ツル美ちゃんの物語(3才2ヶ月)「ぎちぎちがいい」
わが家のお風呂は、めちゃくちゃ狭いです。
浴室自体が狭けりゃ、浴槽も小さい。
マツお母さんは気にならないというか、むしろエコでいいなと思うのですが、タケお父さんは広いお風呂の方がいいといつも言っています。
1月6日
入浴の時間。
タケお父さんが先にお風呂に入り、ツル美ちゃんとウメ子ちゃんも一緒に入りました。
タケお父さんが出るのと入れ替わるようにして、マツお母さんもお風呂に入り、ウメ子ちゃんが出て、ツル美ちゃんも先に上がりました。
マツお母さんは最後、一人で湯船につかっていました。
ばじゃまに着替えたツル美ちゃんがお風呂場のドアを開けて、「お母さん、早くきてね」と言いました。
マツお母さんは「うん、わかった。早く行くね」とこたえました。
寝る前、ツル美ちゃんがマツお母さんに言いました。
「おかーさんとおとーさんとル美ちゃんとウー子ちゃんとで、お風呂ぎちぎちにしたかったなぁ」
翌日の1月7日。
またタケお父さんが先にお風呂に入りました。
ツル美ちゃんも入りました。
ウメ子ちゃんは学校の用意をしてからお風呂に入りました。
その次にマツお母さんが入ると、湯船にタケお父さんとツル美ちゃんがつかっていて、ウメ子ちゃんは体を洗っているところでした。
タケお父さんがお風呂から出ようとしたので、マツお母さんは「待って。ツル美がね、昨日、お母さんとお父さんとツル美とウメ子の4人で入って、お風呂をぎちぎちにしたいって言ってたんだよ」と言いました。
タケお父さんは「そうなんだ~」と言って、ツル美ちゃんを見て笑いました。
ツル美ちゃんはにこにこしていました。
ウメ子ちゃんもマツお母さんも洗い終わって、タケお父さんとツル美ちゃんが入っている湯船に入りました。
マツお母さんもタケお父さんもウメ子ちゃんも体育座りみたいな格好です。
すきまに立っているツル美ちゃんが「ぎちぎちだぁ~~」と言いました。
タケお父さん「えっ?!『ぎちぎち』って、このことかぁ!お風呂場の空間に4人入ったらぎちぎちなのかと思ってたけど、湯船の中に入ることかぁ。あっはっは。おじいちゃんおばあちゃんちの広いお風呂に入ってからの、この小さいお風呂を『ぎちぎち』って言って楽しめる感性がさすがだなぁ!幸せだなぁ!でも、俺、飽きた。もう出る」
ウメ子ちゃんとツル美ちゃんはタケお父さんの足をつかまえて「もうちょっとはいろうよう」と言いました。
タケお父さん「いや、ぎちぎち要員として居るだけなら、もういいわ・・・」
湯船の中に、ウメ子ちゃんとツル美ちゃんとマツお母さんの3人になりました。
「広いねぇ」と言ってゆっくりつかってから出ました。
寝る前。ツル美ちゃんは、「今日はぎちぎちでしやわせだった」と言いました。
(おしまい)
ウメ子ちゃんの入浴ひとり立ちの日も近いんじゃないかなと思いつつ、わが家はまだ「親子入浴」を続けています(^_^;)
親子入浴に関しては、国によっても、時代によっても、家庭によっても価値観が違うようですね。
公衆浴場条例なんかもついでにチェックしてみましたが、自治体によって男女を区分する年齢が違ったりするんですねぇ。
家族風呂も年齢制限があるところもあるんですねぇ。
プライベートゾーンは見せないってことも話したりするけれど、そのあたり、わが家はゆる~い価値観が伝承されちゃってるかもしれません。
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