松本で 2
よく、「オラの村の議員が・・・」だとか、「いっこ下の後輩がテレビに出て・・・」だとか、やけに大物や有名人の知り合いをひけらかすばかりで、自分ではなにもできない奴いますよね。なにを隠そう、それは私です。そう、私唯一の自慢ですが、実は私の母方のご先祖様は、松本城に仕えていた偉い儒学者なのです。じゃーん。ああ、ご先祖様、学業を疎かにしたために、すっかり道から外れてしまった私をどうかお許しください。
というわけで、夕方に家族三人合流し、きっとご先祖様が活躍していただろう松本城下にて記念撮影。我が娘も道からちょっぴり外れ気味ですが、まあきっと許してくれるでしょう。健康で、それなりに幸福に生きておりますから。
松本は街路樹のハナミズキがちょうど咲き始めのころでした。
それにしても、カミさんは娘が帰ってくると、ほんとうにべったりです。
子育てのころは、
「めそめそするなら、あんた連れてかんよ! 」
などと、あんなにピリピリとしていたのに、今では、まるで娘にぶらさがるように歩きます。
そうそう。子育てそのときは、日々なにかと心配が絶えないもの。だれでもいっぱいいっぱいになるものですよね。それは子供を守るための本能のようなものなのかもしれません。だから、おかあさん。ときにはリラックスして、もう少し、気長にとりくんでも大丈夫ですよ。
帰りしなに当店を立ち上げるときに参考にさせてもらった「栞日」というお店にも寄ってみました。おしゃれと言うより、アートっぽくてカッコいい店です。やはり、店をはじめる前と今とではまた見方が違って見えてくるものですね。今回参考にした数々は、単なるモノマネではなく、きちんと自分なりに消化して取り組もうと思いました。
おみやげはイナゴの佃煮。娘は「うえ~」と言ってひとくちでギブアップ。まあ、当然の感覚ですね。私も、幼いころはじめて見たとき「うえ~」と思ったことを覚えています。今ではサクサクとしたこの歯ざわりと甘さが懐かしい。蚊帳。薬箱。足踏みミシン。オジギソウ。ほおずき。玄関前で焚く白樺の匂い。お盆の日、おばあちゃんの家が目に浮かぶようです。
2023.05.08 | Comments(0) | Trackback(0) | 日記