北海道川原版 2009年11月
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ヌマチチブ

Author:ヌマチチブ
川は身近な自然であり、北海道の歴史を物語ります。
そんな北海道の川の素晴らしさを、わかりやすく、老婆心も交えつつ、お伝えしたいと思います。

間違ってる箇所も多々あると思いますので、よろしければ教えてくださるとうれしいです。
どうぞ、ごゆるりと・・・
………………………………………
ヌマチチブとは、日本中に広く分布する頭が大きくずんぐりしたハゼ科の魚。顔を中心に無数に斑点があるのが特徴。
いわゆる雑魚で、「釣った」と思った瞬間、ガッカリ感と笑いを誘う、憎いあんちきしょー!

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北海道川原版
北海道の川のイベント、施設、川魚、植物、アウトドアや歴史、自然写真。 川原から北海道をめぐる情報ブログです。
川がつくる地形・V字谷
夏に政権が変わって以降、ダム建設予定地がニュースに登場する機会が増えました。
不謹慎かもしれませんが、そのたびに、見事な峡谷やV字谷っぷりに感動を覚えるのです。

少し前、子どもが社会科のテストでV字谷について勉強していたので、こういった映像は生きた教材になりますね。

V字谷(ぶいじこく)は、川が長い年月をかけてつくった地形で、外国人から見ると「まるで滝のよう」な急流河川が流れ、降水量も多く、国土の約7割が山地の日本に多くみられるそう。
                  
川の上流では、激しい水の流れが川底を侵食し、両岸を削り取り、切り立つ断崖絶壁を作り上げます。
こうしてできた谷は、アルファベットのVの形に見えることから、V字谷と呼ばれます。

似たような地形で「U字谷」がありますが、こちらは氷河の移動でできた地形で、オーストリアのアルプス山脈にあるそうです。

日本でV字谷というと、黒部峡谷が顕著な例として有名ですね。
北海道では層雲峡・天人峡・豊平峡などの渓谷が有名ですが、V字谷というと、豊平川の上流や豊平川の支川・小樽内川は、たしかに谷底を削るように流れる箇所がありますね。
渓谷も、川がつくった地形のひとつで、峡谷との違いは、峡谷の方が深く険しい点です。

冒頭でふれましたが、大きなダムがつくられる場所が、やはりきれいなV字になっているようです。
参考までに、北海道で2番目に高い定山渓ダム―
収まらない定山渓ダム堤体
サイドから写したのでわかりずらいですが、ダム堤体の形はV字になっています。

幼年期の谷は一般にV字谷になるそうです。 *学習百科事典学研キッズネットより
じゃあ、老年期の谷はどうなるかというと、侵食が進んで、逆に傾斜は緩やかになるそうです。

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札幌の化石~化石の海に眠る宝を探せ!~展
以前、札幌の南区を流れる豊平川(小金湯地区)の川底から、後期中新世(約820万年前)のものとされるヒゲクジラの仲間の化石が出土したというニュースを掲載しました。

現在、「札幌市博物館活動センター」にて、発掘されたクジラ化石が公開されています。
また、札幌が海だった時代の生き物の化石も、同時に展示されています。

札幌の化石~化石の海に眠る宝を探せ!~展  入場無料
平成21年11月4日(水)~平成22年1月9日(土)
10時~17時(休館:日、月、祝日、年末年始)
会 場:札幌市博物館活動センター i・ミュージアムギャラリー
     (札幌市中央区北1条西9丁目リンケージプラザ5階)

この写真は、今年、定山渓小学校の体育館で展示された、クジラ椎骨だそうです。
貴重なお写真をお借りして、掲載しています。
豊平川から発掘されたクジラ椎骨
来年のお正月明けまでやってますので、
化石や地質に興味のある方は行ってみては。または冬休みの自主学習にも最適!

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間違ってました「流域」の意味
最近はクイズ番組ブームですが、高学歴なタレントを競わせたり、専門分野の難易度の高い出題が多く、自分の脳みその薄さに、毎度呆れています。

先週の日曜日もそうでした。。。

夜8時から放送中の「熱血!平成教育学院」(フジテレビ系)にて、入試ランキングで出題された問題―

Q 川の流域面積とは、どんな面積のことか説明しなさい
(青山学院中等部)

川をテーマにしている、いわば本ブログの威信に関わる問題で、何度も見て聞いている言葉なので、得意満面に家族の前で答えました!

「その川の本流・支流が流れている、市町村面積の合計~」


■ 続きを読む。 ■

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土木遺産・第3雨竜川橋梁
社団法人土木学会が、日本国内の江戸時代末期から終戦にかけての優れた土木技術が施された歴史的建造物のうち、保存に資することを目的として顕彰する、権威ある制度『土木遺産』

10月15日、『2009年度選奨土木遺産』が発表され、北海道からは、狩勝信号所跡(新得町)と、小樽港斜路式ケーソン製作ヤードとともに、
旧深名線の第3雨竜川橋梁が選ばれました―
土木遺産・第3雨竜川橋梁
写真提供元/「北海道無料写真素材 DO PHOTO」 http://photo.hokkaido-blog.com/

昭和6年に完成した「第三雨竜川橋梁」は、ポン・カムイコタンという雨竜川上流の渓谷に架けられた鉄橋です。

長さは約101mですが、谷が深いことから、両端の柱からケーブルをぶら下げて材料を運び、組み立てる「ケーブルエレクション工法」を道内で初めて採用した画期的な構造物。
その分、大変難航した工事だったそうです。

経済性と工期短縮を考慮した昭和初期の地方鉄道建設の様子を今に伝える、というのが選考理由だそうです。むしろ遅かったぐらい、以前から評価の高かった鉄橋でした。

場所は、道の駅「森と湖の里ほろかない」(雨竜郡幌加内町字政和第一)の手前だそうです。

とにかく、北海道における鉄道技術の進展は、めざましいものがありました。
明治に鉄道技術が入ってまもなく、日本で3番目に小樽手宮から三笠幌内間の幌内鉄道が石炭輸送のために敷設されると、あっという間に北海道全体に各路線が広がりました。

特長は、広大な土地を開拓したアメリカの鉄道技術を、日本で初めて導入したことでしょうか。
かつて大自然の中を黒煙を上げて架け抜けた機関車に、骨太さを感じずにはいられません。
国有と民間を合わせて、山間の深い渓谷にまで、くまなく鉄道網が発達したのです。

しかし、その衰退も早いものでした。
北海道の鉄道の各路線は、石炭輸送をおもな目的に敷設・延長されたので、石炭産業の急速な斜陽化により、路線も縮小され、今は地方の過疎化で、さらに縮小されました。

この旧深名線第3雨竜川橋梁は、北海道が日本のエネルギーを支えつづけ、ゴールドラッシュに沸いた、古き良き時代をもしのばせます。

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四ツ峰トンネル12月中旬に開通か
通行止めが続く道道小樽定山渓線の、「四ツ峰トンネル」の開通時期について、管理する札幌市は、12月中旬から片側交互通行で開通させる見通しだそうです。

「四ツ峰トンネル」の通行止めでは、修学旅行客の解約が既に約3千人にも上り(定山渓観光協会調べ)、札幌観光に大きな痛手となっているため、観光業者は12月10日の開通を求めるなど、死活問題として一刻も早い復旧を求めています。

さらに、これから本格的なスキーシーズンに入りますが、「四ツ峰トンネル」は札幌国際スキー場までのアクセスなので、冬観光へのダメージは計り知れません。

なお、STVニュースによると、札幌市議会では、開発局の工事責任を追及する声が上がっているそうです。

利益か安全か―

北海道では、豊浜トンネル崩落事故という大惨事があり、じつに痛ましい犠牲を払いました。
充分な安全性が確保されてから開通すべきところですが、昨年来の大不況で北海道経済もボロボロ。
何か良い解決策が見つかればと思います。

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