8月のKAYA DO! フリーでは、「夕凪音楽会」の第二部に出演させていただきました。小川の水辺を前に、そして、このような、イベントのワークショップで広げて乾燥中のベンガラ染をバックでの演奏。実に素晴らしい粋なステージでした。
まずは、タカヤノリコの弾き語りからスタート。彼女の歌は、どんな暗い曲もパワフルに聞こえる力強さが魅力です。譜面を読みながらにもかかわらず、曲が飛んでしまうというアクシデントもありましたが、
「がんばれー」
というお客様の声。さっそくほのぼのとした雰囲気を作ってくれました。
次はヨシカワ&gチューチャン(feat.トモちゃん)。ヨシカワ氏は、まわりを引き立てる奥床しいギタープレイがいいですね。またトモちゃんの飾らないトーンのボーカルが僕は好きです。
そして我々G・C・P(グレート・チューチャンズ・プロジェクト)。カミさんのヒステリックなボーカルと僕の音程を無視したアバンギャルドなコーラスが織りなすハーモーニー。譜面しか信用しない姫の頑固なピアノ。そんなバラバラな演奏に無理やり合わせ、早くなったり遅くなったりするミヤモトくんのリズム。
お客さんたちもこの行き当たりばったりのスリリングな演奏に、帰るに帰れなくなったのか、なんとか最後まで聞いていただけました。ありがとうございます。そして、素晴らしいステージやセッティングを用意していただきスタッフの皆様にも感謝申し上げます。
また、メンバーのみんなもご苦労さまでした。
「無理なく、キーポンロケンロー! 」
そう、それが僕たちのバンドのコンセプトなのです。
2018.08.31
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さて、職場も繁忙期に突入し、「趣味の解体」もちょっとペースが落ちつつあります。そうなんです、「よくわからない事」をするというのは気力と体力が必要ですよね。でも、逆に言うと、まだそんなふうに動ける今のうちに「よくわからない事」をすべきなのではないかと思う今日このごろ。そうして、老いぼれてから、あぐらをかいて、わかったような事をほざけばいいのです。
さて、黒部市パッシブタウン、恒例のイベント「KAYA DO!フリー」に8月も参戦してまいりました。
これまた恒例、濱田ファームともまる氏のカミさんからかいタイム。売り場をくまなくチェックします。
「姐さん。こんなもん売れるんすか」
「わからん。売れんかもしれん。ゲラゲラ」
「えっ、いいんすかそんなんで。・・・なんすか、これ」
「うん。多分、栓抜きやろね」
「・・・位牌かと思った」
と容赦ありません。
そうして。そのあいだ僕はパッシブキッチンでタンドリーチキンとタイガービールを買ってトロピカルタイム。あまり暑いので、もうむしろ南国のリゾートにいるような気分。なかなかお客さんも来ないのでゆったりです。そうして、やはりいざとなったら小料理屋でもやるかななど思案もしてみます。
そう、この日は夕方3時スタートだったので、来るお客さんが違うのか売り上げは苦戦した模様。それでもカエルが大好きという不思議なお嬢さんがカエルグッズをたくさん購入してくれたそうです。
さて、その夜は僕のまかされております「まちかどミニライブ」というさみしいイベントの変わりに、「夕凪音楽会」というなんとも本格的なライブがありました。その話はまた次回にでも。
2018.08.29
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いやはや、先日、バリウムを飲んで、ぐるぐると、あの宇宙飛士の訓練みたいな検査を受けたのですが、
「〇〇の疑い否定できず」
みたいな、なにやら難しい事が手書きで記入され再検査になり、今度はオエーオエーと涙目になって胃カメラを飲んでみると。
「ポリープがあったので採取しました」
「えっ、それって・・・」
「・・・いや。まあ」
「まさか・・・」
「・・・また2週間後に結果が出ますので」
我が父がはやくに逝ってしまったのもありますが、ここしばらく続いた胃の不調もあり、
「とうとうか・・・」
へんに思いあたる僕。
まずは家族について、あれこれ、うつむき加減に考えました。コースター替わりに使っている、我が娘が愛用していたよだれかけをしげしげ眺めます。幼いころの娘と散歩をしていて、夕立にあい、納屋の下で雨宿りをした、そんな他愛ない場面がまるで古い映画のように思い出されました。
職場に向かうと、
「本当にこれでよかったのか? 悔いはなかったのか? 」
そんな自問自答が僕を苦しめます。
週末に我が友人と夕飯をともにしていると、いつのまにかへんに真顔になっている僕に気が付きます。
(・・・たのしい時間をありがとう)
そんなことまで心の中でつぶやきます。
「クロよ。おまえが教えてくれた愛もわすれないよ」
そして、検査結果。
「はい。問題ないですね。これで終わりです」
と先生。
「えっ? 」
「薬もなにもないので、これをもって会計へ行ってください」
なんの淀みもなく事務的にそう言い、先生はその書類に「終」という文字を書いて僕に渡します。
病院を出ると、夏の空がまぶしい。
「ここはどこ? 天国? ああ、なんて世の中って美しいのだろうか! 」
2018.08.27
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いやはや、この夏は雨も降らず、すさまじい猛暑が続きますね。冬も滅茶苦茶寒くて、そしてやってきたこの猛暑。お父さんさすがにヘロヘロです。そう、我が職場はほとんど屋外のような場所で、トタン屋根が太陽光で温められると、遠赤外線でも発生するのか、芯から体が熱くなります。当然空調もないので、一日中打ち水をする毎日でありました。
作業着もすぐぐちゃぐちゃになるので、洗濯機にほおりこみますが、うっかり職場の携帯もボチャン。電話帳がすべて飛んでしまいました。もう、集中力も続かず、「まあいっか」とへんに楽観的になります。南国に明るい人が多いのがわかるような気がします。
暑いと、食欲もなくなって、料理もめんどうになりますね。単純な焼き物などがかえっておいしい。
そうそう、テレビをつけると「熱中症」ってやたら最近騒がれておりますので、逆に暗示されるのか、
「これって熱中症かな、うん、そうにちがいない、いや、二日酔いなんかじゃない、そういえばなんかだるい、重症だ、よし、昼過ぎだけど、もう寝ちゃおう」
と活動も不活発になってまいりますね。
「・・・いや、その前に飲んじゃおうかな! 」
そうやって便乗してビールまで開けちゃう僕。まったくもってトロピカルなおじさんです。
クロも涼しい場所をさがして、我が家のあちこちさまよっております。
(ボスッ! )
ああ、そんなところはダメ~!
2018.08.24
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猫って毎日が夏休みのようでいいですよね。
明日を憂うこともなく、過去にとらわれず、ただ毎日を過ごしているように見えます。
先日、ある禅宗の老師の講話を聞く機会があり、
「幽霊は、見えないものをつかもうとするから手がぶらんとしていて、経験したことにこだわるから後ろ髪を引かれ、そして、今を生きていないから足がないのです」
ということをおっしゃており、なるほどなあと思いました。
振り返ると、今よりも若く、大義を自身に言い聞かせ、行く先を案じ、尻に火がついているかのように頑張っていた時期の自分がむしろ幽霊であったとも思える今日このごろ。
そう、当然、良いことも悪いこともありますが、今を大事にしないで、いったいいつを生きるのか。
今という瞬間は映画のワンシーンのように独立したものような気がします。つまり、非連続が連続して人生が成り立っているような気がしませんか?
そう。日々は断片が集合するモザイクのようなものなのではないかなと、最近、そう思えています。
2018.08.22
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「趣味はなんですか? 」
「はい。解体作業です」
そう。なにが楽しいのか休み毎に、壁や天井をはがし続ける僕。ビル2階の床はがしの段階になって、ちょっとどの層まではがすか悩む僕。しかも床材はけっこう重量があるので、なかなか運ぶのもたいへんです。
気分転換。一度、わりと簡単にリフォームができそうと思った地下の解体作業に切り替えます。
でも、気分転換どころか、さわってみると、地下は地下で湿気の問題、換気や上下水道を考えると、案外コストがかかりそうな予感。思ったよりハードルが高い。
そして、本当に店舗にするなら駐車場も大きな課題です。
うーん、どこか駐車場はないかと近所を物色していると、ある店舗の扉にこんな注意書きが。
・・・「手動扉」って。
2018.08.20
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さて、今年も黒部市国際文化センターコラーレにて8月25日19:00~8月26日19:00で「24時間ぶっとおしライヴ」が開催されます。今回もオープニングとエンディング、オールスターズのアクトで参加させていただくことになりました。毎回、深夜まで練習に励むみなさん。レベルが高く、職人的な方が多い。
「Aメロはシンコペーションに気をつけて、ブリッジは4小節で・・・」
などと楽譜さえ読めない僕には聞きなれない用語も飛び出してヒヤヒヤです。でも、たいへん勉強させていただいております。
そうそう、我がユニットは、
「そこめんどくさいから長くなくてもいいんじゃない」
「はい、じゃあもう、なんとなく適当に終わっちゃいましょうか。でもへんすかね」
「いや。自身満々にやっちゃえば、間違っていてもだれも気が付かないもんだよ」
「そんなもんすかね」
「ねえ、ところでさ。キミ、さっきから吹いているそのハイジで出てきそうな筒。なんなのそれ? 」
いつも、そんな感じです。
アンチ「ココイチ」だった僕ですが、トッピングのガーリックに最近はまっております。にんにくの効いたカレー、好きなんですよね。学生の頃、バイト先、ハム工場の食堂で出たカレーライスがめちゃくちゃにんにくが効いていて衝撃的においしかったのですが、それを思い出す味わいです。
なるほど「ココイチ」のカレーは家庭のカレーでは出せない計算されたおいしさがありますね。飽きさせなさとでもいうのか。ちょっと価格設定は高いけれどなんとなく頷けます。
最近、ふと思ったのですが、閉店近い時間にスーパーなどのイートインコーナーで飲んだら、けっこうお得かもしれませんね。惣菜などは半額なので、千円どころか、700円ほどで満腹、べろべろになるまで行けそうです。まあ、でもそこまでして安く飲みたいかどうかという話にもなりますが。
これは生前の写真ですが、この夏、我が実家の愛犬「モモ」が逝ってしまいました。14歳だったそうです。
もちろん「モモ」の哀悼の意もそうですが、我が母の喪失感など察するところがあります。身近な存在がなくなると、ぽっかりとこころに穴があいてしまうもの。この世の無常さを受け入れるのは、時にはたいへんなものです。
2018.08.17
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映画が終わって、映画館のオーナーらしき方とお客さんのやり取りを盗み聞きして、なんでも地元でおいしいらしい「上海」という中華料理店へ行ってまいりました。
なるほど。古き良き中華料理店らしく、ボリュームがあり、値段も安く、味もガツンと「うまみ」系。僕は名物だというので「チーパー麺」を所望しました。高度経済成長期、栄養満点系な味わいです。
旧街道だったらしく、間口が狭く奥行があり、掃き出し窓から見える長細い中庭のようなスペース。なかなか風情もノスタルジックでありました。
そして旧師団長官舎にも行ってまいりました。まるで映画のセットのようです。
「師団長閣下。いかがされましたか」
「うむ。チーパー麺でちょっと胸焼けがしたようじゃ」
「閣下。畏れながら、そのような事では前線で散った英霊たちに示しがつきませぬぞ」
「そうじゃの。すまん。恐るべきは『上海 』。大瓶のビールも頼んだことは迂闊じゃった。かえっておなかがパンパンになって完食作戦のあだとなってしもうた。今度は太田胃散を飲んで臨むことにしよう」
そう、なんだか最近ちょっと胃の調子が悪い僕です。
住居スペースにあった、このシンボリックな月と星のデザインが旧陸軍っぽい。
官舎に展示してあった資料などを眺めておりますと、陸軍師団が入城した祝いに高田公園に桜が植樹されたようですね。今では桜の名所になりましたが。なるほど、雪国、城下、そして軍郷。上越高田はそのような歴史が少し垣間見えるような街並みでした。
2018.08.15
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猛暑の続くある日。カミさんと休日がいっしょになったので、上越高田に行ってまいりました。
ここは雪国らしく雁木の風情が残っております。そうそう、糸魚川の雁木もかなり消失してしまったので、今となってはなかなか貴重な景色なのではないでしょうか。
暑い日の昼下がり、タイル地と色合いが昭和初期っぽい床屋さん。こんな風景を見ていると、ふと乱歩の「白昼夢」という短編を思い出しました。
さて、その日の目的地はここ「高田世界館」。なんとここは明治後期から開館したと言われております、国内でも最古級の貴重な映画館。
大衆的でありながら、リアルに古い。僕は中野に昔あった名曲喫茶「クラッシック」を思い出しました。
そしてこの日見た台湾映画「藍色夏恋」もすばらしくよかった。
これは「生産性がない」とか言った、へんな政治家にも見てもらいたい映画です。いや、でも見てもよくわからないかもしれませんね。苦悩がない人には理解できない作品のような気もします。よくわからないくせに、自身満々に、ただ大声で弱者を否定するような人間が世の中には多いもの。正義感をはき違えているのか、戦時下のころの日本じゃないんだから。なんとかならないものですかね。
2018.08.13
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実は好きなんですよね「しりあがり寿」。最高に面白い漫画だと思って、最近漫画に目覚めたという濱田ファームともまる氏に読んでほしくて貸しましたが、すぐに返ってきました。
「・・・ありがとうございました」
しかも真顔で。ちょっとハートブレイクな僕。
ラーメン屋などにある、安いカラーボックスに並んだ、どうでもいいクソ漫画も僕をくすぐります。もう表紙だけでおなかいっぱい。むしろページをめくらず、そのクソストーリーを想像するほうが楽しい。これはある意味、ポップアートだと思います。
これは濱田ファームにて販売中のCOCOちゃん作、ぬりえ。超現実主義的な作品ですね。それを本当に買ってきて、
「だって、一枚10円やって言うから・・・」
と顔を赤らめるポレポレ・ジャンボリーのママさんもどうかとは思いますが。
これは滑川市内で見つけたオブジェ。子供をトラウマにさせそうな気持ち悪さが前衛的でクール。
じんじんまつりで買った、やけくそな揚げ物。またびっくりするほどうまくないところがダダイスム。これは虚無さえ感じさせる一流のアートだと僕は思います。
2018.08.10
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