第253回 深緑の金閣寺 前編~鞍馬口通東から西~その13
鞍馬口通を東端の下鴨神社から歩き始めて、
西端の「金閣寺前」交差点にまで辿り着きました。
「鞍馬口通編」の最後は、この金閣寺を散策します。
特に何があるわけでもない平日なのですが、
とてもそうとは思えないくらいの大混雑ぶりでした。
ここは、もしかしたら京都で一番混み合う場所かもしれません。
撮影日は、2014年9月30日火曜日午後1時。
彼岸も過ぎて、秋晴れの過ごしやすい一日でした。
鞍馬口通から、西大路を北に向いています。
西大路はあと100mで、北大路となって大きく右折します。
市バスが停まっているのは、「金閣寺道」バス停です。
金閣寺には「金閣寺前」バス停の方が近いのですが、
こちらのバス停からでも100mで金閣寺に着きます。
たぶん京都駅から来られるのなら、このバス停の方が便利です。
バス停の背後に「大」の文字が見える山が見えます。
こちらは「左大文字山」で、金閣寺の北隣の山になります。
今度は鞍馬口通から、西大路を南に向きました。
こちらは、南行きの「金閣寺道」バス停が見えますね。
ここから、京都駅まで205系市バスなどが直通です。
では、西大路を渡り鞍馬口通をさらに西に進みます。
交差点の南西角に「よ~じや」が見えますね。
西大路から、鞍馬口通を西に向いています。
この辺りに数軒、土産物屋さんが並んでいます。
見たところかなりの人出ですが、日本人がほぼいらっしゃいません。
(東洋系の方々は、大半が中国人です)
まぁ、平日ですからそうなりますよね。
西大路から、鞍馬口通を西に約100m進みました。
鞍馬口通は、ここ鏡石通とのT字路で突き当ります。
この横断歩道を渡ると、いよいよ金閣寺に境内に入っていきます。
この辺りに来ると、修学旅行の小中学生がいらっしゃいました。
時折その小中学生に声をかける外国人がいらっしゃるのですが、
その小中学生も陽気に外国人に話しかけられていました。
鞍馬口通から、鏡石通を北に向いています。
金閣寺の北側に、京都の観光地としては最大規模の駐車場があります。
そのさらに北側に、「左大文字山」が見えます。
こうして見るとかなり低い山に見えますが、
実は、金閣寺周辺もけっこう標高が高いのです。
鏡石通の横断歩道を渡り、鞍馬口通の突き当りにまで来ました。
では、ここから金閣寺に入っていきます。
金閣寺の黒門から、西へ約50m進みました。
周囲はカエデ並木が見事ですね。実は、金閣寺は紅葉もきれいです。
右(北)側に脇道がありますが、
順路では最後にここから出てくるようになります。
さらにカエデ並木を西に50m進みました。
こちらが、金閣寺の総門です。
総門の前に、こちらの案内図がありました。
予定では金閣が浮かぶ池を散策した後、北側へ回っていくつもりです。
総門の向かい(南)側には、休憩所があります。
今、方丈の特別公開をしているようですね。
こちらが、その金閣寺総門です。
では、こちらから中に入っていきます。
総門をくぐっても、金閣寺境内はカエデ並木が続いています。
左(南)側に、鐘楼が見えますね。
総門から約50mで、金閣寺のカエデ並木は突き当ります。
ここから1000円を払うと、方丈の方に入れます。
(庭園とは、別料金になります)
料金を払って、金閣寺方丈に入ってきました。
金閣寺の場合、ここが事実上の本堂になります。
(金閣寺には、法堂がありません)
ここは撮影不可なのですが、
中から外に向かっての撮影は許可を頂きました。
(この写真も、きちんと許可を頂いています)
実は2年前(2012年)の冬にこちらに来たときも
この方丈は特別公開中でした。
(ブログ取材は、していません)
そのときと比べて、杉戸絵が全面的に描きかえられていました。
「新しい杉戸絵」は生まれて初めて見ました。
それだけでも、ここに入った価値はありました。
こちらは、南側の方丈庭園です。
方丈庭園の中でも、メインとなる場所ですね。
やはり、禅寺はこの石庭ですよね。
(まぁ、散策できる金閣周辺の池もいいのですが……)
「庭の砂が白いのは、昼間に明り取りの役割も果たしていました」
ここを案内されていた学芸員の方に、教えて頂きました。
この写真は、クリックすれば拡大できます。
こちらは、方丈の西側庭園です。
確か2年前にここから見たときは
借景となった金閣が見事だったと記憶しているのですが、
今こうしてみると松の木々に邪魔されて全然見えません……
こちらは、方丈の北側に植えてある「陸舟の松」です。
西方浄土に向かう船の形をしています。
「京都三大美松」のうちの1本ですね。
元々は、足利義満が熱心に世話をしていた盆栽だったそうです。
それをここに植え替えたところ、こんなに大きくなりました。
この写真も、クリックすれば拡大されます。
そして方丈の北側には、こちらの坪庭がありました。
苔が陽光に照らされて、緑が映えます。
方丈を出て、入り口で右(南)を向きました。
今度はこちらの切符売り場に並び、庭園にはいていきます。
こちらが拝観用のチケットなのですが……どう見ても「お札」です。
ここに何度も来ると、その分だけ家に何枚も残ることになります。
何枚かは貼るのですが、残りは抽斗の中で眠っています……
切符売り場の左(南)隣に、金閣寺唐門があります。
こちらから入っていくのですが、
手前の看板は日本語以外に英語と中国語が書いてあります。
これは自分の感触ですが、ここ金閣寺に来られる外国人は
アメリカ人→中国人→オーストラリア人の順に多いと思います。
(周囲の会話の内容から判断しました)
では、唐門をくぐって金閣寺庭園に入っていきます。
ここもカエデに囲まれたきれいな門です。
金閣寺唐門をくぐると、こちらの細い道に通じています。
そして、この先の角を曲がると……
このような景色に替わります。
目の前に、鹿苑寺舎利殿(通所「金閣」)の威容が姿を現します。
池の端まで来て、鹿苑寺舎利殿を撮りました。
金箔で覆われているので、通称「金閣」です。
残念ながら、池に写る金閣を上手く撮れませんでした。
ちなみにここは「世界遺産」ですが、この「金閣」はその対象外です。
(「世界遺産」なのは、周囲の庭園だけです)
この写真は、クリックすると拡大されます。
ここには鎌倉時代までは西園寺がありました。
それが、その西園寺氏がこの地を将軍の足利義満に寄進したため
ここに足利義満の邸宅が建てられました。
(藤原公経が西園寺を相続した際に「西園寺」と姓を変えました)
足利義満の死後、遺言によりこの邸宅跡を
足利義満を開基とし夢窓疎石を開山として鹿苑寺としました。
「金閣」とは厳密にはこの舎利殿のことを指し、
その舎利殿のある鹿苑寺の通称も「金閣寺」となりました。
先ほどの写真から、後ろに少し下がって撮りました。
実際はこんな人混みの中にいます。
金閣のある池の周囲には、こちらの「お札入れ」があります。
仏教徒ではない外国人などが、
お札をその辺に捨てておられるのを以前見たことがあったので、
その辺が理由なのでしょうね。
では、金閣を見ながら池の周囲を巡ります。
ここも、「池泉式回遊庭園」になっています。
池の周りを歩きながら、金閣を眺めています。
金閣は池の北岸にポツンと建っています。
金閣が浮かぶ池自体もとても大きく、
足利義満はここに舟を浮かべて遊んでいたそうです。
池にはたくさんの浮島があって、それが景色を少しずつ変えています。
この写真は、クリックすると拡大されます。
池の東側を反時計回りに、北にある金閣に向かって歩いています。
この右(東)側に先ほどの方丈があるのですが、
周辺の方々がここから写真をバシバシ撮っています。
これでは、「方丈内撮影不可」のルールが有名無実化してしまいます。
また歩きながら、金閣を撮りました。また、景色が変わっていきます。
こちらもクックすると、拡大されます。
池の北側にまで歩いてきました。
向こうに観光客が特に集中している場所があります。
こちらが、その観光客が集中している場所です。
ここが金閣に最も近づける場所で、そのため人が集中します。
池の北側にまで来ました。
では、今度はここを西に進んでいきます。
池の北側を西に向かって歩いています。
こちら側からは、金閣の裏側が見えます。
こちらが、その金閣の裏側です。
金箔の上部に対して、下の方は白壁になります。
池の北側を歩き、道の西端まで来ました。
ここに船着き場があるのですが、
昔はここから船を浮かべたのでしょうね。
先ほどの写真から北を向き、池に背を向けました。
ここは「金閣」だけではありません。それ以外にもいろいろあります。
ただ、だいぶ写真を貼りつけたので続きは次回とします。
今回は、ここまでです。
~次回は、金閣寺の北側を回ります~