喧嘩の話。長いです。。
先日の夜、イタリア土産のハムに上機嫌でビールをあおったくまお、白ワインに切り替えてすぐ「酔っぱらったな
」と言いつつ…
ある有名スポーツ選手の親が『病院経営』という話から、ふと母の話を思い出してくまおに教えようとした。
内容は以下の通り。
『母の友達のKさんの娘さん、小さい病院の看護師なんだって。ちなみに姉の同級生なんだけどね。その人が先日「私あたったみたいだ。お母さん病院に来て」と自分は救急車を呼んで搬送されたんだって。結果はあたってなくて、疲れ、ストレスだってさ。病院で自分より若い人が上司として来てうまくいかないってこぼしてたらしい。ストレスって怖いねー。女性の多い職場は大変そうだね』
ところが…話し始めてすぐ
「小さい病院って何?個人経営なのか?」
「知らないけど、大きい病院ではないって言ってたから個人経営かもね、でね~(続ける)」
「電話ってことは一緒に暮らしてないのか」
「多分そうでしょうねぇ。それで、、」
「お母さんに来てって、お姉さんと同い年くらいの人でも母親を呼ぶのか」
「車の運転もするし、しゃきっとした人だから頼りにしてるんじゃないかな。それで・・」
「お母さんは車で直接病院に行くのか?」
「本人は救急車なんだからそうでしょ。ね、まず聞いてよ!それでね」
「・・・・」 くまおは横を向いて無視
「相槌は?」
普段から、聞いてなくても相槌だけ打ってくれれば勝手にすぐ終わる。こっちも話したいだけだから、とお願いしている。
嫌そうに顔を向けたくまお。
「それで?お母さんは車で行ったのか!?」
「知らないよ!まずしゃべらせて。質問はあとからでもできるでしょ。」
「相槌打てって言うからだろ!」
「相槌と質問は違うでしょ!何が言いたいのか最後まで聞けばそういうのはいらない質問だってわかるよ!」
「話がわかりづらいんだよ!何が言いたいんだよ!?」
「まず話を最後まで聞いて
じゃないと何が言いたいのかわかる訳ないでしょ」
「長いからだ!早く結論を言ってくれよ!」
「相槌だけ打ってくれたらとっくに終わってる話だよ。なんでまぜっかえしてこっちのせいにするの?」
「大体この話に看護師だってことは関係あるのか?いらない情報が多いんだ!」
「病院経営の話から思い出したんでしょ!いるとかいらないとかじゃないっ
」(激怒)
「あーぁ、また始まった。ちょっと飲ませればすぐこれだ」
「飲ませてもらった覚えはない。それに今日はあなたの半分も飲んでない
」
『また始まった』のはくまおなんだけどなぁ。
酔った時ほど質問をし続けて話をさせない。批判的・否定的なことばかり言い続ける。
結婚前、「今東京で友達と飲んでたんだけど、みんな俺の事『酷いこと言う』って帰っちゃったんだよ。それで一人で飲んでる。そんなに酷いこと言ったかな・・」と電話をもらったことがある。
「きっと言っちゃったんだよ。論調が強いし論破しようとするところがあるから」と言うと「そうなんだろうな…」と。
話がそれた。戻しますね。
喧嘩になりつつ最後まで話すことにした。
「~~で、あたってなくて、疲れ・・」
「は?看護師のくせに症状でわからなかったのか!」
「症状は聞かなかったけど、例えば目が回るとか、喉がつかえるとかなら・・」
「看護師なら症状でわかるだろ!」
「もしあたったなら一刻も早くと、動かないようにして救急車呼んだんでしょ。疲れとかスト・・」
「看護師のくせにおかしいだろ!」
「おかしいかもしれないけど、とりあえず話を最後までさせて」
「じゃ、そでれで何なんだよ」
「・・・・・あたってなくて、疲れとかストレスだったって」
「は?それで?」
「
終わりです。ストレスって怖いねって・・」
「はあ?落ちは?どんでん返しとかないのか?」
「…あたってなくてストレスだったていうのがどんでん返しです
」
「どんでん返しでも何でもない!そんな話をずっとしてたのか!」
ずっと・・って、長くなったのは誰のせいよ
「…ストレスって怖いね、って話。余談として若い人が上司になってうまくいかないってこぼしてたことがあるっていうから、女同士の職場は大変だねってこと。くまちゃんにも心当たりあるでしょ?」
くまおの職場でも、仲良かった女性二人がある頃から口も利かなくなり、周りも気遣いしているという話を何度も聞いているのだが、くまおの返事は…
「女同士なんて大変なんかじゃないね!うちの職場にそんなことはない」
もう私の話を肯定する気が一切ないのだ。
「・・・・あのね、あなたが職場の事務長とかSさんの話をした時、私はうんうん、って聞いてるよね?何回も聞いた話のときもあるよ。だけど、その時の会話で思い出したり、また言いたいんだろうなって思うから聞いてるじゃない。何回言うんだ!だから何だ!オチはないのか!って言われたらどうだと思うの?」
「じゃあもう事務長とSのことは絶対言わない!」
「↑もう何回もそう言ってるけど、その後もしょっちゅう話してる。話すことがストレス解消になると思うから面白くない話でも終わりまで聞いてるんだよ」
「もう二度と言わない!つまらないと思ったらすぐ言ってくれ」
「…逆です。これからも聞くから、だからあなたも少しだけ辛抱して聞いて頂戴って言ってるの」
「嫌だね!」
「あのね、日常感じた事とか、ふと思い出したことを話すのは普通の会話でしょ?」
「もう絶対に事務長とSの話はしない!!」
「そういうこと言ってないんだよ」
この話がエンドレス。
「いい加減にしてくれよ」と、ふと立ち上がったくまお。
「いい加減にするのはそっちです
」背中に返す。
台所からぶつくさ言いながら食器を洗う音が聞こえてきた。
アライグマくまおはこうやって気持ちを落ち着けて何事もなかったように戻ってくるが、おめおめと仲直りなんかしてやるもんか!
離婚だ!り・こ・ん!
この後、会話もないまま一緒に洗濯物を干し(アライグマくまおが洗濯機を回してあった)、食卓に戻った。
「マッドマックス観よう。たぬちゃん内容覚えてる?」
「車とか出てきて…奥さんが死んじゃう?」
「そう。覚えてるなら観ないか?」
「観るよ」
言葉少なだったが、白ワインが終わり赤ワイン開ける頃には…
「チーズ切ろう。タレッジョのカビのところ、俺はおなか痛くなるけどたぬちゃんは好きなんでしょ」というくまお。
「あまり渋いと沢山はいらないけど、端も食べる
」
タレッジョはカビのところもすごく美味しくて、わだかまりはあったがもう普通に会話して飲んだ。
そのあとスパークリングワインを開けた時には、くまおは罪滅ぼしに(?)自分のバカラのシャンパングラスを私に使わせてくれるサービスぶり。
だけど毎回言ってるけど、少しずつだけど、確実に溜まってるんだよ。
「仲直りしても、言われた時のいやな気持は消えない」
と言ったとき、私と付き合う前に仲良くしていた女性にも言われたと言っていた。
気を付けろよ、くまお。
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