被害者を見ることが出来ない私達
2021/10/06(水)の呟きより
新植民地主義の進化型としてのSGDs詐欺について学んでいると、旧宗主諸国の人間達はグローバルサウスの搾取される被害者達を蔑視するよう徹底的に調教されているのだなぁと思い知らされる。これは右も左も問わない。右は右向けの、左は左向けのプロパガンダによって相手を見下すよう洗脳されている。
反共主義なんかもこのひとつだ。この原因は勿論現代世界を形作る強力な帝国主義的プロパガンダシステムによって、搾取の仕組みについて意図的に無知なままでいるよう仕向けられているからだが、何故無知なままで居続けるのか、と考えると、やはり関心が低いからでは?と考えざるを得ない。
人間は余り知らないことについては関心を持たない様に出来ている。だから無知な状況に置かれ続けると、自然と関心も低いままに留まる。見えないものは存在しない。知らないことはどうでもいい。だから(国単位で言えば)自分達が加害者の側に立っていると云う現実は何時まで経っても見えて来ない。
被害者達は劣った連中だと言われると素直にそれを信じる。相手の置かれている状況もよく理解出来ていないから、マスコミが独裁だ飢餓だ貧困だ紛争だと騒ぐと、上辺だけの言葉に騙されて「私達『進んだ』国々が宜しく指導してやらねばならない」とか平気で思ってしまう。
それら諸問題の根本原因を作り出しているのが「進んだ」国々の方であると云う事実は彼等の目には入らない。被害者達は自らの愚かしさから勝手に自滅しているのであって、「私達」が責めを負うべき謂れは無い。世界とはそう云うものだと教わって来たのだし、そこに罪悪感を感じる余地は残っていない。
こんなことを指摘しても殆どの人は何を言っているのか理解出来ないだろうと思う。彼等にとっては個々の事象はそれ自体で完結していて、互いに関連を持たない。世界は「私達」の介入を待っている諸問題で満ちみちていて、世界とはそう云うものだと教わって来たのだから、その通りなのだろう。
これはもう西洋文明の宿痾の様なものだろうと思う。差別の仕組みは昔よりは巧妙で解り難くなっているが、無くなった訳ではない。帝国主義システムを維持し動かして行く為には常に搾取のフロンティアが必要で、この世界はまだ開拓され尽くしてはいない。
その為に邪魔な障害は不可視化すれば良い。見えない問題は存在していないのと同じだ。愚かで劣った嘆かわしい人々の身に本当は何が起こっているのか、知らなければ誰も気にしない。後は資本の論理に従って好き放題に略奪を恣にすれば良い。
マスコミや政治家やNGOが取り上げない人権侵害は最初から無かった。語られないジェノサイドは起こらなかった。見えない侵略は行われなかった。世界は昔からそうやって動いて来たのだし、これからもそうやって動いて行く筈だ。その為の体制作りは十分なまでにやって来たのだから………。
私達は認知的な檻の中に閉じ込められて暮らしている。檻の存在に気が付きさえすれば、それを掻い潜る方法を模索することは可能だ。だがそもそも檻の存在に気が付かなければ、一生閉じ込められたまま、何の疑問も持たずに死んで行く。恐らく大部分は殺されるのが自分達の番になってもそのままだろう。
新植民地主義の進化型としてのSGDs詐欺について学んでいると、旧宗主諸国の人間達はグローバルサウスの搾取される被害者達を蔑視するよう徹底的に調教されているのだなぁと思い知らされる。これは右も左も問わない。右は右向けの、左は左向けのプロパガンダによって相手を見下すよう洗脳されている。
反共主義なんかもこのひとつだ。この原因は勿論現代世界を形作る強力な帝国主義的プロパガンダシステムによって、搾取の仕組みについて意図的に無知なままでいるよう仕向けられているからだが、何故無知なままで居続けるのか、と考えると、やはり関心が低いからでは?と考えざるを得ない。
人間は余り知らないことについては関心を持たない様に出来ている。だから無知な状況に置かれ続けると、自然と関心も低いままに留まる。見えないものは存在しない。知らないことはどうでもいい。だから(国単位で言えば)自分達が加害者の側に立っていると云う現実は何時まで経っても見えて来ない。
被害者達は劣った連中だと言われると素直にそれを信じる。相手の置かれている状況もよく理解出来ていないから、マスコミが独裁だ飢餓だ貧困だ紛争だと騒ぐと、上辺だけの言葉に騙されて「私達『進んだ』国々が宜しく指導してやらねばならない」とか平気で思ってしまう。
それら諸問題の根本原因を作り出しているのが「進んだ」国々の方であると云う事実は彼等の目には入らない。被害者達は自らの愚かしさから勝手に自滅しているのであって、「私達」が責めを負うべき謂れは無い。世界とはそう云うものだと教わって来たのだし、そこに罪悪感を感じる余地は残っていない。
こんなことを指摘しても殆どの人は何を言っているのか理解出来ないだろうと思う。彼等にとっては個々の事象はそれ自体で完結していて、互いに関連を持たない。世界は「私達」の介入を待っている諸問題で満ちみちていて、世界とはそう云うものだと教わって来たのだから、その通りなのだろう。
これはもう西洋文明の宿痾の様なものだろうと思う。差別の仕組みは昔よりは巧妙で解り難くなっているが、無くなった訳ではない。帝国主義システムを維持し動かして行く為には常に搾取のフロンティアが必要で、この世界はまだ開拓され尽くしてはいない。
その為に邪魔な障害は不可視化すれば良い。見えない問題は存在していないのと同じだ。愚かで劣った嘆かわしい人々の身に本当は何が起こっているのか、知らなければ誰も気にしない。後は資本の論理に従って好き放題に略奪を恣にすれば良い。
マスコミや政治家やNGOが取り上げない人権侵害は最初から無かった。語られないジェノサイドは起こらなかった。見えない侵略は行われなかった。世界は昔からそうやって動いて来たのだし、これからもそうやって動いて行く筈だ。その為の体制作りは十分なまでにやって来たのだから………。
私達は認知的な檻の中に閉じ込められて暮らしている。檻の存在に気が付きさえすれば、それを掻い潜る方法を模索することは可能だ。だがそもそも檻の存在に気が付かなければ、一生閉じ込められたまま、何の疑問も持たずに死んで行く。恐らく大部分は殺されるのが自分達の番になってもそのままだろう。
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