黒須高嶺えしごと ◆児童書-学習・教育
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黒須高嶺えしごと

イラストレーター・黒須高嶺(くろす たかね)の活動情報です。

「ブックウィング」

『ブックウィング 山中伸弥とiPS細胞』(文研出版)
著者は ふじもとみさと さん

書影
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装丁は大岡喜直さん(next door design)


文研出版さんのサイトより紹介文を引用します
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ミシェルは長い間、闘病を続けている女の子。なかなか病気が治らないことであきらめかけていた時、窓の外から羽のはえた本をみつけ、手に入れた。ミシェルがその本を持ったまま眠ってしまうと、夢の中で山中伸弥先生に出会った。
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イラストを一部ご紹介
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ミシェルの病室の窓辺に飛んできたふしぎな本/夢の中でミシェルに本を読んでくれる山中先生

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好奇心の強かった少年時代/留学先のアメリカで、先進的な研究環境におどろく山中青年

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京都大学iPS細胞研究所(CiRA)を設立する山中先生

ミシェルという女の子に読み聞かせるかたちで山中伸弥先生の半生を描く、いわゆる伝記絵本といった内容です。
iPS細胞の発見という世界的な業績を挙げるまでの長く困難な道のりについて、読みやすい平易な文章ながら詳細に描かれています。何のために研究にとりくんでいるのかという根本的な想いの強さが、逆境に直面した時に乗り越える力になることがよくわかります。

A4判オールカラー36ページと、かなりの作画量になりました。
がんばって取り組みましたのでどうぞお手に取ってみてください!

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伝記を読もう『新美南吉』

『新美南吉 愛と悲しみをえがいた童話作家』(あかね書房)
著者は谷悦子さん

書影
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狐の親子のカットも描かせていただいています

以前にもお仕事をさせていただいたあかね書房さまの「伝記を読もう」シリーズの続巻に、またイラストを描かせていただきました。
既刊:『豊田喜一郎』/『まど・みちお』 『円谷英二』

イラストをご紹介
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継母「志ん」の愛情を受けて育つ南吉

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旅先の信州で「手ぶくろを買いに」のイメージを膨らませる南吉

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「安城高等女学校」に教師として勤めながら、心身ともに充実した執筆生活を送る南吉


29歳という若さで亡くなった新美南吉ですが、「人の縁」にとても恵まれていたという印象を持ちました。
先輩であり兄のような存在であった巽聖歌(たつみ せいか)や安城高女の教え子たちなど、遺された人々の尽力により多くの原稿が散逸を逃れ、やがて南吉は日本を代表する童話作家として認知されるようになります。
周囲の人間に働きかけ、行動を起こさせる「作品そのものが持つ力」ということについて考えさせられました。

どうぞお手に取ってみてください!



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「しらべよう!47都道府県 郷土の発展につくした先人」第2巻・第4巻

先月記事を書きました「しらべよう!47都道府県 郷土の発展につくした先人」シリーズの続巻が刊行されています。
またイラストをご紹介


第2巻 教育

日本の女子教育の発展につくした津田梅子 (東京)
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中央が梅子。
左は大山捨松、右がアリス・ベーコン。梅子とともに女子のための高等教育機関の創設に尽力しました。

「鳥取の教育の父」と呼ばれた遠藤董(ただす) (鳥取)
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お寺の一角に開いた「私立鳥取盲唖学校」へと生徒を案内する遠藤董。
視聴覚に障害のある子どもたち5名が生徒となりました。


第4巻 文化

地方新聞紙「河北新報」を創刊した一力健治郎 (宮城)
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創業当時の社屋を望む健治郎。
「河北新報」の名前には福島県の白河より北、東北地方の発展への願いが込められています。

日本初の「反射望遠鏡」を製作した国友一貫斎(滋賀)
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自宅で月の観測に熱中する一貫斎。
一貫斎の望遠鏡は当時としては非常に高性能なもので、自筆による月面の詳細なスケッチも残されています。


他にも個性豊かな各地の先人たちが取り上げられています。
どうぞよろしくお願いします!

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「しらべよう!47都道府県 郷土の発展につくした先人」第5巻

小学校4年生の社会科で取り組む「地域の伝統と文化や地域の発展に尽くした先人の働き」を学ぶ調べ学習本シリーズ、
「しらべよう! 47都道府県 郷土の発展につくした先人」 (偕成社)の 第5巻 産業 にイラストを描かせていただきました。

一部をご紹介

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日本で初めて「クリームパン」を開発・販売した新宿中村屋の相馬黒光・愛蔵夫妻(東京)

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効率の良い織機(しょっき)の設計に取り組む豊田佐吉(愛知)

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「久留米絣」の技術を弟子に教える創始者の井上伝(福岡)

この巻では「産業」にまつわる各地の先人総勢8人が登場します。

同じシリーズの2巻(教育)、4巻(文化)にもたくさんイラストを描かせていただいています。
どうぞよろしくお願いします!

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「日本遺産」

『日本遺産』1 ・ 『日本遺産』2 (ポプラ社)

文化庁の認定する「日本遺産」をテーマに、
児童の調べ学習から大人の読者までを想定した全2巻構成のご本です。

ポプラ社さんのホームページから紹介文を一部引用しますと…
地域の有形・無形の文化財を、歴史や伝統をふまえたストーリーでパッケージ化した「日本遺産」。(中略)
この本では、改めて郷土の伝統文化に目を向ける人が、地域の日本遺産について調べて理解を深め、さらにその他の地域の文化にも興味を広げ、日本の伝統文化への理解と愛着を深められるよう工夫しています。


1・2巻両方に10数点ずつイラストを描かせていただきました。
一部ご紹介
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「世界と日本の鯨文化」のページ(1巻)より、鯨のイラスト

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「山岳信仰」のページ(2巻)より、修験者のイラスト


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「読んでおきたい日本の神話」のページより
スサノオのヤマタノオロチ退治(1巻)と、ニニギノミコトとコノハナサクヤヒメの出会い(2巻)

他にもいろいろ描かせていただきました。

2巻あわせて500ページ以上と、非常に情報量のある濃い内容です。
自分たちの郷土やゆかりの土地にどんな「日本遺産」があるのか調べてみることで、
改めてその魅力に気づくことができるのではないでしょうか。

どうぞお手に取ってみてください!

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