、
こちらのようにそこまで高くないものもあります。
ちなみに、こちらは2014年で1,970円でした。
さらに、こちらは茶店として和菓子とお茶だけ戴くことも可能です。

こちらは、平野屋の抹茶と志ん子です。
志ん子は小麦粉から作る和菓子で、
水無月よりも外郎(ういろう)に近いものです。
志ん子は、祇園饅頭でも売られています。
また渡月橋付近と異なり、この辺の飲食店はそこまで混みません。
ですから予約しなくても、どこかで食事が可能です。
月輪(東福寺と泉涌寺)

東山区の南西端を月輪(つきのわ)地区と言います。
この地域の約半分が、東福寺と泉涌寺と
それらの塔頭寺院の境内で占められます。
この辺りは京都市内の中でも特に紅葉がきれいな場所ですが、
中でもこの写真にある臥雲橋から見る通天橋が、
自分のいちばんのお気に入りです。
……と言いますか、こちらは自分のアバターとほぼ同じ構図です。
京都駅からJR奈良線に1駅乗って、「東福寺」駅で降ります。
駅前から東に進むと、すぐに本町通に出ます。
そのまま本町通を約100m南下すれば東福寺北大門に辿り着きますが、
今回は約500m南下して東福寺中大門から東福寺境内に入り、
(三ノ瀬川にかかる伏見街道第3橋のすぐ南です)
塔頭寺院の芬陀院の雪舟庭園を拝観して東福寺日下門をくぐります。

こちらは、通天橋の下を流れる三ノ瀬川です。
東福寺境内では、この通天橋の周囲がいちばん紅葉が濃いです。
日下門をくぐれば、まずは左(北)側の通天橋に向かいます。
数年前に入り口を拡張したため、通天橋へは以前ほど待ちません。
順路としては通天橋西側の紅葉庭園を散策しつつ、
通天橋の下に降りて写真の石橋を渡って、
三ノ瀬川の北岸に進みます。
取り敢えずこの辺りが、最初の紅葉の絶景ポイントです。
三ノ瀬川北岸に渡った後は開山堂に向かい、
その後はそのまま渡り廊下を南下します。
通天橋はこの渡り廊下の一部で、気を付けないと
気づく前に通天橋を渡り切ってしまいます。
通天橋を南に渡ると、すぐに日下門前に戻ります。
そこからは、東側の方丈に向かいます。

こちらは、東福寺方丈庭園の様子です。
作庭家の重森三玲の代表作ですね。
東福寺方丈庭園はこの北側庭園が有名ですが、
他の3面もなかなか見事な庭園です。
東福寺方丈を散策した後は、
方丈の北東側の偃月橋で再び三ノ瀬川を渡り、
東福寺塔頭寺院の即宗院と龍吟庵に向かいます。
池越しの紅葉庭園が見事な即宗院に対して、
龍吟庵も重森三玲が作庭した石庭が見事です。
その後は、東福寺の三門と本堂を拝観します。
どちらも国宝ですが、本堂の龍図は堂本印象が描きました。
それらを眺めた後、東福寺日下門をくぐります。

東福寺日下門から出た後は、その前の参道を北上します。
この辺りのカエデ並木も、東福寺の絶景ポイントです。
実はこの辺りの塔頭寺院の多くが、紅葉シーズン限定で
土産物屋さんのテナントを入れたり飲食店になっていたりします。
この辺でお店に入っておかないと、
あとはJR奈良線「東福寺」駅周辺しかお店はありませんので、
ご注意ください。
またこの写真の先は、臥雲橋に続いています。
先述の通りこの臥雲橋から見た通天橋が
東福寺の最大の絶景ポイントですが、
こちらはとても狭いので休日にここで立ち止まると、
転落事故が起きる危険性があります。
ですから、休日の臥雲橋は立ち止まることが禁止されています。
平日の早朝などはゆっくりできますので、
撮影希望ならその時間帯でお願いします。
臥雲橋を渡った後は、この参道を突き当りまで北上します。
そこから左(西)に曲がると、JR奈良線「東福寺」駅に戻ります。
今回は右(東)に曲がり、京都市立日吉ヶ丘高校で突き当たります。
(途中の勝林寺の紅葉庭園も、見事です)
突き当りを右(南)に進み、日吉ヶ丘高校との境目の小径を進むと
泉涌寺への近道が伸びています。
(その近道の進み方は、第445回ブログ参照)

こちらは、泉涌寺の紅葉庭園です。
泉涌寺は「御寺」(みてら)とも呼ばれる天皇家の菩提寺です。
この写真は今上天皇陛下が御寺に参拝された際に、
休憩室の今上天皇陛下の席から見える風景と同じです。
(そのお席の手前に立って撮りました)
泉涌寺を出ると、門前から北に泉涌寺道が伸びています。
そちらを北上すると、途中に泉涌寺の塔頭寺院を参拝しつつ
JR奈良線「東福寺」駅まで進むことができます。

こちらは、観音寺の参道途中の橋の上です。
紅葉庭園が有名な観音寺は位置的に
泉涌寺の塔頭寺院と思われる方が多いですが、
月輪地区最古の寺院であり、どこの塔頭寺院でもありません。
ただ泉涌寺道沿いの寺院の中では、
いちばんきれいな紅葉庭園を有します。
泉涌寺道沿いの泉涌寺塔頭寺院は幾つもありますが、
泉涌寺の門に近い即成院にはぜひ向かいましょう。
こちらの25体の菩薩像は見事ですし、
那須与一のお墓にもお参りしましょう。
泉涌寺道は初め北上しますが、だんだん西へ進路がそれます。
最終的に泉涌寺道は本町通まで延びており、
その本町通から南下すると、すぐにJR奈良線「東福寺」駅です。

こちらは、JR奈良線「東福寺」駅前のお寿司屋さん
いづ松の京寿司セットです。
JR奈良線「東福寺」駅前には、
他にもDRAGON BURGERなどの飲食店があります。
また紅葉シーズン限定で、臥雲橋周辺の塔頭寺院が
土産物屋さんや飲食店のお店を入れたりしています。
さらに、自ら精進料理を出している塔頭寺院もあります。
料金は掛かりますが、そちらもお勧めです。
花園(妙心寺・等持院・龍安寺)

こちらは、妙心寺の塔頭寺院退蔵院にある余香苑です。
作庭家中根金作にとっては、代表作ですね。
右京区花園地区は、右京区太秦地区の北東にあります。
臨済宗妙心寺派本山妙心寺が、この地区の多くを占めます。
近年観光客が増えつつありますが、
東山区祇園地区や右京区嵯峨野嵐山地区ほどは、
そこまで観光地化されていません。
京都駅からJR嵯峨野線に乗って、5駅先の「花園」駅で降ります。
先ずは駅前に伸びる丸太町通を西に進み、
法金剛院の紅葉庭園へ向かいます。
今度はその丸太町通を東に進み、そこから妙心寺に入ります。

こちらは、妙心寺の全景図です。
実は妙心寺の境内は、京都でも一番か二番の広さです。
塔頭寺院の大半が非公開寺院ですが、
どの寺院もなかなか見事な紅葉庭園を有しています。
2017年に自分は母と散策した際は、
退蔵院、大法院、桂春院を散策しました。
ただ公開されている塔頭寺院は毎年違うので、
事前に調べておく必要があります。
桂春院を拝観した後、今度は北側の門から妙心寺を出ます。
するとそこが一条通で、その一条通を東に進み
最初の角で嵐電(京福電車)北野線の踏切まで北上します。
その踏切を北に渡ったところが今出川通最西端で、
そこから今出川通を嵐電(京福電車)北野線
「等持院立命館大学衣笠キャンパス」駅まで約200m東に歩きます。
そして駅前から角を折れて北上して、突き当りを右(東)に進みます。
すると、そこに等持院の門が見えます。

こちらは、等持院の心字池庭園の風景です。
観光客は決して多くありませんが、
こちらは京都を代表する紅葉庭園です。
等持院を参拝した後は、
第531回ブログのコースを辿って龍安寺に向かいます。
臨済宗妙心寺派龍安寺は、妙心寺の塔頭寺院です。
また龍安寺は石庭で有名ですが、
境内南側に広がる鏡容池も周囲にカエデ並木を有しています。
龍安寺を見て回った後は、参道を南下して
嵐電(京福電車)北野線「龍安寺」駅から2駅東に進み、
「北野白梅町」駅で降りて205系京都市バスに乗り込み、
終点の京都駅に戻ります。

こちらは、龍安寺境内の食堂にある生湯葉丼です。
なかなかのお味でしたが、こちら以外に
飲食店がほとんどありません。
妙心寺南側の丸太町通にはいくつか飲食店がありますが、
妙心寺に入るとなかなかありませんので、ご注意ください。
そうそう、退蔵院境内に茶店があって
そちらの抹茶はかなり美味しいです。
……と言う訳で、自分がお勧めする紅葉散策コースは以上です。
京都市バス案内所を掲載する際に書いたコースは、
重複するので意図的に外しています。
こちらを利用して京都観光を楽しんでいただければ、幸いです。
~追記 その1~
執筆にかなり時間を要しました
今回ブログは10月末に思いついて、
先行して徐々に書き足していました。
ですが今まで書いたことのない形式ですので、
いろいろ迷いながら進めまして、相当時間がかかりました。
その証拠に、今回ブログの最初と最後の方は
書いている書式がだいぶ違います。
他の記事との並行部分も併せると、
1週間以上かかりました。
~追記 その2~
2022年度の紅葉は……
2022年11月に入り、京都は穏やかな快晴の日が増えました。
気温が上がると、紅葉の速度が落ちます。
とは言え一度染まった紅葉が碧くなることはありませんので、
おそらく例年通り11月23日がいちばんの見ごろになるでしょう。
2022年11月4日金曜日現在、
ポプラや桜は完全に紅葉に染まりました。
こちらが落葉するころ、カエデの紅葉が見ごろになります。
~追記 その3~
9,000拍手を突破!
2022年11月2日水曜日早朝に、
「京の道 今日の道」に戴いた
拍手が9,000を超えました。
実は2022年に入って、戴く拍手のペースが倍以上になりました。
これも、皆さんのご愛顧のおかげです。
どうも、ありがとうございます
~追記 その4~
W杯の代表が決まりました
実は男子ラグビーの国際試合が続いているのですが、
W杯の記事を先に書きます。
2022年11月2日に、数週間後に開催される
2022年W杯カタール大会の日本代表が決まりました。
先行されたメンバーから、森保監督の意図が見えますね。
おそらくサイド攻撃を重視したパスサッカーを展開するつもりです。
ただ、これはザッケローニ監督が
2014年W杯ブラジル大会で採用した戦術です。
気になるのは、そういうサッカーでも
キープ力があるセンターフォワードが必要ということです。
前田選手や鎌田選手がこのポジションで戦えますが、
現在の所属クラブでは全然違う使われ方をしています。
上田選手がこのポジションに入るにしても、
もう一人必要に思います。
(上田選手に、何があるか分かりませんし……)
負傷の可能性を考えると、
センターバックももう一人足りない気がします。
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