第164回 梨木神社でお茶会~寺町通南から北その11~

荒神口通から、寺町通を北に向いています。
左(西)側の藪の向こうに、京都御苑があります。
今回はここからすぐ北にある梨木神社に行きます。
撮影日は、2013年11月4日振替休日月曜日の午後3時。
ここのところ曇り空が続き、気温もどんどん下がっています。

荒神口通から、寺町通を北に約70m進みました。
右(東)側に民家が並び始めました。
前回ブログでも書きましたが、
この日は休日だったので人出が多かったです。

その民家の様子です。
左手の土塀も寺院の物ではなく、普通の民家です。
右手の民家も空家に見えますが、
電気が付いていたので生活されているのでしょう。

今回ブログ最初の地点から、北に約200m進みました。
左(西)側の藪が途切れて、大きな鳥居が見えます。

鳥居に近づいていくと、京都御苑に入る門が見えてきます。
こちらは、寺町通二つ目の清和院御門ですね。
その右(北)に見えるのは、梨木神社の鳥居です。

寺町通を西に渡りました。
左(西)側に清和院御門が見えますが、
先に右(北)側の梨木神社に入っていきます。

梨木神社の位置の鳥居をくぐって、北に進んでいます。
一の鳥居から二の鳥居までは約100mあって、
大きな木々が生い茂っています。
(下の方が駐車場なので、「鎮守の森」という気がしませんが)

ここはまだ一の鳥居と二の鳥居の間です。
ここの木々は大きなクスノキが多いのですが、
中にはこのようにカエデもけっこう混じっています。
もう少しするとここも紅葉できれいになるのでしょうね。
(撮影日の2013年11月4日段階では、まだまだ青葉です)

一の鳥居からもうすぐ二の鳥居なのですが、
地面に目を向けると自動車の間に小さな木が生えていました。
上を見ると、大きなクスノキの枝があります。
恐らくそこから種が落ちて、このように生えてきたのでしょう。
この木も、あと50年すれば立派なクスノキになるのでしょうね。

そして、梨木神社の二の鳥居をくぐります。
この日は上京区婦人会のイベントが開かれていて、
かなりの人手になっていました。

梨木神社の二の鳥居をくぐると、
左(西)側に萩の木々が生い茂っているのが見えます。
ここは、萩で有名な神社です。毎年9月に萩まつりが行われています。
この写真は、クリックすれば拡大できます。

萩が生い茂るところを通り過ぎ、
梨木神社境内をさらに北に進んでいます。
社務所から本殿の間には、参道の両側にカエデが生い茂っています。
今年(2013年)の見ごろは、12月初旬でしょうね。
そのころには、ここは絶景に変わっているでしょう。

本殿の右(東)側に、紫色の花が咲いていました。
こちらも萩?それともホトトギス?
花の名前は知らないものも多いので、よく分かりません……

二の鳥居からだいぶ歩いて、本殿に近づいてきました。
この辺りは左右のカエデが上の方で重なり合って、
まるでドームのようになっています。
ここもあと数週間で絶景ですね。
ここもクリックすれば、拡大できます。

いよいよ梨木神社本殿の前にやって来ました。
ただ、参拝の前に……

本殿左(西)側の手水舎に寄ります。
こちらは井戸水で、飲むこともできます。
実はこの水は「京都山名水」の一つ「染井の水」です。
この周囲には、たくさんの方々がいらっしゃって
ペットボトルでこの水を持って帰られていました。
(一人5ℓまでだそうです)

こちらが梨木神社の本殿です。
カエデに囲まれて、紅葉になると幻想的になるでしょうね。
梨木神社は、明治時代初期に公家屋敷跡に建てられました。
(この辺りが旧梨木町だったのが名称の由来です)
御祭神は、三条実萬・三条実美父子です。
幕末に討幕運動を行った勤王の志士のリーダー格ですね。
三条実萬は、右大臣で国学者としても有名でした。
三条実美は、1885年内閣制度が成立するまで太政大臣でした。
彼らが公家の立場から長州藩などと協力して
江戸幕府を滅亡させていきました。

参拝を終えて、本殿に背を向けています。
では、こちらを南に進み社務所の方に戻ります。

二の鳥居の手前まで戻ってきました。
ここも萩とカエデが生い茂っています。
この写真も、クリックすれば拡大できます。
たくさんの方がくつろいでいますが、
この日は京都市上京区の婦人会が主催して、
ここで抹茶を飲めるようになっていました。
自分も、会費500円を払って参集殿の方に行きました。

参集殿に入るとなぜか畳の上にイスとテーブルが並んでいて、
そこに何人かの方が座っていました。
そこには臨時の茶席が設けられていて、
和服姿の男性と女性が茶をたてていました。
自分も案内された席についてしばらく待っていると、
このようなお茶と菓子がやって来ました。
室内はさすがに遠慮があるのですが、
許可をもらったのでお茶と菓子だけ撮りました。
菓子の饅頭は、中に柑橘系の果肉が練り込んでありました。
(たぶん柚餡です)
抹茶はかなり濃い茶だったのですが、
苦味よりも甘みが先にくるようになっていました。
立てる人次第でここまでおいしくなるのかと実感しました。

この茶会は、毎年11月に開かれるそうです。
「来年もお越しください」
とおっしゃっていました。
二の鳥居から南を向いて、一の鳥居を見ています。
では、ここから一の鳥居まで歩いていきます。

先ほどの写真から100mほど南に進み、一の鳥居をくぐり抜けました。
そこから西を向くと、京都御苑の清和院御門が見えます。
今度はここから少し京都御苑の中に入ってみます。

清和院御門から、京都御苑の中に入ってきました。
右(北)側の桜が見事ですね。
左(南)側の塀は、大宮御所のものです。
後水尾天皇の御殿であった仙洞御所と隣接しているのは、
この大宮御所が元々後水尾天皇妃の御殿だったからです。
(仙洞御所は、前回ブログに出てきました)

先ほどの桜の木の脇に、公衆便所があります。
その公衆便所の横から、北に伸びる細い道がありました。
ここを進むと、京都御苑の主だった木々が見られるそうです。
(一種の植物園のようになっています)

さらにその公衆便所から西に約50m進み、今度は北向きました。
突き当りに、京都迎賓館の門が見えます。
世界各国の王族や政治家が京都に訪れたとき、
ここに宿泊できるようになっています。

では、そろそろ清和院御門に戻って
また寺町通を北上していきます。

清和院御門をくぐって、西を向いています。
左(北)側に、先ほど訪れた梨木神社の一の鳥居が見えますね。
大きな木々と重なるように映っている鳥居が大好きなので、
実はけっこうこの写真は気に入っています。
この写真も、クリックすると拡大されます。

前回ブログにも出てきた寺町御門からずっと北に伸びる梨木通です。
この道は、京都御苑の東側に沿って伸びています。
今はジョギングコースとして利用されますが、
昔はお公家さんが多く散策された道だったそうです。

梨木神社の南側を横切り、ようやく寺町通に戻ってきました。
ここから、また北上します。

清和院御門から寺町通まで戻って、北を向きました。
ここはちょうどT字路になっています。

そのT字路の南東角に、このような表札がありました。
「上京区広小路通寺町東入」
そう書かれています。
広小路通は、ここから約100m先の河原町通までの短い道です。

寺町通から、広小路通を東に向いています。
突き当りの河原町通にある大きな建物は、京都府立医科大学病院です。
その近くには、京都市バス「府医大前」バス停があります。

今度は広小路通から、寺町通を北に向いています。
左(西)に見えるのは、梨木神社の社務所です。
今回ブログで先ほど立ち寄ってところですね。

広小路通から、寺町通を北に約100m進みました。
恐らく左(西)側は、梨木神社の本殿の辺りです。
少し先に、廬山寺の塀が見えてきました。
次はその廬山寺に向かうわけですが、
今回もだいぶ写真を貼り付けました。
ここから先は、次回とします。
今回は、ここまでです。
~次回は、廬山寺などいろいろ周辺寺院を回ります~