北海道川原版 北海道の歴史
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ヌマチチブ

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川は身近な自然であり、北海道の歴史を物語ります。
そんな北海道の川の素晴らしさを、わかりやすく、老婆心も交えつつ、お伝えしたいと思います。

間違ってる箇所も多々あると思いますので、よろしければ教えてくださるとうれしいです。
どうぞ、ごゆるりと・・・
………………………………………
ヌマチチブとは、日本中に広く分布する頭が大きくずんぐりしたハゼ科の魚。顔を中心に無数に斑点があるのが特徴。
いわゆる雑魚で、「釣った」と思った瞬間、ガッカリ感と笑いを誘う、憎いあんちきしょー!

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北海道川原版
北海道の川のイベント、施設、川魚、植物、アウトドアや歴史、自然写真。 川原から北海道をめぐる情報ブログです。
黒曜石の石器が日本最古の国宝に指定(遠軽町・白滝遺跡群)
先日の「考古学カフェ」の日記にて紹介していましたが、遠軽町の「北海道白滝遺跡群」で出土した黒曜石の石器などが6月27日、国宝に指定されました。
国宝・白滝遺跡群出土品
本当に、ついこの前、至近距離で見たばかりだったのでとてもうれしいです。遠軽町の方、おめでとうございます。

北海道ニュースUHBによると、国宝に指定されたのは「北海道白滝遺跡群」から出土した黒曜石の石器など合わせて1965点。石器類は約3万年から1万5000年前の後期旧石器時代のもので、特に全長約36センチの先端がとがった超大型の石器などが注目されているそう。北海道では函館市の土偶に次ぐ2例目。
これは今朝の「どさんこワイド」で見たのですが、世界的にもこんなに大きくきれいな石器は珍しいそう。

遠軽町では7月3日に、各国の研究者が集まり、国際黒曜石会議がアジアで初めて開催される予定で、かつ、町内でも黒曜石に見立てたコロッケ「くろッケ」を開発し、話題になっているそう。

黒曜石器?いいえ「くろッケ」です
*北海道新聞の記事に飛びます

本当にきれいで、約2万年前につくられたなんて思えないほど。実際に見にいきたい気持ちになりました。

遠軽町埋蔵文化財センター 
*遠軽町埋蔵文化センターに飛びます。
考古学カフェ
考古学カフェなるものに行ってきました。

国宝・白滝遺跡群出土品
国宝・白滝遺跡群出土品

「国宝・白滝遺跡群出土品」や「世界遺産・縄文遺跡群」をはじめとする、北海道内の遺跡から出土した資料の展示や、勾玉づくりの体験コーナーなど、「見て」「さわって」「やってみて」の3拍子そろった、お子様から大人までどなたでもお楽しみいただけるイベント」と謡っていましたが、本当に触れて、学芸員さんから楽しく詳しいお話を直接聞けて楽しかったです。

私、縄文土器はいろいろ見てきましたが、本物のかけらを触ったのは初めてでした。
学芸員さんによると、土器表面に縄で模様を付けたその裏に、わずかに残った人の指の形があり、私も触らせていただきました。3,000年前の方と指タッチができました。それはきっと女性だと思います。

生活の道具類
この道具で切ったり潰したりしたであろう石器類。

これら縄文土器も、川の周辺で多く出土します。
川辺で人々が集落を築き、そこで生活していた様子が分かります。
エドウィンダン記念館と真駒内用水の「ひょうたん池」
今や190万人余りが暮らす道都札幌ですが、開拓当初は旧北海道庁等のある官庁街以外は、開墾地でした。

北海道は開拓計画の当初から、欧米型の農業の普及という、それまでの日本農業とはまったく違う、たとえるなら食の近代化という大命題のもと進められました。

その第一の功労者が、エドウィン・ダンその人―

エドウィン・ダンはお雇い外国人として、開拓使の農業指導でアメリカから来日し、牧場経営の経験を生かして実地指導に努め、各種の施設を有する約3,000haの真駒内種畜場の基礎を作り、ここを北海道の畜産の一大拠点としました。
円型の競馬を日本で初めて開催したのもダンと言われ(日本はそれまで直線レース)、わが国の農業・畜産を発展に導き、「北海道酪農の父」と呼ばれています。

ダンが1号牧舎を開いた場所にエドウィン・ダン記念館があり、この建物は当時事務所の一部として使われていたそう。
当時の瀟洒な建物を再現したエド・ウィンダン記念館
この記念館には、エドウィン・ダンのことなら北海道一くわしいと評判の(日本一かも)女性が常駐していて、館内に展示されている貴重な資料を教材に、大変くわしく説明してくれます。

またダンは、真駒内川から水をひいて農業用水路を整備することを提案。明治12年に完成した真駒内用水は、その後、水田にも利用され、一時は白石区米里まで伸びるほどの一大灌漑用水でした。

その後都市化が進み、水路の大部分は埋め立てられましたが、真駒内用水はそのまま残り、住民の強い要望で札幌市が親水空間として整備し直し、現在は真駒内川から取水して精進川まで流れています。
その間、エドウィン・ダン記念公園、緑町公園、真駒内曙公園の3つの公園を通り、真駒内曙公園では夏の水遊びスポットとして、たくさんの子ども達が遊んでいます。

この真駒内用水の水の旅路のなかで、エドウィンダン記念館の裏に広がるエドウィンダン記念公園がおススメ!
住宅街の中にこんなに素敵で、こんなに粋な公園があったとは、長いこと住んでて知らなかったぁ~

真駒内用水は、園内にある「ひょうたん池」を経由して真駒内の中心部を流れていくのですが、このひょうたん池がまぁ、なんとも趣ある素敵な水辺なのです。
真駒内用水が経由するひょうたん池
その名の通り二つの池がつながり、アーチ型の橋もかけられていて、水鳥が羽を休める姿を眺めながら、ゆったりと散策するには絶好の場。

言ってるそばから、ほら、仲の良いキジバトのつがい?を発見。
園内にいたキジバトのつがい?
そういえばダンは、日本で松田ツルさんと出会い、国際結婚のための難しい手続きを経て結婚し、日本に永住しました(明治15年に東京に移る)。
そのツルさんがきれいな人で~ これほど日本を愛してくれたお雇い外国人もいないのでは。

これは夏に行った時の写真ですが、今の紅葉に彩られた公園の風景も見てみたい。

真駒内用水路は真駒内川から取水されているので、水路をたどって真駒内川沿いを散策するのも爽快です。
河川敷に生息するガマ
よく伸びたガマも発見! 住宅街のなかに、しっかりと川の世界が広がっています。

 
エドウィン・ダン記念館  札幌市南区真駒内泉町1丁目6番地(地下鉄南北線真駒内駅下車 徒歩10分)
開 館:毎年4月1日~11月3日、午前9時30分~午後4時30分・・・水曜日休館
      11月4日~3月31日~金・土・日のみ開館   *入場無料
問合せ先:011-581-5064

また、真駒内用水と真駒内の歴史についてくわしく書かれたおススメサイトは以下の通り!
札幌市 ピックアップ河川「真駒内用水」 http://www.city.sapporo.jp/kensetsu/kasen/pickup/makomanaiyosui.html
真駒内泉町ガイド http://www.geocities.jp/ydbbr570/
 

テーマ:札幌/北海道の地域ネタ - ジャンル:地域情報

2011年度選奨土木遺産に夕張川新水路
歴史的土木構造物の保存に資することを目的に、土木学会が選奨する「土木遺産」の平成23年度分が、14日に公表されました。

本年も、北海道の河川関連が選ばれています。どこかと言いますと、、、じゃーん!

夕張川新水路

夕張川は、かつて夕張太で千歳川に合流する千歳川の支川でした。
しかし、南幌町と長沼町の堺を蛇行しながら流れる夕張川の最下流(現在の旧夕張川)は、大雨のたびに氾濫を繰り返していました。
大量の流木が流れてきて、大きく蛇行するところに引っかかって貯まり、被害をさらに大きくさせる洪水の元凶。これが、現在も地名として残る長沼町の木詰地区です。

両町の発展をさまたげる夕張川洪水を根絶するため、両町の堺に入る前に、幌向原野に新たな水路を掘削して、夕張川を直接石狩川に流す、夕張川新水路が計画され、大正7年に工事が着工されました。

しかしここは軟弱な泥炭地で、ひどいところは機械で掘ることができず、人力に頼ったというのだから、すさまじい労苦がしのばれます。
さらに、金融恐慌や満州事変などの国難による財政難で、工事が中断される事もしばしばありました。

そのたびに、町の有志達は運動を展開し、河川技術者も政府への陳情をねばり強く繰り返したそう。
この間も、洪水は容赦なく地域を襲う―

さまざまな苦労を乗り越え、ついに昭和11年、夕張川新水路は完成し、夕張川は石狩川の支川になりました。
新水路の完成後、入植が進んで、南空知を代表する穀倉地帯が形作られていきました。

現在、夕張川新水路の両岸には「なんぽろリバーサイド公園」がありますが、園内には確か、事業の陣頭指揮を執り、工事が中断されると政府に陳情するなど、夕張川新水路に尽力した河川技術者の保原元二氏の銅像があるはず。
大学卒業後に、当時は国の機関だった旧北海道庁に入ってすぐに夕張川の担当になり、新水路完成後に退任した、まさに生涯を夕張川新水路に捧げたような方です。
また、保原氏を主人公にしたドキュメンタリー映像「夕張川〜治水に命を賭けた男達」という作品もあったと思います。

この銅像は、恩人として現在も敬いつづける両町によりつくられたもので、南幌町では毎年7月1日に治水感謝祭を行っています。
むかしはこの日は公休だったというから、夕張川の洪水がいかに町の死活問題だったかがうかがい知れます。


夕張川新水路を思う時、大自然と人との壮大で壮絶なドラマが心を駆け巡るー
これぞまさに北海道のフロンティアスピリットを象徴する、大きな大きな遺産にほかならないと思います。

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今年で終焉・美浦渡船
なんとか存続できないものかと、守る会が設立され、それなりに話題を集めて運航をつづけてきた道内唯一の渡船と渡船場・美浦渡船。

でもやっぱり、美浦大橋が本年3月に開通したことで、今年限りの廃止が決まってしまいました。
美浦渡船は、美唄市茶志内と浦臼町晩生内をむすぶ石狩川の渡船で、二つのまちの名前をとって命名されました。

はじまりは大正5年で、当時は長さ7m強で、対岸にワイヤーを張り、貨車を滑らせて手繰りで船を操作して渡していたそう。

乗客の多くは浦臼から美唄の高校に通う学生で、時には石炭を運ぶ場ソリやスクーターなども載せたことも。
橋がない頃の交通手段だった渡船は、庶民の生活に密着した生活史でもあります。


今は5人乗りくらいの船外機付船で、体験学習や観光目当てのお客さんを渡しています。
たしか4代目で最後となる渡し守の国田さんが、渡船や石狩川にまつわるお話をしながら、時間がある時は2周したり、上流へ遠回りしたり、サービスしてくれるそう。

自分も10数年くらい前に乗りましたが、まさに川の上にいるという感動(しかも日本屈指の大河)と、あの両岸にうっそうと茂る水草と河畔林の雄大さは忘れられません。
終わってしまう前に、ぜひまた乗ってこようと思います。

9月25日まで

美浦渡船 
道道美唄浦臼線の美浦大橋たもと付近。わりと大きな美浦渡船の看板有り
毎週土・日曜日及び祝祭日運行  午前8時・正午・午後4時(1日3便)
要予約/携帯電話 080-5593-5803 (国田まで)

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北海道川マップ

豊平川ガイドマップ
(北海道開発局石狩川開発建設部より)
石狩川ガイドマップ
(財団法人石狩川振興財団より)
天塩川マップ
(北海道開発局旭川開発建設部より)
釧路湿原周辺拡大地図
(北海道開発局釧路開発建設部より)
尻別川利用マップ
(北海道開発局小樽開発建設部より)
鵡川河口干潟の自然
(苫小牧地方環境監視センターより)
常呂川流域親水マップ
(北海道開発局網走開発建設部より)
網走川流域親水マップ
(北海道開発局網走開発建設部より)
空知川ガイドマップ
(北海道開発局石狩川開発建設部より)
幾春別川りばーマップ
(北海道開発局石狩川開発建設部より)
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(北海道開発局石狩川開発建設部より)
砂川遊水地周辺マップ
(北海道開発局石狩川開発建設部より)

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