ドローンで空撮した山岳写真!北アルプスの唐松岳と五竜岳が圧倒的だった | αのEVFが見せる世界

ドローンで空撮した山岳写真!北アルプスの唐松岳と五竜岳が圧倒的だった

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こんにちは。

2023年9月17日から18日にかけて、長野県北アルプスにある八方尾根ルートを登り、唐松頂上山荘に宿泊して来ました。この記事では、ドローンで空撮した北アルプスの唐松岳と五竜岳を紹介します。

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登山と山岳写真にドローンと言う選択

2019年当時、一人で北アルプスの燕岳に登った際はテント泊でした。

山岳用テントにシュラフに防寒具、ガス等調理器具に食材を担ぐ事になるので、カメラ機材も合わせると70リットルのザックが必要でした。また、カメラ機材にかなりの制限がかかる為、レンズはニ本(SEL24105GとSEL1635GM)しか持って行きませんでした。

カラフルなテントが並ぶ北アルプスのテント場。この記事では、北アルプスの女王 燕岳で撮影したテント場の写真を紹介します。

そして、2023年9月の登山は唐松頂上山荘での山小屋泊。

テント泊装備が不要為、登山やアウトドアなどネイチャーフォトに特化して設計された大容量カメラバッグ、アクションX50を使用する事で、大半のカメラ機材を2,700m級の北アルプスに持って行く事が可能になります。

シモダのアクションX50は一昨年の2021年から使用していますが、山岳星景写真で持ち出したのは今回が初めて。まさにこのカメラバッグの本領発揮を見ました。交換レンズ四本にMavic3や角形フィルターシステム、サブ三脚を2,600m超えの北アルプスに持っていく事ができたのは、まさにこのバッグのおかげ。

一通りカメラバッグについて調査しているつもりですが、カメラ収納部分と行動品が別々で収納できる(二気室)の登山系カメラバッグは、現代最高品だと思っています。高いですが。

ソニーαEマウントユーザーの自分が、大容量カメラバッグ「Shimoda (シモダ) アクションX50」を購入したので紹介します、

そこで、今回は思い切って、趣味で扱うドローンとしては最上位機種と言っても過言でない、DJIのMavic3を持っていきました。とは言え、送信機と合わせて1kgを超える重量と機体の体積は北アルプス級登山にはあまりに重たく、なかなかに大変でした。

空撮申請自体は八方池と唐松岳周囲のニカ所に申請し、勿論山荘にも伝達しました。

しかし、八方池は残念な事にガスでホワイトアウト。また、唐松岳は日の出時刻と朝食時刻がまるかぶりした為、空撮写真を満足に撮影する事ができませんでした。

そんなこんなで、何とか撮影できた数枚の山岳空撮写真をご覧下さい。

ドローンで空撮した山岳写真

ここからは、Mavic 3 classicで空撮した山岳写真を紹介していきます。

いきなり唐松岳や五竜岳の写真を載せたいのですが、空撮体験が伝わりやすいように、撮影当時の様子を語って行きます。

一晩中星空の写真を撮っていた自分ですが、勿論ブルーアワーから日の出も撮り納めたい。そんな思いから、4時台には撮影ポイントに待機していました。

ドローンの飛行に関してですが、基本的に夜間は飛ばせません。その為、日の出後に離陸する形になります。9月18日月曜日の白馬村の日の出時刻は朝5時35分頃。2,600m級の北アルプスの為、遮るものがなく東の空が良く晴れていた為、同時刻に昇ると予想しました。

ここでトラブルが発生!朝食時間がまさかの5時30分〜と、日の出時刻とまる被り。そこで、今回は朝食を捨てるつもりで日の出の撮影に臨みました。

唐松岳が赤く染まるモルゲンロートが始まり、大雲海と見事な日の出を迎えました。ソニーαで休む暇なくシャッターを切り続け、時計を見ると5時45分ごろ。急いで山荘に戻ればまだ朝食が食べられる時刻です。

するとこの時、星空隊長が「飛ばそうかな」と呟きました。せっかく面倒な申請手続きを済ませ、ここまで持って来たのです。自分も朝食より撮影が優先だ!そんな衝動に駆られ、高速手技でドローンを準備し、山岳空撮写真に挑みました。

唐松岳・五竜岳の空撮映像

さあ、ここからが空撮写真になります。

やっぱり凄い!ドローンは無限の可能性を秘めている!

唐松頂上山荘に宿泊し日の出を鑑賞する場合、一般的には唐松岳山頂にアタックします。

しかし、自分は唐松岳を撮影したい為、山荘裏(東側)にある高台へ登りました。写真を見ると、左端手前が唐松岳頂上です。そして、右奥に降る尾根の先に唐松頂上山荘が見えます。太陽右下の最も高い尾根が、日の出を鑑賞しドローンを離陸させたポイントになります。

ドローンを離陸させ、山頂方向に飛行させたのですが、20分ほどかかる登山道を、わずか数秒で唐松岳山頂に到達してしまうのです。海上もそうですが、人が立ち入れないエリアを飛行できるドローン、その無限の可能性に本当に感動しました。

動画も同時に録画しているので、再度いっきに八方尾根ルートまで戻しました。

この構図が最も定番の日の出写真になります。左手前に降り行く八方尾根ルート、眼下に広がる雲海が素晴らしいです。

南方向にカメラを向けると、山と雲海がにせめぎ合う様子が見えます。

まるで雲海が生き物のよう。ここから、右方向山の斜面にカメラを向けます。

ドローンが捉えた北アルプスの五竜岳

斜面の先には、唐松岳より難所、後立山連峰の一角、標高2,814mの「五竜岳」の姿が。

五竜岳は唐松岳よりも男らしく、見た目もかっこいい事から人気の山です。

山岳写真は撮影地自体が高所の為、ドローンで空撮しても登山道からと印象が変わらないと思っていました。しかし、全くの別世界ですね。五竜岳に続く尾根ルートをこんなふうに見下ろせるのも、ドローン技術のおかげです。本当に素晴らしい。

この五竜岳の空撮写真は個人的にかなり気に入っています。

ドローンが捉えた北アルプスの唐松岳

最後は標高2,696mの唐松岳を空撮。

人が歩けるのは左手前の尾根の為、思い切って北川から空撮してみました。唐松岳は本当にピラミッド型した美しい形状をしていますね。

ちなみに、唐松岳の右側のギザギザは、白馬三山に続く後立山連峰の超難所「不帰(かえらず)のキレット」方面です。このエリアは本当に見応えがあり、ドローンでじっくり撮影したかったのですが、時間が無くて断念。

この大後悔を残し下山する事となりました。

あとめ

今回は、北アルプスの後立山連峰、唐松岳と五竜岳をドローンで空撮したお話でした。

空撮の後、6時を過ぎてしまった為、朝食を諦めて朝食券だけを食堂へ返しに行きました。すると、6時半の枠で良ければどうそ!との山小屋側からの神対応。おかげさまで、温かい味噌汁が美味しい朝食を食べる事ができました。

後になって、6時半に食べられる事が分かっていたら、もっとじっくり空撮できたのでは1?との話題がありましたが、山小屋側のご好意。運営の迷惑をかけてしまう為、やっぱり時間は厳守しないといけませんね。

一般的に、DJI製品ではMINIシリーズが出ています。これらの利点は、登山にも気軽に持っていける小型軽量なドローンであり、あらゆるYouTuberもそう宣伝しています。しかし、一眼や三脚に加えて送信機込み1kg超えのMavic3を持って行ってしまう辺り、やはり自分は人一倍拘りの強い人間だと感じました。

いっときはMINIシリーズ(特に3以降の機種は素晴らしい)をサブドローンとして買おうと思いましたが、北アプルスにMavic3を持って行った経験ができた以上、もうどこへでも持っていけるでしょうね。

前にも書きましたが、フランスのモン・サン・ミシェルを空撮するのが人生の目標。また、今年の11月に、長崎県にある軍艦島を空撮する計画を立てています。海上のみであれば、恐らく申請が通るはず。

それではまた。

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