最近さぼっていたので、ひさしぶりに走るとまったく足が上がりませんでした。やはり継続していないとすぐに衰えてしまうものですね。
今の職場は閑期と繁忙期の差が激しく、ここにきて暇だった時期からいきなりトップギアに入り、なかなか心と体がついていくのがたいへんです。
そして、この青空の時期ももうすぐ終わって、この地方特有の暗い空の季節がやってきます。
「今のうちに太陽をしっかり浴びておこう」
そう思いながら、あえて、今の自分のペースで、走っては歩いて、ゆっくりといつもの10kmコースを楽しんできました。
そして海辺でひと休み。自由は失うものがないこと。それでも、やっぱり、僕はあのときの君を忘れたくないんだよね。
2018.10.31
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気が付くと、自分でも本気なのか、冗談なのかよくわからないことに、ものすごい時間と労力をかけてしまいました。ひたすら努力をして夢をかなえる人もいれば、へんな夢にとりつかれて、ありもしない幻想を現実だと思い込み、病みついてしまう人もいます。そう、ここ数か月僕は、休日ごとにカミさんの実家が所有する古ビルに通っては、壁や天井、床をはがし、そこの4フロアーにある半世紀ほど経た得体のしれない物体をひとり片づけておりました。
ここにきてその作業もひと段落。
「神が俺を導いている。これは俺のジハードなんだ」
だいじょうぶ。そんな事は言いませんよ。・・・今のところ。
さてパッシブタウン恒例イベント、10月の「KAYA DO! フリー」ですが、濱田ファームによる、おむすびワークショップ 『米農家直伝!新米で色とりどりのおむすびを作ろう!』は盛況だったようでした。
せっかくなので、僕がちょっとのぞいてみると。
「て、店チョー、きょ、今日は先生らしくしてるんですよぉ~」
と、若干気まずそうな姫。そうです。バンドの練習のとき、いち早く切り上げてビールを開け、
「さっ。終わった~。もう、飲んじゃいましょうか~! 」
といった、いつもの姫とは少し違った顔つきになっておりました。
イベントではジャグラーのパフォーマンスもあり、少々ミスなどもありましたが初々しくなかなかいい感じ。今回、人の都合や演奏の環境を考えてお休みした「まちかどミニライブ」も、へんに考えすぎずに、この秋空の下で、こだわらずやればよかったなあなどと思いました。そう。自身の乏しい経験からすると、「機を見て」などと言って足踏みしているもののほとんどが言い訳のようなもので、結局、始まらないことが多いような気がします。
さて、肝心の「カタコト屋」ですが、おかげさまでなかなか好調だったようです。また「いつも楽しみにしてます」という方もいたという話。
商売も、このように辻で広げて、顔をみながら営むということは原点だよなあなどとも思いました。
この日は濱田ファームで新米を購入。
「店チョーのとこまでもっていきますよ」
と、いうので待ち伏せして、配達風景をパチリ。
「ダッシュ、ダッシュ! 」
「おそいよ! 」
などとカミさんとからかっていると、
「昨日、フルマラソンの練習で、20キロ走ったもんで・・・」
と、ちょっと迷惑そうな顔のともまる氏。
思い返せば、黒部市内では「濱田ファーム」がカッコいい農家の先駆でしたよね。でも、カッコつけてるだけじゃなく、こういう場ではともまる氏も姫も、人のつながりを大切にしている様をよく見かけます。続けている姿勢そのものが、様々な結果を産むものなのだなあなどと素直に感心もした日でもありました。
2018.10.29
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激戦区である魚津のラーメンは制覇したと思っておりましたが、
「えっ。こんなところに」
と、海沿い、諏訪町の入り組んだ場所に四十萬という食堂を発見。五目中華を所望してみました。女将さんが作っているのか、野菜たっぷりでやさしい系の味わい。なかなか旧式ですが、
「はい、いっらしゃい、いつものやつやね」
という感じの、地元の人で流行っている店でした。やはり、長く継続している商売は強いものですね。
黒部市8号線沿いの「金鼎軒」(なんて呼ぶのかわかりませんが)。ここはボリュームがすごくてちょっと敬遠していたのですが、ひさしぶりに入って「台湾ラーメン」を単品で所望してみたら、なかなか安くておいしかった。富山県内、印、パ、(台湾とうたっております)中華系の料理店はやたらボリュームがあったり、サービスで一品がついたりするのですが、残すことにためらいがある僕にはちょっとハードルに感じてしまいます。でも、量イコール幸福な高校生たちにはおすすめかもしれません。
最近はカップ麺もいいのかわるいのか、異様においしいものがありますね。これはセブンで買った「一風堂」のバーチャルラーメン的な商品。このチャーシューのペラペラ感も疑似体験的でいい感じ。しかし、よくある名店の味みたいな商品ってどうやって作るのですかね。
頑固親父みたいな人のところに食品会社開発担当の人が修行に行って、
「おまえ、この味を出すには10年かかるぞ」
「・・・えっ、じゅ、十年ですか! 」
「それでも、ついて来れるか? 」
「・・・は」
「いいんだな、よし、ゴム長履いてこい。まずは、ひたすらたまごの皮むきで一年じゃ! 」
「ひー! 」
みたいなやりとりなんかがあったら面白いですね。でも本当に、レシピに基づいて、それに近い味を調合するのか、どういうふうに工業食品として商品化するのか、そのプロセスは気になるところです。個人的にはきっとイメージに負うところが大きいのではないかと推測しております。
これは黒部市「仁助」にてブラックカレーうどんを所望。ネーミングのわりには辛くもしょっぱくもなく優しい味。せっかくなので胡椒をめいいっぱいかけてみました。一度僕はデリーのカシミールカレーとそばつゆ半々でカレーうどんを作ってみたい。きっとおいしいに違いないとにらんでおります。こんどやってみようかな。商売になるかも。
いただきもののほうとうで鍋を作りました。ほうとう麺の粉のとろみと煮溶けたカボチャが絶妙ですよね。こんな料理をいろりと鉄鍋で煮込んで食べてみたい。
そこで、
「お頭いかがなされました」
「ふふふ、おぬしまだ気づかぬか。天井にねずみがおるの」
「曲者! 」
SE 手裏剣の音(シュンシュン)
「あっぱれ! よくぞ、見破った! 」
SE 忍者的な音(シュタッ)
「これでも喰らえ! 」
「うわ~とろみで熱々のほうとう! 」
「芸人の良し悪しはな、熱々のものを食べるリアクションで決まるのじゃ」
「アチ、アチ、やめて~」
「だめじゃ、甘い! もっと大げさに」
「ギャフーン」
「古っ!」
そんな安い小芝居もやってみたい。過疎の山村にそんな忍者お笑いテーマパークでも作ったらこれも商売になるかもしれません。だれか僕に投資しませんか?
2018.10.26
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今年はずいぶん台風がこの地方にもやってきますね。また、気候変動のせいかやけに蜻蛉が多い。しかし、嵐の中、蜻蛉はどうやってやりすごすのだろうかとへんな心配もしてみます。
「そんなことより自分の心配しろよ」
そんな声も自分の心から聞こえてきます。
職場もそろそろ繁忙期に突入して、なかなか忙しくなってまいりました。ここにきて、些細な事がらですが、自ら段取りできるようになってきたので、張りも出てきました。そうなると、不思議と、今まで声さえもかけてくれなかった人が挨拶してくれたりと、まわりの雰囲気も変わってくるものですね。
以前は、楽そうな仕事をしている人を、腹立たしく、またこっそりうらやましくも思っていたものですが、無責任でなんの工夫もできないことこそつらいもの。そして、こんなに苦労を重ねたし家族を守るためなんでもやっていけるぞという気概があったつもりでしたが、具体的なキャリアやスキルを伴わない、そんな観念みたいなものは案外もろく、つまずきやすい。かえって「♪がんばらなくていいのよ~自分らしくね~」と柔軟にかまえていたほうがよっぽどいいような気付きも最近ありました。
そして、やはり年齢に相応して、気力、体力、判断力などはもう下り坂へと向かっていくことも実感しております。なにか、やるべきことがあれば早いほうがいいのだろうなあという事を最近よく考えております。
そんなわけで、とりあえず冬支度。ストーブの準備。石油ストーブの点火した匂いはこれからやってくる冬を思わせ、なんとなく身が引き締まるような感じがします。
そして、掃除や洗い物。若いころ面倒だったことがなぜかちょっとした楽しみになるから不思議ですね。我が娘は散らかし屋で、ちょっと心配なのですが、そういえば自分も昔はそうでした。もう、娘も自らの選択の中で成長していく年齢なので、結局は僕がどう考えても仕方のないこと。「♪だいじょぶ~つながってるよね~」と、これも柔軟な考えになってまいりました。う~ん。ナイスフレーズ。作詞家になろうかな。
それでも、おいしいカレーなどを作ってみると、我が娘に食べさせたいなあと思う自分がいます。そして、そのイメージの娘はいつまでも子供のころの娘なのですよね。むしろ子離れが必要なのは僕のほうかもしれないと思う今日このごろ。
2018.10.24
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先日、カミさんと休日が重なったので「三井アウトレットパーク北陸小矢部」に行ってまいりました。
なにをかくそう中学生のころNIKEを「にけ」と呼んで笑われた僕。そう、そのころ、
「やっぱ、アディダス。着心地が違うよなあ。機能的だよ」
などと誇らしげに着ていたTシャツが、よく見ると「アドデス」という綴りのニセモノだと友人に発見され、たいへん恥ずかしい思いもしました。まあ、今でも、メーカー品やブランドに興味がない僕なので、自分でもここになにをしに来たのかわかりません。もうお酒の力を借りないとダメなような気もします。滅茶苦茶混んでいるフードコートを分け入って、とりあえずみそカツと生ビール。
カミさんは人込みの中に紛れて見えなくなったので、僕はひといきれに負けて外へ。ランドマークにもなっている観覧車に乗ろうかと思ったのですが、600円。
「これは生ビールもう一杯飲める。う~んどうしようか」
そう悩んでいるうちに、このパンダののりものを見ると、200円。いやまてよ、さすがにアラフィフのお父さんがひとりこんなものにまたがるのは、けっこう危ない気もしてきます。迷惑防止条例に抵触するかもしれない。
仕方ないので銭湯でもないかと、近隣を散歩。旧道沿いなのか、間口の狭い古びた家屋がけっこうあってなかなか風情があります。あるお宅の二階からは、三味線と長唄なども聞こえてきました。
そして、庭先からただよう金木犀の香り。幸福な気分。
「ああ、ここに来てよかった」
そう、アルコールが効いてきたのでしょうね。知らない道を、今、僕はたしかに歩いているんだなあという感覚もします。
戻ってみると駐車場はどんどん埋まっていきます。
「みんな、なにを探しに来ているんだろうなあ」
などと、へんに俯瞰的な場所から眺める僕。
そして秋の空は澄んでいて、とても大きい。
そうやって、僕はアウトレットパークで過ごす休日を満喫したのでした。
2018.10.22
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秋ですね。秋といえばカボチャ。「いもくりなんきん」と言うように、不思議と女性はこれらが好きですね。逆に男性だと案外苦手な人が多いような気がします。実はそう。僕もとくにカボチャなどは苦手で、自分ではすすんで買わない食材です。
でも、天ぷらなどにしたらいけますね。それと「ほうとう」みたいに煮溶けているとけっこう食べられます。そうそう、このときはカミさんがカボチャをミキサーにかけてスープを作ってくれたのですが、これは美味しかった。僕のようなカボチャの苦手なお父さんがいましたら、そうやって、モサモサとしたカボチャの気配を消すと、きっと食べてくれることでしょう。どうぞ、おためしください。
秋になると食欲も出てきて、甘いものがおいしくなりますね。普段、まったく食べないのにふとパンケーキが食べたくなって作ってみました。ひさしぶりに食べると、なんだか友達の家のおやつの味がします。そうそう、昔はちょっとアッパーな家の友達の家に行くと、3時すぎにはホットケーキが出てきたものです。そういえばアメリカ帰りの友達の家に行ったときに、
「ママ、コークちょうだい」
と言ったのにはびっくりしました。
「ほんとにコークと呼ぶのかコカ・コーラ」
みたいな。
秋桜もきれいな季節ですね。花言葉は「乙女の純潔・乙女の真心・美麗・調和・謙虚」だそうです。いや、グーグルで検索して調べました。花の子ルンルンじゃないんだから、そんなこと知りませんよ。
涼しくなると、また銭湯にも行きたくなるもの。このあいだ水橋に「白岩の湯」という銭湯を見つけてて入ってみました。清潔でなかなかいい風呂でした。「二股炭酸カルシウム温泉」というサブタイトルもなんだか効きそうでいい感じ。風呂上がり、「二股炭酸カルシウム」で強化された僕の肉体を畳の上に横たえ、設置してありました、どうでもいいグルメバトル系のクソマンガを読み、うとうとお昼寝。そこには中学生の頃から変わらない僕がいます。そう。いかに自堕落に過ごすかが、僕にとって休日のテーマなのです。
収穫の秋。「ボッサファーム」の直売所にも立ち寄ってみました。そうそう。この日は「ボッサファーム」10周年だったそうです。我が家の近所でしたので、だんだんとこの葡萄園や直売所が出来ていく過程を拝見しておりましたが、やはり代表のO君の実行力というのか、実現力というのか、なかなか感服するところです。
そう。少年たちよ、休日だってダラダラと過ごしてはいけない。いつでも前に向かって進みなさい。さもないと、僕のように、いつまでも片思いのままジジイになってしまうぞ。
2018.10.19
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いやはや。我がスマホにはラーメンの画像が多すぎて、どこの店だったか覚えていないのもけっこうあるのですよね。これもそう。見るからに辛そう。どなたか、このラーメンに心当たりがあれば教えてもらえませんか?
これはラーメンむてっぽうの「火吹きラーメン」。見た目はやさしいので、キムチまで備え付けの小銭入れに入れて追加しましたが、これは、あとでお尻で炸裂する危険な辛さ。そう、どこから「火吹き」なのかはご想像におまかせします。
これは麺屋なるとにて「紅の豚そば」。スタジオジブリの著作権など、どうなっているのか気になるタイトルのメニューです。そして、このあからさまな辛さ、最近僕の胃腸に発見されたポリープに直撃するタイプです。「DNAが悪性に変わるかも」みたいな怖さがまた逆に僕をゾクゾクさせます。
麺屋ひろまるにて「辛味噌ラーメン」。トッピングにもやしキャベツ。ちょっぴりな辛さもたまにはいいもの。安らいだ気分になります。ああ、いつまでもこのまま静かな気分を味わいたい。
「じゃあ辛いもん食うなよ」
そんな声も聞こえてきます。でも、男は苦しくても、戦わなければいけないものなのです。そう、ラーメン屋と言う名の戦場へ。メニューに赤い文字で『激辛』と殴り書きのような文字があれば、愛するものと別れてでも旅立たなければいけない。友よ、地獄の入り口で待ってるぜ。いざ、出撃!
うわ~辛い! よか楼にて麻婆麺。これは花椒もガツンと効いております。しかもとろみの保温効果でやけどしそう。口に運ぶことさえ困難。さながら鶴太郎のおでん状態。緩やかな自傷行為。ああ、父さん、母さん、こんな僕をお許しください。カプサイシン万歳!
2018.10.17
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さて、その夜は宿での宴。馬刺しなど、信州らしいおいしい食事をいただき、みなさん近況報告。久しぶりにお会いする親戚などもいて、たいへん盛り上がりました。
また、我が従兄Aちゃんによる当家文書に関するプレゼンテーションなどもあり、なかなか興味深く拝見させていただきました。自分のルーツに関心が高まるのは年齢的なものもあるかもしれませんね。
「自分はどこからきたのか? 」
そんなことを考える余裕も出てきたのかもしれません。振り返ってみると、それらが自らの性質に由来しているような気付きもあり、遺伝的素因も大いにかかわっているような気もします。
発表のまとめには、在りし日の祖母の写真に添えて、
「この人がいなければ皆ここにいなかった。ご先祖に感謝」
という一文もあり、なるほどと、背筋が伸びる思いがしました。
そして、会の締めくくりは当然のように、県歌「信濃の国」の斉唱。これは長野県民だれでも知っているのでしょうか、みなさん淀みなく朗々と歌われます。
翌日。少しばかり二日酔い気味だったのですが、ひさしぶりに渚の伯母の家におじゃましました。40年以上前、この家の新築祝いのような集いを僕は覚えており、当時、とても近代的な様式でありました。僕たち兄弟もここを「渚ホテル」呼んでいたものです。玄関や車庫。池の跡など、幼いとき大きく見えてみたものがやけに小さく見えました。そして、そのときのひのきのような匂い。流すと泡の出るトイレ。階段で尻もちをついたこと。兄が「がきデカ」のまねをしておどけていたこと。不思議なことに、そんな他愛ない場面が、次から次へと思い出されました。
そうそう、むかし伯母の営んでいた花屋は、今では居酒屋になっていたようですね。花屋の青くさい匂い。色とりどりの提灯。拡声器で割れた音で「松本ぼんぼん」。にぎわう夜の店内。買ってもらったレーシングカーのおもちゃ。
伯母の話を聞いていると、そんな風景を店の奥、狭いこあがりのような場所から見たことなども思い出されました。
なんだか、まるで、古い写真をめくっているようです。そのようなノスタルジーに対峙して、
「自分はどこにいくのか? 」
そんな言葉も浮かんでまいります。
そうそう。
「子孫も頑張ろう」
前日のプレゼンはそんな言葉で締めくくられておりました。
シンプルですが、僕にとってたいへん勇気づけられる言葉でした。
お土産はいなごの佃煮。これも僕にとっては遠い夏休みの味。いとこたちとキャーキャー言いながら食べた思い出の一品です。
2018.10.15
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そろそろ年齢的にも、だんだん余裕が出てきたのか、我が親戚のあいだでは「いとこ会」なるものが盛んで、定期的に東京のうまい料理店に集っては近況を報告しあっているようです。今回は会場が我々共通のルーツである松本市内、僕の住む富山から場所も近く、休みもとれそうだったので、久しぶりに参加させていただくことにしました。
とりあえず、松本市にたどりついて、縄手通りの「弁天本店」というお店でざるそばをいただきました。
我が母の実家が蟻ケ崎にあり、僕ひとり、祖父に手をひかれ、坂を下り、蕎麦屋につれていってもらった記憶があります。四歳ころか。僕はおそらくそのときにはじめてざるそばを食べたのだという気がしています。どこか松本城の近く。夏の暑い日。柳の木を見上げたことも幽かに覚えております。はやくに亡くなったので、これがほとんど唯一の祖父の思い出です。
松本城前にて「いとこ会」集合。実は我々の祖母方に由来するご先祖が、松本藩に仕えておりました儒学者の系統で、最近それらの文書が公開された旨の記事が新聞に出たらしく、その日はその勉強会となりました。まずは、その研究の第一人者である先生をお迎えして現地視察会。
しかし我が親戚たちは遺伝的性質なのか、どうも集団行動が苦手な人が多く、それぞれ自分のペースでブラブラと歩くものですので、引率しておりました叔父はずいぶんひやひやとしている様子でした。
そして、たどりついたこのあたりが我が祖母が幼いころ過ごしたという屋敷跡。近くには清水が湧いて、堀があった痕跡なども見つかりなかなか興味深くもありました。
特別に、ふだん見られない場所から松本城を見学もさせていただきました。なんでもこの釣鐘のような仏教様式の窓が珍しいそうですね。小さいころはこの鉄砲を撃つ小窓や石落としがなんとも物騒で、黒澤明の映画のような世界が想像され縮みあがったものですが、実際にはこの場での戦はなかったという話でありました。
この夜は浅間温泉の高台にある山映閣という温泉宿に宿泊。山々に囲まれた松本の景色がすばらしい。清水の豊富な岳麓の町がなんだか懐かしく思えるのは、幼いころの思い出だけじゃなく、もしかしたら遺伝的な記憶なのかもしれないなあなどと思いあたる僕。
「あっ。そういえば明日はお彼岸か」
露天風呂の湯船の中でそう気が付いて、せっかくなのでご先祖様ついて、あれこれ想像などもしてみました。僕はちょっとはやくに入ってしまったので見られませんでしたが、我が母上は、ここから満月が見えてよかったと感動していたようです。
2018.10.12
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いや、クソ漫画みたいなめちゃくちゃなタイトルのほうがみんな見てくれるかなと思っただけで、今日は最近作った料理をならべるだけです。
これは僕の考える「カツレツ」的なものを作ってみました。あえて生姜焼き用の肩ロースを揚げてみましたが、それはそれでおいしい。トンカツはいかに厚切かを誇る店もよく見かけますが、僕はそんなにお肉にボリュームがないほうがむしろ好きです。でも、まあ中庸が一番。料理にはそれぞれちょうどよさというものもありますよね。
以前、ポレポレ・ジャンボリーのマスターに「黄金の組み合わせだ」と教えてもらったサンドイッチ「BLT」。「BLT」わかりますか? ちゃうねん。誰が(ボケ気味ロンリー父さん)やねん。失礼なこと言いなはんな。えっ? (豚野郎、ローストして食べたろか)やって。ぶひぶひ。もう、ええかげんにしなさい。・・・さて、くだらない小芝居はともかく。そう、ベーコン、レタス、トマトです。刻んだ玉ねぎで作ったマヨネーズソースをはさむとこれまたおいしい。
小アジなどはまるごと揚げて南蛮漬けにしてもおいしいですね。新鮮なものをじっくり低温で揚げれば内臓そのままでもおいしく、骨までいただけます。
小なす漬けは塩加減などが難しいですが、さっぱりとおいしい。南蛮や刻みしょうがなども一緒に漬け込むと、もうお父さんの晩酌も止まらない感じです。
この時期、黒部市内では「まこもたけ」という野菜も出回ります。イネ科の野菜で茎などをいただくのですが、このあいだきんぴらにしたらなかなかうまかった。
近くのもの、季節のものというものはおいしいものですね。そして物流や調達、栽培などに無理なコストもかかっていないので安い。しかも、そのようなものを食べているときは、僕をなんだか落ち着いた気分にもさせてくれます。そうそう、こじゃれた料理屋さんで、無茶な海外の高級食材が出てくると、おしりがムズムズして、なぜだか照れくさくなるのは僕だけでしょうか?
2018.10.10
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