北海道川原版 2006年10月
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ヌマチチブ

Author:ヌマチチブ
川は身近な自然であり、北海道の歴史を物語ります。
そんな北海道の川の素晴らしさを、わかりやすく、老婆心も交えつつ、お伝えしたいと思います。

間違ってる箇所も多々あると思いますので、よろしければ教えてくださるとうれしいです。
どうぞ、ごゆるりと・・・
………………………………………
ヌマチチブとは、日本中に広く分布する頭が大きくずんぐりしたハゼ科の魚。顔を中心に無数に斑点があるのが特徴。
いわゆる雑魚で、「釣った」と思った瞬間、ガッカリ感と笑いを誘う、憎いあんちきしょー!

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北海道川原版
北海道の川のイベント、施設、川魚、植物、アウトドアや歴史、自然写真。 川原から北海道をめぐる情報ブログです。
そらぷちキッズキャンプと滝川観光
多発するいじめ自殺に、ひとりの親として胸が痛むばかりです。

ただただ、命を粗末にしてほしくない―――





石狩川と空知川が流れ、コスモスのまちとしても知られる、空知の中核都市・滝川市に、病気と闘う子ども達のための国内初の常設キャンプ場を造ろうという、夢の計画が動き始めています。

アメリカでは、俳優ポール・ニューマンが自費でこのようなキャンプを主催し、毎年、子ども達が無料で参加しています。


この話を聞き、行動を起こしたのが日本の小児科医や大学教授達。
医療施設やスタッフを揃え、難病の子ども達が不安なく存分に自然と戯れることができる「病気とたたかう子どもたちに夢のキャンプを創る会準備会」が発足しました。

治療だけでは届かぬ、心の内から沸く“生きようとする強い気持ち”

それを、医療現場の方がちゃんとわかってる点に感動しませんか?
賛同した、わが北海道の滝川市が、キャンプ場候補地を提供しました。
秋一面に咲くコスモス畑が美しい、広大な丸加高原の一部に。

丸加高原は、「川と森のつながりの重要性」から毎年植樹会が実施されています。今年の6月4日には、『北海道植樹祭』が開催され、約2000人が植樹に参加しました。


この地を得て、『そらぷちキッズキャンプ』は夢に向けて前進します。

★「そらぷち」とはアイヌ語で「滝下る川」という意味で、滝川の語源です。
そこに、「太陽の子(Solar Petite Kid)」とをかけて命名。



現在までに、既存の施設を使ったプレキャンプを4回ほど開き、参加した子ども達からは、輝く笑顔がこぼれてます。
家族のケアも必要なことから、対象になる子どもの兄弟や両親も参加します。


夢の「そらちぷとキッズキャンプ」ですが、キャンプ場設営費用だけでも約10億円かかる大きなプロジェクト。
事務局では、主旨を理解していただける、個人や企業等賛同者を募っています。

『そらちぷとキッズキャンプ』


対象となる病気は、小児ガンを始めとする、血液・循環器・消化器・免疫不全・肝不全など。
外に行けないのではなく、この子達が安心して行ける施設がない。
このキャンプ場ができれば、ベッドの上でしか生活できない子ども達の大きな励みになります。


プレキャンプでは、丸加高原を中継地に、滝川が誇る自然の遊びに嵩じた子ども達・・・
丸加高原1


では、滝川市のプレイスポットを紹介します。
*写真は滝川市所蔵

ウォータースポットとして注目の、三日月湖・ラウネ川の河川敷にある天然温泉。滝川ふれ愛の里
ふれ愛の里1


産直野菜を使った料理や、そば打ち体験もOK! 河川敷コテージもあるよ
ふれ愛の里2


子ども達もフライトした、石狩川河川敷の滝川スカイパーク
スカイパーク1


毎年7月下旬開催のサマースカイフェスタも大人気!
スカイスポーツ2


だれでも気軽にカヌー体験~ ラウネ川の滝川市B&G海洋センター
B&Gカヌー



大自然の中でピーターパンになって、いっぱい思い出つくってもらいたい。
生きている喜びを、五感全部で感じてほしい。

「そらちぷとキッズキャンプ」の実現を心から願います。

そして、毎日生きるために必死な子ども達がいる事を知ってほしい。
今苦しんでる子ども達に。他人事のような大人達に。

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時代をつなぐ架け橋・美しき旭橋
いくつもの時代と思い出を刻みながら、人々の暮らしをみつめてきた橋がある


何度見ても飽きない、いつまでも見ていたい、オリーブグリーンのアーチ橋。
旭川市中心部の石狩川と牛朱別川との合流地点に架かる、北海道遺産・旭橋だ。

旭橋1

旭町側から見た旭橋(H17.10月下旬)

旭橋の歴史は、明治25年の土橋に始るといいます。
初代旭橋は明治37年に架けられた鋼橋でしたが、大正末になると木製部分を中心に老朽化が進み、増加する交通量に対応できなくなった事などから、架け替えが要望されました。

昭和2年、橋梁形式にブレースト・リブ・バランスト・タイドアーチ橋を採用、昭和7年に竣功しました。
日本でこの形式の橋は岩手県一関市の北上大橋、東京都荒川区/墨田区の白髭橋、岐阜県岐阜市の忠節橋、そして旭橋の4例しかありません。

旭橋2

旭橋の放水(H17.7月下旬)

旭橋は単に、川を隔てて隣り合うまちを結ぶだけでなく、師団に通ずる軍事的にも重要な意味合いを持つ、軍都・旭川の象徴でもありました。

戦時に敵に橋脚が攻撃されても耐えられるように、また戦車が通行可能なよう強靭な構造で、『激流と戦う戦艦』とも称されました。

かつて、何万人もの将兵が、この橋を渡って出征した・・・

橋の正面には第七師団長佐藤巳之助中将による「誠」という文字を中心に、忠節、礼儀、武勇、信義、質素の軍人勅諭網領が書かれた旭日章が高く掲げられ、電車が橋の上を通過する時、「気をつけ!」と車掌が号令をかけたといいます。

その後、シンボルであるランタンが水銀灯に変わるなど、当時の国の事情等に翻弄されましたが、昭和57年頃から、「元の瀟洒な姿に戻そう」という声が市民の間で高まり、昭和58年12月14日、「照明灯復元完成記念点灯式」が挙行され、ランタンに浮かび上がる美しい姿が復元されました。

旭橋3

ライトアップされた旭橋(H17.1月下旬)


★平成4年『旭橋60周年記念』

★平成14年『日本を代表する大型のバランスト型のタイドアーチ橋』として、土木学会選奨土木遺産に認定

★平成16年、いくつもの時代と思い出を刻みながら、人々の暮らしを見つめてきたシンボル「北海道遺産」認定





わたしは、この橋を車で渡った時の感動を忘れる事ができない。
鉄そのものの重厚さ、緩やかな曲線の優美さ。
ほのかに揺れるオレンジのランタン・・・

背後にそびえる大雪山連峰、そこから流れ出た大河・石狩川との息を飲むほどのコントラストの見事さ。
付近には旭川市民のオアシス・常盤公園も広がり、川のまち旭川のグッドルッキングなウォータースポット。


北海道では、札幌市豊平橋、釧路市幣舞橋と共に北海道三大名橋といわれましたが、現在では旭橋のみが架橋当時の姿を残しているだけです。



世界に誇る橋梁技術を持ってしても、これほど趣ある橋を、現在つくることができるだろうか。

市民が愛して止まない旭橋を見るにつけ、わたしはそう思うのです。
そして、世界に誇る都市芸術そのものだとも・・・


旭橋ライブラリー(旭川道路事務所)
旭川八景
広報映像資料「旭橋物語」を貸出しています

※旭橋の写真はすべて、旭川市旭川市都市建築部景観課から許可を得て使用しているので、二次使用を堅く禁止します。
田園と水郷のまち・岩見沢市北村
札幌から車で約1時間――
今年の3月に市町村合併で岩見沢市となった北村は、まちの中で一番高いところが石狩川の堤防という低平地。

町全体に張り巡らされた農業用水路に、川のショートカットで古川跡があちこちに点在する水郷のまちでもあります。

愛好者ならご存知かと思いますが、北村は釣りのメッカです。

夏はヘラブナやらコイやら、冬はワカサギ。
ヘラブナ公園沼、雁里沼、ふれあい公園沼などなど、釣り場がいっぱいあって、たまらないですよね、釣り好きには(笑)
ヘラブナ公園沼

ヘラブナ公園沼。睡蓮(ヒツジ草)がいっぱい咲いてて、目も楽しめる。
ヘラブナ沼


そうなんです。
北村って、漁業のまちでもあるんですよ。淡水魚の!
ヤツメウナギなんて、すっごく獲れたそう~ 缶詰工場なんかもあったそう。


そしてそして・・・どぜう!!!

「北村どじょう」「空知どじょう」は、知る人ゾ知る、ブランドなんです。
ええ、この田園にどじょうが伸び伸びと棲んでます。今も。
北村田園

この写真はもっと前に撮ったので、今水田は収穫が終わって坊主状態?

「北村どじょう」の柳川定食は、北村温泉ホテルでいただけます。
わたくし、産まれて初めて食しました。

お味は・・・・・・・・食べられるぅ~

無味ですね。時折ガリっとくる骨意外は。
ふわっとしてるのが特長かな? 柳川としても、とても美味しかったです。

北村温泉ホテルは無料の足湯も有名ですが、なかなか評判の温泉で、休みになると近郊からも癒しを求めてくるお客さんで、朝からいっぱい。

しかも、どぜうの栄養価といったらアナタ、ウナギに劣らないそう。
どぜうを食べた翌日は、元気モリモリでしたよ。

どぜうを食べて温泉でほどける・・・
そんな晩秋も、なかなかオツです。

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秋の川イベント
10月22日(日) 水辺の緑いっぱい作戦
桂沢ダム下流広場  
幾春別川ダム建設事業所環境係 01267-6-7101(内線36)


☆エゾミソハギの苗床づくりやタチヤナギの埋枝、ダム湖岸裸地へのエゾミソハギの植え付け


10月31日(火) 石狩川を語るつどい
深川経済センター 入場無料
北海道開発局石狩川開発建設部 地域振興対策室地域調整係011-621-1541

☆NHKほっからんど212「人間登場 北の歴史を彩る~」解説者で歴史作家の合田一道氏の『松浦武四郎の石狩日誌に見る石狩川』講演や石狩川パネル展など


7月15日(土)~平成21年3月31日(火) 川のミュージアム・スタンプラリー
川の博物館(石狩市)江別河川防災ステーション(江別市)・ウォーターヒルズスクエア(砂川市)川の科学館(滝川市)川のおもしろ館(旭川市)川のふるさと交流館さらら(旭川市)

☆6つのミュージアムを巡り、スタンプを集めると、オリジナルグッズがもらえる。各施設の詳しい情報はココ


平成18年10月13日(金)から平成18年10月27日(金)(必着)
【釧路湿原自然再生協議会】への参加者募集

☆第3期目の協議会委員を募集。任期は平成20年11月までの 2年間です。釧路湿原の自然再生のための活動を行います。
詳しい情報はココ

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こんなお土産知ってる? 石狩川の八ッちゃん
最近、江別ばかり行ってて、今回も江別ネタです。

見っけちゃったんですよ! オモシロみやげを。
その名も、「石狩川の八ッちゃん」

石狩川の八ちゃん


江別ってヤツメウナギ(カワヤツメ)の産地で、開拓期から石狩川でドウを使った漁が続けられています。
ヤツメウナギはウナギではなく、詳しい生態はココをクリック。

ビタミンがたっぷり入り目に良いとされ、高タンパク低カロリーの成人予防食としても、注目を浴びてます。

さて「石狩川の八ッちゃん」は、このヤツメウナギの甘露煮。
食べる勇気ありますか???

プリプリとした食感で、決してまずくないそうですが、、、

ヤツメウナギの調理といえば、名人・小島。
江別市野幌「北の幸こじま本店」で、創業以来、ヤツメウナギの蒲焼などをつくっています。
この八ッちゃんも、小島名人作――

北の幸こじま本店
江別市野幌町54-2
TEL.011-384-0939


最近、ヤツメウナギの漁獲漁が激減し、大変貴重なものになってるそう。
ヤツメは春と秋が旬なんですが、むかしはサケ同様、石狩川の魚として、溢れるほどいたそう。

なので八っちゃんもヤツメ料理も、ヤツメが獲れなきゃ食べられない。。。

ブログやサイト、数あれど、1件しか検索ヒットしなかった「石狩川の八っちゃん」は一体どこで手に入るの~???


お教えしましょう。
先日紹介した、江別河川防災ステーション1Fおみやげコーナーにあります。
(時期によりない場合があります)

2Fには、石狩川と美原大橋を一望する、全面ガラス貼りのテラスもあって、休憩するにはオススメ。

江別河川防災軽食


江別河川防災ステーション
江別市大川通6 電話:011-381-9177

あ――っ、わたしはあと2回ほど、江別参りが残ってるぅ~

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蝦夷共和国総裁の榎本公園(江別市)
江別市発祥の地、対雁の世田豊平川の終着点で、石狩川が向こうに見える場所に、榎本公園があります。

江別第1工業団地内の世田豊平川の緑地帯を利用した、1haの公園は防風林に囲まれ、ひっそりとしていました。

ここは対雁ゆかりの地として、対雁百年記念碑と、ある人物の顕彰碑が建っています。


榎本武揚――

榎本銅像1


明治元年海軍副総裁となった榎本は、江戸城開城後、官軍による軍艦の接収を拒否し、抗戦派の幕臣とともに開陽丸など幕府艦隊を率いて脱出。
蝦夷共和国の設立という大いなる夢を持って、新選組や奥羽列藩同盟軍、松平定敬らとともに、北海道に足を踏み入れます。


わたしは、北海道開拓に尽力した黒田清隆ら旧薩摩藩の志士達を尊敬してますが、最後の望みを北海道に託した旧幕府軍に、道産子のひとりとして心動かされます。
土方歳三もいるし(笑)

さて、榎本ら旧幕府軍は江差や函館を統治していた松前藩を撃破し、函館五稜郭に入ります。日本初の選挙によって総裁に選ばれた榎本武揚。
欧米を見聞し、北海道を欧米のような酪農王国にしたいという夢を持っていたといいます。

その後、函館総攻撃により明治政府軍に鎮圧され、函館戦争は終わりますが、首謀者である榎本武揚は総裁から一転、罪人に。
しかし彼の能力を高く評価した黒田清隆の庇護のもと、その後は北海道開発に全力を注ぎます。

この間、榎本は、ここに農場を開きました。

皮肉にも、函館総攻撃の指揮官だった黒田清隆に命を助けてもらい、北海道開拓の結果で応えた榎本。清々しい歴史の1コマです。

榎本銅像2

榎本武揚顕彰碑は、高さ7メートルの円柱型台座の上に、馬にまたがりフロックコートに脚絆姿の榎本武揚のブロンズ像が建てられています。

そしてそして、台座は星型! 
五稜郭のシンボルなんです。これには胸が熱くなりました。

彼の悲喜が集約された五稜郭。
どこのどなたが考えたかは知りませんが、小憎い演出に、まんまと感動してしまいました。

榎本武揚


北海道にある銅像といえば、羊ヶ丘公園のクラーク博士。
ビミョーにポーズが近いんですが、滞在期間が短かったクラーク博士に対し、榎本武揚は北海道と強くつながった全国区の歴史上の人物。

もっと榎本の功績をクローズアップし、榎本公園が有名になってもいいと思う。

そして、わたしはもっと榎本武揚を知りたいと思いました。

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自然と歴史が香る、世田豊平川
先日の「江別探訪」のつづきです。


江別河川防災ステーション辺りは、石狩川舟運の中継地で、王子製紙もあって、江別の歴史を今に伝える場。
でも私達グループがテーマにしたのは、江別草創の人々についてです。


向ったのは対雁――

ここでむかしの豊平川が、石狩川に合流してました。
札幌に住む私にとって、豊平川はまさにマザー・リバー。
南を見ると藻岩山、自転車飛ばせば豊平川に行ける場所で育った。
今も遠出の帰途で豊平川を見ると、「帰ってきたぁ~」と実感します。

ただ、改修前の豊平川が、江別市対雁で石狩川に合流していたとは、この日まで知らなんだ、、、
人間、生きてると、いろんなものが結びつきますね。


豊平川はショートカットされ、残った旧豊平川が『世田豊平川』です。

世田豊平川2


どうですか! この原始に近い自然。
向って右のちょっとした丘は、むかしアイヌの人達が使ったチャシです。
チャシとは見張り台みたいなもので、敵の様子をここで伺ったといいます。

河畔林は自然のままに育った木々。
豊平川が切り替えられたので、ここはむかしの状態なんだそう。
歩きやすい遊歩道など、あるはずもなく、ある意味人を近づけさせない神々しさ。

こんな楽園に、やっぱりいますよ、水鳥達が。

この日はラッキーにも、アオサギ1匹と出会いました(そういえば、こないだ茨戸川の川辺で、黄昏てるアオサギ発見)
この鳥はなんだろう??? スミマセン、覚えてません。

青サギ



ちょっと前までアオサギは、野幌原始林にコロニーをつくってたんだけど、ペットだったアライグマか何かが捨てられ、野生化、彼等の居場所をなくしたそうです。

珍しいアオサギがいるぐらいだから、たくさんのガン・カモ類がスイーッ・スイーッと、我が家のように浮かんでいました。
そういえば、河川敷に「禁猟区域」という看板あったっけ、、、



そうそう、「世田豊平川」という名前の「世田」?
じつは戦後、東京大空襲で東京世田谷の被災者が行き場を失い、ここで農業をするため疎開しました。
彼等はこの流域に江別市世田谷地区を作ったため、世田谷の世田をつけたそうです。


また、対雁という地域は、江別発祥の地とされています。
豊平川には、いにしえからサケが上り、歴史古き漁場です。
世田豊平川が石狩川に合流するこの地点に、石狩十三場所の一つが開かれたため、それが始まりに。


ただ、世田豊平川。
水門で閉じられ水流がないのがさみしかったですねぇ。

世田豊平川1



私達は、世田豊平川沿いを鬱蒼と繁る木々や水鳥など、工業地帯のとなりにある手つかずの自然をゆっくり散策し、石狩川との合流点に向いました。

ある人物の名を冠した公園に行くため・・・
※次回につづく

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江別河川防災ステーションと上川丸
昨日わたしは、「江別探訪」というイベントに参加しました。

住民がテーマを決めて、グループになり、知られざる江別を再発見しようというもので、財団法人 石狩川振興財団主催の「石狩川エコ・ミュージアム構想」のひとつです。

わたしはお友達と参加したんですが、見事ひとり違うグループに…(涙)
で、わたしが入ったグループは、江別の生き字引のようなジェントルマン達ばかり。
江別郷土史1冊分を読み聞かせてもらったぐらい濃い~時間を過ごしました。

リーダー、ありがとう~ とっても楽しかったです!


集合場所となったのは、千歳川と石狩川が合流する地点にある「江別河川防災ステーション」
ものものしいネーミングですが、災害があった時、拠点になる水防施設で、普段はだれもが使っていい施設です。

トイレがいっぱいあるし、軽食コーナー、展望台もあって、とてもきれいな施設です。ドライブ中の休憩にはオススメ!

とにかく、眺望が素晴らしい。

王子と千歳川1



江別のまちを支え続け、シンボルとなっている王子製紙江別工場。


不凍の支笏湖が源の、澄んだ千歳川。
わたし千歳川って、道央の川の中でも、その水の透明さは上位を争うと思ってます。

王子と千歳川2



そして、この場所は、石狩川舟運の舞台。
この前、樺戸集治監が月形にできて、石狩川の舟運が盛んになったと書きましたが、明治15年に札幌~幌内間に鉄道が開通、江別駅もできて、ますます舟運は活発に。
石狩川舟運のはじまり・月形樺戸集治監

江別駅ができると、小樽や札幌から人や物資を鉄道で運び、ここから船に乗り換え内陸へ。
内陸の農作物の輸送などは、その逆の経路を辿りました。

江別河川ステーションの向い側は江別港で、今も古い倉庫が再活用されたり、名残を残しています。



さて、舟運全盛時、大活躍したのが外輪船です。
外輪船とは、鉄製の蒸気船で、石炭を燃やして発生する蒸気を利用して、船の中央部の両側にある車輪を動かし進みます。当時は最先端のカッコイ~イ乗り物だったんですよぉ~

リンク先に外輪船の勇姿が載っています。
今見ても、なんとも風情溢れるお姿!


で、見られます!
江別河川防災ステーションに、外輪船のレプリカが、戦艦ヤマトのように宙に浮いております。

はい! これが車輪

上川丸3


そして操舵室
上川丸1


客  室

上川丸2



いいでしょう~♪ この中に入れないのが残念無念。
なんとか復元してくれまいか、、、千歳川で乗りたいよォ~

そうそう、今年の2月に「外輪船が着く港」を上演された劇団「川」の方は、映画化の構想を持ってらっしゃいます。

もし、そういう方向に向ったら、微力ながら応援しまっせ!
映画化が決まれば、この辺りはロケ地として脚光を浴びるに違いない。
そんな夢の実現にワクワクしながら、記事を締めたいと思います。

今度のアップでは、江別市内を流れる豊平川の旧川を紹介する予定です。

江別河川防災ステーション
江別市大川通6 電話:011-381-9177
アクセスはこちら



江別河川防災ステーション、および外輪船・上川丸に関するパドルさんの必見の長編;
「水路をゆく」―上川丸に会いにいく2(1~4まであります)

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茨戸川とカワエビ(スジエビ)
わが国第3位の流路延長と、わが国第2位の流域面積を誇る、国内屈指の大河・石狩川。

大雪山を水源に、上川・空知・石狩支庁という北海道の中核都市を悠々とつなぐ、まさに北海道遺産です。

大小いくつもの河川を集め、威風堂々、石狩川最後の地・石狩市で日本海に注ぐ――

石狩川はアイヌ語で「曲がりくねった川」を意味するほど、屈曲を繰り返し、開拓途上の人々を苦しめた。そのため、屈曲の激しいところを切り離すショートカット事業により、約90kmも短くなったといいます。

石狩川の下流には、本川から切り離された旧川=三日月湖が多数残されてます。

その中でも最長の三日月湖が茨戸川で、ここが本来の石狩川の流れです。
茨戸川1


大学のボート部の練習風景や、冬のワカサギ釣りが風物詩となっています。


さて、河口に一番近く巨大な三日月湖・茨戸川では、川に囲まれた生振地区の川漁師達により、わずかですが開拓期から漁が続けられています。
茨戸川2



石狩浜にニシンが消えた頃から、ワカサギやカワガニ、スジエビなどの増殖事業が行われ、とくにワカサギはニシンなき後の石狩漁業を支え続けています。


とふっておいて、紹介するのはカワエビ(スジエビ)!
スジエビ1


スジエビとは、甲殻類・エビ目・テナガエビ科に分類され、体長4~5cm、脚が長く、脚のハサミもヌマエビ類に比べて大きい。目は左右に飛び出し、半透明で、黒い横しまが体の各所に入るためこの名が付けられました。

昼間は石の下や水草の茂みの中にひそんでおり、夜になると動きだす。タモ網などでつかまえることができ、このエビを漁獲するための「しばづけ」などの漁法も各地にある。

釣りのエサとしても使われますが、ちゃんと食べられるんですよ!
生振で漁業と水産河口も営む岡観光水産では、スジエビを甘露煮にしておもに本州に出荷しています。
スジエビ2


これが甘露煮になる前のスジエビ~

岡観光水産では、ワカサギやウグイ、カワガニ(モクズガニ)、イトヨなどなど茨戸川で獲れた川の幸を、生振漁師に伝わる調理法で提供しています。
北海道の人って川魚食べないけど、ここの甘露煮等は激旨です。

場所は焼肉とステーキの店ノースヒルのすぐ裏!
岡観光水産 石狩市生振39-2 0133-64-3611


茨戸川に関する他の日記;
川の博物館と石狩川歴史の森
調査船・弁天丸に乗りたい!
水上パークゴルフとガトーキングダム

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豊平川ガイドマップ
(北海道開発局石狩川開発建設部より)
石狩川ガイドマップ
(財団法人石狩川振興財団より)
天塩川マップ
(北海道開発局旭川開発建設部より)
釧路湿原周辺拡大地図
(北海道開発局釧路開発建設部より)
尻別川利用マップ
(北海道開発局小樽開発建設部より)
鵡川河口干潟の自然
(苫小牧地方環境監視センターより)
常呂川流域親水マップ
(北海道開発局網走開発建設部より)
網走川流域親水マップ
(北海道開発局網走開発建設部より)
空知川ガイドマップ
(北海道開発局石狩川開発建設部より)
幾春別川りばーマップ
(北海道開発局石狩川開発建設部より)
雨竜川りばーマップ
(北海道開発局石狩川開発建設部より)
砂川遊水地周辺マップ
(北海道開発局石狩川開発建設部より)

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