ゾンゲリア
DEAD&BURIED
【製作年度】1981年
【製作国】アメリカ
【監督】ゲイリー・A.シャーマン
【出演】ジェームス・ファレンチノ/メロディ・アンダーソン/ジャック・アルバートソン/ジェームズ・ファレンティノ/ジャック・アルバートソン/デニス・レッドフィールド
【イントロダクション】 by Amazon.co.jp
ある港町で起こった次々と死者が甦るという奇妙な事件の捜査のため町へやって来た保安官が体験する恐怖と衝撃の結末を描く。
【感想】
『エイリアン』のダン・オバノン、ロナルド・シュゼット脚本コンビが描く一風変わったゾンビ映画。ロメロのゾンビとは全く異なり、人を襲うといっても人肉をむさぼるなどは全く無く、容姿も行動も人間そのもの。ゾンビになることによる、新世界を作るというカルト要素満載な映画でもあり、刑事が殺人の犯人を追いかけるというサスペンス的な要素もある異質な作品。
屍体再生に見入られた葬儀屋のじじいがブードゥの呪術をもって蘇生させていたというオチなのだが、ゾンビで成り立つ世界という理想郷をもって、旅行者に対しても、次々と殺しを行いゾンビとして蘇らすのですが、ある意味この技術があれば、正式に学会発表をすれば、このじいさんノーベル賞ものですよね。
あんなに綺麗に死者をゾンビ化させれるのですから、天才的!商売として確立すれば、お金持ちなんて飛びつきそうですな。もったいないかな、使い道が自己中心的でカルト集団化してますので、ただの殺人集団に成り下がってしまってます。
この映画、人間バーベキュー、眼球に注射、鼻から硫酸で顔面溶解などの当時のアメリカ映画では考えられない、残酷シーン満載です。でも、この時代での特殊メイク技術としては、評価されているようですね。綺麗な看護婦姿の女性が包帯巻きの男性の眼にお注射ぶっさりシーンはあまりにも有名。
オチもなかなかです。今でこそありがちだが、主役の事件を追っているダン刑事もすでにゾンビ化されており、すでに死んでいたという、『シックス・センス』的などんでん返しも、80年代の作品と思えば評価に値する。
ダン刑事の妻ジャネットが自ら墓穴に身を構え、ダンに向かって泣きながら、「私を埋めて・・・、私を埋めて・・・」と懇願、彼はシャベルを手に取ると、泣きながら愛する人を埋葬するシーンは印象的ですね。恐らくこのジャケット写真もこの場面から来たのかな?妙に静かで意味不明な写真なんですよね。そして、ゾンビ映画には似つかわしくないほどの悲しい音楽も、この映画の特異性を出しています。
今みてしまうとやっぱり物足りないものかもしれませんが、80年代の代表的作品には間違いありませんし、ゾンビの新しい形を提案した作品ではないでしょうか。ゾンビ+サンゲリアという、悲惨な邦題をつけた日本の配給会社謝りなさい!
【満足度】
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| ゾンビ | 16:44 | comments:7 | trackbacks:0 | TOP↑
こんにちは!
ゾンゲリア、懐かしいですね。
だいぶ前に観ているのですが、あの衝撃のラストだけは鮮明に覚えています。まさにシックスセンスでしたね(笑)。
出演されてるメロディ・アンダーソンは、フラッシュゴードンにも出演していて印象深い女優でしたが、これ以降は見かけないですね。ちょっと可愛かったんですが^^
ゾンビ+サンゲリア・・・この安易なネーミングはひょっとして東宝東和??(笑;)
ガツンと応援いきますよ♪凸
| umetraman | 2009/02/22 10:49 | URL | ≫ EDIT