NHK記者、相撲協会側に野球賭博捜査情報
10月14日 19時27分
NHKの福地会長は、報道局スポーツ部の記者が、他社から聞いた警察の捜査に関する情報を大相撲の親方にメールで送っていたことについて「コンプライアンス上も報道倫理上もあってはならないことで、きわめて遺憾だ」と述べ、記者教育のあり方を見直すなど再発防止に取り組むことを明らかにしました。
福地会長は14日午後、記者会見し、今回の問題について「コンプライアンス上も報道倫理上もあってはならないことで、きわめて遺憾だ」としたうえで「取材で得た情報を報道以外に使わないということは最低限の倫理であり、教育以前の問題だが、起きた結果は組織全体で責任を負うべきだ」と述べました。そして、さらに事実関係を調べたうえで、記者を厳正に処分するとしています。また、「今回のことを受けて守るべき報道倫理や取材の姿勢について、あらためて議論しなければいけない。一からやり直すつもりで徹底していきたい」と述べました。NHKでは今後、報道局に改革チームを設置して有識者など第三者の意見を取り入れながら記者教育のあり方を抜本的に見直すなど再発防止に取り組むことにしています。
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読売新聞2010年10月8日(金)16時31分配信
NHK報道局スポーツ部の30歳代の記者が、大相撲の野球賭博問題を取材中に他社の記者から「あす相撲協会に対して、警察の捜索が行われるようだ」と聞いた情報を、7月7日午前零時頃、日本相撲協会関係者に携帯電話のメールで送っていたことが8日、わかった。
メールを送った日の午前中に実際に捜索が入った。 記者は「NHK内部の取材情報でなく、他社から聞いた話だったので、その後の取材に生かそうと思った」と話している。
NHKは「報道に携わる者としてあってはならないことであり、極めて遺憾。視聴者の皆様に深くおわび申し上げます」とコメントしている。
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