真夏の読書後編
とっくに上げたつもりになっていた読書データ。
今月は休みの日にほぼ全て予定が継ぎ込まれている過密スケジュールで少々食傷気味。
先日すごいのをついうっかりで買ってしまったのだが、その話はまた後日。
職場、欠員の所に入った人がひと月で辞め、その次に入った人が2週間で辞め、
新人フォローに入った人達の労力むなしいことこの上ない。
いや、1週間も座学付き合った社員さんの方がショックでしょうけども。
まあそんな訳で、常に人員-1は何とかできても、追加で病欠が出ると
(無理をして欲しいという訳では決してない。ちゃんと休んでくれ)
なかなかハードで熱い展開にならざるを得ない。
体力的には優しくはないが、人間関係とか補償とか、悪くない職場だと思うのだがな。
私の楽、と他の人の楽とまた違うものな。、
8月の読書
読んだ本の数:11 読んだページ数:2229
『7SEEDS』(7) (8) (フラワーコミックスアルファ)
夏のAチーム戦、開始。
読了日:08月10日 著者:田村 由美
『桃太郎』
いやあ、皮肉が効いていて面白かった。
さすがは芥川だなあ。
桃太郎だけでなく、一寸法師や酒呑童子、茨城童子まで話に持ってくる懐の広さは芥川の知識のなせる業だな。
読了日:08月14日 著者:芥川 龍之介
『精選女性随筆集 中里恒子 野上彌生子』 (文春文庫 編 22-10)
中里恒子は初。人物月旦は面白かった。
あとは丁寧な暮らし、を淡々と書いているだけなのでやや飽いた。
大好きな野上彌生子だが調子の大人しいものばかり集まっている。
選者の趣味のようだ。あとがきでも保守の作家として扱われている。
いやいやいや。彌生子と言えば近代初のカニバリズム小説を書き、自他ともに認める毒舌家で、死ぬまで哲学を続けた革新者だ。日記文学含め膨大な執筆量のある作家なので、もっとそういう所を拾って欲しかった。
「山の秋をしみじみと目にためた。」謡に詳しい彼女の言葉の美しさがまたいい。
読了日:08月14日 著者:中里 恒子,野上 彌生子
『7SEEDS』(9) (10) (フラワーコミックスアルファ)
竜宮計画。以前はこの辺で精神的にきつくて止まったんだった。
読了日:08月17日 著者:田村 由美
『黒い雨』 (新潮文庫)
広島文学代表作の一つ。市井の人を淡々と描く。
史上稀に見る残虐な事態なのに読めたのは、筆者の体制に対する批判やイデオロギーを極力排し事実のみ、起きてから食事から原爆症の治療と当時の技術の限界とをつぶさに書き綴っているからだろう(あとがきの河上に同意)。
焼け野原に立つ過酷な場面なのにちょいちょいピノキオやら李白やら正宗白鳥が隣り合う。
これこそが文学の力と思った。
読了日:08月19日 著者:井伏 鱒二
『7SEEDS』(11)(12) (13) (フラワーコミックスアルファ)
今週、あほ程がんばったからいいじゃん。と
とうとう我慢できなくなって、週2冊が3冊になってしまった。
アクションサバイバル大河、息もつかせず面白い。
読了日:08月23日 著者:田村 由美
『武者小路実篤詩集』 (新潮文庫)
知人が、武者の詩は詩じゃないんだよ。と言っていたが成程。
素直過ぎて詩に読めないのだ。最初のうちは笑っていたのだが、しかし読み続けていると志賀とは方向性が違うが紛れもなくこれはこの人自身であるのだと分かる。
哲学科の出だそうだが、哲学より禅的な思想に近い。
俺をやってしまえ、無理して、自然は元気、進め進め、桃栗、泉、歩くなり、が良かった。
読了日:08月27日 著者:武者小路 実篤
今月は休みの日にほぼ全て予定が継ぎ込まれている過密スケジュールで少々食傷気味。
先日すごいのをついうっかりで買ってしまったのだが、その話はまた後日。
職場、欠員の所に入った人がひと月で辞め、その次に入った人が2週間で辞め、
新人フォローに入った人達の労力むなしいことこの上ない。
いや、1週間も座学付き合った社員さんの方がショックでしょうけども。
まあそんな訳で、常に人員-1は何とかできても、追加で病欠が出ると
(無理をして欲しいという訳では決してない。ちゃんと休んでくれ)
なかなかハードで熱い展開にならざるを得ない。
体力的には優しくはないが、人間関係とか補償とか、悪くない職場だと思うのだがな。
私の楽、と他の人の楽とまた違うものな。、
8月の読書
読んだ本の数:11 読んだページ数:2229
『7SEEDS』(7) (8) (フラワーコミックスアルファ)
夏のAチーム戦、開始。
読了日:08月10日 著者:田村 由美
『桃太郎』
いやあ、皮肉が効いていて面白かった。
さすがは芥川だなあ。
桃太郎だけでなく、一寸法師や酒呑童子、茨城童子まで話に持ってくる懐の広さは芥川の知識のなせる業だな。
読了日:08月14日 著者:芥川 龍之介
『精選女性随筆集 中里恒子 野上彌生子』 (文春文庫 編 22-10)
中里恒子は初。人物月旦は面白かった。
あとは丁寧な暮らし、を淡々と書いているだけなのでやや飽いた。
大好きな野上彌生子だが調子の大人しいものばかり集まっている。
選者の趣味のようだ。あとがきでも保守の作家として扱われている。
いやいやいや。彌生子と言えば近代初のカニバリズム小説を書き、自他ともに認める毒舌家で、死ぬまで哲学を続けた革新者だ。日記文学含め膨大な執筆量のある作家なので、もっとそういう所を拾って欲しかった。
「山の秋をしみじみと目にためた。」謡に詳しい彼女の言葉の美しさがまたいい。
読了日:08月14日 著者:中里 恒子,野上 彌生子
『7SEEDS』(9) (10) (フラワーコミックスアルファ)
竜宮計画。以前はこの辺で精神的にきつくて止まったんだった。
読了日:08月17日 著者:田村 由美
『黒い雨』 (新潮文庫)
広島文学代表作の一つ。市井の人を淡々と描く。
史上稀に見る残虐な事態なのに読めたのは、筆者の体制に対する批判やイデオロギーを極力排し事実のみ、起きてから食事から原爆症の治療と当時の技術の限界とをつぶさに書き綴っているからだろう(あとがきの河上に同意)。
焼け野原に立つ過酷な場面なのにちょいちょいピノキオやら李白やら正宗白鳥が隣り合う。
これこそが文学の力と思った。
読了日:08月19日 著者:井伏 鱒二
『7SEEDS』(11)(12) (13) (フラワーコミックスアルファ)
今週、あほ程がんばったからいいじゃん。と
とうとう我慢できなくなって、週2冊が3冊になってしまった。
アクションサバイバル大河、息もつかせず面白い。
読了日:08月23日 著者:田村 由美
『武者小路実篤詩集』 (新潮文庫)
知人が、武者の詩は詩じゃないんだよ。と言っていたが成程。
素直過ぎて詩に読めないのだ。最初のうちは笑っていたのだが、しかし読み続けていると志賀とは方向性が違うが紛れもなくこれはこの人自身であるのだと分かる。
哲学科の出だそうだが、哲学より禅的な思想に近い。
俺をやってしまえ、無理して、自然は元気、進め進め、桃栗、泉、歩くなり、が良かった。
読了日:08月27日 著者:武者小路 実篤
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