毎日新聞6月7日夕刊より
75歳以上のドライバーの認知機能検査を強化した改正道路交通法が
昨年3月に施行されました。
今年3月までにこの検査を受けた人が約210万5千人いて、
そのうち6万人に近い人が「認知症の恐れがある」と判定
されたことを警視庁が明らかにしたそうです。
この検査の結果は3つに分類されます。
第一分類 認知症の恐れ
第二分類 認知機能低下の恐れ
第三分類 問題なし
もちろんこの検査で第一分類とされても直ちに免許が停止されるわけいて
ではないということは知っていました
結果が第一分類にされた6万人近くの中で医師の診断を受けて
認知症と診断された人が1892人いて、
免許取り消し、停止になったそうです
私も実は今年の運転免許証更新にこの検査が必須になり6月7日に
自動車教習所に行ってきたところです。だからその日の夕刊
のこの記事には興味がありました。
どんな検査なんだろう、自分は果たしてクリアできるのだろうか
と心配症の私は行く何日も前から心配x2でした
当日、教習所には車ではいけないため電車の時刻を調べ遅れないように
余裕をもって出かけました。
①通知はがき、 ②免許証。 ③黒色のボールペン
持ち物チェックをして、忘れものはない、「よし」
と家のデジタル時計の数字を確認して出かけました。
教習所の受付について「あれ?」と時計を見たら
短針が11をさしているのです。検査のための集合時間は
12:30
「この時計あってます・・・よね?」なんて馬鹿な質問
をしてしまいました。
何と予定の1時間前に到着していました!
「まぁ遅いよりもいいわ」と腰を下ろし持参の本を読もうと
眼鏡ケースををとりだしてみたら、何ともぬけの殻
一瞬青ざめた私。おずおずと受付嬢のまえにいき
「申し訳ありません、老眼鏡を忘れたのですが、おかりできますか?」
「はい、検査室にありますので検査の前に係りの人に言って
借りてください。」
あまりに緊張していたのでダブルで失敗をやらかしました。
これが年を取ったという証です。
さて、問題の検査が始まりました。
部屋に10人集められ、係りの人が説明を始めます。
まるで小学1年生の児童生徒に向かって話すような口調です。
でもわからないよりいいわと一つ一つうなずきながら
机の上に免許証、黒色ボールペンを用意しバッグは机の
右側のフックにかけ、スマホはマナーモードではなく
電源を切りました。
係官「検査の途中でマナーモードのズ~ズ~という音も意外と気になるので
他の人の迷惑にならないよう、ちゃんと電源を切ってくださいね。
切り方がわからない方はこちらで見てあげますよ」
このことは検査の始まるまでに2人の係官から繰り返し言われました。
免許証から必要事項を記入するところで
係官「おっと、貴方、違うでしょう・・・この数字ですよ」
「あっ、この蘭は中型というところに丸ですよ」
世話の焼けることです。10人中3人が女性で7人が男性でしたが
注意を受けるのはみんな男性!男性は気が小さいのでしょうか(笑)
係官「はい、では記入終わりましたのでボールペンはしまってください。
机の上に眼鏡と眼鏡ケースだけですよ」
係官「はいボールペンは手に持ってないでしまいましょう」
この時点でボールペンがしまえていない人(男性)が2名!
テストが始まり何問かしたところで
友達から聞いていた絵を見せられるテストです。
大きな紙に4つ、大砲、オルガン、耳、ぶどう
の4つの絵があります。
一つ一つ「武器の大砲ですね、楽器のオルガンです、体の一部の耳
野菜の筍」と10名の大人が繰り返し唱和します。
計4枚ですから16個の絵を記憶して
別の数字を使ったテストをやった後
記憶を試されるテストです
「先ほど見せた16この絵を思いだせるだけ書いてください
一生懸命思いだして13個まで記入したところで
なんと携帯電話の呼び出し音が「ジリ~ジリ~」
鳴らしている男性はカバンの中から携帯電話をとりだす
のに苦労していつまでも呼び出し音はなり響きます
私はその音が気になって記憶が途切れ、思考が先に進みません
いつまでも呼び出し音は止まらないので係官がそばに行きとりあげて
消しました。それと同時に時間切れ!
このハプニングに手が止まった人は何人もいたようでした。
指示に従えず勝手に問題用紙を先にめくってしまう人もあり、
なんともはや75歳を過ぎた人間の情けなさをまざまざと見せつけ
られた時間でした・・・・という私も検査受付の1時間も前に
行ったり老眼鏡を忘れたり・・・大差ないですけど。
ペーパーに向かうのと運転はまた違う行為とは思いますが
やはりこういう状態の人間が自動車を運転するのは大変問題の
あることだなと実感しました
さて、3週間後に私に来る結果は第何分類になるのでしょう・・・
「問題なし」になると自信はあるのですが・・・