さて。今年も残りわずかとなりましたね。私にとって、とりたててなにか大きな変化もない一年でしたが、やりがいをもった仕事でくらしをたて、自分らしく振舞うこともでき、家族は健康で、我が娘もたくましく成長し、気が付くと、以前に自分の思い描いていたような生活が今になってできているように思えており、その充足した気持ちをかみしめながら、この頃を過ごしております。
日々、お引き立てをいただいているみなさまには感謝を申し上げます。本年もたいへんお世話になりました。
みなさまどうぞ、よいお年をお迎えくださいませ。
2023.12.29
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おかげさまで年末は忘年会にも当店をご利用いただいております。私自身はこうやって自営業になって、しかも提供する側になったので、もうそのような機会はすっかりなくなったものですが、お勤めしていたころは当然、忘年会に参加したもの。でも、どちらかというと苦手だったような気がします。
隣に誰が座るかは重要ですよね。ただでさえ仕事が終わってくたびれているところに、苦手な上司が隣だと辛いものでした。
「おまえのやり方、俺的にはセーフやけど、会社的にはアウトやな」
みたいな仕事の話をされると、もう、時給をもらいたいくらいの気分です。そして、経営陣が悪い、いや、政治がだめ、今の若いもんはわからん、俺らのころは血尿が出るまで働いたもんだ、と続けば、もう、その夜の会費5000円は、もともとなかったものだとあきらめるしかありません。
その反面、案外に私服が素敵だとか、意外な趣味があったりだとか、面白い経歴の持ち主だったりだとか、いつもとは違った、興味深い面をもった人もいるもの。
でも、
「あなたのうしろに軍服を着た人が見えます」
と、意外すぎる能力をもった人が隣だと、ちょっぴり寒い気持ちになりますね。また、やけに馴れ馴れしく、しかも満面の笑みで話かけてきて、「絆」だの「感謝」だの、ありがたい話題を持ち掛けてくると思ったら、
「ところで、きみ、副業とか、投資とかに興味あったりする? 」
みたいな人も、なかなかキツいものがあります。
そして、お酒がまわって、声も大きくなって、
「○○ちゃんB型か~! まじめだからA型かと思った~! じゃ、△△くんは・・・」
と、テーブルのみんなが盛り上がったりする瞬間もあったりしますが、どうも、私はいつも、そこに乗り遅れてしまいます。
(しかし、血液型というカテゴリーに当てはめることって、信ぴょう性もさることながら、差別につながる危険性が・・・)
などとへんに考えすぎて、あまり話がはいってこないのです。まったく面倒くさい性質なものですね。そして、私の両隣の席で話が盛り上がり、真ん中でただ、うんうん、へえ、そうなんだ、まさか、などとうなづきまくって、翌日には首が筋肉痛になるなんてこともざらです。
まあ、単に人見知りということなだけなのでしょうね。そんな私ですが、隣にいてしっくりする人もいます。不思議と自分が自然といられて、落ち着くのです。それが、どういうタイプとも自分では分析できないのですが、なにかしら人には「波長」というものがあるのかもしれません、そして、そのような人は稀で、私にとって、とても大切な時間を過ごすことができるのです。
そう、だから、どうか、私のことを忘れないで。ずっと友達でいてください。
2023.12.27
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「我々の仕事、時給で換算したら200円も行かないんじゃないですか? 」
と、ある友人に言われたことがあるのですが、まさしくそうかもしれません。職種にもよりますが、自営業者というものは仕事に関わっている時間がやたら長く、また、公私の区別もつけにくいもの。でも、組織人として拘束されている時間でしたらきっと耐えられないだろうと思いますが、事業主ですので苦にならないのは、やはりその自由度からかもしれませんね。よく、朝から晩まで働き詰めの社長などいますが、あれは経営者という立場だから自然とそうしているだけなので、社員という立場でそれにつきあうと、心身ともに具合を悪くしてしまうことでしょう。実際にワンマン社長の下で、同じ目線でこき使われ、つぶされてしまう管理職などはありがちなもの。
もちろん自由である分、リスクもそれなりに負わないいけないのですが、やりがいはあるものです。
そういえば、以前、会社で行かされた、ある自己啓発のセミナーが、
「まずは、ビジネスに成功して、高級車に乗って、タワーマンションに暮らしている自分を想像してください」
というような導入ではじまりました。そんな暮らしに夢がなく、そもそも「お金持ちになる」イコール「成功」が前提だということに私は違和感を覚えたものです。
そして、
「はい、夢に向かってがんばります! 」
と張付けたような笑顔の、そのセミナーに熱心な人たちが、私にはどうしても不自然に見えてしまったもの。
誰かが信じる何かを否定したり、お金を軽視するわけではまったくありませんが、私はあくせく働き、すこしばかり自分の能力を活かすことができ、ちょっぴり人によろこんでもらい、生きていくのに不自由のないお金をもらえている今の自分を幸福に感じております。
2023.12.25
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「あんたのためを思って言っとるんや」
と聞いたその言葉。話半分に聞いておいたほうがいいでしょう。ぬけがけされたくないとか、やっかみとかから出てくる場合が多い言い回しです。かく言う私も管理職をやっていたころによく使っていたもの。
「石の上にも三年。もう少しここで頑張ってみな」
単に、職場に穴を開けられると困るという、己の都合だけの言葉です。そうやって若い人たちの可能性を潰していたかもしれないと思うと、反省させられます。
同様に、お説教のたぐいも聞き流しても大丈夫。「本気」を語っていた人が仕事をさぼって悪さをしていたり、「覚悟」を語っていた人が仲間を置き去りにして真っ先に逃げ出したり、「経営」を語っていた人がバランスシートさえ読めなかったりしたものです。そして、会議で「本質」などと語っていた馬鹿な私もおりました。思い返せば、いちばん本質がわかっていなかったのは私自身に他ならず、たいして想いもないのなら、黙って聞いているだけでよかったものを、マーキングというのか、なにか一言、それらしい言葉を残そうと頑張ったものです。見せかけだけ、かっらぽの主張。まったく恥ずかしいかぎりです。
そう、とにかく、それら大人たちの言葉を真に受けず、きみの思うように進むべきだと今の私は考えます。己の痛みは己で感じるもの。人に聞くものではありません。そして、人に諭されて、あきらめてしまったことは、後悔として残る場合が多い。
今こそ自分で決めて、きみは進むべきときなのだと思うのです。
2023.12.22
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おかげさまで12月に入ってからというもの、息をつく間もなく忙しくさせていただいております。そう、当店のような、規模の小さい店は、閑散期と繁忙期の差がなかなか激しいものです。そして、個人事業主ともなると、忙しい日には無理もしがちになります。
しかし、個人の能力には限界もあるもの。以前、食品スーパーで勤めていたとき、この年末の忙しさの中で、交通事故で亡くなってしまった方も知っております。やはり、個人経営のメーカーさんでした。最後に会ったとき、ひどく疲れた顔をしており、ひとり、睡眠も惜しんで作業をするなど、かなり無理をされていたのではないかと推測します。その夜のテレビニュースで訃報を知りました。
「帰り道、気を付けて帰ってくださいね」
そう、あのとき声をかけていればどうだったかなと、毎年この時期になると、ふと思うときがあります。
また、詰め込みすぎた仕事というものは、質をも下げてしまう場合もあるので、バランスは大事です。納得できない仕事を続けていると、疲弊した気持ちにもなるもの。どんなに急いでいても、ときには、立ち止まって深呼吸。
自分に、
「大丈夫ですか? 」
と問うてみるのも大事ですね。
「・・・いや、温泉に浸かって、秋吉で焼き鳥食わないと、もう無理っぽいです」
そう答える私。
というわけで、時々息抜きすることを忘れないで頑張っている私です。
皆様もどうぞ、くれぐれもお身体には気を付けて、年の瀬をお過ごしください。
2023.12.20
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この仕事をしてから、早朝の仕込みなどで、厨房が湯気でいっぱいになると、冬がやってきたなあと感じるようになりました。そして、身が引き締まるような気持が私は好きです。北陸の冬はとても厳しいものですが、はじまりのころはそれなりに新鮮なものですね。
根菜もおいしい季節になりますね。大根の葉やかぶの葉で、塩をきかせてつくる菜飯は私の好物です。捨てるところを利用した、質素なメニューのようですが、案外に、新鮮な葉がついた大根は貴重なもの。私にとっては贅沢な味わいです。
やはり雪国ですので、冬タイヤの交換もこの時期の風物詩と言えるかもしれません。我が愛車もずいぶん年季がはいってまいりました。私はピカピカの新品よりも、長く使っている道具に愛着がわくたちでして、天気のいい日に、こうやって車に向き合っての作業は、なんだかしみじみとした気持ちになります。モノでも人でも、思い出の積み重ねは大事なものですね。
場所も然りかもしれませんね。この土地に来て、私はたくさんの思い出をここで積み重ねました。当店のメニューでなるべく地域の食材を使うようにしているのは、この地域への愛情表現のひとつにほかなりません。そして、ここで経験した様々を活かすことが、ここの土地への恩返しなのだとも思っております。
クロは冬になると、やたらとすり寄って、甘えん坊になります。単に、あたたかさを求めてやってきているだけなのでしょう。
「ああっ! パパのこと大好きなんでちゅね~! 」
などと言いながら、片想いに顔を赤らめるおとうさん。
我ながら哀れなものです。
阿呆はいつも彼以外のものを阿呆であると信じてゐる。
芥川龍之介 「河童」より
2023.12.18
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今年も北日本文学賞は一次選考までで撃沈。今回はなかなかストーリーが思いつかず、前に書いたものをベースに、オウム真理教の事件などを題材にしたのですが、やはりどうも乗り切れなかったと思います。そして、以前に比べると、書くことに対して熱量が足りなかったなあと反省しています。そう、やはり向き合い方が不十分だと閃きも生まれないものです。「初心忘るべからず」ですね。
そういえば閃きと言えば、先日、カミさんが、
「夢の中で『おしらさま』という言葉が出てきて、気になっているんやよね」
と、言うので、調べてみると、なんでも東北地方で信仰されている神様のようでした。そして、その日にカミさんが買ってきた岡本太郎の本に、なんと、その『おしらさま』の記述があったというからびっくり。
予知夢というのか、直感が働いたのかもしれませんね。私自身も、夢を見て、そのようなちょっとした知らせがあったり、今までわからなかったことが理解できたり、誰かの想いに気がついたりすることもあり、夢というものは不思議なものだなあとよく思います。
そうそう、以前、娘が南米ペルーに数週間ホームステイしていたときがあったのですが、そのとき夢の中で、乾いた石ころだらけの山岳で、白濁し、トウモロコシが沈殿しているお酒を飲んだところで目が覚め、調べてみると、なんでも「チチャ」というトウモロコシを原料にしたペルー古来からのお酒が本当にあったのでびっくりしたことがあります。
きっと、ぺルーの神様が私に飲ませてくれたのではないでしょうか。
さて。台湾旅行でバタバタとして、うっかり忘れておりましたが、友人数人から「おめでとう」という連絡がありました。そう、その日は当店の開店の日だったのです。
みなさま、ありがとうございます。総菜barカタコト屋も、これで四周年になります。
お店のほうも、初心を忘れず、一歩一歩、丁寧に、きちんと歩んで行こうと思っております。
2023.12.15
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いやはや。かなり気をつけていたつもりですが、最後の日に私は体調を崩してしまいました。普段は風邪ひとつひかない私ですが、旅に出るとどうも調子が悪くなりがちなのです。おそらくいつも張っていた気が抜けるからなのでしょうね。でも、具合が悪くなるということは、心身の緊張が緩んでいる証拠でもあるので、受け入れて楽しむしかないのかななどとも思いました。そう、私にとって旅は自分を探すためではなく、日常の自分を一度捨て去るためのものなのかもしれません。
しかし、天気も快晴。宿で寝転んでいるのももったいないので、ひとり、台北二二八記念館や台湾博物館などをゆったり見学。その後、街歩きをしてみると、このようなおもしろい風景にも出会いました。
そのあいだ、女子たちはあいかわらず元気に、買い物や食べ物を満喫していたようです。
「会う人みんな楽しそうやからいいんやよね」
そう、カミさんは言っておりました。どうもカミさんが市場などの場所が好きなのは、人々が活き活きと商いを営む場所に魅力を感じているようです。もしかして、子供の頃に見た、クウェートのバザールの景色でも思い出しているのかもしれません。
以前、カミさんは、家業の食品スーパーが危機的な状況にあるときに、居ても立っても居られなくなり、ひとり気晴らしに台湾旅行に出かけたのですが、ある店のおばあちゃんに、
「あんた、家族をほったらかして、いったい何をしてるんだい! 」
と怒られて、ハッとしたそうです。そして、そのとき家族の大切さをしみじみ感じ、ずいぶん反省したとのこと。
「だから。あのおばあちゃんがあたしにとって台湾の神様みたいな存在なんやよね」
と言っておりました。でも、そのおばあちゃんは、もう、その店先には居なかったそうです。
午後になって少し元気が出てきたので、私はひとりMRTで終点駅の淡水へ行ってきました。休日で老街はこんな感じの人いきれ。広場では、言葉はわからないのですが、♪人生いろいろあるよね~みたいな雰囲気の歌を歌う、演歌系や民謡系のストリートミュージシャンがやけに多く、その曲に合わせて踊り狂うおばちゃんなどもいてなかなか面白かった。
河口沿いの歩道を歩いて、港を見渡せる古い店を見つけ、台湾ビールをいただきました。
そういえば2011年にここに来たときも、食品スーパー事業がたいへん行き詰っていた頃で、
(出来ることなら、ここで家族で気楽に暮らしたいものだ)
そんなことを思ったことを思い出しました。今となっては、休み明けの仕事の段取りを考えている自分がいます。そうやって、前向きでいられることって幸せだよなあなどと、夕暮れを眺めながらしみじみ思いました。
宿に戻ってひと眠りすると、ずいぶん調子ももどってきたので、夜は家族そろって饒河街観光夜市(ラオホージエグアンクアンイエシー)へ。ここで食べた胡椒餅がとてもうまかった。
松山慈祐宮という寺院で、半月型の木片を投げる占いのようなものがあるのですが、我が娘は吉兆が出たようで、
「やった! これで彼氏もできる!」
などと喜んでおりました。おとうさんも、こころからそう願っております。
そういうわけで、台湾の旅行のしめに、通りすがりの女の子に家族写真を撮ってもらいました。私たちが、
「謝謝」
とお礼を言うと、慣れない日本語で、
「ドウイタシマシテ」
と、照れくさそうな笑顔を残し、その女の子は雑踏の中に消えていきました。
2023.12.13
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馬鹿な子ほど可愛いと言いますが、私はこの写真の我が娘を永遠に見ていられそうな気がします。しかし、ここまで自己をかなぐり捨ててヘンテコな顔ができる我が娘をあっぱれと思う反面、お嫁にいけるのかと、ちょっと心配でもあるのです。
さて、この日は、素晴らしく天気のいい朝、カミさんが値切ってレンタルした自転車で湖畔をサイクリングして、日月潭をあとにしました。
そして一路、高鐵で台北へと戻りました。
台北市内の移動はMRTという地下鉄が便利、そして安い。イージーカードという、日本のSUICAのようなカード一枚でチャージして、どこにでも行けます。乗り込む人の雰囲気も、あまり日本と変わらないのですが、東京の地下鉄のように、スーツ姿の人があまりいないのがちょっと不思議な感じがしました。それと地下街がへんに途切れていて、一遍地上に出ないと商業施設へと行けないなど、ちょっとアクセスが悪い感じがしました。
なんだかんだ、移動やホテルのチェックインなどで時間がかかって、この日の昼食は16:00すぎになってしまいました。そして、たまたま入ったこの軽食のお店は、台湾らしく、なかなかよかった。
「あっ! エグっ! 」
と、娘が言うので店の隅を見やるとネズミくん。もう我が国ではありえない光景ですね。もちろん、衛生面でよくないのですが、異国だと、まあ、あるかもね、という心持になっているから不思議なものです。そういえば、昔、ガード下の飲み屋なんかには、あたりまえのようにネズミがいたものですよね。都内でいろいろアルバイトをした経験があるのですが、案外銀座あたりにネズミがたくさんいたような印象があります。あるビルの清掃のバイトをしていたとき、地下の捨て場にゴミを捨てに行くと、ごおおっ! と音がするくらいネズミの集団がいてびっくりしたもの。もう、昭和の頃の話ですが。
そのあと女子たちは中山地下街へと向かい、お買い物タイム。なんでも、イーナも台北に来ているということなので、
「このあいだ、お別れのときうるうるしとったし、会ってみようかな」
と、娘はクラブでも行こうかと約束したものの、イーナは時間になっても現れず、深夜になって、子供の世話の都合で行けなくなったと連絡が来た模様です。そう、あいかわらずの、のんびり屋のイーナですが、これも異国だと、まあ、そんなもんかな、と思えるのも、また不思議なものです。
私は知り合いの紹介で、小さな沖縄料理店へ出かけてみました。町には日式(日本風の)居酒屋がけっこう多くあり、どこも人気がある様子で、その店もあっという間に満席になっておりました。台湾に来てからというもの、ほとんど屋台系の食事だったので、ゴーヤチャンプルーなど、なにげない料理が染み入るようにおいしかったです。
そして、ひとり早々に宿に戻ってくつろぎタイム。最後の宿は「スターホステル台北イースト」という宿だったのですが、自炊や洗濯ができ、食事のできる共有のリビングスペースもあって、清潔で居心地がよかった。いまどきの宿は、シンプルなサービスで、スタッフもあまりかまわないけれど、自由に空間を使ってね、みたいな感じがいいですね。私に相応しい宿でした。
屋上にのぼって、空を見上げ、高粱酒をロックで一杯。
こうやって、知らない場所にいるんだなあとしみじみする時間が私は好きなのです。
2023.12.11
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4日目は台中から高速バスで日月潭(リーユエタン)へ。ここは高地にある大きな湖で、ちょっとなつかしめの観光地といった風情のある場所でした。さらに、この日はいい具合に霧がかかっていて、遊覧船で湖上から見える風景は幻想的できれいでした。
ロープウェイにて固まるカミさん。そうそう、カミさんは高所恐怖症で、若いころ、デートで行った遊園地の観覧車でさえも、幽霊のようなこわばった顔で、冷や汗かきながら乗っていたことを覚えています。じゃ、乗るなよみたいな。さらに、船に乗れば必ず酔うし、飛行機は耳が痛くなるし、乗り物はたいてい苦手なのですが、それでも、ひとりであちこち放浪に出たがるので困ったものです。
ここは夕暮れ時の美しい湖でもありした。このとき娘が撮る画像には不思議とどれもオーブのようなものが写っておりました。カミさんに似て、へんに霊感が備わったのかもしれませんね。どちらにしても、湖に漂う、なにか神秘的な雰囲気は旅情を誘うもの。家族そろって、いい散歩の時間を過ごしました。
夕飯は宿近くの、なにげない食堂にはいってみました。
「あっ、ここ、一人旅のときに来たとこや! 」
と、カミさんは思い出したようです。なんでも、そのとき、まわりはみんな家族連れ、ひとりぼっちで、しかも、食べきれない量の料理が出てきてしまって、寂しいし、お腹が苦しいしで、たいへん難儀したとのこと。
「今回、ここでリベンジできてよかった! 」
と、たくさん注文した料理を、満足そうに食べておりました。
私に気を使ったらしく、今回、カミさんが手配した宿はどこもなかなか素晴らしかった。日月潭での宿も、カミさんがセレクトしたには珍しく、ゴージャスな雰囲気。湖をながめながら風呂につかれるバスタブまである部屋だったのですが、我が娘がいるだけで、このように修学旅行状態です。おとうさん、なかなか落ち着く暇がありません。
2023.12.08
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