この建物。トランスフォームして立ち上がりそうですよね。
えっ。ケームセノフって?
「ああ、僕は昨夜、大人の販売機でビニ本買ってしまいました。どうかパードレ、お許しください」
なんて、ここにそんなものを入れる人っているのでしょうか?
「むかしむかしそのむかし、まだ人類は火を使わずくらしていた時代、『骨人のある』という類人猿の若者がおったそうじゃ・・・」
みたいな物語が、パッと見、浮かんできます。
そんなトトロ、メイとサツキに会わせたくないですね。
2017.02.27
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カミさんとひさしぶりに休日が重なったので、たまにはと、富山市内へと映画鑑賞に行ってまいりました。とりあえず大和の地下、ドンクで軽く昼食。ここのパンは、デパ地下だけあって、価格設定が強気ですがそれだけにうまい。
イートインのスペースに、ワンカップ片手に箸でパンを食べるワイルドサイド系のご年配がいて、
「これはオラくえんちゃ。あんたがた食べられ」
と、バレンタインのサービスでもらったらしいクッキーを僕にくれました。
さて、JMAX THEATERへと見に行った映画「沈黙-サイレンス」ですが、原作は遠藤周作、監督はマーティン・スコッセッシ。原作を昔に読んだのと、我がバイブル「タクシードライバー」を生み出した監督ですので、いったい、どんなものかなあという軽い気持ちで来たのですが、作品の良し悪しはともかく、70年代あたりの日本映画のような重さと湿度があり、見終わってから、
「うわ~、早く忘れたい」
と願うような作品でした。
「ああ、そんなに苦しいなら転べば(棄教すれば)いいじゃんか」
というような、苦痛を伴うシーンや、苦悩する場面が多かったので、実際、生理的にもつらい映画でした。
それでも、外国人が作ったわりには、封建的な昔の日本の雰囲気がなかなかリアルに再現されており、興味深く、宗教ということについても当然考えさせられる作品でした。僕はイッセー尾形の演技はたしかに際立っているとは思うのですが、ひとり芝居的な、アドリブらしい性格描写がこれでもかという感じで繰り出され、ちょっとやりすぎなような気がします。それと、演出の中では、最後、燃える棺桶の中にグッとカメラが寄って行って「やっぱり十字架だよね~」みたいなラストは陳腐だと思いました。
映画が終わって、街に出ると、警察官がキリスト教徒を取り締まる代官に見えたり、「満天の湯」に入ると風呂が拷問の熱湯に見えたり、もう重症の僕。ああ、パードレ、たすけて。
実はちょっとした予定もこのあとあったのですが、とりあえずビールを飲んで、もう、すべて忘れることにしました。
夕飯は風呂屋の前にあった「不二軒」という店へ。
不二越関係の従業員さんたち相手の店らしく、ボリューム系で安い。なじみさんたちでにぎわっておりました。懐かしい、洋食屋といった感じですね。ゆたかな時代に生まれてよかったとしみじみ思います。
ですが、この現代でもなお、まるで「沈黙」の映画の世界さながらの国があります。刺客を使い、肉親さえも暗殺する君主が今の時代にいるということは、本当に恐ろしいことです。
2017.02.24
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図書館を出て、まだ時間があったので秋吉という焼き鳥屋へ。人気店らしく忙しく殺気立っていたようで、のれんをくぐるも、なんの声掛けもありません。
「空いてますか」
とおそるおそる聞いてみると、
「階段とこまで並んどりますが(見りゃわかるやろが)」
みたいな。
仕方ないので、表通りのBANという見慣れないもつ焼屋へ。ビールを頼むも、店の奥で、
「店長~。ビールハ、氷イレルノデスカ?」
「・・・ビールには入れないの。入れるのはホッピーね」
みたいな会話が聞こえ、若干不安に。それもそのはず。この店、その日に開店したばかりで、おそらく僕が一号客だったようです。
「コレガ東京スタイルネ~」
と、レモンを絞るタイプのチューハイを中華系のお姉さんに勧められたのでいただきました。なかなか安くて、富山にはない、狭いスペース。気軽な感じで、ディープでハードなモツ串が食べられ、成熟したらよい店になるかもしれません。
さて、その後はサマーナイトにてライブ観戦。
入るなり、「MS-03S」というバンドがストーンズの曲をやっておりました。ストーンズのカバーはビートルズと違って、それなりにそのバンドらしく味つけしやすいですね。このバンドはマイルドな中に段階的な辛さがある感じ。ココイチのカレーみたいな味わいでした。
次の「ばっちGOO!」はオリジナルで80年代的な匂い。ステージの上でオーラを放つ、プロフェッショナルな演奏。若いころ、かなりの高みを目指した人が集まってるような雰囲気を僕は感じました。
そして、「猫玉金」。
きっと、彼らは、なにか陰火のようなものをしのばせていて、それを、こうやってスパークさせる、この日のために日々過ごしているのだろうなあ。そう思いつつ、なにか燃え上がる炎を見るような気持ちで、僕はそのステージをながめていました。僕もこういう炎をいつまでも絶やすことなく、生きていきたいものです。
ライブを見終え、ひとり大喜にて〆の中華そば。胸が焼けるような厚切りのねぎ、そして塩辛いメンマ、食べた瞬間、みるみるうちに血管の圧力が高まっていく感じがします。でも止められません。さらに、汁まで飲み干そうとする誘惑にさえかられます。このラーメンをこんなに愛してしまったのは、いったいいつからだろう。恋とは危険なものですね。
帰り道。雪を踏みしめて、ひとり夜更けを歩くのでした。
2017.02.22
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ある休日、夕方から地鉄ででも出かけて総曲輪で開催される友人のライブでも見に行こうと思ったところ、上市にて「剣岳雪フェスティバル」というイベントが開催するとの情報を入手し、慌てて朝から出発。
数年前、食肉関係の業者さんに、
「テレビのニュース見てると、熊ってよく猟友会とか言う人たちに仕留められるけれど、あの肉ってどうするんだろうかね」
と聞いてみると、
「さあ、どうするんでしょうかね」
肉の専門家と思いきや、案外そのような知識がありませんでした。
「もし廃棄なんかするんだったら、もったいない。絶対食うべきだよね」
「さあ、でも、くさくて食えないんじゃないすか。そういえば、上市の役場前で、冬ころにイベントがあって、熊の肉、そこで食べられるらしいっすよ」
じゃあ、と機会があれば行ってみたいと思っていたイベントだったのです。
イベント会場にたどりつき、さっそく、くま鍋なるものを500円で購入。そのまま立ち食い。思ったよりゴロゴロと熊肉が入っておりましたが、煮込んであったからでしょう、スジも柔らかく、とくに臭みも感じず、なかなかうまかったです。
そして猪肉を焼いたものも挑戦。歯ごたえがあって、これもうまかった。満寿泉の濁酒もついでにゲット。すっかりいい気分。
「んまいちゃの」
「今日しか食えんからたくさん食っとかれ」
みたいな会話を地元のお年寄りがしておりました。
そう、野生の肉ってなかなか食べる機会があまりないですよね。こういう食文化があるならば、イベントじゃなくこの土地の名物としたらどうだろうかなどと思う僕。個人的には、へんに「ジビエ」とかいって慣れないオシャレ系な料理にするより、こういうシンプルな鍋や焼き物にして、いっしょにうまい地酒が飲めるなら、何度でも食べに来たいものです。
上市の街並みは、入り組んだ路地もありけっこう歴史を感じさせるものがありましたが、なんとなく「打ち捨てられた」みたいな風景も多かったです。
そのまま地鉄に乗り込み、ライブまで時間があったので、稲荷町で下車して「スパックス」という温泉施設へ。温泉というよりもやさぐれたサウナ感がけっこういい感じ。風呂上がり、リクライニングチェアに座って、缶ビールを飲みながら、くだらない旅情系サスペンスドラマなどを眺めていると、堕落した気分を存分に味わえました。
「いかんいかん。ああ、このままじゃ自分が駄目になってしまいそう」
そう思ったところで、施設を出て、図書館へと歩きます。その反動でへんに哲学書などをあさってみますが、恰好だけ。積み重ねた本を枕に、座席に突っ伏して、ひたすらうたたねをする僕です。
2017.02.20
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歳のせいなのか、もともとそういう性分だったのか、案外きまりきったことをする方が落ちつくので、ここにきてだんだん休日の過ごし方もルーチン化してまいりました。
まず、早朝起きて、軽く勉強してのち、ワイドショーなどをながめ浅く情報収集、そして10kmほど海を目指して走ります。そう、走るときはゴール地点や折り返し地点をお気に入りの場所に設定しておくといいですね。脳内のエンドルフィンに酔いつつ、ぼんやり海をながめている時間が僕は好きです。
そしてランチタイム。この日はハムザレストランにて。最近お気に入りの印パ系レストラン。統一感のない店舗の装飾や、適当な感じの接客が、現地っぽい味のリアリティーをさらに高めます。そう、いろいろな場所でいろいろなものを食べるのも僕は好きですね。
午後の空いている時間を狙って温泉へ。温泉は情緒のあるところも好きなのですが、ふだんはスーパー銭湯系に入りがちです。サウナに12分ほど入ってのち水風呂に飛び込み、ここでも脳内のエンドルフィンを生成します。そして、お年寄りにまぎれて休憩室で昼寝。文字通り「湯めごこち」。ああ、このネーミングのセンスが悩ましくも僕の心を虜にします。
家へ戻って、軽く掃除などをして夕暮れどきに座禅などをすると、乱れた心も落ち着きます。むかし、ある先生が毎朝座禅をして、読経をしているというので、たいへんですねと聞くと、
「いや、気持ちがいいからやめられないんですよ」
と申しておりました。なるほど、案外努力とか根性の源は楽しさなのかもしれませんね。間違って苦行をすることそのものが目的になって、本来の自分を見失うことになってしまいがちですが。
そして僕の場合、料理を作ることも気晴らしになっております。ナイスお父さん。ああ、たのむ、だれかもっと僕を褒めて。
2017.02.17
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誕生日になると、へんにおちょぼ口になって、チョコチョコとした慣れない料理を食べる我が家。いかにも中流階級らしいですね。雰囲気だけフルコースみたいな。
すっかり引き出しにしまってあったナイフとフォークの出番です。でも、ケチってステーキ肉は一枚だけなので、若干娘は遠い目でありましたが。
シャンパンの変わりに梅酒も登場。想像力を働かせればマティーニに見えてまいります。ああ、イングッド・バーグマンも幽かに見えてきた。でも、そこまで幻覚が見えてくるならアルコールは控えるべきでしょう。
プレゼントはお約束のアルコール類と体育着、そしてなぜか黒作り。
みなさん、ありがとうございます。おかげさまでまたひとつ歳を重ねることができました。あいかわらずの僕ですが、これからも、今しかない日々を大切に過ごしていこうと考えております。
2017.02.15
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まるたかやというラーメン屋って「ラーメン王国」ってコピーが気になりますよね。なにかラーメン界のものすごい勢力なのか、それとも文字通り君主制の企業なのか。
そうそう、今でもあるのか「ラーメン大学」というチェーン店をむかしよく見かけたのですが、幼心に僕は、本当にラーメンを学ぶ大学だと思っていたものです。まあ、どうでもいい話ですが。
ちなみに、まるたかやでは「もやしラーメン」というものを所望。この店は油かすみたいなものが設置してあるのが特徴ですよね。あと、おでんがメニューにあるので、近所にあればちょっと一人飲みもできていいのになあなどと思いました。
これは僕の作ったスパゲティです。宮崎駿監督作品、ルパン三世・カリオストロの城で、ルパンと次元がミートボールの入ったパスタを食べるシーンがあるのですが、ミートボールとパスタって、実際にはあまりなじまないので、再現するなら圧力鍋などで煮込んだ、ブロック系のお肉を使ったほうがいいかもしれませんね。お肉がホロホロと繊維状にくずれるので、よくパスタと絡みます。
カミさんが鶏の胸肉をにんにく、生姜で煮て、棒棒鶏的なものを作ったのですが、その残った煮汁で作ったスープがなんともおいしかった。古い中華料理屋さんの定食についてくるようなシンプルなスープです。
これは豚肉とマッシュルームと厚揚げの炒め煮。絶妙な組み合わせ。そう、のこりもの料理です。僕は以前、食品をたくさん廃棄する仕事をしていたので、その罪滅ぼしに、我が家の食品はいっさい捨てないよう努力をしております。
以前、僕が自らの立場から、どちらかというと横柄な態度で接していたある業者の担当さんと、最近になってある場所で出会い、
「や、その説は・・・」
「あ、どう・・・」
などという場面があり、その方はちょっと奥にひっこんでから、新聞紙につつんだものをそっと僕ににぎらせてくれました。それが、このズワイガニの押し寿司。
「家は漏らぬほど、食事は飢えぬ
ほどにて足る事也。是仏の教え、茶の湯の本意也。
水を運び、薪をとり、湯を沸かし、茶をたてて、仏に
供へ、人に施し、我ものむ。花をたて香をたく。
みなみな仏祖の行ひのあとを学ぶ也。」
南方録 覚書より
2017.02.13
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以前の仕事は節分が大きなかき入れどきであったので、その日に向けての計画や当日のオペレーションなど、非常に神経をつかったものですが、今となってはすっかりボケて、
「あっ、そうか今日、節分だったんだ」
という感じになっている僕。濱田ファームにて、節分パーティー的な催しがあるというのでおじゃましてまいりました。プログラムはワイルド系小学生、COCOちゃんプロデュースによるもの。
「えっ、トリは僕のライブなの? 聞いてなんですけど」
カンパーイ。とアルコールが入ると、大人たちはプログラムをぶっちぎりでグダグダと会話を始め、ただの飲み会状態に。収拾がつかず、COCOちゃんすっかりご機嫌ななめ。
おいしい手巻き寿司などもたくさんいただきました。
そんな中、大人たちは、さらにプログラムをねじまげ、Aちゃんが新たな門出を迎えるということなので、その壮行会に。
ミユクのモモちゃんの手製ケーキが会を彩ります。
Aちゃん。自らの環境を変えるということは若さと勇気のいることですよね。いつも自信をもって、変わっていくまわりの景色を楽しんでください。きっとうまくいくことを念じております。
2017.02.10
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のこりものをつめるだけですが、職場にはお弁当を持っていきます。ハレとケというのか日常的な食事はなるべく質素にいただくようにしております。若いころは弁当を持ち歩くのもおっくうで、よく外食をしていたものですが、外食が多かった時期って、肉体的に疲れやすく、精神的にも不安定だったような気がします。まあ、刺激を求めるのが若さではありますが、心が波打つような時期が続くようでしたら、まず食生活を見直すべきではないかと、僕は我が娘くらいのヤングたちにアドバイスしたいところです。
とか言いつつも、休日当番などが入ると、ひとりこっそりカップ麺。熱くてグニャグニャした麺と揚げ、そして人工的なかつおだしのうま味が僕の脳を直撃します。ああ、誰か罪深い僕を救って。
最近、仕事の役割が変わって、デスクワークより、お客様と接したり、実際に体を使って働くことが多くなりました。やはり、自分にはこのほうが性に合っているなあと思う今日このごろ。具体的に動き、人に喜ばれることが見える仕事はやりがいがありますよね。自然と、いろいろなことについて、感謝の念を感じやすくなったような気がします。
宇奈月温泉近辺で、しんしんと降る雪の中、お猿たちをたくさん見かけました。組みやすいと感じるのか、僕はお猿にはこうやってよくガンをつけられます。
山深いあるお宅を訪れたときにびっくり。そこは線路をまたいだ向こう側が玄関でありました。中に入ると老夫婦がつつましく暮らしており、おとぎ話の中のような、なんとも言えない、懐かしさ、風情を僕は感じました。
夕暮れ前に帰宅。
立春がすぎ、気のせいか、つめたい風の中に春の匂いがするようです。
2017.02.08
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黒部の音楽シーン屈指のプロデューサーでもあるA氏ですが、電鉄黒部駅前COTOHAにて、アコースティックイベントを立ち上げるということですので、参戦してまいりました。一組15分程度の演奏、飛び入りなどもOKというなかなか面白い趣向でした。推測するに、見てる人も演奏する人も、同じ目線で楽しめるイベントがきっと目指しているところなのでしょう。勝手がわからないのでちょっとした緊張感もありましたが、回を重ねるごとに富山弁でいうところの「やわやわ」感も増していいイベントになりそうです。そうそう、セッションの部がもう少しボリュームがでてきたらさらに面白そう。あらかじめお題をきめておいたり、もしくは、アドリブでスリーコードでやるのもいいですね。第2回のときには、ぜひ、あなたもいかがですか。
かくいう僕も、ちょっと緊張気味。姫にお手伝いをたのんで、さらに当日飛び入りでカミさんにもたすけてもらって、なんとか演奏することができました。
とくにこういうシンプルな状態で、いろいろな人の演奏を聞いていると、技術だけじゃなく、やっぱり姿勢だったり、その人の味わいなどによって、その曲の良さって変わるもんだよなあということをしみじみ思いました。そして、刺激も受け、また、オリジナルの曲をやってみたいなあなどということも考えました。
山王にて軽く打ち上げ。
「それが~、○○が××なんやって~」
「えっ、ほんとですか~。××って○○じゃないですか~」
女どもの話題の尽きないこと。
「あれ、おったん?」
「あ、おったんや~」
と、僕に気がついても、その幽かな存在を確認するだけです。
そしてげんげの唐揚げをつつく僕。
「げんげって僕みたいな魚だな。うふふ」
居酒屋の片隅。ふと、そう思い、うつむいて、ひとり苦笑する僕でした。
2017.02.06
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