黒須高嶺えしごと
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黒須高嶺えしごと

イラストレーター・黒須高嶺(くろす たかね)の活動情報です。

2023年「おはなしエンジェル 子ども創作コンクール」

昨年の「おはなしエンジェル 子ども創作コンクール」(くもん出版主催)で、入賞者へ贈られる記念原画を描かせていただきました。
過去にも2013年2022年と絵を描かせていただいています。

こちらは子どもを対象にした文章による創作のコンクールで、記念原画は受賞作品をイメージしたものを描き下ろす形になります。(残念ながら今回が最後の開催とのことです)

今回描かせていただいた絵(掲載許可を頂いています)
ohanashiangel_2023
中学生の部「金のエンジェル賞」
『蝉の唄』 橋本一華さん

作品全文はこちらで読めます。
作品が扱おうとするスケールの大きさに、この世界そのものと自分の言葉で向き合おうとするような気概を感じます。
どうぞ読んでみてください!

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あけましておめでとうございます

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

nenga_2024
年賀状のイラスト
今年もあまり年賀状っぽくない絵ですがまあこれはこれで…


国内外で何かと気がかりなことが続く中での新年となりました。
心身に傷を負い、不安や悲しみの中で新しい年を迎える人達がいることを思うとなんとも言えない気持ちになりますが、この場所でできることは何かと考えながら、自分自身の日常もまた大切にして過ごしていきたいです。


おかげさまでお仕事のほうは取り組ませていただいているものがいくつかあり、いずれお知らせできると思います。
いまさら何をというようなことですが、やはり絵を描く仕事は楽しいです。
お仕事をさせていただけるうちは力を尽くして取り組んでいきたいと思います。


この一年、楽しく幸せな時も、心ならず辛く不安な日々も、さまざまにあるかもしれません。
どうぞ皆さん、ともにやっていきましょう。

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「10分で世界が広がる 15人の偉人のおはなし」

『10分で世界が広がる 15人の偉人のおはなし』(高橋書店)
著者は真山知幸さん

書影
up_15ijin_cover.jpg
装丁は岩瀬恭子さん(フレーズ)
装画はTOAさん

高橋書店さんのページから紹介文を引用します。
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朝読書にも!夢や希望が広がる伝記
(略)
偉人たちのエピソードを読んだあと、その偉人の仕事について知れるのが本書の特徴です。
読んで終わりにならず、自分に落とし込めるので、視野が広がり未来につながります。
1話10分で読めるので、朝読書にもぴったり!
はじめての伝記としても、普通の伝記では物足りないお子さんにも、楽しんでもらえる一冊です。

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私は3人の伝記にカラーのイラストを10点、モノクロを6点、描かせていただきました。

北里柴三郎
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(左)扉絵 自ら開発した実験器具「亀の子シャーレ」を手にする北里
(右)挿絵 新しいアイデアによる菌の培養を試す北里

杉原千畝
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(左)挿絵 杉原が領事をつとめるリトアニア領事官に詰めかける亡命ユダヤ人たち 
(右)挿絵 リトアニアを発つぎりぎりまで列車上からビザを書き続ける杉原

アントニ・ガウディ
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(左)扉絵 サグラダ・ファミリアとガウディ
(右)挿絵 経済的な理由で学生時代から建築事務所で働くガウディ。結果として早くから経験を積んでいくことになりました。


読みやすい文章で、人物の人柄や功績が簡潔ながらしっかりまとめられています。
他の執筆画家さんもとても素晴らしいお仕事をされていて、
魅力的なイラストがふんだんに盛り込まれた一冊だと思います。

どうぞお手に取ってみてください!

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イスラエル・ハマス間の紛争停止を求めます

皆さんご存じのように、先月10月7日に起きたパレスチナの武装勢力ハマスによるイスラエルへの攻撃以降、両者の間で激しい紛争状態が続いています。

イスラエルはガザ地区への大規模な空爆を続け、民間人の死者が増え続けています。
ガザで殺害された子どもは3週間で3千人を超すという報道もされました。

こうした空爆をはじめとするイスラエルの武力行使は国際人道法に違反する恐れがあると、国連や各国から再三にわたり指摘されています。

ガザ完全包囲は国際法上「禁止」 国連人権高等弁務官

イスラエル、2日続けて難民キャンプ爆撃…国連「戦争犯罪に該当」警告

アルゼンチンなど中南米3カ国、難民キャンプ空爆でイスラエル非難

Gaza is ‘running out of time’ UN experts warn, demanding a ceasefire to prevent genocide
>こちらは11/3づけで発表された国連人権高等弁務官事務所の声明。
「パレスチナ人民が大量虐殺の重大な危険にさらされている」
「イスラエルの同盟国にも責任があり、悲惨な行動を阻止するために今すぐ行動しなければならない」(ともにgoogle翻訳)
と強い言葉で警告しています。

ハマスとは無関係な、多数の子どもを含む一般市民に対し無差別に危害を加える武力行使を非難し、即時の中止を求めます。
一方で、ハマスによるイスラエル民間人の大量殺害や拉致もまた重大な戦争犯罪と考えられ、許されるものではありません。
これら両者の暴力の応酬による事態のさらなる激化、長期化を避けるためにも、一刻も早い停戦の実現を求めます。


もちろん、イスラエルによるヨルダン川西岸地区への違法な入植活動や「分離壁」の設置、ガザ地区の封鎖など、構造的な問題が解決しない限りパレスチナの人々に本当の意味での自由で平和な日々は訪れないでしょう。
それでも、というかだからこそ、せめてまずは少しでも早期の停戦が実現し、一人でも多くの命が守られてほしいと思います。


私がこうして記事を書くことにどれほどの意味があるのかと逡巡する気持ちもありましたが、何も声を上げないでいるわけにはいかないと思い投稿しました。

お読みくださりありがとうございました。

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坂井市・龍翔博物館 館内展示イラスト

※2023/11/04再編集※

福井県坂井市の博物館、龍翔博物館さまの館内展示用イラストを描かせていただきました。

龍翔博物館は旧・みくに龍翔館が全面改装され、先日6月3日にリニューアルオープンしたものです。
私は同市の古墳である「六郎瀬山古墳群」の復元想像イラストと、越前地域で行われてきた「海女」をモチーフにした顔出しパネルの原画とを描かせていただきました。

以下に古墳イラストをご紹介
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施設名:龍翔博物館
事業主名:坂井市
建築設計、展示企画、展示デザイン・設計、展示制作・施工、建築設計監理:株式会社丹青社

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古墳イラストの原画
ryusyo_002
撮影:黒須高嶺
複数のパーツに分けて作画したうちの一つです。
あくまで素材という位置づけですので、トリミングや色味は展示と異なっています。

実際に施工された展示
ryusyo_001
撮影:笠松雅弘
床からの高さが240cmほどあるそうです。
原画のサイズも大きく、タテ700mm以上になりました。

こちらの展示はトリックアート加工を施したフォトスポットにもなっており、
所定の位置から写真撮影するとまるで自分が古墳の上に立っているような画像が撮れるということです。


上記のようなトリックアート体験以外にも、来場者が楽しめる仕掛けが館内には色々と施されているようです。
機会がありましたらどうぞ足をお運びください!

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