こんにちは。
今回紹介するのは、7月25日に行われた東京オリンピック2020 自転車女子ロードレースをソニーαで撮影した写真になります。
α7III+ソニーの望遠ズームレンズ、SEL70200GMで撮るスポーツ撮影の中でも、奥から手前に向かってくる難関シーンをAF-Cで捉えました!
目次
東京オリンピック2020でロードレースを撮影
自転車女子ロードレース撮影のきっかけ
2020年7月24日土曜日と25日日曜日に、東京オリンピック2020の自転車ロードレースが開かれた事は、皆さんご存知かと思います。
時間はひと月以上遡りますが、自分の自宅のポストに一枚の交通規制のチラシが入っていました。その内容に目を通すと、近所の東八街道などが、上記の日程で一時交通規制を行うと言うもの。そして、その目的は、道路自体が東京オリンピック2020の自転車ロードレース会場コースになっていたのです。
ちなみに、東京オリンピック2020自転車ロードレースのスタート地点は、武蔵野の森公園と言う場所で、自分の行きつけの撮影地であり、ここで撮影した写真はいつの日かのフォトコンテストで入賞した事があります。何が言いたいかと言うと、世界最高峰のアスリートが集まり、世界規模のイベント「オリンピック」が開催される会場が、自分の庭だと言う事。
自分のシフトを確認すると、男子ロードレースが開かれる24日は仕事ですが、女子ロードレースが開かれる25日は偶然にも休日でした。
コロナウイルスが大流行していますが、徒歩圏内でオリンピック選手や世界最高峰の自転車ロードレースの走りが見られる。そしてその日は休日。人生は一度、次に東京でオリンピックが開かれるのは、自分が生きている間にあるだろうか。もしあっても老後だろうな。
後悔しない人生を送る為に、この状況下で撮影に行かない選択肢はありませんでした。
今回の撮影スケジュール
- 大会前日の勤務後18時:奥さんと二人で撮影地のロケハン、スタートラインで記念写真撮影(とにかく良い構図を探し、ロケハンに3時間かけました)
- 大会当日の午前10時30分:熱中症対策・感染症対策・カメラ機材を完備し出発
- レーススタート二時間前の11時:ロケハン第ニ候補地に到着(第一候補地は構図から除外しました)
- レーススタートの13時:撮影開始
今回の撮影機材について
優秀なAF性能を誇るスタンダードカメラα7IIIに、ソニー最高峰のGMシリーズで望遠ズームレンズ、SEL70200GMを使用しました。
フルサイズセンサーで動画撮影専用機のα7cに、最高の背景ボケを作るSTFレンズ、SAL135F28を装着して動画撮影を行いました。
自転車ロードレースと言うスポーツ撮影としての設定に関しては、致命的な失敗談があるので、一番下のまとめでお話します。
ソニーαで撮影したオリンピック2020 自転車女子ロードレス
α7c+LA-EA3+SAL135F28で撮影した動画
フルサイズセンサーを搭載し、最も小型軽量なボディを実現したα7c。
元々フルサイズセンサーカメラ二台体制の自分にとっては、もはや手放せないメインカメラの一つです。今回は、LA-EA3を介して、ソニーαAマウント用でSTFレンズ、SAL135F28をサブ三脚に載せて撮影しました。
動画としては、スローモーション撮影を目的に120fpsで撮影している為、ライトのフリッカーは残存しています。これは意図的なのでご了承ください。
やや白飛びしていますね。ピクチャープロファイルはPP10で撮影しだいぶ補正したのですが、やはりNDフィルターは使うべきでした。
また、2021年夏現在入手困難となったソニー純正のマイク「ショットガンマイクロホン ECM-B1M」を使用しています。このマイク、動画が盛んになり大変人気らしいのですが、部品供給が間に合わず長期間在庫切れが続いています。自分は一年ほど前に30,000で買った物が、2021年夏現在、なんとフリマアプリで50,000円以上で取引されています。世の中には転売商法がありますが、やはり儲かるんでしょうね。
SEL70200GMで撮影した写真
α7III+SEL70200GM 200mm f2.8 ss1/800 iso100
オリンピック2020 自転車女子ロードレースと言いながら、いきなりパトカーの写真です。
交通規制がされてから、ロードレースがスタートするまでの間、東八街道には白バイやパトカー、オリンピックカー(トヨタ車)が走り回っていました。
α7III+SEL70200GM 200mm f2.8 ss1/640 iso100
かっこいバイクの男性。
観戦客に手を振る様子は、上の動画のスローモーションでもかっこよく写っています。
トヨタ・カローラ ツーリング 2000リミテッド
α7III+SEL70200GM 200mm f2.8 ss1/500 iso100
オリンピック2020の自転車ロードレース会場では、白バイやパトカーの他、かっこいいデザインの車が大暴走していました。
なんと、日本が誇るトヨタ車であり、2020年に500台で限定販売された「トヨタ・カローラ ツーリング 2000リミテッド」だそうです。
α7III+SEL70200GM 200mm f2.8 ss1/320 iso100
鮮やかなグリーンにデザインされたトヨタ車の上に、ロードバイクがたくさん積まれています。車のフロント部にはTOKYO 2020と書かれており、これからレースが始まるんだなと言うワクワク感が高まってきます。
世界最高峰!女子ロードレーサーを写した写真
α7III+SEL70200GM 200mm f2.8 ss1/800 iso100
フロントに「3」と大きく書かれた車が走って来ました。
詳細は分かりませんが、何やら色々な物を積んでいます。そんな事を考えている間も無く、その後ろには、真っ赤なトヨタ車と、世界最高峰の自転車女子ロードレーサーやって来ました。その圧倒的な光景を目にすると、観戦客が一斉に応援の声をあげました。
α7III+SEL70200GM 200mm f2.8 ss1/500 iso100
どんなに優秀なAF追従性能を持ったカメラでも、このシーンで自転車ロードレーサーの選手の瞳にピントを合わせるのは困難でしょう。当然、赤い車の前面に来るでしょうね。
α7III+SEL70200GM 200mm f2.8 ss1/500 iso100
最初は、選手たちがバラバラに走ってくると想像していました。
しかし、ここはスタート地点の武蔵野の森公園から徒歩圏内。選手たちはひと塊の大群となっており、カーブ地点も合間って、この後のAFピント位置はめちゃくちゃになりました。
女子ロードレース日本代表の金子広美選手
α7III+SEL70200GM 120mm f2.8 ss1/500 iso100
200mmから一気に引きながらカーブを曲がる選手を撮影。
当然ピンボケ量産となったのですが、奇跡的に日本女子代表の金子広美選手を写す事ができました。日本国旗を載せた赤いユニフォーム。元々ヒルクライマーだった金子選手はとても若々しく、年齢を感じさせない走りですね。結んだ三つ編みもお似合いです。
まとめ
いろいろ言われた東京オリンピック2020でしたが、あっという間に終わりましたね。
競技会場は無観客と言う残念な結果に終わりましたが、地元の屋外で徒歩圏内で自転車ロードレースが見られたのは一生の思い出です。そして、αで写真撮影・動画撮影できた事は、2021年の夏思い出となり、スポーツ・動体撮影の経験としてもとても勉強になりました。余
前回SEL1635GMのレビューを書きましたが、今回使用したSEL70200GMは更に前から持っていたレンズです。こちらも海外旅行やスポーツ、ディズニーリゾートでのパレード等多くの作例が貯まっているので、是非近いうちにレビュー記事を書きたいと思っています。
AF設定に関してですが、奥から手前に向かってくる被写体は、カメラの動体追従機能で最も難しいと言われています。フォーカスエリアワイドにてシーン認識機能に全任せしようとも思いましたが、怖かったのでゾーンで手前に合うように調整しました。
あとはAF-Cの秒間10コマで連写したのですが、これが失敗。よくよく見ると、ほとんどの写真が、カーブの白い中央線に引っ張られています。とは言え、被写体がカーブを過ぎるとちゃんと追従しました。
いずれ星景写真・風景写真・旅行写真をやめて、カワセミや遠征のいらない競馬・モータースポーツ等の撮影を趣味にすれば、α9やα1で老後まで東京で楽しめそうですね。その頃には、自分はニコン Z9の後継機種を買っているでしょう(これリアルな話で、Z9来てます!)。
とは言え、30歳代の間はまだまだ星景写真を撮ります!
それではまた。