私が、生きる肌
THE SKIN I LIVE IN
【製作年度】2011年
【製作国】スペイン
【監督】ペドロ・アルモドバル
【出演】アントニオ・バンデラス/エレナ・アナヤ/マリサ・バレデス/ジャン・コルネット/ロベルト・アラモ/スシ・サンチェス
【イントロダクション】 by Amazon.co.jp
画期的な人工皮膚の開発に没頭する形成外科医のロベル。彼が夢見るのは、かつて非業の死を遂げた最愛の妻を救えるはずだった“完璧な肌”を創造することだった。
【感想】
※ネタばれなしで書いているつもりですが、これから観る方は予備知識なしで観ることをお勧めいたします。
アルモドバル監督による、亡き妻そっくりの美女を監禁する天才医師の狂気の愛を描いたミステリー。炎に包まれ命は助かったがその姿に絶望し、自殺を選んだ妻。夫である外科医ロベルは、究極の肌を完成させる。
さすが数々の賞を取った作品です。展開、映画の見せ方、物語の構成が非常にすばらしい!
屋敷の一室に監禁されボディ・ストッキングをまとった美女ベラの登場シーンからいきなり始まる。彼女の存在、ロベルとの関係そしてなぜ監禁されてボディ・ストッキングをまとっているのか一切分からず進んでいく物語。映画を観るものは頭が???のまま、ただただベラの美しさに見惚れるしかないのです。
しかし中盤から、種明かしが一気に進んでいく。その種は衝撃的かつ異常なもの。徐々に分かる美しきベラの正体、そしてゆがんだ愛、驚愕の真実を突きつけられることになります。
常識的に考えたら、ものすごく変態な狂気。しかし、さすがアルモドバル監督です。すべてのシーンに無駄がなく美しいのです。それゆえ、ロベルの異常なまでの行動が美化されてしまいます。官能シーンも何度か出てくるのですが、これまたいやらしさが感じられないのです。
比べるのもなんなのですが、同じヨーロッパ産の変態外科医映画『ムカデ人間』のハイター博士と本作のロベル外科医。冷静に考えると同じくらい変態なのに、この映画は変態のへの字すら見えてこないほどの美しさがあるのです。
究極の復讐と究極の愛、観せてもらいました。
観終わった後、タイトルをよく考えてみると、恐ろしいですね。
【満足度】
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| サスペンス、ミステリー | 22:25 | comments:8 | trackbacks:2 | TOP↑
予備知識無しのがいいってことなので、中身スルーしました。
まだ観ていないので、観たらコメントしに来ま~す^^
| シャロン | 2013/02/14 04:51 | URL | ≫ EDIT