日々是コージツ http://kurobeill.blog114.fc2.com/ 富山県黒部市電鉄黒部駅前。惣菜barカタコト屋店チョーの日記 ja http://kurobeill.blog114.fc2.com/blog-entry-4734.html 投票  先日、ある許可の更新手続きに出かけたのですが、その支払いのときになにか違和感を感じ、受付に聞いてみると、どうもそれは、ある団体への寄付のようなもので、まったく任意のものでした。 ときどきありますよね。その手続きの中にトラップのように組み込まれていて、払わなければならないものだと思いこんで、うっかり支払ってしまうという場面。さも、電力会社や電話会社の手続きかのように見せかける詐欺的な電話営業にも似 464463756_18052398670898437_8678157499965786937_n-20241027-101616.jpg

 先日、ある許可の更新手続きに出かけたのですが、その支払いのときになにか違和感を感じ、受付に聞いてみると、どうもそれは、ある団体への寄付のようなもので、まったく任意のものでした。
 ときどきありますよね。その手続きの中にトラップのように組み込まれていて、払わなければならないものだと思いこんで、うっかり支払ってしまうという場面。さも、電力会社や電話会社の手続きかのように見せかける詐欺的な電話営業にも似ております。
 その団体を私はよく知らないのですが、このようなどうでもいい「うちわ」を配ることに予算を使ってしまうところから見ると、だいたい、どのような雰囲気の活動内容なのかは容易に想像できます。もしかしたら「天下り」的な外郭団体かもしれません。
 その会場でひとりだけで、若干手続きが面倒になったり、呼ばれる順番が最後になったりもしましたが、私はそれを支払いませんでした。支持しないものに「支払わない」ということも大事ですよね。情報の弱さにつけこんで、うやむやにお金を集めるそのやり方を私は支持できなかったのです。

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 お金を何に使うかということは大事ですよね。例えば、お気に入りの店にがんばってほしいとか、好きな作家の本をきちんと買いたいとかというようなことと同じで、その活動を応援したい、したくない、を表明する投票のような意味もあると思います。
 そう、そして、もちろん投票に行くということも大事です。「政治が悪い」「どうせ誰に入れたって駄目」などと言う前に、自分のできることをきちんとやっておくべきですよね。どこかの国と違って、自分の思想を自由に表明できるのですから、我が国に生まれて本当によかったものです。

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日記 2024-11-06T06:00:00+09:00 店チョー FC2-BLOG
http://kurobeill.blog114.fc2.com/blog-entry-4733.html 電鉄で秋吉へ  おかげさまでこのごろはなかなか忙しく、店休日もあれこれと雑用などをしておりますが、あまりにも天気がいいので、この日は店のすぐ近く、電鉄黒部駅からおでかけすることにしました。 ホームに立ち、ふと思い出したのですが、このブログの一番最初の画像はここの駅から始まっていますね。なにか旅立つといったイメージで撮りました。たしか、その日は若手経営者さんのある勉強会に出かけるためにこの駅に来たように記憶してお 464055247_18052196143898437_103454107711182654_n-20241025-155050.jpg

 おかげさまでこのごろはなかなか忙しく、店休日もあれこれと雑用などをしておりますが、あまりにも天気がいいので、この日は店のすぐ近く、電鉄黒部駅からおでかけすることにしました。

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 ホームに立ち、ふと思い出したのですが、このブログの一番最初の画像はここの駅から始まっていますね。なにか旅立つといったイメージで撮りました。たしか、その日は若手経営者さんのある勉強会に出かけるためにこの駅に来たように記憶しております。
「10年先の経営を考える」
 みたいなことがよく勉強会のテーマになっておりましたが、それどころかもうそれから17年も経ってしまい、いろいろなことがあったものだなあなどと考えました。当時、必死になって存続を守っていた会社は、倒産は真逃れたものの廃業し、結局、私はしがない小料理屋の店主になりましたが、今の私は幸福です。 

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 さて、富山市に来てみたものの、とくにやることもない私はいつものように秋吉へ。焼き鳥と焼酎のお湯割りで束の間の休日。このような焼き鳥屋が好きなのは、きっと、幼いころ親父によくつれていってもらったノスタルジーからでしょう。
 当時、私の実家近く、大森の線路沿いの公園近くに「ゆず」という、親父行きつけの焼き鳥屋がありました。煙で煤けた店内、いたるところにヌードポスターが貼ってあって、競馬場帰りの客が立ち寄るような店です。道端にも机が並べてあって、私は瓶のサイダーをよく飲んだもの。
 いつか、隣の席、汚れた制服姿の工員風の二人組が、
「あ~あ、子供連れで来ちゃってよ~、気楽でいいよなあ~」
 などと、親父に聞こえよがしに嫌味を言っておりました、しかし、親父は苦笑いをして、ただ黙ってビールを飲んでおります。
「サラリーマンは土曜も日曜も休めてよ~、いい気なもんだ」
 とも言ったりして、まだ週休二日制でさえ珍しかった時代です。
 あのときはめちゃくちゃ悔しかった。

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 買い物帰りのカミさんが車で迎えにきたので、千鳥足気味になって店を出る私。
 子供のころの感情というものは案外に根深いもので、
(ちくしょう! 馬鹿にしやがって! )
 と、そう心の中で叫ぶほど、今思い出しても、反射的に腹が立つくらいなのですが、考えてみればその工員たちも、生きていれば、きっと今では80歳くらいのお年寄りです。もう50年近く経ちました。ふと、酔いが覚め。我に返り。いいかげん、彼らを許すことにした私です。

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日記 2024-11-04T06:00:00+09:00 店チョー FC2-BLOG
http://kurobeill.blog114.fc2.com/blog-entry-4732.html パーティーの夜に  飲食店をやっていたらあるあるだと思いますが、お客さんが集中するときは、不思議なくらい集中するもので、このときの週はオードブルのご注文をめちゃくちゃいただき、お盆や年末レベルで忙しくさせていただきました。 個人経営の店は、キャパシティーの判断が難しいところがあります。頑張ればできるけれど、頑張りすぎると、今度は無理がたたって質が下がってしまう心配もあります。ですので、出来そうな量の80%~90%く 463447575_18051868318898437_5281292120226756394_n-20241025-075836.jpg

 飲食店をやっていたらあるあるだと思いますが、お客さんが集中するときは、不思議なくらい集中するもので、このときの週はオードブルのご注文をめちゃくちゃいただき、お盆や年末レベルで忙しくさせていただきました。
 個人経営の店は、キャパシティーの判断が難しいところがあります。頑張ればできるけれど、頑張りすぎると、今度は無理がたたって質が下がってしまう心配もあります。ですので、出来そうな量の80%~90%くらいをイメージするようにご注文や予約をお受けして、時には、営業をお休みさせていただいたりなどをして仕事を調整しております。

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 それにしても、その週の最終日はさすがにヘロヘロになりました。
 そして、その夜は我が家の恒例行事、ハロウィンパーティー。思い返せばもう12年ほど開催しておりますが、子供たちも「うざい大人」に付き合わない年ごろになり、まったく来なくなってしまい、大人たちもお疲れなのか仮装せずにやってきたり、やってこなかったり。そして、「健康」やら、「介護」だのといったことを語るようになってきました。
「まあ、安否確認みたいなもんやな」
 とカミさんは言っておりましたが、まさしく。
 でも、こうやってたまにみなさんの元気な顔が見られるのは安心感があるものです。私は若いころ、住む場所をあちこち変えてしまったので、旧友とはすっかり疎遠になってしまいましたが、「地元の友達」みたいな感じが、最近になってわかるような気がしてきました。
 
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日記 2024-11-01T06:00:00+09:00 店チョー FC2-BLOG
http://kurobeill.blog114.fc2.com/blog-entry-4731.html 秋冷の候  北陸地方では、暗い空、寒く厳しく荒れた冬がやってくるその少し前に、毎年おだやかな日々が続くもので、それが、私にとってはとても貴重で名残惜しい季節だったものです。しかし、近年、温暖化のためでしょうか、その、おだやかな日がわりと長く続くような気がします。しかも、ちょっと暑いくらい。そして、それがあたりまえになると、そのありがたみもちょっぴり薄くなってしまうものですね。 安穏無事のありがたさというもの 463367571_18051576097898437_8758757893366356713_n-20241024-182419.jpg

 北陸地方では、暗い空、寒く厳しく荒れた冬がやってくるその少し前に、毎年おだやかな日々が続くもので、それが、私にとってはとても貴重で名残惜しい季節だったものです。しかし、近年、温暖化のためでしょうか、その、おだやかな日がわりと長く続くような気がします。しかも、ちょっと暑いくらい。そして、それがあたりまえになると、そのありがたみもちょっぴり薄くなってしまうものですね。

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 安穏無事のありがたさというものは、そうやってついつい忘れがちになるものですね。例えば、病気になって健康のありがたさに気がついたり、別れてから恋人の大切さに気がついたりと、よく聞く話ですね。あたりまえですが、人は日常に慣れてしまうものです。
 世界のニュースを開くと、まるで第三次世界大戦を想起させるような不穏な状況ですが、それもまた、海の向こう、どこか遠くの話に聞こえてしまいます。

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 先日、ある店で、使おうとしたポイントなのか、クーポンなのかの期限が切れたらしく、アルバイト店員さんをつかまえ、
「おら、そのために来たんに。どうしてくれるんや! 」
 などと、いつまでもごねているご年配がいました。
「あんた、こりゃ金の問題や。つまり命に関わる大事なことやぞ。わかっとるのか! 」
 私は、我が国は平和なものだなあと思ったものです。いや、なにも高尚ぶるわけでもなく、良い、悪いという話でもありません。我が国の日常、そのリアルをそのようななんでもない一場面にふと感じたものです。

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日記 2024-10-30T06:00:00+09:00 店チョー FC2-BLOG
http://kurobeill.blog114.fc2.com/blog-entry-4730.html たら汁とインド料理  イベントのシーズンですね。おかげさまで、ここのところオードブルやお弁当のご注文が多く、店休日も買い出しなどであちこち忙しくさせていただいております。しかし、天気もいいと、ちょっと息抜きもしたくなるもの。宮崎海岸まで足をのばし栄食堂へでかけ、おなじみ、このアルマイト鍋のたら汁を所望しました。 ここは、この店内の佇まいが懐かしくていいですね。料理というより、この風情を味わいに、時々来る店です。少しの 462849485_18051478417898437_2989155272296699158_n-20241018-072926.jpg

 イベントのシーズンですね。おかげさまで、ここのところオードブルやお弁当のご注文が多く、店休日も買い出しなどであちこち忙しくさせていただいております。しかし、天気もいいと、ちょっと息抜きもしたくなるもの。宮崎海岸まで足をのばし栄食堂へでかけ、おなじみ、このアルマイト鍋のたら汁を所望しました。

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 ここは、この店内の佇まいが懐かしくていいですね。料理というより、この風情を味わいに、時々来る店です。少しの間、1970年頃の世界へとタイムスリップできます。

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 ここは海辺も近いところがまたいいですね。私は食後に昼寝をすることが日課になっており、できることなら開けた場所が眠るのが心地いいもので、よく海を目指します。そして、水平線に囲まれ、さざ波を聞いていると、穏やかな気持ちになれるのです。悪い意味ではないのですが、私は海に「死」のイメージがあります。無に戻るというのか、「シャットダウン」というような感じが近いかもしれません。

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 その日の夜は夕飯を用意するのも億劫だったので、魚津のインディラへ行きました。
 インド料理は好きで、ここもよく来る店です。厨房からあちらの言葉で聞こえてくる雑談がまた心地よいですね。アジア系の料理店は異国感が大事です。注文が伝わったのかどうか心配だったり、案の定、若干違っていたり、笑顔がなく不機嫌そうに見えたり。そう、海外の方が切り盛りしている店は、そのくらいがリアルでいいと私は思うところです。

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 キングフィッシャー・ストロングという強めのビールをいただいた私。店を出るころには、ごきげんを通り越してちょっと壊れ気味。サイケデリックな気分でありました。

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日記 2024-10-28T06:00:00+09:00 店チョー FC2-BLOG
http://kurobeill.blog114.fc2.com/blog-entry-4729.html 先入観について  もうすぐハロウィンですね。よくわからないけれど、西洋的な「怖いもの」といったイメージがいろいろな場面で散見するようになりました。そうそう、我が国では本来、縁起がいいとされていた黒猫ですが、不吉だとされたのは、やはりエドガー・アラン・ポーの短編が強烈だったからでしょうか。もしくは、戦後、欧米での古い言い習わし、そのイメージが、映画やら、テレビやらで伝わってしまったからかもしれませんね。私も子供のこ 462764448_18051021970898437_4237318861421062822_n-20241017-073815.jpg

 もうすぐハロウィンですね。よくわからないけれど、西洋的な「怖いもの」といったイメージがいろいろな場面で散見するようになりました。そうそう、我が国では本来、縁起がいいとされていた黒猫ですが、不吉だとされたのは、やはりエドガー・アラン・ポーの短編が強烈だったからでしょうか。もしくは、戦後、欧米での古い言い習わし、そのイメージが、映画やら、テレビやらで伝わってしまったからかもしれませんね。私も子供のころ、道端で黒猫を見つけると、「うわ~」と逃げたりしていたことを覚えており、中にはおもいっきり石を投げる友達などもいたもので、今考えると先入観というものは恐ろしいものだと、背筋が寒くなるような気さえするものです。

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 先入観と言えば、食品スーパーで勤めていたころ、ある試食会で、Aに代わる、Bという新商品があり、
「うまい! Bは口に入れた瞬間から違いますね」
「まったく、Bは別格ですな」
「Bの味を知ったらもうAを食えん」
 などと、みんなが散々言ったあと、それを用意した新入社員くんが、
「あっ、すんません、AとB逆にしてました」
 と言ったときの、みなさんのバツの悪さ。まるでコメディーのようですが本当の話で、でも、このようなことはいろいろな場面でよくあったもの。「うまい」「まずい」というような官能は、思い込みだったり、さらにつまらないプライドから来るマウントやマーキングだったりなどということもよく見かけるので、私は「味のこだわり」みたいなことを語る人をあまり信用していないところがあります。

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 コロナ以前に中国を一人旅したカミさんが、
「マスコミで言うような『反日』みたいなことはぜんぜん感じなかったな。むしろあたしが日本人だとわかると、好奇心でたくさん集まってきたりして、素朴な人ばかりやった。まあ、実際に行ってみんとわからんもんや」
 と言っておりましたが、なるほどと頷けるものがあります。そう。ネットやテレビなどの、自分が見ても聞いてもいない情報をうっかり鵜吞みにしてしまうことはありがちで危険なものですね。実際に黒猫と暮らしてみないと、不吉だとか、福を呼ぶだとか、そんな決めつけがくだらないということは、わからないものです。

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日記 2024-10-25T06:00:00+09:00 店チョー FC2-BLOG
http://kurobeill.blog114.fc2.com/blog-entry-4728.html 秋の旅  秋になると、ふと旅に出たくなるものですね。そして、出かけてみては、懐かしい景色をたくさん見つけるものです。 私は子供のころ、実家からおでかけにちょうどいい距離だったのか、よく親父に横浜へと連れていったもらったものです。そして、山下公園通りの銀杏並木を、秋が来るたびに懐かしく思い出すのですが、実際にはちょうどの季節に行くタイミングがなかなかないものですね。私の記憶の中でふくらみ続けております。 若 04_14_038-20241015-072249.jpeg

 秋になると、ふと旅に出たくなるものですね。そして、出かけてみては、懐かしい景色をたくさん見つけるものです。
 私は子供のころ、実家からおでかけにちょうどいい距離だったのか、よく親父に横浜へと連れていったもらったものです。そして、山下公園通りの銀杏並木を、秋が来るたびに懐かしく思い出すのですが、実際にはちょうどの季節に行くタイミングがなかなかないものですね。私の記憶の中でふくらみ続けております。

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 若いころはこの季節に知らない街へと出かけることが好きだったもの。私は東京生まれだったので、例えば、関西へと旅に出かけると、言葉だったり、文化だったりがとても新鮮でした。
「おまえ、あほやな」
 と、私は旅館の子供にすっかりなめられて、そう言われたのですが、なんだか映画のセリフのようで感動したものです。
 今となっては、情報量も多く、均質化しているので、日本のどこに行っても、なんとなくその場所の想像がつくというのか、ちょっとつまらなくなってきているような気がします。

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 しかし、自然を見て感動するようなことも稀になってきておりますので、単なる私の老化かもしれません。

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 そうそう。以前訪れて、素晴らしかった場所をもう一度訪れると、そのキラキラとした輝きを失っているということもよくあるものですね。旅というものはそのときを味わわなければ、もう同じような感動を味わえないということでしょうね。

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 ですので、旅に出るなら、今、ここを、しっかりと過ごすということが大切なのでしょう。そして、生きて行くこともまた然りなのではないでしょうか。

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