第25回 京都の商店街 ~松原通東から西~その6
前回のブログの最後の写真と同じ烏丸通との交差点です。
今回は、ここから大宮通りまでを書きます。
問屋街が少しずつ商店街に変わっていきます。
自動車で通ると気づかない小さな神社にも行きました。
撮影日は1月30日午後1時半。
小雪の中、撮影を決行しました。
烏丸通を北の方に向いて撮りました。
あと500mで四条烏丸の交差点です。
向こうの信号は、高辻通の交差点です。
烏丸通から、松原通を西に向いて撮りました。
まだしばらくは問屋街が続きますが、
この辺りからレストランや料理屋が混じりだします。
烏丸通から少し西に行ったところです。
右(西)側の店は、海鮮のイタリア料理店です。
一度だけ行きましたが、なかなかおいしかったです。
左(東)側に小さな神社がありました。
ここに寄ってみます。
ここ「新玉津島神社」は、もとは藤原定家の父藤原俊成の邸宅でした。
俊成自身が建立し、歌道の神様である衣通郎姫を祭っています。
「うなぎの寝床」らしい奥まで細長く続く先に本殿があります。
短歌や俳句の上達を願って、時折参拝者が訪れるそうです。
さらに松原通を西に進みます。まだまだ辺りは問屋街です。
特にこの辺は、繊維関係の問屋が続きます。
(呉服などの和装の問屋が多いです)
室町通との交差点です。
ちなみに足利義満は、この通り沿いに幕府を開きました。
つまりこの通りが、「室町時代」の語源です。
室町通を北に向いて撮りました。
この通り沿いに特に呉服問屋が集中します。
そしてこれらの商人が、祇園祭を支える町衆です。
毎年7月になると、ここに山鉾が集中します。
(祇園祭は祇園ではなく、この辺りの祭りです)
室町通と新町通の間にある亀山稲荷神社です。
ここも、細い参道の先に本殿があります。
ここは丹波の国亀山藩(現亀岡)京屋敷跡で、
ここの藩主が祭っていた神社を
今はここの町内の住民が祭っているそうです。
自分が参拝している間にも
近所の方が何人かお参りに来ていました。
新町通との交差点です。
この道より西は、問屋はほとんどなくなって
代わりに商店街になっていきます。
新町通を北の方を向いて撮りました。
ここも室町通同様に、呉服問屋が集中します。
ここにも、7月にはたくさんの山鉾が立ちます。
ですから、祇園祭はこの新町通と室町通を巡るのが基本です。
新町通松原下がるにある道祖神神社です。
新町通に接するような感じで小さな本殿が見えます。
ここの由来はよく知りません。
道祖神ですから、猿田彦がらみとは思うのですが……
新町通を通り過ぎると、急に道が細くなります。
そして、ここから「松原京極商店街」が始まります。
ちなみに、黄色い幕が張ってある建物も肉屋が営業中でした。
商店街にこのような小旗が、あちこちに立てられていました。
黄色い小旗には、松原通(旧五条通)の象徴
「橋弁慶」が描かれています。
もう一つの小旗は、我らが「京都サンガ」の応援旗です。
京都の商店街には、この京都サンガか
女子プロ野球の「京都アストドリームス」の応援旗が掲げられます。
そういえば、bjリーグの「京都ハンナリーズ」のものは見かけません。
京都商店街連合会とは関係が薄いのでしょうか?
手前に洋品店があり、その向こうにお好み焼き屋が見えます。
このお好み焼き屋は、店頭の椅子に座って食事もできます。
そういえば、最近このお好み焼き屋にも寄っていませんでした。
そのお好み焼き屋のほぼ向かいにある光圓寺です。
親鸞が流罪になる前の住居だったそうです。
のちに九条兼実が住んだ後、再び親鸞が崩御するまで住んだそうです。
光圓寺壁面にあった京都市の掲示板です。
市街地の寺院の多くにこのような掲示板があります。
本当は、第19回で紹介した西福寺にもあったのですが、
その時は写真を省略してしまいました。
光圓寺の横は、もう西洞院通です。
西洞院通はそこそこ太いので、信号のある交差点になります。
西洞院松原の南西角にある「五条天神」です。
(しつこいようですが、松原通は旧五条通です)
ここは、大己貴命(おおなむちのみこと)・少彦名命・
天照大神を祭っています。
桓武天皇が平安京遷都をした際、奈良から移築した神社です。
もとはもっと大きかったのですが、
戦乱などのたびに焼けて小さくなったそうです。
西洞院通の越えると、道幅は元に戻ります。
そしてこの辺りから商店の密度が濃くなり
賑やかになってきます。
お茶屋さんの店先にいらっしゃったお地蔵さんです。
ここも、撮らせていただきました。
西隣は喫茶店で、ここのコーヒーがなかなかおいしいので
よく寄ります。
ここにも、小さなスーパーがあります。
果物の店頭販売をよくやっていて、
12月頃に自分はここに完熟した富有柿を買いに来ます。
文具屋の向こうにある和菓子屋は、
知る人ぞ知る名店です。
京都ではお汁粉のことをよく「亀山」といいますが、
その名前の由来になったお店です。
名物は、あんころ餅です。
左(南)側のシャッターは、夜になると居酒屋やバーになります。
目の前に信号は、堀川通の交差点です。
商店街は、もう少し続きます。
堀川通を南に向いて撮りました。
堀川通は、五条通と並ぶ京都では珍しい6車線の道です。
その五条通との交差点が、向こうに見えます。
(歩道橋がある辺りです)
右側の建物は、堀川警察署です。
堀川通を越えても商店街は続きます。
ただ、商店も絶対数は減少します。
昔ながらの卵屋さんです。
だし巻き卵がおいしそうだったので、
思わず撮ってしまいました。
卵屋より少し西に行ったところの
「まるき製パン所」です。
自分の知る限り、京都でも屈指のおいしいパン屋さんです。
この日も、いくつかパンを買わせてもらいました。
(ここは、食パンよりも菓子パンやサンドイッチがメイン)
さらに猪熊通との角のところにある
小さなスーパーです。
自分は、ここでもたまに買い物をします。
大宮通りとの交差点です。
目の前のネオンサインは、ラーメン屋のものです。
その先に喫茶店があります。
この大宮通りの交差点で、商店街は終わります。
この先は、いよいよ壬生に入ってきます。
今回は、ここまでです。
~次回は、節分の壬生寺を訪れます~