無為是人生
日本一周後の福岡での日常、居酒屋探訪記などを綴ります。

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内勤になって朝の時間に余裕が出来たことに加え、三連休に家に留まることにしたのも契機となり、自炊を復活させました。あともう一つ動機がありまして、先日の活動の二日目に朝に続いて昼にも不味いご飯を食べることになってしまい、美味い米を食べたい欲求が募っていたのです。四千円以下で泊まれるステーションホテルの朝食は仕方ないとしても、蕎麦屋の定食のご飯まで不味かったのは残念でした。とはいっても自炊で大層なご飯を用意するわけではありません。スーパーで買ってきた無洗米を安価な炊飯器を使い水道水で炊いたものです。
しかし米や水の質よりも炊き上がった後の措置がより大事であり、ここでご飯の味の良し悪しの殆どが決まると思っています。まず大事なのは何といっても、炊き上がったら即座に炊飯器の電源を切ることです。そして直ぐにご飯を切って水蒸気を抜きます。蒸らし機能の付いていない昔の炊飯器はこれに当てはまりませんが、少なくとも私の条件ではこうです。あとは櫃に移して皆で全部食べてしまう…というのなら話は早いのですが、私の場合三食分まとめて炊くので翌日にも食べることになります。どう保管するかですが、大きな皿になるべく薄く平たく盛り、粗熱が取れたらラップをかけて常温で保管します。今のところこれが最良の方法だと思っていますが、まだ改良の余地はあるかも知れません。

前の勤め先は朝がとにかく早く五時には出勤していたので、家で朝食を食べていくなどとてもできませんでした。おまけに社食の昼食がたいへん充実していたので、朝は最低限の補給に留めていました。今の会社に入ってからはとにかく忙しくてこれまた朝をゆっくり食べる暇はありませんでした。これまではヨーグルトとインスタントのスープ、バナナだけを摂って家を飛び出していました。当然これだけでは足りません。配送そのものよりもとにかく事前の準備が大変なのだと述べました。準備さえ完了すれば仕事がほぼ終わったも同然で、あとは配るだけ。会社を出発したところで精神的には一安心でした。ここでコンビニに立ち寄って第二の朝食としてパンを買って食べていました。
しかしこんな事を毎日続けていては出費も嵩むし塩分も糖分も摂り過ぎです。ここからは、毎日とまではいかないかも知れませんが努めて自炊でいきたいところです。

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ただし久々の再開である上に、少なくとも今の時点では内容の充実よりもいかに準備に時間をかけないかを重視しているので、簡素なものです。白菜の漬け物、ひじき、金平はスーパーで買ってきた出来合いのもの。それから大根おろし、大根の味噌汁、納豆ご飯です。初日の今日は主菜たるおかずも卵もありませんでした。野菜と納豆ご飯さえあれば主菜は要らないとも言えるのですが、加えるとしたら缶詰の青魚くらいでしょうか。卵料理については思案中です。
よかったのは、久し振りだったにもかかわらずご飯の炊き加減が完璧だったことです。美味い米を食べるという目的がいきなり叶ったし、朝に納豆ご飯を食べる幸せを噛み締めました。出来合いのものを使ったこんな簡単な献立でも用意するのに二十分もかかってしまいました。ここをいかに短縮するかが今後の課題です。

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久々に豊前裏打会の店を訪ねることができました。土曜日の昼時に待たずに入れたのも嬉しく、駐車場完備、広く整然とした店内も好印象です。しかし品書きを見て驚くことになります。うどん専門店ではなく、三種類の麺を用い様々な種類の料理を提供していました。そして品書きの一番上の段はラーメン、真ん中がつけ麺、うどんは一番下でした。これだけでも意表を突かれましたが、それぞれの呼び名も個性的です。ラーメンは「中華そばん」、そして「九州醤油つけ麺」、うどんは「細冷」と称されていました。
豊前裏打会となればうどん専門店と思い込んでいたので、すっかりうどんの気分で暖簾をくぐったのです。ここではその細冷をいただくことにしました。その名の通りのざるうどんで、温かい出汁のうどんが無いのも意外でした。無難に天ざるにしようかとも思ったのですが、妙に気になった自家製ラー油の肉盛りざるを思い切って注文しました。これが素晴らしい味でした。

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うどんが何といっても個性的、これまで味わったことのない無二のものでした。細いところは他の裏打会の店と共通していますが、柔らかく水分量が多く、コシが殆どありません。それでいながら表面に若干の粘りがあり、舌に吸い付く妙なる食感です。粘りがあるので箸で摘まみ上げると結構な量が一緒に持ち上がってしまうのですが、二、三秒待つと半分程がするりと落ちて適量が残るのが不思議です。粘りがありながら滑らかという矛盾する要素が両立していているのです。これ以上は言葉での説明が難しいのですが、とにかく抜群の美味さです。
ラー油タレも絶品です。ラー油と聞いて辛くて刺激的な味わいを予想していましたが、上品な香りだけが残りむしろあっさりした品の良い味わい。そして麺との相性が抜群です。肉も然りで、味がくどい、強過ぎるということが全くなく、それでいながらしっかりとした印象が残るのです。予想を遥かに超える素晴らしい美味でした。流石は豊前裏打会です。中華そばんと九州醤油つけ麺も是非試してみたいし、夜の居酒屋営業も大いに気になります。この店がもし近所にあったなら、またすぐにでも昼に夜に足を運ぶのですが。

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時速50から60キロくらいで淡々と進む場面が多かったので好燃費が期待できる。先日の活動の際にこう述べました。そこで久し振りに燃費を計算してみました。毎回セルフの給油所で入れているのでごく正確な数値です。456km走って21.34リットル入ったので、リッターあたり21.37km走ったことになります。

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これは山道での全開走行なども含めた様々な状況を総合した平均値にほぼ等しいです。もっと良いかと思っていたのですが、それ程でもありませんでした。前回の給油から活動に出る前の、何度かの雨の日の通勤が足を引っ張ったのかも知れません。短距離短時間の走行は最も燃費が悪いからです。
行程中に二回以上給油する活動に出るようなことがあれば、その際の燃費が気になるのでまた計算してみようと思います。そのような活動に出られる機会がやって来るのか分かりませんが、それはまあそれとして…

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日々使っている布団が大分くたびれてきました。元々が薄い安物なのでもはやぺらぺらの状態です。そして床に直に敷いているのではなく簀子ベッドの上に敷いているので、横になる時の位置を慎重に定めないと尾骶骨が痛いのです。流石に買い替えを検討するようになりましたが、ここで思ったのは、この歳になったら寝具にある程度金をかけた方がよいのではないかということです。とはいっても、高級な布団を奢る気などさらさらありません。そんなものに慣れてしまったらこの先の旅に支障が生まれます。手頃な価格で今使っているものより少しは質の良いものを、ということです。
以前は地元の商店街に布団屋がありました。アーケードの入口の角という良い場所にあったのですが、住み始めて程なくして閉業してしまいました。こうなると徒歩圏内で布団を買える所はマークイズの中のニトリだけです。すると、ニトリのマットレスが良いらしいという情報を耳にしました。あれこれ考えることなくそれを購入した次第です。

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美点は、布団と違ってこうして立てられるので起きたらそのまま乾かせることです。簀子ベッドは寝ている間に湿気が籠るのを防ぐだけでなく、折り畳んで固定すると角度の付いた三角形が二つ連なる形となり、部屋の中で布団が干せることに意味がありました。しかしこうして立てられるのなら簀子ベッドはお役御免となりそうです。

このマットレス、商品の説明を読むと洗濯機で洗えるカバーが最初から付いているとありました。ならばそのまま上に寝られるだろうと思ったのですが、いざ現物を見てみると、このカバーを元通りに被せるのはいかにも難しく手間が掛かりそうでした。そこで敷パッドなる商品を追加で購入しました。布団に比べればごく薄いタオルケットのようなもので、丸洗いでき、それをマットレスの上に敷いてそこに寝るという寸法です。大きさも厚さも同じながら二千円の品と三千円の品がありました。曰く言い難い直感なのですが、三千円のものを買った方が良い買い物という気がしたので高い方を奢りました。
凄いのは、片面が夏用の触ると冷たく感じる生地で、もう片面が冬用の暖かく感じる生地で出来ていることです。よく次から次へとこのようなものを考案するものだと感心します。マットレスと敷パッド合わせて一万円にやや届かない買い物でした。寝具としてこれが高いのか安いのか知りませんが、睡眠環境が改善されるのならば絶対額として高いとは決して思いません。これでよかったのでしょう。

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居酒屋使いがし易いラーメン屋、うどん屋が多いのも福岡の特徴です。何をもって居酒屋使いがし易いとするかといえば、焼き鳥や酢もつ、おでんなどが置いてあってだらだら飲める、ビールと焼酎の他に日本酒やハイボール、酎ハイなど酒の種類がある程度豊富である、深夜まで開いているなどの条件が挙がります。西新のはじめ、長浜の一心亭なども良いですが、この長浜御殿も代表格の一つです。ただしこの日は昼食をいただくために立ち寄りました。

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過去に何度か訪ねていますが、何れもしこたま飲んだ後の締めとしてでした。酔っ払っているととにかくラーメンが食べられれば何でもよいという状態なので、素面でじっくり味わうのは初めてのことでした。コクのある濃厚な味わいのスープは、これぞ福岡の豚骨ラーメンというもので素晴らしいです。遅れて来たので写真にはありませんが、餃子も美味でした。一口大の小振りなその姿はこれもいかにも福岡らしいもので、醤油より軽めの味わいのタレとの相性も抜群です。
一方で麺は物足りなかったです。歯応えがなく水っぽい冴えない味わいで、残念でした。明らかにスープの良さに負けていてバランスが悪いです。注文するや否や麺の固さを聞き返されるのが福岡のラーメン屋ですが、初めて食べる時は必ず普通を所望しています。この麺は固くしたら印象が良くなるかも知れません。次に長浜御殿を訪ねる機会があったらバリカタでいこうと思います。余談ですが、そうと知らずにふらりと入ったこの店が本店でした。長浜からは大分離れています(笑)

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