大原 寂光院: 京都を歩くアルバム・・・その1

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2006/08/13

大原 寂光院

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真夏の京都で少しでも涼しい所へ、大原なら2,3度は涼しそうなので行って来ました。

京都バスの停留所「大原」からだと、三千院方面と反対方向へ15分程ですので「三千院」と比べると訪れる人がかなり少くなります。
「大原の里」のイメージがまだまだ残るのんびりしたところです。
温泉もあったりで日帰り、宿泊にも良さそうです。

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温泉のお湯の販売もしていました。

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門前、右手が寂光院の入り口です。

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茶室、孤雲亭です。

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山門です。

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建礼門院徳子(平清盛の息女、高倉天皇の皇后、安徳天皇の国母)は、文治元(一一八五)年九月に入寺し真如覚比丘尼となった。
そして源平の戦に破れて遠く壇ノ浦で滅亡した平家一門と、我が子安徳天皇の菩提を弔い、終生をこの地で過ごされ閑居御所とされた。

後年に後白河法皇と寂光院にて再会された話が平家物語の最後の「灌頂の巻」の「大原御幸」です。

本堂西側の庭園は平家物語当時のままで、心字池、千年の姫小松、苔むした石、汀の桜(みぎわのさくら)などがある。
諸行無常の鐘楼と千年姫小松。(御神木)

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寂光院は平成12年5月9日(2000年)、 本堂が放火により全焼しました。

御本尊は、聖徳太子作と伝えられる六万体地蔵尊(現在も重要文化財指定)であったが、火災により損傷したため収蔵庫に安置され、現在は財団法人美術院によって復元された本尊が、本堂に安置されています。

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本堂前北側の庭園は、回遊式四方正面の庭で、林泉・木立・清浄の池として表現され、幽翠な趣のこの名園は、特に石清水を引いた三段の瀧を玉だれの泉と称し、一段一段高さと角度が異なり、三つの瀧のそれぞれ異なる音色が、一つに合奏するかのように作庭されている。
灯篭の下のほうに僅かに滝が一つ写っていますが分らないと思います。

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本堂手前右側にある大きな南蛮鉄の雪見燈籠は、太閤豊臣秀吉の寄進で桃山城にあったものを移した。

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寂光院は天台宗の尼寺で山号は清香山、寺号を玉泉寺という。
拡大して読んでください。(手抜きです)

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建礼門院  思ひきや み山のおくに住居して 雲井の月を よそに見むとは

謡曲 大原御幸    此処とてや 此処とてや 
              げに寂光の寂なる 光の陰を惜め
              ただ 光りの影も明たけき 玉松が枝にさし 添えふや

寺院のパンフレット、栞から記載いたしました。

本堂では係りの方の寂光院についての説明が聞けます。
建礼門院に宮中より仕えた阿波内侍(あわのないじ)が着ていた草生の姿が今に伝わる「大原女」のモデルだそうです。
私、吉川英治作の「新・平家物語」(文庫本17冊)を2年がかりで読みましたが(ちょっと自慢)、「平家物語」をこそ読んでみるべきですね。

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大原女さんの姿・・・やっと見つかりました。

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コメント

こんにちは、ゆーしょーです。
寂光院の火災から、もう6年が過ぎましたか。
今日は昼から、先祖のお墓参りに行きます。

投稿: ゆーしょー | 2006/08/13 11:55

 りせさん 今晩は
このところ北海道も30度を越える暑い日が続き
うんざりしていますが、りせさんがブログで涼しい所を
案内してくださるので、私も一時涼しい気分になります
ので感謝しています。
 本日のブログで寂光院の本堂が平成12年に放火により
全勝したことがわかりショックでした。 
京都は794年から1868年まで帝都であり、平安京以来の
古社寺が多く観光都市として世界的に有名ですので、その
一部でも、心ない人により失うことは許しがたいことです。
 寂光院の本堂も重要文化財に指定されていたとのこと。
修復もされたようですが、残念です。
 りせさんの「京都を歩く」を見て京都の素晴らしさが
わかり、これを守って行こうとする人々が一人でも増える
ことを心から願っています。
 

投稿: 中川 | 2006/08/13 22:21

りせさん、はじめまして。大変綺麗で、心洗われる写真が並んでますね。京都の大学の学生なのに大原はまだ行ってませんので、機会を見つけて行きたいものです。
追記 早速「にほんブログ村」のお気に入りにいれました。
また、私の旅・趣味ブログ「琵琶湖交通社 社長のブログ」も良ければ御覧下さい。

投稿: ろくろー@琵琶湖交通社 | 2006/08/14 00:43

★ゆーしょーさん こんばんは♪
去年再建されました。静かなお寺です。
お盆の入りですね。

投稿: りせ | 2006/08/14 01:35

★中川さん こんばんは♪
北海道も暑いのですね。京都は毎年37、8度は当たり前です。
少しでも涼しそうな所をと思うのですが、感じていただければ嬉しいです。
京都の文化財ですが、無防備ですから人に良心があることを信じていてこそ存在しているのだと思います。
寂光院の放火も犯人逮捕には到っておりません。いったい何と心得て自分身勝手な行動をとったのか、人として哀れと云うべきでしょう。
京都の環境の破壊は、京都自身が行っている事が多いです。
それこそ「京都府、京都市、、、行政は何を考えているのか!」を問い詰めてみたい。
写真を撮りながら京都に住んでいる事をこの上なく幸せに感じております。
つたない写真ですが、京都を思っていただければ嬉しいです。

投稿: りせ | 2006/08/14 01:51

★ろくろー琵琶湖交通社さん 初めまして♪
京都の大学の学生さん、、、ああびっくりした社長さんかと、、、ブログの社長さんですね。
近所にこんな素晴しい所があるのを見過ごしがちになりますね。大原は今が一番観光客が少ないと思います。(夏はどこでもですが)
「琵琶湖交通社」のブログ見せていただきます。
お気に入りに入れていただきまして有り難う御座います。
写真に対して最高のお褒めの言葉、ガッカリされないようにもっともっと頑張りますね。

投稿: りせ | 2006/08/14 02:06

りせさん こんばんは
今日は寂光院ですね!(^^)!
昨年、暑い中行きましたが、三千院界隈にに比べると本当に静かですよね
畑の野菜が美味しそうだなぁーと思いながら歩きました(-_-;)
再建されたばかりで、木の香がして、とても寂しい気持ちになったのを覚えています
太閤灯籠に灯りが入っているのを初めて見ました
流石、りせさん♪ポイントははずしませんね

 友人は無事、宇治の平等院を拝観したそうですが、お店がほとんど閉まっていたとがっかりしていました
宇治川の水がきれいで、小魚まで見れたそうです

投稿: きこ | 2006/08/14 02:26

★きこさん こんばんは♪
お互い宵っ張りですね。
宇治、、、宇治川の花火大会が終わったのでノンビリしちゃったのでしょうか。
寂光院は初めてでした。ついつい遠そうと思って。三千院方面と違って他にお寺が無いから。
静かが良いですが皆さんもっと来れば良いのに・・・と、初めて行った薄情者がそう思いました。
あれは太閤灯籠ではなくて、本堂への渡り廊下にぶら下がっていた灯篭です。
家に帰ってから「あ~良かった太閤灯籠撮ってた~」ですよ。だって下調べ全然してないから見どころを知らずに行ってますから。「滝」撮りそびれました。
私よりきこさんの方が京都をよくご存知ですよ。
次どこへ行ったらいいか教えて下さいな。

投稿: りせ | 2006/08/14 02:51

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