さて、スーパーの売り場では、定番とよばれる商品群のほかに、様々な新製品や季節品、またはスポット商品とよばれる商品があり、それらが売り場を変化させる重大な要素となっております。
それらの商品群の中には、まったく見向きもされず、とうとう数ヶ月が経って、半額にするも、それでもまったく動かず、売り場から下げられ、撃沈という、「生まれてすみません」状態の商品もまた数多くございます。
それらの商品を生み出したメーカーさんのチャレンジ精神に敬意を表しつつも、なんでこんなの仕入れちゃったのという反省もこめて、ときどきそのような商品にスポットを当てていこうかと考えております。
エバラお野菜シェイク
野菜をちぎって、このカップの中に入れ、スパイスをかけて、シェイクして食べるという商品。
なにか近未来的な食の提案、または斬新なスタイルに幻惑されますが、よく考えると「誰がそんなことするんだよ」という素朴な疑問が沸きます。例えば夕食に招待されて、その主がいきなり野菜をちぎってシャカシャカ、フタをパカッとあけて「いかがですか」などと言われたらぶっ飛びますよね。駅前で待ち合わせをしていた友人が、このカップからおもむろに野菜をつかんでほおばり「やあ、ひさしぶり」などと言われたら、私だったらそのままプラットホームへと引き返すことでしょう。
でももしかしたら、そのような食べ方がこれから流行るのかもわかりません、世に出るのが早すぎた伝説の商品となるときがくるのかもしれません。その答えは、時間かいつか教えてくれることでしょう。
2013.02.17
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日清赤おに麺・青おに麺
緑豆でんぷんを麺に配合した、無理やりな節分便乗カップ麺。節分豆コーナーや、巻き寿司コーナーに配置するも撃沈。あからさまな節分イメージのパッケージですが、「どうして節分にカップ麺を食べなければいけないのか? 」という、どうも、そこらへんの説得力に欠けていたような気がします。
2013.02.20
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ロッテK-POPカードガム
韓流ブーム便乗もの。グループ名ロゴのみの表記で、よく知らないものには一見なんだかよくわからない商品。
「店チョーさん。これいったいなにけ? 」
「いらっしゃいませ。どれどれ。う~ん。なんでもK-POPのアーティストのカードが入ったガムみたいですね」
「そのフダ集めるとなにかもらえるがけ? 」
「いや。たぶん、ご利益があるのではないかと・・・」
「はあ、そんなら、そのフダ10枚ほどこうておこうかの」
「いや、やめておいたほうが・・・」
「店チョー。あんた。売る気あるがけ。ないがけ」
というわけで撃沈。当店にいらっしゃるお客様にはなかなか難しい商品ではなかったかと考えます。
2013.02.21
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ミツカンお肉をおいしくするお酢
品名がアイデンティティーそのものといった商品ですが、用途を限定してしまったことがかえってあだになったのではないかと考えられます。仕入れた数量ほとんどそのまま撃沈。きっと、「ふつうの酢のほうがなんでも使えるからいいんじゃね」ということでしょう。近いパターンに「灯油専用のウェットティッシュ」みたいな商品もありました。専門性を高めることはある意味ギャンブルですね。まさに冒険者です。
2013.04.06
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きらら納豆巻あられ
これはよけいな説明はいらないですね。冒険者を通り越して、斬込隊みたいな商品です。そして撃沈。
このような商品にはこんなメロディーが似合うかもしれません。のこったモンズの演奏で、ブラックバード~イエスタデイです。
2013.04.14
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ミスターイトウすいかChocoChips
うわ~。あからさまに挑戦的な商品だな~。
2013.07.05
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輸入飲料コーナー
ボンジュ~。さて、フランス製100%トマトジュース、オレンジジュース、南ア製100%アップルタイザー、ドイツ製脱アルコールワインを仕入れてみましたよ~。しかし、某酒販店さんのような唐突な売り場になりました~。ちょっとヤバいかもと冷や汗ぎみの私。担当者さんの厳しい視線。
・・・ホ、ホームパーティーなどにいかがですか~!
さて、「冒険者たち」といえばアラン・ドロン主演のフランス映画ですね。こんな映画を見ながら飲んでもおいしいに違いない! ぜひ! おねがい!
2013.07.06
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