初・演博行
久しぶり。
夫はリモートワークになってから、会議や打ち合わせの都合もあるので、土日が休み。
私は平日休みで、休みの日ぐらいPCを使ってあれこれしたいと思うものの、
隣で仕事をしている時にゲームやったり自分の趣味のお絵描きしているのがはばかられるしで、
PC部屋を分けることにしました。
息子が使っていた部屋の机がそのままになっていて、いつか新居に持って行く持って行く、と言いながら
約束していた12月末日を過ぎ、さらに半年が過ぎて
(その間母の介護の手伝いとか頻繁に来てくれていたので文句も言えず)、
もういいかな。と自分の机を置いたまま引越しを決行。
私だけで息子の部屋使うのも悪いかな、と思ったのですが、
夫の方もその方が気楽の様で案外すんなりいきました。
箪笥移動して配線付け替えるのはちょっと面倒だったけれども。
問題は猫で。
今まで私の右手側に本棚があり、その上が2匹の定位置になっていて
私たちが作業をしているとどちらも見渡せたのが、今度は部屋を行き来しないと
両方の顔を見ることができない。
さっきから不満げに唸りながら後ろをうろうろしておりまする。
特に上猫。
でもこれで以前よりはお絵描きしやすくなるかなあ。
私が夏の暑さに負けないでお仕事帰りに2階へ上がる気力があれば!ですが。
あっ、すごい。
息子の机卓上ライトがある!カッコイイ!

早稲田の演劇博物館へ行って来ました。
初めて早稲田大学行って大隈重信公見てきましたよ。
早稲田と言えば高野佐三郎ですな。
お世話になった野間道場の鏑木先生がここの出でいらした。
…違った、今回は坪内逍遥の演劇博物館がメインだった。
館内保存の為写真撮影が禁止なのが寂しいが、
ハーフティンバーな外観、黄色味がかった大正ガラス、まあるいカーブのかかった窓、
お花の形のライトなんかお洒落で、歩くとガツガツ鳴る床の木の板とか、
外の暑さに関係なく、古い建物の持つ湿度の低い冷たさがあって、建物がまずもって良かった。
坪内逍遥って始めてシェイクスピアを邦訳した人でしょ、の外には、
私は野尻抱影のファンで、抱影先生の推しである抱月先生の肩を持ちがちなので、
抱月先生の恋愛問題(抱月が松井須磨子と不倫して劇団内を不満の嵐にした)にケチ付けて追い出した人でしょ、
あとは二葉亭四迷さんが金銭に困ると「いい稼ぎ先在りませんか、大兄」
ってやたら持ち込まれていた人。…程度の知識。
『小説真髄』は言葉が難しくて挫折しておりまする。
今回のテーマ、「文豪×演劇」って何ぞや、だったのだけれど。
そういや、今だって人気小説は映画化したりドラマ化したりアニメ化したりしている訳で。
テレビのなかった当時、書籍だって高価だった当時、目の前で見せてくれる演劇が子供にも大人にも
大人気になったのはちょっと想像すれば分かる。
成程、近年読んできた明治とか大正時代の作家原作やら作品やらがぞろぞろ取り上げられている!
一緒に行ったけーじゅさんが見つけてくれた、
独歩さんの『富岡先生』が、
独歩さんの最晩年に口述筆記を行った真山青果の脚本で舞台化していたのを知って
「WOW-!!」ってなりました。
青果ちゃん、後年劇作家になってたもんね。
推しの作品演りたいよね…。
早稲田の凄い所は、未だ2.5次元舞台って色物として見られがちな所を、
演劇の新しい形として堂々とテニミュ(漫画『テニスの王子様』のミュージカル)とか
刀ミュ(ゲーム『刀剣乱舞のミュージカル』)とかも紹介していて、
若い人に対するものの迎え方が巧いんですなあ。
わたくしの最近見て来た『文劇』(ゲーム『文豪とアルケミスト』の舞台)も
動画で最新の情報まで流していて、見入る我々。
いや、それを見に来たんでないってば。
以前はベルばら50周年もあってオスカル様の衣装もあったそうですが、
今回はなかったのが返す返すも残念至極。
近年メディアを超える場合における原作改変が話題になっていますが、
元はと言えば、この作品を動画として見たい!とか、私の思う○○は俳優の◇◇みたいなの―!とかいう
作品に対するリスペクトと愛から生じる思いの集大成なんだな。
だってそもそも、シェイクスピアに対する愛からこんな立派な、
令和まで生き残る演劇博物館を建てちゃった訳でしょう、坪内逍遥。
推しに対する愛の力って凄いねえ。
記念館の下に縮尺した演博の模型があって、そこへちょびっとばかりの募金をするとおまけ映像が流れる。
在りし日の逍遥先生がシェイクスピアの授業をしていらして、大講堂に立ち見が出るほどの賑わいで、
白黒の、音声もややおぼつかない動画なのだけれどその熱気が感じられる講義で、
ほんのちょっとだけだったけれど、寄付してよかったあ、という動画でした。
逍遥先生、あれだけ推しを広めることをしていたら、自分で演じることもやってみたかっただろうに、
やるとしたら、何役だろうねえ?
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夫はリモートワークになってから、会議や打ち合わせの都合もあるので、土日が休み。
私は平日休みで、休みの日ぐらいPCを使ってあれこれしたいと思うものの、
隣で仕事をしている時にゲームやったり自分の趣味のお絵描きしているのがはばかられるしで、
PC部屋を分けることにしました。
息子が使っていた部屋の机がそのままになっていて、いつか新居に持って行く持って行く、と言いながら
約束していた12月末日を過ぎ、さらに半年が過ぎて
(その間母の介護の手伝いとか頻繁に来てくれていたので文句も言えず)、
もういいかな。と自分の机を置いたまま引越しを決行。
私だけで息子の部屋使うのも悪いかな、と思ったのですが、
夫の方もその方が気楽の様で案外すんなりいきました。
箪笥移動して配線付け替えるのはちょっと面倒だったけれども。
問題は猫で。
今まで私の右手側に本棚があり、その上が2匹の定位置になっていて
私たちが作業をしているとどちらも見渡せたのが、今度は部屋を行き来しないと
両方の顔を見ることができない。
さっきから不満げに唸りながら後ろをうろうろしておりまする。
特に上猫。
でもこれで以前よりはお絵描きしやすくなるかなあ。
私が夏の暑さに負けないでお仕事帰りに2階へ上がる気力があれば!ですが。
あっ、すごい。
息子の机卓上ライトがある!カッコイイ!
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早稲田の演劇博物館へ行って来ました。
初めて早稲田大学行って大隈重信公見てきましたよ。
早稲田と言えば高野佐三郎ですな。
お世話になった野間道場の鏑木先生がここの出でいらした。
…違った、今回は坪内逍遥の演劇博物館がメインだった。
館内保存の為写真撮影が禁止なのが寂しいが、
ハーフティンバーな外観、黄色味がかった大正ガラス、まあるいカーブのかかった窓、
お花の形のライトなんかお洒落で、歩くとガツガツ鳴る床の木の板とか、
外の暑さに関係なく、古い建物の持つ湿度の低い冷たさがあって、建物がまずもって良かった。
坪内逍遥って始めてシェイクスピアを邦訳した人でしょ、の外には、
私は野尻抱影のファンで、抱影先生の推しである抱月先生の肩を持ちがちなので、
抱月先生の恋愛問題(抱月が松井須磨子と不倫して劇団内を不満の嵐にした)にケチ付けて追い出した人でしょ、
あとは二葉亭四迷さんが金銭に困ると「いい稼ぎ先在りませんか、大兄」
ってやたら持ち込まれていた人。…程度の知識。
『小説真髄』は言葉が難しくて挫折しておりまする。
今回のテーマ、「文豪×演劇」って何ぞや、だったのだけれど。
そういや、今だって人気小説は映画化したりドラマ化したりアニメ化したりしている訳で。
テレビのなかった当時、書籍だって高価だった当時、目の前で見せてくれる演劇が子供にも大人にも
大人気になったのはちょっと想像すれば分かる。
成程、近年読んできた明治とか大正時代の作家原作やら作品やらがぞろぞろ取り上げられている!
一緒に行ったけーじゅさんが見つけてくれた、
独歩さんの『富岡先生』が、
独歩さんの最晩年に口述筆記を行った真山青果の脚本で舞台化していたのを知って
「WOW-!!」ってなりました。
青果ちゃん、後年劇作家になってたもんね。
推しの作品演りたいよね…。
早稲田の凄い所は、未だ2.5次元舞台って色物として見られがちな所を、
演劇の新しい形として堂々とテニミュ(漫画『テニスの王子様』のミュージカル)とか
刀ミュ(ゲーム『刀剣乱舞のミュージカル』)とかも紹介していて、
若い人に対するものの迎え方が巧いんですなあ。
わたくしの最近見て来た『文劇』(ゲーム『文豪とアルケミスト』の舞台)も
動画で最新の情報まで流していて、見入る我々。
いや、それを見に来たんでないってば。
以前はベルばら50周年もあってオスカル様の衣装もあったそうですが、
今回はなかったのが返す返すも残念至極。
近年メディアを超える場合における原作改変が話題になっていますが、
元はと言えば、この作品を動画として見たい!とか、私の思う○○は俳優の◇◇みたいなの―!とかいう
作品に対するリスペクトと愛から生じる思いの集大成なんだな。
だってそもそも、シェイクスピアに対する愛からこんな立派な、
令和まで生き残る演劇博物館を建てちゃった訳でしょう、坪内逍遥。
推しに対する愛の力って凄いねえ。
記念館の下に縮尺した演博の模型があって、そこへちょびっとばかりの募金をするとおまけ映像が流れる。
在りし日の逍遥先生がシェイクスピアの授業をしていらして、大講堂に立ち見が出るほどの賑わいで、
白黒の、音声もややおぼつかない動画なのだけれどその熱気が感じられる講義で、
ほんのちょっとだけだったけれど、寄付してよかったあ、という動画でした。
逍遥先生、あれだけ推しを広めることをしていたら、自分で演じることもやってみたかっただろうに、
やるとしたら、何役だろうねえ?
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