そうそう。僕が学生のころやっていた「タイミングス」というバンドですが、最後のころはけっこう成熟してきて、なんだかこのまま解散してしまうのはちょっと残念でした。だんだんと曲を作っていたリーダーとそれぞれのパートの役割の息があってきたのだと思います。プロは夢としても、あともう一年やれたらなあなどとよく思ったものです。
そして、当時は、よくフォーク系の歌詞にある、
♪卒業して~、就職したら~、髪切って~サラリーマンになっちゃうよね~、バンドやってたことさえ忘れちゃうよね~、人込みの中にうもれちゃうよね~
みたいなステレオタイプな考えがつきまとっていたもの。
社会人になって、ゲリラ的なライブをやるも、
♪どうせ僕は歯車の一部なのさ~月曜から現実がやってくるよね~
みたいな、そんな安い悲壮感を抱えておりました。
結局。大人になることにへんに構えて、自分自身の思い込みに囚われていたような気がします。
♪純粋でかわいそうな僕~誰もわかってくれない~世の中が悪いよね~
みたいな考えは、案外甘くて居心地がいいものです。まさに「莫妄想」ですね。そう、なんでも続けていればいいのではないでしょうか。若いころはベストを尽くすということを、短期決戦的に考えるものですが、コツコツとやったものにもなにかしらの答えが出てくるものです。
「ひとりでやるよりも、みんなでやったほうが楽しいんだぜ」
最近は、そんなことを知ってもらいたく、経験や方向などにこだわらず、気の合う仲間とこのようなユニットを組んだりしています。そして、無理なく、生活に溶け込んだバンドがやれたらいいなあなどと思っております。
さて。やっと見つけた打ち上げの店はおなじみ「はばや」。焼き鳥の煙で店内スモーキー。またしても僕はハイボールをガブガブ。
So lost, I'm faded
わからない。俺は自分を見失ってしまった。
閉店時間はちょっと早いけれど、いいのさ。キーポン働き方改革! アベノミクスロケンロー!
「わ~いたのしいな~! 」
「今度の飲み会、・・・いや、練習どうしますか~! 」
「えっ、・・・そういえば次のライブっていつなん? 」
と、どうも我がバンドのメンバーはステージの上より、このような場所のほうがはじけているようです。リーダーとして相撲用語で言う「かわいがり」も少し必要かもしれません。また精進して次回12月ころになるだろう演奏会で頑張りたいと思います。
2018.09.28
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さて。この日はジョン有澤主催「Kurobe Acoustic Meeting Vol.7@K-HALL 」にて、メンバーそろっての初ライブでした。
今回、対バンのみなさんを見て、感情むき出しな演奏もかっこいいですが、お洒落に飾った演奏も素晴らしい。熟練した様式的な曲を歌いあげる人もあれば、コミカルな自作の曲もあり、表現に正解がないことが音楽の奥深さなのかなあということをあらためて思いました。
さて、我々は前日に飲んだり食べたり、結局、練習したりしなかったりでの出演でしたが、ドレスコードだけ白と決まったので、そこだけはきちんと揃ったようです。
「さあ。終わった~。どこいく」
「なんかいいとこ知りませんか」
「知らないけど、うまいもん食いたいね」
「そりゃそうやろ」
「てか、なんでもいいから飲みたいっすね~」
「おされな店なんかどうですか」
「黒部にイカしたアイリッシュパブがないもんかね」
「ねえよ」
「あはは・・・」
「いひひ・・・」
「うふふ・・・」
「えへへ・・・」
「おほほ・・・」
まさに「Day Tripper」な人たち。そして具体的に手配しようという人がいないことが難点です。
結局T氏に店の段取りをしていただき、ともまる氏の軽トラの荷台で居酒屋まで向かう僕たち。
「なんか、いい感じだね、Mくん」
「・・・はあ」
「こうやって、空を見上げてさ・・・」
そうして、遠い夏休みをふと思い出した僕でした。
※軽トラックの荷台に人が乗ってはいけません。このブログはフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
2018.09.26
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とにかくビートルズが好きだった10代の僕は、80年代後半バンドブームのころ、古くさい60年代の音楽にずいぶんかぶれておりました。
いきおいあまって、ザ・フーの曲もバンドでやっておりましたが、下手くそなくせに、友人はギターを破壊するところまでコピーしていたので、ステージの床に穴が開き、さすがにライブハウスの店主さんににらまれておりました。
しばらくして、オリジナルのバンドにも入り「マジック・バス」のできそこないみたいな曲を作ったりもしましたが、このころにきっと僕は脳内麻薬「エンドルフィン」中毒になったのでしょうね。
そう。バンドは滅茶苦茶楽しい!
30年たった今でも、あいもかわらず、こうやってバンドごっこをやっている僕。まさに「夢中人」。
でも、いいのさ。もう、いまさら大人にならなくてもいいんだ。
そう。G・C・P(グレート・チューチャンズ・プロジェクト)とは「偉大なるネズミの計画」。僕のように、大きくなれない人たちが集まる楽団なのです。
2018.09.24
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カミさんが娘の大学の手続きやらなにやらで大阪に行っているあいだ僕は留守番。クロがいるので外食して帰ってくるわけにもいかず、しばらく夕飯を作ってひとりぼそぼそと食べる日々が続きました。職場も忙しくなってきてくたびれていたので、こうやって振り返るとやけくそな料理ばかりです。
これは半額の焼肉セットを魚焼きグリルに突っ込んで焼いただけ。それをちぎったレタスにつつみながら喰らいます。主食なし。ハイボールをガブガブ。いかにも肉体労働者らしい夕餉ですね。
これは素麺とたまごをいっしょに茹でて、つゆをかけただけ。めんどくさくて厚切りになったねぎが胃をヒリヒリと直撃します。
「てやんでい。どいつもこいつも能書きばかり、クソして寝やがれってんだ」
だんだん、無暗に荒んだ気分になってまいります。
これは胸肉をフライパンで焼いて、そこに冷や飯とキムチを投入。カミさんもいないので、
「♪とうちゃんのため~な~ら~えん~やこ~ら~」
と、いきおいよくニンニクもぶち込みます。
「こんなに入れてめんごめんご! ゆるしてちょんまげ~」
ひとり騒ぎます。もう、いつの時代の酔っ払いかよくわかりません。そんな醜いジジイに、クロだけが「にゃー」と答えてくれます。
もう、これはなんの料理かさえわかりません。とにかくチーズやらキムチやら、冷蔵庫にあったものすべてを溶いた小麦粉にまぜて焼きます。
「ばかやろ! ソースとマヨネーズさえかければみんな同じなんだよ! 世界は一家! 人類皆兄弟! 戸締まり用心火の用心! ラブ・アンド・ピース! ちきしょうめ! 」
カミさんがいないと、どうも深酒気味にもなるようですね。
そして、最後の日は、ミートソーススパゲティ。これは、きちんと作って、ちょっとだけ残しておきます。
カミさんに、
「えっ、それ昨夜の残り。・・・ひとりでもちゃんと料理つくってたんだよね」
とアピール用なのです。
せっかくなので、インスタにもアップ。
「こんなイカした料理を作るオレ、みんな見てくれ! 」
2018.09.21
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スイカ割り。さすが王道。盛り上がりますね。
割れたスイカをむさぼる人たち。なんだか僕には山で見かけるお猿さんの群れのように見えました。
「あっ、虹だ」
「ま~きれい」
みたいなひととき。大人になると、こんな時間って案外ないものですよね。おなじものをおなじ場所で見るということは、共通の思い出を共有するということなので、親近感もわくものです。思春期ですと、こういうときって、遠くを見る友人や、気になっていた女の子の横顔などが、きれいに見えたりするものでしたね。そんなことを考えつつ、ひとり顔をあからめ、うつむくおじさん。
そして、だれも聞いちゃいないのにライブ・アト・キッチン。
「わ~。パチパチ」
自ら観客も兼ねての演奏です。
そして、宴もたけなわでしたが、僕は中座してコラーレへ。
そう。この日は恒例チャリティイベント「24時間ぶっとおしライヴ」でした。
今年は、
「この先へ・・・歩き続けよう」
というテーマです。これは今の自分には、ちょっと勇気づけられる言葉でした。そして演奏したこのシェリル・クロウという人のこの曲もなかなか良かった。ちょと酩酊ぎみでしたが、がんばって演奏してまいりました。
2018.09.19
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先日、濱田ファームにて恒例の「流しそうめん&BBQ大会・2018!」にお招きいただいたので、行ってまいりました。暇な僕は、誰よりもはやく午前中からおじゃまして、生ビールなどをちびちび。しばらくするとノリコさんが、なんと、自家製のコーラを持参してやってきました。
「えっ、コーラって手作りできるの? 」
せっかくなので、ジンロで割って飲む僕。スパイシーでおいしい。昼前からすっかり昇天気味です。
「店チョーちょっとたのんます」
と、ホストなどで忙しいともまる氏に炉べを託されたので、濱田家自家製五平餅をあぶる僕。
最近この五平餅、「半分、青い。」で脚光を浴びているようですね。僕はどうも「朝ドラ」って、間合いがへんに恥ずかしくて見れないのですが、たまに温泉の休憩所などで見かけると、このドラマはヒロインの女の子がいい味出してますね。大物の女優になるかもしれません。
恒例、T氏プロデュースの流し素麺大会。子供たちがひとさわぎしたあとは、「大人の流し素麺大会」です。いや、だいじょうぶ、顔を赤らめてはいけません。なにを想像しているのですか? えっ、やだなあ。うふふ・・・。そんなへんなものを流す大会ではありませんよ。
「ともまる! お前は子供たちの面倒を見ろ! 残りの全員は左から来るのをすくえ! 俺は右を片付ける!」
「はっ! 店チョー! 」
そんな真剣な流し素麺です。
さて、この日はいろいろなおめでたいことがあったので、みんなまとめてケーキの蝋燭の火を吹き消します。わ~。パチパチ。ありがたいのか、ぞんざいなのかよくわかりませんが。
とにかく恒例記念撮影。
濱田ファームには、ともまる氏のよく言う「よそ者」「ばか者」が不思議と集うようですね。「若者」かどうかはわかりませんが。
・・・いや。いい意味でですが。みなさんいい顔をしております。
2018.09.17
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秋が忍び寄るというのか。徐々にやってまいりましたね。秋の雨はだんだんと夏の空気を冷やしてくれます。
でも、空の感じは以前の日本とは違うように思えます。やってくる台風も、最近ではなんだか南の国の匂いをのせてやってくるような気がします。
この夏が異常に暑かったので、やってくる気温差で、体と心が壊れやしないかとちょっと心配です。年齢とともに適応力がなくなってきているのか、秋は好きだった季節なのですが、近頃は淋しさも強く感じます。でも、やはり秋は美しい。
空気がとがって電線がエッチングのように見えます。
月の光もだんだんと透明になってきます。
僕は秋になるとへんに頭がさえるのか、夢などもよく見るようになります。夢の中で誰かが出てくると、あまり日常では気にしてなかった人なのに、急に親近感がわくことがありますが、あれって不思議ですね。
「恋? ・・・まさか」
ひとり月夜に顔を赤らめる、アラフィフのお父さんです。
2018.09.14
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お盆のあとになりましたが、我が娘が大阪から帰省してきたので、カミさんの実家のお墓まいりに行ってまいりました。
そして我々が結婚式でお世話になった三島さん(八心大市比古神社)にも参拝してまいりました。やけに、ご先祖や神様に頼みまくる我が娘。なにやら学業があやしい感じのようです。
「暑いし、そうめん食いてえな」
そう娘が言うので、
「はい。かしこまりました」
と大岩不動のつれていくお父さん。ここでも娘は一生懸命手を合わせておりましたので、相当成績が悪いのだと僕はにらんでおります。
大岩館にてそうめんを所望。推測で書くのですが、だしにあなん谷醤油(淡口)を使っているような気がします。違っていたらすみません。ロケーションもいいので、さっぱりと美味しく感じますね。夏のかきいれどきなのか、なかなか店も忙しそう。ちょっとかわったメニューを頼むと、
「お客さん、それ、40分かかりますが・・・」
と暗に断られている人が続出しておりました。
帰りしな、我が家の夕餉に、まだちょっと高かったのですが、せっかくなので初物の秋刀魚を購入。タタキにしていただきました。
「どうなんですか。・・・勉強のほうですが」
恐る恐る聞くお父さん。
「うん、バイトやりすぎたかもしれん。まあ、がんばるわ。・・・これからやけどな」
そうして、椎名林檎を鼻歌で口ずさむ娘。
なにはともあれ、我が娘はバイタリティーだけはあるので、お父さん、もう細かいことは心配しないことにしました。そう、生きてりゃいいんだ。いいことも、わるいこともあるさ。娘よ、言い訳をせず、まっすぐ、明るい方の道を選んで歩きなさい。それでも、おしゃれは忘れないようにね。
2018.09.12
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不忍池は、こんなにすごかったっけと思うほど、蓮でびっしりでした。こっそり蓮根を収穫したら何トンほどになるのか、いや、これって、マジ商売になるんじゃね。・・・そんな怪しい考えも浮かびあがりましたが、さすがにそんな馬鹿な空想は途中でやめておきました。もういい歳なので、ブタ箱には入る勇気もありません。
さらに歩いているうちに、燕湯という古風な銭湯を見つけたので、わーいやったー、と一汗流します。そうそう、暑い日ほど、熱い湯につかって、水を浴びるとスッキリするものです。
風呂上がり、御徒町あたりをぶらぶらしていると、こんな看板を発見。
「俺にとっては、フライドポテトはサラダなんだよ」
と言っていた古い友人を思い出しましたが、まさかそいつが経営してたりしてなどとへんな空想もしてみました。
喉もかわいておりましたので、そのままガード下で立ち飲み屋へ。いわゆる「せんべろ」系のお店です。420円のホッピーを頼んで、
「『なか』おかわり」
といつまでも粘ります。『なか』は210円。おつまみもたいてい210円。二千円にもいかないくらいで、さすがに僕の目もまわってまいりました。
ヘロヘロになりながら、そのまま新幹線に乗って富山まで。かなり酔っていた証拠に、いつのまにか履いていた草履の底がはがれていたのですが、まったく気が付きませんでした。
黒部宇奈月温泉駅へたどりつくと、東京とはうってかわって大雨。おちょこになった100均の傘をさし、底のはがれた草履を引きずり、ずぶぬれになりながら、なんとか我が家へとたどり着きました。
Will I see you tonight
今夜、君に会えるかな
On a downtown train
ダウンタウン・トレイン
All of my dreams just fall like rain
全ての俺の夢が、まるで雨のように
All upon a downtown train
ダウンタウン・トレインに降り注ぐ
2018.09.10
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谷根千。今では、外国人もやってくる人気スポットらしいですね。下町情緒のある街並みですが、僕は携帯をいじっていただけで、ある頑固な店主さんに指をさして怒鳴られたのであまりいい感じはしませんでした。そうそう、「おわら風の盆」で有名になった八尾でもあったのですが、新興の観光地では「素人は来るな」的な感じの人に出会うのはいやですね。あたりまえですが、蔑まれてまでわざわざそんな排他的な場所には行きたくないものです。
カミさんは大好きな雑貨めぐりでご満悦のようでした。
というより「ごちゃごちゃ言うやつは置いていくぞ」みたいな雰囲気。いやあ。しかしこの日は暑かった。やはり東京の暑さはちょっと違いますね。殺気さえ感じます。かまわずカミさんはどんどん歩いていくので、疲れて置いてけぼり気味の僕は別行動。
きっと、糸魚川のような火事でもあったらたいへん難儀しそうですが、日陰で涼しいのでこのような懐かしい風情の路地をひたすら進む僕。
上野の山にたどりついたので、上野東照宮を見学。しかし巫女さんもぞんざいな感じ。いや、もしかして、この猛暑がみんなをイライラとさせているのかもと思いあたる僕。トイレに入って鏡をみると、やはり僕自身険しい顔をしております。そう、きっとお互いさまだったのでしょうね。
2018.09.07
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