こんにちは。
今回紹介するのは、静岡県の南伊豆最南端に近い場所にある逢ヶ浜と言う海岸の写真です。
南伊豆エリアにはもう何度も足を運んでおり、特に逢ヶ浜へは多く足を運びました。しかし、蓑掛岩や弓ヶ浜より優先度が低く、ついつい記事にするのが遅くなってしまいました。
その分、時期・時間帯など様々な表情の写真が貯まったので、今回たっぷり紹介します。
目次
逢ヶ浜について
南伊豆の下田からさらに南へ下った場所に、全国的にも有名な弓ヶ浜と言う海岸があります。1km程続く真っ白な砂浜のビーチが特徴的ですね。しかしその東隣、そこにはゴツゴツとした岩肌が目立つ海岸があります。これが、今回紹介する 逢ヶ浜(おうがはま) になります。
この二つの海岸が隣り合っている事はとても面白く、訪れる事に両方を散策していました。調べによると、海底を流れた土石流などの地層を海底火山が噴出した際に貫き、独特な景観を作ったとか。特に、雀岩・姑岩・エビ穴と呼ばれる奇岩が特徴となっています。
この逢ヶ浜、実は観光名所でなければ写真スポットでもなく、地元の磯採集やマリンスポーツ場として使われています。2016年当時、天の川撮影に夢中になり、地形や方角などから星空撮影に向いているのではと調べ、実際に自分で何度も足を運び、通いながら撮影を行いました。
そう考えると、自分にとってはちょっと穴場的な星空スポットです。それでは行きましょう。
弓ヶ浜で撮影した天の川の記事はこちら↓。
逢ヶ浜の星空写真
ここからは、三回に分けて通った逢ヶ浜の星空写真を紹介します。
夏の月夜と逢ヶ浜
まずは最初に訪れた逢ヶ浜の写真を紹介します。時期は2016年の7月の海の日でした。
α7Ⅱ+SEL1635Z 16mm f4.5 ss25 iso500
α7Ⅱ+SEL1635Z 35mm f4.5 ss10 iso500
ぽっかり穴が空いた奇岩が見えます。このエビ岩の景色が逢ヶ浜の一番の特徴だと思います。
冬未明の星空と逢ヶ浜
次に紹介するのは、2017年の1月下旬の未明に撮影した逢ヶ浜です。この日は前夜に大瀬の蓑掛岩、深夜に弓ヶ浜と撮影し、逢ヶ浜は後回しになった結果、未明になってしまいました。
α7Ⅱ+SAL1635Z 16mm f2.8 ss30 iso4000
1月下旬の未明に撮影した逢ヶ浜。浜の西の端で撮影すると、さそり座と天の川が昇ってきているのが分かります。しかし、ピークを迎える前に朝の光に消えて行きました。
天の川が昇る逢ヶ浜
本命の天の川が撮影できたのは2017年の5月の新月の頃。何回通っているんだと言った感じ。この日は弓ヶ浜の西にある高級旅館に宿泊し、弓ヶ浜を経て逢ヶ浜まで来ました。その為、深夜1時頃の撮影となり、水平線近くは雲が発生していたため、好条件とは言えなかったです。
α7Ⅱ+Samyang14mmf2.8 14mm f2.8 ss30 iso3200
isoをもっと上げても良かったですね。逢ヶ浜にいい感じに夏の天の川が昇っていますが、ちょうど右下辺りから、天の川を包むように雲が発生しています。
α7Ⅱ+Samyang14mmf2.8 14mm f2.8 ss30 iso3200
縦構図で撮影した天の川の写真。5月と言えど海岸特有の潮風と疲労が溜まっていたので、垂直に昇る前に宿に引換しました。また、この日に大瀬の蓑掛岩に天の川の撮影に行こうとも考えましたが、条件から諦めました。大瀬の蓑掛岩で天の川を撮影できたのは一年後の話↓。
逢ヶ浜の風景写真
せっかくなので、昼間に撮影した逢ヶ浜の風景写真を少し紹介しましょう。
早朝の逢ヶ浜
α7Ⅱ+SEL1635Z 16mm f8 ss4 iso50
こちらは2016年の7月の日が昇る前くらいに撮影した写真です。この日は空や辺りがが真っ白に霞んでおり、ハイキーな色に包まれていました。
満潮の逢ヶ浜
次に紹介するのは、同じく夏の季節の午後に撮影した満潮時の逢ヶ浜です。この次に、干潮の時間帯の逢ヶ浜の様子も紹介するので、合わせてご覧下さい。
α7Ⅱ+SEL1635Z 35mm f8 ss1/160 iso100
α7Ⅱ+SEL1635Z 35mm f8 ss1/200 iso100
逢ヶ浜の特徴である奇岩、エビ岩の手前まで海水に覆われています。
干潮の逢ヶ浜
こちらは同じく夏の午前中に撮影した干潮の時間帯の逢ヶ浜です。雀岩まで行けそうなくらい海水が引いています。これは本当に面白いですね。
α7Ⅱ+SEL1635Z 35mm f8 ss1/500 iso100
α7Ⅱ+SEL1635Z 35mm f8 ss1/400 iso100
エビ岩の方に来てみると、これまた凄い事になっていました。干潮と満潮でこれだけ地上の景色が変わってしまうのです。足元は非常に危ないですが、干潮時間をしっかり把握しておけば、エビ岩まで行けますね。
まとめ
静岡県の伊豆半最南端付近にある逢ヶ浜で撮る星空写真、いかがだったでしょうか。
南伊豆の夜空は非常に暗く、どこにいても天の川や満点の星空を見る事ができます。
今回撮影した逢ヶ浜は、超有名な海水浴場である弓ヶ浜の東隣に位置しており、周辺には温泉旅館からペンション、民宿が数多くあります。写真撮影は勿論、磯採集やシュノーケリングなどのマリンスポーツも行えるそうです。真っ白なビーチとは違った、伊豆本来の岩場の景色、是非見に行ってみてはいかがでしょうか。
アクセスについて
公共交通機関の場合、特急踊り子号で東京から伊豆急下田へ(所要時間2時間40分)。
または、新幹線・熱海駅でのりかえ熱海から伊豆急下田へ(所要時間1時間30分)。
そこから東海バス(石廊崎港口行き)に乗車し、休暇村で下車(乗車時間25分)。
休暇村の目の前が弓ヶ浜で、逢ヶ浜へは海岸沿いを東に進むと、徒歩5分ほどで到着します。
撮影ポイントと注意点について
逢ヶ浜はゴロ石が広がる広い海岸です。サンダルでの撮影は危ない為必ず靴で行きましょう。また、満潮と干潮の時間くらいは、事前に調べて行きましょう。これは常識です。
撮影ポイントと注意点に関して。逢ヶ浜の西側にはペンションや民家がありますが、中央から東側は夜中には誰もいません。陸の山沿いに街灯があるものの、エビ岩の方は本当に真っ暗です。その為、三脚で写真撮影するのに、数百人いても困らないのではと思います。
しかし、環境保護の為キャンプや花器の使用は禁止ですし、ゴミ等の管理も注意が必要です。