こんにちは。
今回紹介するのは、茨城県の北エリアにある超有名な星空スポットになります。場所は、茨城県の高萩市にあるさくら宇宙公園であり、久しぶりに内陸エリアでの星空撮影でした。
目次
さくら宇宙公園について
画像:Googleマップの衛生画像にてさくら宇宙公園を確認
さくら宇宙公園の位置が確認できるよう、Googleマップの衛生画像を載せました。
ご覧の通り、さくら宇宙公園のある高萩市は、茨城県の水戸市より遥か北に位置しているのが分かります。自分は学生時代に、勉強目的で茨城県の日立市住んでいた事がありますが、それよりも北と思うととても不思議です。と言うのは、当時住んでいたつくば市からしてみても、日立市は路線バスと常磐線を乗り継ぎ数時間かけないと辿り着かなり遥か遠い場所でした。その為、日立市より北エリアとなると、もはや別世界に感じてしまいます。
社会人になり、車を運転してくれる仲間ができ、当時の行動範囲や想像を遥かに超えたエリアへ連れて行って貰える事に、本当に感謝です。
さくら宇宙公園とは
高萩市の公式ホームページを覗くと、よく耳にする「さくら宇宙公園」は本当の公園名ではなく、正式名称は「高萩市衛星通信記念公園」と言うそうです。そして、さくら宇宙公園と言う名称は、平成22年7月に公募で集まった95点から愛称としてつけられたそうです。
さくら宇宙は、日本初のテレビ衛星中継を受信した地を記念して作られた公園だそうです。
公園内には、茨城大学の宇宙科学教育研究センター「宇宙電波館」や国立天文台のパラボラアンテナがあります。また、1周800mのジョギングコースやグラウンドゴルフ場が楽しめ、桜の木が多い事から花見を楽しむお客さんも多いそうです。
注意事項として、公園を安全に利用する為にキャンプやバーベキュー、たき火や花火等の火気を使用する行為を禁止しています。
星空撮影スポットとして有名
さくら宇宙公園のシンボルは、なんと言っても巨大なパラボラアンテナです。
そして、さくら宇宙公園では、春になると約300メートルの桜並木が満開になり、満開の桜と巨大なパラボラアンテナを楽しむことができます。
そんなさくら宇宙公園は、星空スポットとしても有名です。
自分がさくら宇宙公園を知ったのは、SNS(Instagram)に投稿された巨大なパラボラアンテナと星空の写真がきっかけです。勿論、一般に公開している公園の為、星空が綺麗という情報は浸透しており、現地では知名度の高い星空スポットだと知りました。
ただ、茨城県の北エリアは自宅から遠い為、足を運ぶ機会がありませんでした。また、茨城県は南方向が工業地帯になる為、それなりに光害があり、候補地にもなりませんでした。
この記事では、実際どのくらい光害の影響があるのかも、写真でお伝えできればと思います。
基本情報
・所在地:茨城県 高萩市 大字石滝650付近
・アクセス:
公共交通機関の場合、JR常磐線高萩駅からバスで10分
車の場合、常磐自動車道高萩ICから車で15分
・参考サイト:高萩市公式ホームページはこちら。
さくら宇宙公園で撮影した天の川の写真
ここからは、さくら宇宙公園で撮影した天の川の写真を紹介します。
巨大なパラボラアンテナを50mmで撮る
α7III+SEL55F18Z 55mm f1.8 ss5 iso4000
一枚目からインパクトのある巨大なパラボラアンテナと星空を紹介!
こちらは標準単焦点レンズ、SEL55F18Zで撮影したパラボラアンテナと星空の写真です。
4月であり、当日二箇所目の撮影地だった為、天の川は既にかなり高いところへ昇っていました。その為、パラボラアンテナの後面を迫力が出るように捉えるとなると、このような構図になりました。方角は南東になりますが、地上の木々の上まで星がはっきり見えますね。
巨大なパラボラアンテナを35mmで撮る
α7III+SEL 35F18F 35mm f1.8 ss5 iso4000
一枚めに紹介した撮影場所で、35mmで撮影したパラボラアンテナの写真がこちら。
単焦点レンズのSEL35F18Fを使い、絞り開放のf1.8で撮影する事で、シャッタースピードが5秒ほどでも十分に明るく写す事ができました。35mmでようやく右上に天の川が見えます。
α7III+SEL 35F18F 35mm f1.8 ss5 iso4000
こちらは、35mmで天の川とパラボラアンテナをバランス良く入れた星空写真です。
パラボラアンテナと天の川の中央付近を大迫力で撮影するのに、35mmはちょうどいい画角だと感じました。しかし、先にも述べた通り、南方向の光害の影響は凄まじく、ちょうど天の川の中心方向が光害に呑まれています。
SIGMA 14-24mm F2.8で撮る
α7III+SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN 24mm f2.8 ss 15 iso 3200
今回は、最近購入したシグマのレンズ「14-24mm F2.8 DG」も持って行きました。
このレンズを購入した事で、2018年に25万円を出して購入したSEL1635GMは、ほとんど使わなくなった今日この頃です。写真は風景写真で鉄板の焦点距離、24mmで撮る天の川です。
α7III+SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN 14mm f2.8 ss 20 iso 3200
こちらは14mmで撮影したパラボラアンテナと天の川です。
これ以降の時間帯は天の川が垂直に昇るので、基本的に縦構図を多用します。もっと早い時間帯に、足場を右側に移動して横構図で撮影すれば、いい感じに斜めの天の川が撮れます。
車とパラボラアンテナを撮る
α7III+SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN 14mm f2.8 ss 20 iso 3200
最後に紹介するのは、乗ってきた車と天の川を14mmで撮影した一枚です。
これだけだだっ広い公園で、前景がパラボラアンテナ一つとなれば、何枚撮っても同じような構図になってしまいます。その為に焦点距離を変えながら色々撮影していましたが、ちょっと変わった写真を撮りたいと思い、この構図を見つけました。
車のフロントにしっかり星空が映り込んでいますし、なかなかいいですよね。この後、しっかり右側に立って自撮り写真も撮影しました。
まとめ
今回は、さくら宇宙公園で撮影した天の川の写真を紹介しました。
実際に撮影してみて、南方向の光害の影響は凄まじい物でした。しかし、天の川は肉眼ではっきり見えましたし、頭上や東方面の空は暗く、何よりパラボラアンテナを入れた星景写真は、他では味わえない迫力がありました。
また、星空撮影地としては非常に環境が良く、場所取りイベントが全く発生しない場所でした。撮影者は一定間隔に離れており、寝転がって星空鑑賞を行っている方もいました。イメージで言うと、広いキャンプ場に近いですね。爪木崎灯台等の遊歩道に三脚を並べる星空撮影地と比較すると、まさに天国と言った感じです。ちなみにこれ、新月期の土曜日のお話です。
流れ星も多く見えましたし、カメラをやっていない方で、星空観測をメインに行われる方には特におすすめな星空スポットだと感じました。
パラボラアンテナに関しては、ちょっとずつ向きが変わっているようで、時間帯によって印象の違う星景写真が撮れるかもしれません。また、オリオン座や満月の月明かりと絡めても面白い絵になるのではと想像しています。ぜひ参考にしてみて下さい。
それではまた。
今回の撮影機材について
今回の星空撮影に持ち込んだカメラとレンズの撮影機材は以下です。
・α7III+SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN
・α7c+SEL1635GM
・単焦点レンズ:SEL35F18F、SEL55F18Z
しかし、α7c+SEL1635GMは全く使わないと言う非常に勿体ない現象が起こりました。新しく1インチセンサーカメラを搭載したDji air2sも発売されましたし、今後は再度、手元のカメラシステムを見直さないと行けなくなりますね。