トマトの冷製スープ
幻聴くん「いつもお世話になっております! 」
店チョー「あっ、幻聴くん。まだいたんだ」
幻聴くん「またまた、きついこといいはるなあ」
店チョー「なにか用事ですか」
幻聴くん「そんな敬語で、ほんま、水臭いなあ。そんなことより、店チョーこれうまそうな写真でんなあ」
店チョー「これはですね、本日の食育まつりでお客様にふるまう、従業員手作り、トマトの冷製スープですよ」
幻聴くん「ほう、トマトは体を冷やすって言いますから、こんな暑い日にピッタリでんなあ」
店チョー「トマトは生産者さんの地元産。それにうす揚げ、刻みしょうがとねぎを利かせてあります」
幻聴くん「いやあ、お客さんたちもおいしそうに食べてはりますね」
店チョー「まあ、外が暑いから涼んでいっていただいているようですね」
幻聴くん「店チョー、今の世の中、こういう取り組みを、毎月やってはるのはたいしたもんやないですか」
店チョー「褒めてもなにも出てきませんよ。ところで私、予定がありますので、これで・・・」
幻聴くん「ちょっと、また、そんなつれないこと言って。ほら、ファンタゴールデンアップル買ってきたで」
店チョー「いそいでおりますので・・・」
幻聴くん「ほんなら、足でもおもみしまひょか」
店チョー「結構です」
幻聴くん「そういわんと」
店チョー「やめてください」
幻聴くん「まあまあ」
SE (ギュッ)
店チョー「ああっ~・・・! 」
(つづく)