京の道 今日の道 2020年03月
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第725回 「花の御所」大聖寺

2020年はコロナウィルスによる肺炎が流行し、
2月3月と次々と各スポーツのリーグ戦や
イベントが中止になりました。
そんなご時世ですから、
「京都 冬の旅」企画が中止している可能性も感じて
取りあえず予定の寺院に行ってきました。
いろいろ防疫体制が整っていましたが、
一応どの寺院も開門されていました。
そのような訳で、ある程度厳戒態勢ではありますが
2020年3月上旬の上京区散歩に出かけます。
今回の散策は、門跡寺院の尼寺中心に回ります。

なおコロナウィルスによる肺炎への対応は、
日々刻々と変わっています。
2020年3月1日時点で開催されていた
各寺院の公開もその後拝観休止になっているかもしれません。
もしこちらへの拝観を希望の方は、
必ず事前にホームページなどで確認してください。



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約10カ月ぶりの地下鉄烏丸線「今出川」駅です。
(自分が脳卒中を患う以前ですね)
今回は、駅前の大聖寺に入っていきます。
今まで第195回ブログ第660回ブログで大聖寺に訪れていますが、
実際に屋内を覗いたのは今回が初めてです。
撮影日は、2020年3月1日日曜日午後1時45分。
今回ブログは、第660回ブログとほぼ同じ道順です。


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自分が乗っていた国際会館行きの車両が、
「鞍馬口」駅方面に発車しました。
車両に京都サンガ応援広告が貼り付けてありましたが、
現在Jリーグは休止中です。


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こちらは、地下鉄烏丸線「今出川」駅ホームから、
コンコース階へ上る階段です。
では、こちらを利用して上の階に上がっていきます。


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先程の階段をのぼり、コンコース階にまで来ました。
次は目の前の北側改札口を通り抜け、
その先のコンビニエンスストアの前に向かいます。


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地下鉄烏丸線「今出川」駅北側改札口北側にある
コンビニエンスストアの前で、南を向いています。
左(東)側は、先程の「今出川」駅のコンコース階です。
では、この通路の先にある「今出川」駅2番出口に続く
階段を上っていきます。


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階段をのぼり、「今出川」駅2番出口に辿り着きました。
では、ここから地上に出ます。


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「今出川」駅2番出口の前で、東を向いています。
烏丸通越しに、同志社大学今出川キャンパスが見えますね。
赤レンガの建物は、その同志社大学の象徴です。


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「今出川」駅2番出口の前で、烏丸通を南に向いています。
約150m先に、「今出川烏丸」交差点が見えますね。


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今度は「今出川」駅2番出口の前で、烏丸通を北に向きました。
烏丸通から西に、「五辻通」が伸びています。
そしてその径の向こう(北側)に、
今回ブログのメイン臨済宗大聖寺があります。
カメラ片手のマスク姿の方が、多いですね。


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「五辻烏丸」交差点北西角に、臨済宗大聖寺があります。
こちらは数少ない現存する「花の御所」の遺構で、
かつての室町幕府がこの辺りにあった証拠です。


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先程の門をくぐって、大聖寺境内に入ってきました。
こちらの境内は、烏丸通沿いに北に伸びていますね。
大聖寺庫裏の向こうに、赤レンガの同志社大学寒梅館が見えます。


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大聖寺の境内には、松の木が多く植えてあります。
そのうち1本の脇に、「花の御所」と書かれた石碑が立っています。
「花の御所」とは室町第とも呼ばれており、
14世紀初めから約200年間こちらに室町幕府が置かれていました。
つまり、ここはかつて室町幕府が置かれていた場所です。
(詳細は、第670回ブログ参照)


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「五辻烏丸」交差点にあった門から、
臨済宗大聖寺境内を約100m北上しました。
では、こちらから大聖寺の屋内に初めて入ります。


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大聖寺庫裏の前に、靴袋が置かれていました。
まぁ、これは今まで通りなのですが……


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こちらは、返却した靴袋を入れる場所です。
使い終わった靴袋は、もう使いまわしはされないようです。


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では、庫裏から臨済宗大聖寺屋内に入っていきます。
「京都冬の旅」企画の寺院は、通常屋内撮影禁止です。
ですから、ここから実物ではなく
入場券などの写真の下に、寺院の紹介文を書きます。

元々こちらは室町第の中にあった寺院なのですが、
桃山時代に再興されて以降は、皇女のための尼寺でした。
ですから、歴代天皇との関連した品々が多く展示されていました。
チケットの写真は、明治天皇下賜の御所人形です。
元々和装だったそうですが、「洋装の方がよく似合う」とのことで
こちらはいつもイブニングドレス姿なのだそうです。


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こちらは、有料のパンフレットの中の大聖寺のページです。
写真を撮れない分、こちらで中の様子を代用します。
庫裏から南下すると本堂が細長く伸びており、
西に進むと歴代皇女がお住まいになった部屋が続きます。
(そちらに、歴代天皇が下賜された物が展示されていました)
その間に庭が広がるのですが……
苔生す石庭に見えて、結構花盛りでした。
この時点ではまだまだ早春だったのですが、
温暖なせいか椿がもう満開でした。
また苔の下にはさまざまな種が植えてあり、
これからそれらが徐々に芽生えていくそうです。
ですから、こちらは文字通り「花の御所」です。


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大聖寺の屋内を一通り拝観して、庫裏から外に出ました。
では、あちらの門に向かいます。


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臨済宗大聖寺境内を南下して門を出ました。
「五辻烏丸」交差点に戻り、南を向いています。
烏丸通の左(東)側は同志社大学今出川キャンパスの校舎で、
右(西)側はココ一番屋が建っています。
こちらは、自分が学生だった約30年前からあります。


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烏丸通から、「五辻通」を西に向いています。
左(南)側は先程のココ一番屋で、
右(北)側が今まで訪れていた臨済宗大聖寺の土塀です。
次は、こちらを進みます。
ここから先は、第660回ブログと同じ道順で進みます。


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大聖寺の塀越しに、こちらのお地蔵さんがいらっしゃいます。
プラスチック製の屋根の上に、紅い花が落ちています。
おそらく、大聖寺内で咲いていた椿の落花でしょうね。


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そのお地蔵さんの向かい(南)側に、同志社大学の駐輪場があります。
ただ、こちらは2020年3月1日日曜日は閉鎖されていました。
この時点で同志社大学今出川キャンパスは、
コロナウィルスを原因とする肺炎の影響で休校中でした。


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その同志社大学今出川キャンパスの駐輪場から、
「五辻通」を西に向いています。
では、この突き当りまで進みます。


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烏丸通から、「五辻通」を約100m西に進みました。
ここで「五辻通」はいったん突き当たり、
その場所で室町通が南北に伸びています。


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「五辻通」から、室町通を南に向いています。
室町第は、烏丸通からこの室町通の間にありました。
こちらから約150m南下すると、今出川通にぶつかります。


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同じ位置で、「五辻通」から室町通を北に向いています。
室町代の南端は現在の今出川通で、
北端は約150m先の上立売通までです。
目の前に食堂がありますが、
その左(西)側からまた「五辻通」が伸びています。


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室町通から、「五辻通を」西に向いています。
ここは同志社大学今出川キャンパスと新町キャンパスとの中間点で、
普段なら日曜日でも学生の姿をたくさん見掛けます。
ただ現在同志社大学は休校中ですから、
人影はほとんど見られません。


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室町通から、「五辻通」を約80m西に進みました。
ここで「五辻通」はまた突き当たり、衣棚通と交差します。


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「五辻通」から、衣棚通を北に向きました。
衣棚通は約10m先で突き当たっていますが、
実はここより東側でさらに北に伸びています。
取りあえず、この角まで北上します。


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衣棚通の突き当りから、西に向きました。
ここから、また新たに「五辻通」が伸びています。
約70m先に、同志社大学新町キャンパスが見えますね。
ここから新町通まで進み少しずつ北上していくのですが、
今回もだいぶ写真を貼り付けました。
今回は、ここまでです。

~次回は、三時知恩寺の屋内に初めて訪問します~

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第726回 三時知恩寺の蕗の薹

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衣棚通から、「五辻通」を西に向いています。
約50m先に、同志社大学新町キャンパスが見えますね。
今回は、その校舎の東脇に建つ三時知恩寺に向かいます。
撮影日は、2020年3月1日日曜日午後2時15分。
この辺りの寺院は、普通に拝観できました。


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衣棚通から、「五辻通」を西に約50m進みました。
ここで「五辻通」は、新町通と交差します。
「五辻新町」交差点北西角に、
同志社大学新町キャンパス正門が見えますね。


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「五辻新町」交差点北西角に、
同志社大学新町キャンパスが建っています。
2020年3月いっぱい、同志社大学は
コロナウィルスによる肺炎の流行により閉鎖されています。
普段の同志社大学の今出川キャンパスと新町キャンパス周辺は、
移動する学生で結構賑やかな場所なのですが、
ご時世がご時世だけに人影はまったくありません。
(この辺の普段の様子は、第660回ブログ参照)


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「五辻通」から、新町通を南に向いています。
新町通は、蛇行しながら約150m先で今出川通と交差します。
この写真の左(東)側に、約30年前まで
プラモデル屋さんの「ヴォークス」があったのですが、
多分そちらは現在「塩小路西大路」交差点に移転しています。
(そちらの方は、第307回ブログ参照)


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今度は「五辻通」から、新町通を北に向いています。
約50m先の右(東)側歩道に、今回ブログのメイン
三時知恩寺の門が見えますね。


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「五辻通」から、新町通を約30m北上しました。
この日(2020年3月1日)は、三時知恩寺の門が開いていました。
右脇に、「京都 冬の旅」の看板が出ています。
では、こちらに入っていきます。

浄土宗三時知恩寺は浄土宗の尼寺で、阿弥陀仏がご本尊です。
14世紀の南北朝時代末期に、
見子内親王(北朝の後光厳天皇の皇女)が建立されました。
南北朝合一後も、こちらには歴代内親王が帰依されています。
(詳細は、第661回ブログの冒頭)


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三時知恩寺の門をくぐり、すぐに南に向きました。
では、庫裏から屋内に入る前にこちらの庭園を散策します。


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三時知恩寺の前庭の南東端に、こちらの地蔵堂があります。
確かこちらのお地蔵さんは
三時知恩寺と接する玉姫稲荷社付近にいらっしゃいました。

今から約300年前のことです。
玉姫稲荷社近くで家屋の新築の際、
その地面からこちらのお地蔵さんが発掘されたそうです。
ただその年にこの辺りで疫病が流行したため、
当時の三時知恩寺のご住職(おそらく尼僧です)が
こちらのお地蔵さんを地蔵堂に移し、御祈祷されると
その疫病が平癒したとのことです。
(第475回ブログ取材時に、近所の方に聞きました)


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その地蔵堂の前を撮りました。
この庭園はさまざまな植物が植えてあり、
どの季節でも草花を楽しめるのですが、
この季節は蕗の薹がたくさん芽を出していました。


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その周辺をさらに撮っていきます。
すると、こちらにも蕗の薹が芽を出しています。
よく見ると、苔を突き破って土の一部が盛り上がっています。


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さらに、三時知恩寺前庭周辺を撮りました。
こちらにも、蕗の薹が芽を出していますね。
……しかしこれだけ大きいものがいくつも芽を出しているのに、
こちらの方はこちらを放置されているようです。
天ぷらにしたらおいしいと思うのは、
自分が俗世にまみれているからでしょうか?


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では三時知恩寺の前庭を一通り散策しましたので、
こちらの庫裏から三時知恩寺屋内に入っていきます。
2020年3月上旬は京都市内の大きな寺院や有名な寺院が、
どこも参拝するのは難しくなっています。
そこで、こちらの寺院などは
ちょっと多めの参拝者を抱えていました。


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多少ぼけてしまいましたが、こちらが三時知恩寺のチケットです。
こちらも屋内が撮影不可なので、
中の様子はこの写真で代用します。

庫裏から三時知恩寺屋内に入り北上すると、本堂に行き当たります。
ご本尊の阿弥陀如来など周囲の仏様にお参りしましたが、
さらに北側の仏壇にまた別の仏様がいらっしゃいました。


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そして、こちらは有料のパンフレットです。
さらに、こちらも屋内撮影の代用品とします。
いったん庫裏に戻った後、今度は東に進みます。
そちらは方丈で、代々こちらに住まわれた
皇女が使用されていたようです。
前回ブログで拝観した大聖寺同様、
こちらの寺院にも歴代天皇から下賜された品々が並んでおりました。
また、こちらの障子や扉には
狩野派円山応挙の障壁画や杉戸絵が並びます。

また本堂と方丈の間には、こちらにも庭園が広がります。
メインは枯山水の石庭なのですが、周囲の椿が満開でした。


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これで、三時知恩寺を一通り参観し、屋外に出ました。
では、向こうの門から三時知恩寺を出ます。


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三時知恩寺の門前から、新町通を北に向いています。
左(西)側が同志社大学新町キャンパスで、
右(西)側が先程まで訪れていた三時知恩寺です。
では、こちらを進んでいきます。


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三時知恩寺の北隣にこちらのお店があるのですが、
この日(2020年3月1日)は日曜日なので閉まっていました。
こちらはだし巻き卵と天ぷらのおいしいお店で、
本当は買って帰りたかったのですが……残念です。


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そのお店から、新町通を北に向いています。
新町通は、約30m先で上立売通と交差します。


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上立売通から、新町通を北に向いています。
新町通は約200m先の寺之内通で突き当たりますが、
ここから約50m西の上立売通から、別の新町通が北に伸びています。


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今度は新町通から、上立売通を西に向きました。
約50m先に、また別の新町通が北に伸びています。
ここから向こうの新町通を北上し光照院に向かいますが、
ちょうど切りがいいので今回はここまでです。

~次回は、光照院を散策します~

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第727回 光照院の桜はつぼみ

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新町通から、上立売通を西に向いています。
今いる新町通は約200m北の寺之内通で突き当たりますが、
この上立売通を約50m進むと、
また別の新町通が上立売通から西賀茂の辺りまで北に伸びています。
今回は西側の新町通を北上し、尼寺の光照院に訪れます。
撮影日は、2020年3月1日日曜日午後3時。
これで、「京の冬の旅」企画の門跡寺院3寺目ですね。


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先程の位置から上立売通を西に約50m進み、北を向きました。
こちらが、先述の西側の新町通です。
こちらの新町通は、この上立売通から
約2,500m先の北区の上賀茂橋西詰まで続きます。
次は、こちらを北上します。


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上立売通から、西側の新町通を北上しています。
この辺りは、京町家よりも
だんだん新築の住宅の方が増えてきています。
ただ、左(西)側のような京町家もいくつか残っていますね。


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こちらが、その京町家です。結構大きい建物ですね。
一見飲食店にも見えますが、また別のお店です。
(たぶんフォトスタジオ)
ただ日曜日は定休日なので、これ以上は分かりません。


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上立売通から、西側の新町通を北100m北上しました。
(先程の京町家の北隣でもあります)
こちらに、今回ブログのメイン浄土宗光照院の門が見えます。


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光照院の門の北側に石製鳥居が立っています。
ただ、この先(西側)は木戸で閉ざされています。
地図上は豊川稲荷社(陀枳尼尊天)がいらっしゃるのですが、
光照院の本殿拝観の際こうお聞きしました。
「門の北側の鳥居の向こうには毘沙門天もいらっしゃいますが、
この期間中は特別に本堂で公開されています」


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光照院の門前に、こちらの碑が立っています。
「持明院仙洞御所」とのことですが、
仙洞御所とは上皇の御所のことですよね。

浄土宗の単立派寺院光照院は室町時代は将軍の親族、
江戸時代以降は天皇の内親王が入信された典型的な門跡寺院で、
そのため「常盤御所」とか「持明院仙洞御所」とも呼ばれています。


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浄土宗光照院の門をくぐり、西を向いています。
アスファルトの地面に何本も線引きがあったり、
たくさんの自動車が停まっていたりします。
光照院は通常非公開寺院なので中は覗けず、
代わりにこの広大な駐車場が目に付いて、
この駐車場が自分の持つこの寺院のイメージです。


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先程の写真に写っていましたが、
駐車場の中央にこちらの柑橘類の大きな木が立っています。
多分ミカンなのでしょうが、時節柄たくさん果実が生っています。
その背後もさらに大きな駐車場ですが、
この寺院の南半分が近所で最大の月極駐車場です。


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では臨時に作られた料金所でお金を収めて、
生まれて初めて光照院の屋内に入っていきます。

ただ、光照院はいくつかのお堂に分かれています。
先ずは、光照院の門の西に立っている常盤会館に向かいます。
(先程の写真の正面に移っていました)
その前に、こちらに靴を置いていきます。
そのため、こちらは靴袋を使用しません。


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では、こちらの光照院常盤会館に入っていきます。
こちらは、元々は昭和天皇御大典で使用された建物を
東京から移築されたものです。


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こちらは第725回ブログの大聖寺で買ったガイドブックの一部です。
光照院のページで下半分を占めているのが
この常盤会館の内装を写したものです。
こちらは許可をもらえれば催し物などに使用可能です。
奥に舞台があって、全体的に赤い絨毯が敷き詰めてあります。
明治時代の鹿鳴館のように、舞踏会とかできそうですね。
ただ2018年台風21号の甚大な被害がまだ残っており、
現在常盤会館は屋根の修理が終わっていません。
そのため、現在光照院では5,000円の御朱印帳が販売されています。
5,000円は一見価格が高いのですが、
この御朱印帳には仕掛けがありまして……
こちらを開けると、中のクラフトが起き上がって
常盤会館の形状になります。


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常盤会館の北側に、光照院の本堂や書院が建っています。
こちらの庭園が、外側からでも見えます。
上の方に、まだつぼみの桜の木々が並びます。
2020年の桜の開花は、京都市は3月22日ごろでしょうか?


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では、こちらから光照院の本堂や庭園・書院へ参ります。
先ずは、庭園の西側にある本堂に向かいます。



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こちらが、光照院に入るために必要なチケットです。
大きく写っているのは、本堂の中の様子です。
こちらは浄土宗なので、ご本尊は阿弥陀如来像です。
今ではほとんど木目が見える状態ですが、
まだ着衣の辺りには金鍍金が残っています。
また先程の神社(石製鳥居の先)にいらした毘沙門天も、
この時期限定でこの本堂で公開されていました。

さらにその後北側の書院も拝観しました。
こちらには歴代天皇の贈り物や
天皇の姉妹や娘である尼僧の所有品が展示されていました。


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書院の北側に、光照院寺務所があります。
ここ光照院も内部の撮影が禁止なので、
駐車場(撮影可能な場所)からこちらを撮りました。
こちらで、ご住職(もちろん尼僧です)にお伺いを立てました。
先述の御朱印帳のネット販売があるかどうか尋ねたのですが、
「そんな予定はない」旨のご返事を頂きました。
インターネットに否定的というよりは、
そんなアイデア自体考えていなかったそうです。
ですから、その御朱印帳を求めるには
この光照院に来訪される必要があります。


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光照院を一通り拝観し、駐車場で東を向いています。
ではあちらの門から光照院を出て、新町通に戻ります。


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浄土宗光照院の前で、西側の新町通を北に向きました。
では、ここをこのまま北上します。


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光照院の前から、西側の新町通を約100m北上しました。
京町家も多少残っていますが、とにかくマンションが多いですね。
ちょっと先で、この新町通が寺之内通と交差します。


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西側の新町通から、寺之内通を東に向いています。
約50m先で東側の新町通が突き当たっており、
その辺りの桜並木が今は枯れ枝並木ですね。
(もう数週間で、あちらも絶景になります)
寺之内通までで東側の新町通が突き当たりますので、
これ以降はこちらの道を「西側の新町通」ではなく、
ただの「新町通」と呼称します。


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今度は新町通から、寺之内通を西に向きました。
寺之内通は、ここから約50mだけとても狭くなります。
小型車がやっと1台通れるくらいの道幅ですね。
この寺之内通は今出川通と鞍馬口通との中間で、
この辺の幹線道路として役立っています。
実はここだけ道幅が狭いので、大型車が通れないことがあります。
そしてこの狭い寺之内通をさらに西に進むと、
この辺の風景が一変します。
それがこの辺最大の特徴なのですが、
今回もこの辺りが切りがいいので、
今回はここまででとします。

~次回は、宝鏡寺の「お雛様」を拝観します~

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第728回 「人形寺」宝鏡寺のひな祭り

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新町通から、寺之内通を西に向いています。
前回ブログでは、光照院の周囲は住宅街でしたが、
ここから西はまた違う風景になります。
今回は寺之内通を堀川通まで西に進み、
「人形寺」宝鏡寺の「春の人形展」を拝観します。
撮影日は、2020年3月1日日曜日午後3時15分。
午後3時半で、宝鏡寺の拝観受付は終了します。


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新町通から、寺之内通を約50m西に進みました。
道幅が約5mを越え、一方通行なら
トラックも通行が可能になりました。
ここから左(南)側は古い家屋が並び、
右(北)側には寺院の白壁が続きます。


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先程の位置から、寺之内通を約20m西に進みました。
すると、先程の白壁を持つ日蓮宗の泉妙院の門が見えます。
元々は近隣の日蓮宗本山の妙顕寺の塔頭寺院だったのですが、
日蓮宗のほとんどの寺院が本山と末寺の上下関係を解消しており、
(これを「日蓮宗本末解消」と言います)
こちらの泉妙院も妙顕寺と「本末解消」している可能性が高いです。

ただ、こちらは尾形光琳の菩提寺ということで有名です。
とは言え、こちらは天明の大火で一度焼失しており、
そのとき尾形光琳の墓石は行方不明になっています。
ですから、現在はお墓の代わりに供養塔が置かれています。
尤も、こちらは非公開寺院なので、供養塔への参拝はできません。

そういえば、尾形光琳以外にも本阿弥光悦など、
「琳派」の大半が日蓮宗門徒です。
安土桃山時代~江戸時代、京都在住のインテリ層(学者・芸術家)は
実は日蓮宗門徒が多かったのです。
……と言いますか、当時の日蓮宗門徒のインテリ層が
京都に移住して鷹峯やこの辺りに共同体を形成しました。


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日蓮宗泉妙院の西隣に、こちらが建っています。
室町通から約300m以上西にズレますが、
こちらは「室町変電所」と呼ばれています。


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さらに室町変電所の西隣へ進むと、
日蓮宗本山の妙顕寺の三門が見えます。
三門の両脇に、桜の木々が並びます。
上立売通から寺之内通は桜の名所が多く、
本当はこちらにも参拝したいのですが、
急がないと宝鏡寺の拝観に間に合わないので
今回は泣く泣く素通りです。
(こちらには、近日中に参拝の予定です)


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妙顕寺三門前で、寺之内通から南を向きました。
こちらから、上立売通まで約200m伸びています。
ちなみに第477回ブログでは、上立売通側からこちらを見ています。
要するに寺之内通以南は普通の住宅街ですが、
寺之内通以北のこの辺りは日蓮宗の大きな寺院が建ち並びます。


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さらに妙顕寺の門前で、寺之内通を西に向いています。
目の前に幼稚園の看板が見えますが、
その先は警察車両が停車しているので先が見えません。


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その警察車両を避けて、その西側から寺之内通を西に向いています。
右(北)側に茶道具のお店が見えますが、
実は左(南)側も茶道具のお店が並んでいます。
(この日は日曜日だったので、どこも閉まっています)
つまり、ここから西は茶道関連の施設が並びます。
妙顕寺門前から約50m西で、小川通と交差します。
次は、そちらに向かいます。


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寺之内通から、小川通を南に向いています。
約100m南下すると、第477回ブログで出て来た
浄土宗鳴虎報恩寺が建っています。
そして、その周辺に西陣織の工房が建ち並びます。
(西陣織は、京都市上京区でさかんですね)


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南に伸びる小川通から、寺之内通を西に向いています。
約30m西で、今度は北に伸びる小川通と交差します。


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こちらは、その辺りの京町家脇にいらっしゃるお地蔵さんです。
ではこちらにお参りして、先に進みます。


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南側に伸びる小川通のT字路から、寺之内通を約30m西進しました。
ここから右(北)側に、また小川通が伸びています。
寺之内通は、約80m西で堀川通と交差します。


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寺之内通から、北側に伸びる小川通を北に見ています。
ここから小川通は、約250m先の上御霊前通まで
桜並木と石畳の道の落ち着いた道になります。
さらに上御霊前通から約250m北上すると、
鞍馬口通と交差して、この道も油小路と名前を変えます。
実は、上立売通以北は同じ道でも時折名前が変わります。
(詳細は、第477回ブログを参照)
またこの辺りの小川通は、日蓮宗本山の1寺本法寺や
茶道の表千家・裏千家の庵が建っていたりします。
まぁ京都でも屈指の観光地なのですが、
宝鏡寺拝観の受付締め切り時間が押しているので、
今回はこちらの通りも素通りします。
(この辺りは、近日中に散策予定です)


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そのT字路で、南を向きました。
先述の通りこちらは茶道の表千家・裏千家の中心地ですので、
茶道具屋さんや茶道関係のお店が、特に集中します。
こちらは、和菓子匠の俵屋吉富の小川店ですね。
まぁこちらも、茶道の関連でしょうね。


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北側に伸びる小川通から、寺之内通を西に向いています。
左(南)側に茶道具のお店がありますが、
右(北)側は寺院の土塀が続きます。
ここから、さらに寺之内通を西に進みます。


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北側に伸びる小川通から、寺之内通を西に約50m進みました。
右(北)側に、小さな寺院の門がありますね。


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こちらが、その小さな寺院臨済宗宝鏡寺の門です。
「京の冬の旅」企画は2020年2月末日までで、
3月以降は毎年恒例の「春の人形展」を開催しています。
またこちらは人形供養などを行う「人形寺」として有名ですが、
通常は非公開寺院です。


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宝鏡寺の門をくぐり、庫裏前の庭園を東を向いています。
お地蔵さん越しに、方丈庭園のカエデ並木が見えますね。


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同じ位置で、北側を向きました。こちらは、待合所ですね。
ご時世だけに、ここに人が集まるほどは参拝されていません。


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では、こちらから宝鏡寺の庫裏へと入っていきます。
現時点で2020年3月1日日曜日午後3時半。
どうやら、自分がこの日にここに拝観した最後の1人となりました。

臨済宗西山宝鏡寺は、南北朝時代の
14世紀に建立された門跡寺院の尼寺です。
そのようなわけで歴代天皇からの贈り物が多く奉納されており、
(第725回ブログの大聖寺や第726回ブログの三時知恩寺・
前回ブログの光照院などと事情が似ています)
こちらは特に人形が多いことから、「人形寺」と呼ばれています。


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宝鏡寺の屋内は、公開期間中でも撮影禁止です。
ですから、ここからは チケットなどで代用します。
この期間の宝鏡寺公開は
明らかに桃の節句であるひな祭りを意識しており、
屋内の展示も大半がひな人形です。
1960年代(高度経済成長期)まで、
ひな人形はお内裏様とお雛様の2体のみで飾られていました。
(三人官女や五人囃子は、近年の風習です)
ですから、こちらのひな人形も2体のみで飾られていました。
また、ひな人形以外の展示も何体かいました。
孝明天皇の趣味が、市松人形の収集であることを
ここで初めて知りました。


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2020年2月末まで、宝鏡寺も「京の冬の旅」企画対象寺院でした。
ですから、第525回ブログで購入した有料パフレットにも
臨済宗宝鏡寺を載せたページが存在します。
宝鏡寺は庫裏や本堂を初め、
いくつかの建物が境内中央に隣接し、
境内外側がいくつかの庭園に分裂した造りでした。
そのためいくつかの建物を蛇行して進むことになり、
実際よりも広いイメージを持ちます。
こちらも尼寺の門跡寺院なので、
障壁画や杉戸絵も優しいイメージがあります。
特に円山応挙の犬の杉戸絵が見事でした。


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他の尼寺の門跡寺院と異なり、宝鏡寺の撮影禁止は屋内のみで
庭園撮影など屋外の撮影は認められています。
こちらは、南側の日本庭園です。
敷き詰められた苔の先に、イロハモミジ並木が続きます。
先程見えたお地蔵さん越しのカエデ並木と同じ木々です。
こちらは秋になると絶景になるせいか、
宝鏡寺の人形展は毎年11月にも開催されます。


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こちらは、南側の宝鏡寺庭園の東側です。
花は咲いていませんが、さまざまな木々に碧い葉が付き始めました。


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さらに、こちらは東側の宝鏡寺庭園です。
この辺りの枯れ枝並木は、桜の木々でしょうか?


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ただよく見ると、開花した桜の木々もありました。
おそらく早咲きの河津桜だとは思いますが、
3月1日の開花は相当早いですね。


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宝鏡寺はいくつかの建物が隣接していますが、
それらはすべてこのような廊下でつながっています。
ではこの廊下を伝って、北側の宝鏡寺庭園に回り込みます。


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こちらは、宝鏡寺の幾つかの建物に囲まれた坪庭です。
木々がだんだん碧碧としてきましたが、
3月1日現在花などはまだまだのようです。


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宝鏡寺の坪庭経由で、境内北側に回り込んできました。
この廊下より北に、宝鏡寺北側庭園が広がります。


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こちらが、宝鏡寺北側庭園です。
築山の上のイロハモミジ並木が大きいですね。
本当は右から撮ったほうがきれいな写真が撮れますが、
そちらは元々歴代内親王がいらした部屋で、
その辺りからの撮影は禁止されています。


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これで、宝鏡寺を一通り拝観しました。
ではこちらから宝鏡寺を出て、寺之内通に戻ります。


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宝鏡寺の門前で、寺之内通を西に向いています。
約30m先で、寺之内通は堀川通と交差します。


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こちらは、堀川通上の寺之内通です。
堀川通は6車線の京都でいちばん広い道ですが、
この辺の中央分離帯は細長い公園になっています。


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堀川通から、寺之内通を西に向いています。
ここから約200m先に、日蓮宗本山の1寺妙蓮寺が建っています。
(堀川通側からでも入れます)
さらに約300m進むと、第484回ブログに出て来た
大黒町の西陣織工房街の北端に辿り着きます。


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今度は寺之内通から、堀川通を北に向きました。
一見するとオフィスビル街ですが、
よく見ると約250m先に水火天満宮の白壁が見えますね。


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さらに、寺之内通から堀川通を南に向いています。
約200m先で、堀川通は上立売通と交差しています。
(第481回ブログを参照。ただし、歩道橋は現在撤去されています)


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寺之内通から、堀川通を約30m南下しました。
こちらに、南行きの「堀川寺之内」バス停が立っています。
こちらから9系市バスに乗って、京都駅経由で帰宅しました。

~次回ももう一回分だけ、「京の冬の旅」企画の記事を書きます~

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第729回 今年もジュバンセルへ

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2019年~2020年の「京の冬の旅」企画も終了しましたが、
それぞれの寺院に訪問した際に、今回もスタンプをためていました。
写真9番が第725回ブログで訪れた大聖寺の分で、
10番が第726回ブログ三時知恩寺11番が第727回ブログ光照院です。
2019年はこれらを集めてジュバンセルに行きましたが、
2020年も悩み悩んで結局祇園のジュバンセルで
このスタンプの景品である紅茶を頂きます。
……という訳で2020年の「京の冬の旅」企画の締めくくりは、
また祇園を散策してジュバンセルで寛ぎます。


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京都駅北側市バスターミナルから、ということにしていますが
本当は「京阪七条駅」バス停から、206系市バスに乗って
「祇園」バス停より手前の「東山安井」バス停で降りました。
(このバス停も祇園地区内にあります)
今回は、このバス停からジュバンセルに向かいます。
撮影日は、2020年3月15日日曜日午後3時半。
この日は雨の中、日が照っていました。


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「東山安井」バス停から、東大路を北に向いています。
はっきり決まってはいませんが、
約70m南の八坂通以北が祇園地区と言えます。
ですから、この辺りは「祇園地区南部」と考えられます。
先ずは、この東大路を北上します。


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先程のバス停から、約80m北上しました。
標識が光って写っていませんが、ここが「東山安井」交差点です。
「東山安井」交差点を約300m北上すると、
八坂神社前の「祇園」交差点に辿り着きます。


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「東山安井」交差点の歩道に、こちらの銅板が埋まっていました。
東大路から安井通を西に進むと、建仁寺北門があります。


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実際に東大路から、安井通を西に向いています。
こちらを約250m西に進めば、建仁寺に辿り着きます。


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今度は東大路から、安井通を東に向きました。
ここで東大路の東側歩道に渡りますが、
この辺りから雨足が強くなってきました。


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東大路を東側歩道に渡って、
東大路から安井通を東に向いています。
ではこの上り坂を進み、安井通の突き当りに向かいます。
雨足は相変わらず強いのですが、
空を見上げるとだんだん晴れてきました。


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安井通の東端で、下川原通を南に向いています。
約300m先に聳え立つ八坂の塔が、よく見えますね。
(八坂の塔の詳細は、第103回ブログ参照)


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今度は安井通から、下川原通を北に向きました。
レンズに雨粒が付くほど雨足が強いのですが、
だんだん青空が目立つようになり、遂に日が差してきました。


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先程の写真にも写っていましたが、
下川原通から北に、こちらの石塀小路が伸びています。
ウチのブログでも、いずれは特集したいですね。


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石塀小路南端から、下川原通を北に向きました。
約200m先に、八坂神社楼門前の鳥居が見えますね。
次は、こちらを北上します。


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石塀小路から、下川原通を北上しています。
この辺りは近代的なビルも多少並んでいますが、
京町家の飲食店や様々な小売店舗が軒を並べます。
いかにも祇園らしい町並みですね。


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こちらは、先程の写真に写っていた店のショウウィンドウです。
時期的なことで陶磁器よりも、ひな人形が前面に出ます。


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楽焼のお店の前で、下川原通を北に向いています。
八坂神社の石製鳥居が、だんだん近づいてきました。
では、さらに下川原通を北上します。


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楽焼のお店から下川原通を北上jして、すぐに東を向きました。
小路の左(北)側に、和菓子匠若菜屋の高台寺店があります。
京町家が建ち並ぶ東に伸びる小路は、ねねの道まで続きます。


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若狭や高台寺店から下川原通を約30m北上して、東を向きました。
この小路は、約100m東でねねの道と交差します。


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今度は同じ位置で、下川原通から西へ向きました。
この小路をそのまま進むと、東大路と交差します。
写真の左(南)側に、今回ブログの目的地ジュバンセルがあります。
では、こちらの緑色の暖簾をくぐります。


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先程の緑色の暖簾をくぐり、坪庭を抜けます。
目の前で、ジュバンセルの看板が床に置かれています。


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その看板の脇に、こちらのエレベーターがあります。
ジュバンセルと書かれた緑色のシールが貼られていますね。
ジュバンセル本店は、このビルの2Fのテナントです。
次は、このエレベーターを上がります。


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エレベータから2Fに上がると、ジュバンセル本店です。
最近のコロナウィルス騒動で飲食店はどこも厳しいのですが、
こちらはそこそこ満員でした。
まぁ、15分待ちでしたからいつもよりは早くテーブルに就きました。
昨年(2019年)戴いた生チョコのケーキを希望していたのですが、
クーポン券で無料になった紅茶と「さがの路」を頼みました。
こちらは、期間限定の抹茶味です。


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期間限定「さがの路」抹茶味の笹の葉を開けました。
抹茶で染まった求肥に
抹茶味で緑色の生チョコレートがサンドイッチされています。


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こちらが、「嵯峨の路」抹茶味の断面図です。
ナイフがないのでケーキ用のフォークで切ったため、
だいぶ崩れてしまいました……
求肥に挟まれているのは抹茶味の生チョコレートがメインですが、
栗の粒や中に小豆餡が入った葛の玉なども入っていますね。


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ジュバンセルは2Fにあるので、窓の外はこういう風景です。
修復中の京町家の脇に、八坂神社の石製鳥居が見えますね。


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ジュバンセルでは、約30分寛いでいました。
そろそろ2020年3月15日日曜日の午後4時半です。
ではエレベーターから降りて、ジュバンセルを出ます。


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ジュバンセルの前で、下川原通を北に向いています。
では、ここを北上して八坂神社に向かいます。


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下川原通を北上して、もうすぐ八坂神社です。
ご時世がご時世ですから参拝者はだいぶ減少していますが、
それでもある程度の参拝者がいらっしゃいますね。


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その辺りで、下川原通を東に向きました。
この辺りから、大谷御廟の参道が伸びています。
大谷御廟自体は、この先の東山山中に広がっています。


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その位置で、下川原通を北に向きました。
この石製鳥居の先が、八坂神社楼門です。
八坂神社楼門は四条通東端の「祇園」交差点側の方が有名ですが、
本当はこちらの方が正門です。
(ですから、こちらをそのまま北上すれば、本殿前です)
ここからコロナウィルス対策中の八坂神社に参拝しますが、
今回もだいぶ写真を貼り付けましたので、
今回はここまでとします。

~次回は、2020年3月の八坂神社を取材します。
コロナウィルス対策中でも、ある程度参拝者がいらっしゃいました~

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第730回 2020年3月の八坂神社

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前回ブログでジュバンセルで寛いだ後、
下川原通を約50m北上し八坂神社の前に来ました。
四条通側の楼門の方が有名ですが、
本当は南側のこちらが八坂神社の正門です。
今回は、この八坂神社に参拝して帰宅します。
撮影日は、2020年3月15日日曜日午後4時半。
コロナウィルスの影響で、自粛ムード下の祇園です。


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八坂神社の石製鳥居をくぐり、左(西)側を向いています。
左(南)側に、梅が咲いていました。
2020年は3月半ばで、京都の梅は満開でした。
右(北)側の桜が満開ですが、こちらは早咲きの河津桜です。


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今度は同じ場所で、右(東)側に向きました。
2020年3月15日段階では、同じ桜でも
ソメイヨシノは開花していませんでした。
奥に見える京町家は、祇園を代表する高級料亭中村楼です。
確か、室町時代末期にこの辺りにあった茶店が発祥です。
(ある意味、この店から花街の祇園が始まりました)
その左(北)側に、二軒茶屋という茶店が建っています。
元々茶店だった数百年前の中村楼で名物だった
豆腐田楽をこちらでも出しています。


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さらに同じ場所で、北を向きました。
ではこちらの楼門をくぐり、八坂神社境内に入っていきます。
第410回ブログ第457回ブログでは修復中でしたので、
久しぶりに完成した楼門をくぐります。


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八坂神社楼門をくぐり、八坂神社境内を北に向います。
こちらの楼門が正門なので、このまま北上すると
拝殿と本殿が並んでいます。
この日(2020年3月15日)の八坂神社のソメイヨシノは、
まだまだ開花していません。


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楼門脇に、手水舎が立っています。
普段なら、こちらで手を浄めるのですが……


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ウィルスによる防疫の観点から、手水舎は使用禁止です。
また、こちらでもマスクを使用を呼び掛けていました。


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八坂神社楼門から、境内を約50m北上しました。
こちらに、八坂神社拝殿が建っています。
第410回ブログで祇園祭のお神輿(山鉾ではありません)が置かれ、
第455回ブログの節分では舞妓さんが踊っておられた場所です。

周囲を見ておりますと、2020年3月15日段階の八坂神社は
普段の日曜日の約2割というところです。
アジア系の観光客は皆無でしたし、
白人の参拝者も合計10人未満でした。
ですからほぼ日本人観参拝者なのですが、
その大半が地元京都市民のようです。
(周囲の方々の会話から、判断しています)


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八坂神社拝殿の裏(北)側に、八坂神社本殿が建っています。
鈴の緒の使用禁止など、こちらにも防疫体制を取られています。

八坂神社のご祭神は神仏分離令以後は素戔嗚尊ですが、
元々は牛頭天王が八坂神社のご祭神と考えられていました。
まぁどちらにしても天然痘などの疫病をまき散らす厄病神で、
信者の祈祷により疫病を鎮める神様でもあります。
京都市内の神社にはこのような社伝も残っています。
「素戔嗚尊が中国にいらしたとき、牛頭天王と名乗っていた」

863年に平安京(現在の京都市)で天然痘が流行して、
多くの方々が疫病でお亡くなりになりました。
その疫病の平癒を願って、その頃に祇園祭が始まりました。
ですから、八坂神社も祇園祭も
疫病平癒のために創られたものです。


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八坂神社本殿に参拝した後、その位置で西を向きました。
左(南)側に、八坂神社社務所があります。
この時点では晴れていましたが、
先程の前の雨のため石畳が濡れていました。


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八坂神社社務所の向かい(北)側に、この末社がいらっしゃいます。
こちらには大国主命が祀られていますが、
現在修復中なので参拝できません。


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八坂神社社務所と大国主命社の前で、西を向きました。
参拝者がかなり減少していることもあって、
平日でも並んでいた露店がほぼなくなっています。
次は、こちらを進んでいきます。


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その八坂神社の参道で、南を向きました。
何故か七味唐辛子の露店脇に、
(京都の七味唐辛子の露店は、通常伏見稲荷大社に立ちます)
北向ゑびす神社がいらっしゃいます。
では、こちらにも参拝させていただきます。


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北向ゑびす神社の前で、西を向いています。
八坂神社参道は、この先で北に右折します。
ここに普段は蒸し牡蠣の露店が立ちますが、
(第456回ブログを参照)
現在は焼き筍の露店が立っています。
露店数が相当減っていますので、とても売れていました。


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八坂神社参道の曲がり角で、北を向きました。
こちら側も、露店が相当減っています。


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八坂神社境内最西端に、疫神社がいらっしゃいます。
先述の通り八坂神社は疫病平癒のための神社なのですが、
この疫神社は祇園祭最終日(7月31日)に
厄除けのために茅の輪くぐりを行う場所です。
(通常の茅の輪くぐりは、6月30日に行います。
第491回ブログなど参照)
最近のコロナウィルスによる肺炎の平癒を願い、
時季外れですが、こちらで茅の輪くぐりを行っております。



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疫神社の前で、八坂神社境内を西に向きました。
こちらに、八坂神社西楼門があります。
その脇に「蟹肉棒」の露店が立っていましたが、
現在は撤去されていますね。
では、この八坂神社西楼門から八坂神社境内を出ます。


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八坂神社西楼門から、八坂神社を出ました。
すると、目の前に「祇園」交差点が広がります。
こちらから西に、四条通が伸びています。
そろそろ午後6時が近づき、だいぶ日が暮れてきました。


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「祇園」交差点から、西を向いています。
ここから西の四条通が祇園の繁華街ですが、
ご時世がご時世ですのであまり人通りは多くありません。


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今度は「祇園」交差点で四条通から、東大路を北に向きました。
この少し先に、知恩院が建っています。
人通りは皆無ではありませんが、普段の約2割ですね。


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さらに「祇園」交差点で四条通から、東大路を南に向いています。
横断歩道の前に人が集まっていますが、
夕暮れ時だけに家路に就かれるのでしょうね。


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その横断歩廊の前で、「祇園」交差点から南を向きました。
こちらに、南行きの「祇園」バス停が立っています。
ではこちらから206系市バスに乗って、帰宅します。

今回は、ここまでです。

~次から、2020年の桜散策の予定ですが……~

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ぴのぴな

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ぴのぴなと申します。
生まれたときから50数年
ずっと京都住まいです。
中2のころから
自宅近くを中心に
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このブログで,
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「京都桜100景」
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新たに撮ったものを加え
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100選びました。
少しずつ更新して
ゆっくり完成させます。

「祇園祭の歩き方」
YAHOO知恵ノートを
こちらも利用して、
祇園祭宵山で回る
ポイントを書きました。
実際に回るときの
参考にしてください。

「京都市バス路線図」
京都市交通局発行の
京都市バスと市営地下鉄の
路線図を貼り付けました。
バス停や駅の位置以外に、
各観光地の位置関係も
これで分かります。

「京都市バス検索」
系統(「5系」とか)別に
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各系統の停留するバス停や
バス停別時刻表が
貼り付けてあります。
京都観光に来られる前に、
今一度確認してください。

「嵐電(京福電気鉄道)」
京福電車(嵐電)のサイトを
そのまま貼り付けました。
電車の情報もありますが、
嵯峨野嵐山など
沿線の観光情報が
詳しく書いてあります。

「きょうもいろいろ」
ここと同じ
京都観光のブログです。
許可をいただいたので、
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「ひまわりパパの
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こちらも
許可をいただいて
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「アマランサス☆
だいあり~」
いろいろなことを
書かれたブログです。
こちらも、
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「写真缶」
京都周辺の写真と
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こちらも、
許可をいただいて、
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「子連れ京都旅行」
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「幼児連れで
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詳しく
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こちらは、
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「京都パワースポット
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連載されています。
こちらも、
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様子を書かれた
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こちらも許可をいただいて
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これから始まる
京都のお祭りや
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こちらも許可をいただいて
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緊急事態宣言後の
京都市街地で
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さまざまなお店と
その商品を
紹介して宣伝します。

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他の「道ブログ」とは
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入ります。

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毎年11月23日に行く
紅葉散策は含まれません。
そういうものに含まれない
短いものを集めました。

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桜の季節にあちこち
花見に行きました。
毎年少しずつ増えます。

「祇園散策」
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八坂神社・建仁寺など
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「祇園祭宵山散策」
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毎年更新した記録です。
ゆっくり回ったので、
次に祇園祭に来られた時の
参考にしてください。

「節分」
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記録したものです。

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松尾大社や法輪寺など
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嵯峨野嵐山周辺散策です。

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蚕ノ社や広隆寺、
映画村など太秦周辺を
散策しました。

「花園散策」
JR「花園」駅から
北側の衣笠山手前の
「きぬかけの路」に
かけて散策しました。
妙心寺や等持院など
並んでいます。

「松原通東から西」
清水寺~西小路間の
松原通を東から西へと
写真で追いかけます。
京都盆地を輪切りにして、
地域ごとの違いを
楽しんでください。

「松原通東から西」EX
松原通が終わる西小路から
京都盆地の西の端の
松尾までを書いています。
松原通の記事と
併せて読むと、
京都盆地の東西の様子が
よく分かります。

「三条通西から東」
嵐山から始まり、
名神高速道路
京都東インターまでの
三条通を西から東に
書いていきます。

「本町通北から南」
京都盆地の東側を通る
本町通を南から北に
進みます。

「寺町通南から北」
河原町通の1本西
寺町通を
五条通から北大路通まで
散策します。
[六原」経由で、
「本町通編」と
つながっています。

「烏丸通北から南」
「寺町通編」の最終回
今宮通から南に
十条通まで続きます。

「大和大路南から北」
本町通より1本東にある
大和大路を北上します。

「鞍馬口通東から西」
室町時代に
京都最北端の道だった
鞍馬口通を下鴨神社から
金閣寺まで進みます。

「きぬかけの路散策」
その金閣寺から西に
龍安寺や仁和寺経由で
北嵯峨まで進みます。

「塩小路東から西」
京都駅前の北側を
東西に貫く塩小路を
東端の智積院から
西端の梅小路公園まで
進みました。
そのあと、
七本松~佐井西通間の
{西塩小路編」も
続きます。

「千本通南から北」
平安時代の中心
旧朱雀大路である
千本通を
七条通から、
鷹峯まで進みます。

「高倉通南から北」
京都中心街を縦断する
烏丸通と河原町通の
中間を貫く高倉通を
北上していきます。
神社仏閣よりも、
飲食店の取材が中心に
なってしまいました。

「上立売通東から西」
今出川通の北側に伸びる
東西の道を散策します。
京都市街地屈指の
桜がきれいな通りです。

「若宮通南から北」
西本願寺と東本願寺の
中間点を通る小路を
北上しました。
京町家と古い商店街の
京都らしい町並みです。

「若宮通南から北」EX
「若宮通編」の最後から
三条通まで
若宮通の真北の通りを
北上していきます。

「釜座通南から北」
若宮通を真北に
延長した先の釜座通で
三条通~京都府庁間を
北上しました。
途中、二条城に
立ち寄りました。

「錦小路東から西」
四条通の1本北に伸びる
錦小路を東から西に
進みます。
錦市場から祇園祭鉾町へ
最終的に住宅街に
移動していきます。

「五辻通東から西」
上立売通と今出川通の
中間に伸びる五辻通を
東から西へと進みます。

「正面通東から西」
脳卒中のリハリビがてら、
比較的ウチに近い
正面通を
東から西に進みます。
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