クロネコジャンキー
ほんとうに猫ってずるいですよね。「美しい」ということと、「無口」であるということが、きっと人を虜にしてしまうポイントなのではないかとよく思います。考えてみれば、家の中で、飯を食って、ぐうたら寝そべっているだけなのですから、ニートみたいなものです。もし、よれよれのジャージ姿で、
「おい、オヤジ。コンビニでちゅーる買ってきてくれよ」
と言ってたら、きっと家から追い出されることでしょう。世界中、野良猫だらけになるに違いない。
犬とちがって、媚びすぎないところも私には合っているところです。となりで、「ご主人様」と見上げて待たれるのは、きっと落ち着かないことでしょう。
そうそう、よくおつきあいで、女の子が隣につくような店につれていかれた頃がありました。煙草をくわえるとすかさず火をつけてきたり、グラスが空になるとちょこちょこと水割りを作ってくれたり、さらに、芸能人の誰々に似ているだのとおべっかを言われたりされると、私はへとへとになってしまうタイプです。しまいには、「お兄さん、癒し系~」だとか言われたりして。
「もう、ほっといてください! 」
そう叫んで、店から飛び出したいような衝動にかられます。
そして、陽だまりのような匂いとぽかぽかとした体温。たまりませんね。これはきっとヒトを中毒にさせるために進化したのだと思います。現実がつらく、どこかへと逃げ出したい気分のとき、ついついクロにの体に顔をうずめてしまいます。
「うわ~、くるな~」
虚ろな目の私。まるで薬物患者のようです。
自分がどこにむかっているのかわからない
But I'm gonna try for the kingdom, if I can
でも、できるなら王国をものにしてみたいんだ
2023.05.10 | Comments(0) | Trackback(0) | 日記