第329回 黒主山 浄妙山 鯉山~後祭宵宵山散策~その3
六角通を東に向いています。目の前で、室町通と交差しています。
左(北)に向かうと黒主山が立っており、
正面(東)には浄妙山、右(南)には鯉山が立っています。
今回は、それらの山を見て回ります。
撮影日は、2015年7月22日水曜日午後6時半。
だんだんと雨が止んできました。
六角通から、室町通を北に向きました。
先ずは、黒主山に向かいます。
こちらが、黒主山です。
「黒」主山だけに、真っ黒な山ですね。
この写真は、クリックすると拡大されます。
黒主山には、このように桜の造花が掲げられます。
謡曲「滋賀」にあるように、
この山は歌人大友黒主がこの桜を見上げる場面を描いています。
この写真も、クリックすると拡大されます。
黒主山の会所の中に入りました。
正面で一番目を引くのは、ご神体の大友黒主像です。
ちょうど桜を見上げる格好になっていますね。
この写真も、クリックすれば拡大されます。
先程と同じ場所で、ズームを引きました。
会所には多くの方々がいらして、
この山の謂れを聞かれていました。
この山は「黒」主山なだけに、一面黒塗りが特徴です。
山自体も黒いのですが、ここで売られる粽や団扇も
何でも黒く塗られています。
ですから、会所内で売られている生八つ橋も
黒ゴマ味の真っ黒けでした。
一箱(10個入り)を買ってきました。
こちらは祇園祭限定品で、黒主山会所のみの販売になります。
こちらは帰宅後、抹茶を点てて頂きました。
食感は普通の生八つ橋ですが、
食べている間に口の中にゴマの香りが広がりました。
この写真も、クリックすれば拡大されます。
黒主山を出て、室町通を南に向いています。
山も格子も、黒く塗られていますね。
室町通を南に進み、六角通の前に戻ってきました。
真正面に鯉山が見えますが、先に東の方に進みます。
室町通から、六角通を東に向きました。
では、先にこちらの浄妙山に行きます。
室町通から、六角通を東に約20m進みました。
お地蔵さんの脇に、浄妙山の会所があります。
浄妙山の会所の前から、六角通を東に向きました。
向こうに、浄妙山が見えますね。
こちらが、浄妙山です。
辺りが暗くなってきたので、提灯に火が灯ります。
この写真は、クリックすると拡大されます。
浄妙山の脇に、こちらの町家が並んでいました。
外見からは分かりにくいですが、こちらは割烹料理屋さんです。
最近京町家は、このように飲食店に改装される例が多いですね。
この写真も、クリックすれば拡大されます。
では、浄妙山の会所に入っていきます。
だんだん暗くなってきて、ちょっと写真がぼけてしまいました。
こちらが、浄妙山のご神体一来法師(左)と浄妙(右)です。
こちらは、平安時代末期の宇治川の戦いを表しています。
この写真も、クリックすると拡大されます。
こちらは、浄妙山の山鉾巡行の様子です。
浄妙の頭上に、一来法師が片手で止まっています。
一番乗りを目指した浄妙が、
寸前で一来法師に先を越された姿を表しています。
あと一歩で褒賞を逃した浄妙ですが、
一来法師もこの直後に源義仲軍に打ち取られました。
浄妙山の会所の前で、六角通を西に向きました。
では、また「六角室町」の辻に戻ります。
六角通から、室町通を南に向いています。
ここから、鯉山が見えますね。
六角通から、室町通を南に約10m進みました。
こちらは、左(西)側に見えるオフィスビルです。
ここの駐車場で、昨年(2014年)「屋台村」を出していました。
今年(2015年)出していないのは、この雨だからでしょうか?
その南隣に、呉服屋さんのオフィスビルがありました。
こちらでは、自社製品の安売りを行っています。
祇園祭の鉾町は、西陣織などの呉服屋さんが中心です。
ですから、宵山期間中はあちこちで呉服の安売りが行われます。
むしろ、そちらが目当てで祇園祭に来られる方もいらっしゃいます。
その呉服屋さんの前から、室町通を南に向きました。
目の前に、鯉山が立っていますね。
こちらが、鯉山です。
向こうに鳥居が見えますが、その辺りにご神体の鯉が載ります。
この写真は、クリックすれば拡大されます。
その鯉山の脇から、鯉山の会所に向かいます。
祇園祭で一番人気のある山なので、この賑わいです。
鯉山の会所も、細長い土間の先の奥まった場所にあります。
第327回ブログに出てきた役行者山の会所と構造が似ていますね。
そして、こちらが鯉山の会所です。関連グッズもよく売れています。
この写真も、クリックすれば拡大されます。
鯉山の会所の一番奥(東)に、延命地蔵尊の祠がいらっしゃいます。
こちらにろうそくを立てて、お参りしました。
またその脇に小学生の集団がいらして(フレームの外です)
「チマキ買うてんか~」
という童歌を歌っていらっしゃいます。
この歌は祇園祭の名物で、
実は各町内で微妙に歌詞が違います。
鯉山の会所の東側に、こちらのご神体がいらっしゃいます。
鯉山は、「登龍門」を表しています。
鯉が滝を上って龍になるというめでたい故事ですね。
このご神体は、左甚五郎の作と言われています。
ちなみに、重要文化財に指定されています。
この写真も、クリックすれば拡大されます。
こちらが、鯉山の会所の様子です。
「登龍門」の額の下に、前掛け・胴掛・見送りが陳列されています。
この写真も、クリックすれば拡大されます。
鯉山の前掛けをアップで撮りました。
こちらは、18世紀にベルギーで作られたタペストリーを
ノミで切り取って使われています。
まだまだ現役で巡行しており、重要文化財に指定されています。
……実は、ここに来る大半の方々がこちら目当てです。
この写真も、クリックすれば拡大されます。
まぁ、それだけ人気の鯉山ですから関連グッズも充実しております。
ベルギー製の装飾品関連も多いのですが、
3年前同様にこちらを買いました。
ビニール製の袋には、
「神蔵」という酒造メーカーの銘がが書かれています。
このお酒は、次回ブログで出てきます。
袋から、中身を出しました。「登龍門」の銘が入った手拭いです。
もちろんお風呂に入ったときにも使えますが、
ウチではこの手拭い自体をタペストリーとして使っています。
この写真も、クリックすれば拡大されます。
鯉山の前で、室町通を南に向きました。
この先に、蛸薬師通があります。
これで半分以上回ったことになりますが、
まだまだ回っていない山鉾も残っています。
ただ今回もだいぶ写真を貼りましたので、
今回はここまでとします。
~次回は、蛸薬師通の山鉾を回ります~