海産物
私は食品スーパーに働いていた期間が長く、全ての部門を経験したことがありますが、海産部門が一番面白味があったように覚えています。日々、仕入れるものや、並べるものが変わっていくし、切り身や、刺身など、加工する作業も多く、鮮度も一番シビアな部門なので、時間毎に判断することがたくさんあり、飽きません。でも、その分、他の部門に比べて作業がハードだったり、職人気質の荒っぽい担当者が多かったりと、当時は定着率の悪い部門だったものです。私がスーパーの運営を任されたときには、海産部門をリストラして、地元専門店のテナントを呼びました。やはり経営となると「魚屋」は、特に人材の面でハードルがめちゃくちゃ高かったので、そう判断したのです。
ですので、買い出しで魚屋さんなどに行くと、まあ、みなさんよくがんばっているなあと、いつも感心します。そして、ありがたいもの。そうそう、今となっては、鮮度のいい丸魚を買える店も限られており、今年の夏枯れの時期、魚の仕入れはたいへん苦労しました。
それにしても、私が海産部門を担当していた30年近く前に比べ、地魚の魚種も変化して、温暖化を身近に感じるようになったものです。また、世界では混獲や乱獲、違法漁業、養殖の環境への影響など、水産資源に関する問題もよく聞くようになりました。
たいしたことは自分にはできませんが、シンプルに、なるべく地域の魚を仕入れて、一尾一尾、できるだけきちんと、無駄なく使いきるようにすることではないかと考え、取り組んでおります。
2024.10.18 | Comments(0) | Trackback(0) | 日記