第124回 藤森神社の春祭り~本町通南から北~その5
本町通から東を向いて、藤森神社の西門を撮っています。
5月3日から5月5日は藤森祭の期間中です。
今回は、藤森神社の例祭の様子を散策します。
撮影日は、2013年5月3日金曜日憲法記念の日の午後0時半。
最近雨の日が多いのですが、なぜか撮影日はよく晴れます。
先ほどの鳥居の真下から、東を向いています。
ただでさえ狭い参道が、
密集した露店のためにさらに狭くなっています。
ここをさらに東に進み、境内に入っていきます。
この日はお祭りということもあってそこそこの人出なのですが、
参拝者の大半が地元の方のようです。
(漏れ聞こえる会話の内容から、そう判断しています)
そう言えば本町通で中国人男性二人組に遭遇したのですが、
その方々は結局中に入らずに本町通を北に行かれました。
(伏見稲荷大社の方角ですね)
本町通から、藤森神社境内を東に約50m進みました。
向こうに、藤森神社の拝殿が見えてきました。
本当はこの右手に手水舎があるのですが、
そこの前に大きな露店があるので諦めました。
南へと迂回して、拝殿の正面へ向かいます。
実は、先ほど写っていたのは拝殿の左側でした。
藤森神社の拝殿の前で南を向いています。
(つまり、この背後に拝殿と本殿があります)
お気づきの方も多いでしょうが、
本当はこちら側が藤森神社の表側の参道です。
JR奈良線「藤森」駅や京阪電鉄「墨染」駅からなら、
こちらから来た方が近くなります。
(第123回ブログで紹介した29枚目の写真の標識通りに進むと、
この道から藤森神社に入ることになります)
藤森神社の拝殿前から南に約30m進みました。
この道は舗装されておらず、中央部がこのように区切られています。
ここは、駆馬のためのスペースです。
毎年5月5日にここで駆馬神事が行われます。
駆馬は上賀茂神社のものが有名ですが、
実はこちらの方がずっと古くから行われてきました。
詳しくは、ここをクリックしてください。
先ほどの写真から、右(西)を向きました。
こちらは、藤森神社の絵馬殿です。
これまで取材したどの神社よりも、ここは立派です。
やはり、ここは馬(軍馬)の神様だからでしょう。
今度は、左(北)を向きました。こちらは、宝物殿です。
寸志を払えば、だれでも拝観できます。
自分も入ってきたのですが、
参拝された競馬の騎手のサインや(馬の神様ですから)
馬の人形や馬具・鎧兜などが展示されていました。
さらに北側を向いて、藤森神社拝殿を正面から見ます。
この写真を撮ってから約40分後に(午後1時半から)
ここで神楽の演奏が始まるようでしたが、
撮影は不可なので先を急ぎました。
拝殿の右(東)側には、社務所がありました。
中を覗くと、とても忙しそうでした。
拝殿の東側に回り込んできました。
今度はこちらから、本殿のある北の方に向かいます。
そして、拝殿の北側にまで回り込んできました。
ようやく、藤森神社本殿を参拝します。
こちらが、藤森神社本殿です。(実は、重要文化財です)
御祭神はスサノオノミコト他たくさんいらっしゃいますが、
もともとはこの辺の土地神様でした。
(遅くとも、平安時代時代以前の創建です)
早良親王(桓武天皇の弟)が蝦夷の反乱平定を祈願したことや
平安京の南の守護神としての役割を持ったことから
平安時代以降は「軍神」としての性格を色濃くしました。
(さらに「軍馬」の神様としての性格も、ですね)
実は、元々は現在の伏見稲荷大社の辺りにあって、
そのころの伏見稲荷大社は藤森神社の境内にあった末社でした。
本殿を参拝した後は、末社参りです。
先ずは、本殿の東側に回ります。
こちらは、「藤森稲荷神社」です。
やはり「お稲荷さん」とは関係が深いようです。
さらに、「藤森稲荷神社」の北側にお地蔵さんがいらっしゃいました。
このように集中して神社にいらっしゃるのは
京都では第54回ブログで紹介した猿田彦神社くらいでしょうか?
お地蔵さんの西隣には、七福神の像がいらっしゃいました。
藤森祭では、江戸時代前期の元禄年間以来
武者行列(毎年5月5日に行われます)に七福神の仮装も加わります。
たぶん、こちらの像はその関連で置かれているのでしょう。
さらに本殿の東側を回ろうと思ったのですが、
ここでTV中継の撮影が始まったのでいくつか省くことにします。
TV撮影の外側で、さらに何か所か回ります。
こちらは、「不二の水」です。要するに、神社内に湧き出る泉ですね。
持ち帰るために、ペットボトル持参の方もいらっしゃいます。
不二の水の北側に、神鎧像がいらっしゃいました。
元々五月人形は、
藤森神社の神様を各家庭で祭っていたものが発展したものです。
ですから、ここが端午の節句の五月人形発祥の地となります。
(5月5日にここで例祭を行うのは、偶然ではありません)
ちなみに、この辺の名物は柏餅です。
本殿の北側にやって来ました。
こちらも末社がたくさんいらっしゃいます。
では、東から西へと順に参拝させていただきます。
こちらは八幡社です。こちらも重要文化財になります。
その西隣には、「祖霊社」です。
こちらは、神社関係者が祀られています。
ちょうど中央に、「七宮社」がいらっしゃいます。
7柱の様々な神様が祀られています。
その西隣は、「大将軍神社」です。岩長比売を主神とします。
小さいながらも、
第70回ブログで紹介した大将軍神社とセットになっています。
この社殿は室町幕府6代将軍足利義教の寄進に寄るもので、
こちらも重要文化財となっています。
そして、こちらが一番西の端にいらっしゃる天満宮です。
これで末社は一通り回りました。
天満宮の前で、南を向きました。
こちらから、本殿の正面に戻ります。
本殿の正面に戻ってきました。
これで、藤森神社の境内を軽く一周したことになります。
藤森神社本殿の正面から、南を向きました。
目の前に、拝殿が見えます。
ここから、右(西)に向かい西門へと進みます。
拝殿の西側に戻ってきました。
今から、この右(西)側の参道を進みます。
こちらは、本町通沿いの藤森神社西門へと通じる参道です。
(このブログの最初に通った道ですね)
昼下がりとなり、さらに人出が増えてきました。
西門に通じる参道の途中に、このような露店が出ていました。
おでんと串カツのお店です。(中でお酒も飲めそうです)
気になったのですが、時間がなかったので撮影だけで我慢しました。
先ほどの露店を通り過ぎ、西門へと向かっています。
だんだん半被姿の男性が目立つようになりました。
もうすぐ御神輿担ぎがあるようです。
ですから、この方々はこの神社の氏子さんなのでしょう。
実は、伏見区深草一帯がこの藤森神社の氏子になります。
(ですから、伏見稲荷大社周辺も藤森神社の氏子です)
ようやく藤森神社西門までたどり着きました。
この鳥居の向こうが本町通です。
このブログはここから本町通をさらに北に進みますが、
それは次回以降とします。
今回はここまでです。
~次回は、ここから京阪電鉄「藤森」駅まで進みます~