今回は山形県酒田市のJR酒田駅前のモニュメントを紹介します。今回の私の旅では、ここを拠点にいろいろと回っておりました。
今月の19日から21日までは、庄内三大祭の一つと言われる「酒田まつり」が開催されますが、そこで使用される大獅子2体の頭が駅前に展示されています。もともとこの地方では無病息災を祈願すべく獅子が信仰されていたようですが、1979年(昭和54年)の酒田大火復興記念の年に、防災と繁栄を祈願すべく4体の大獅子が制作されたとのこと。今回のものはその4体の内の2体であり、名前は黒い方が「山王」で、赤い方が「日和」。2体は夫婦であり、子供に「みなと」くんと「まい」ちゃんがいるようです。現在獅子は大獅子が4体、仔獅子が4体、赤ちゃん獅子が8体の計16体おり、大獅子・仔獅子は市内のあちこちに点在している模様です(ちなみに上述の説明も別のところの獅子の説明板から抜粋しています)。ちなみに今回のこの2体はもともと市役所にいたのですが、昨年4月にこの場所に移されたそうです(私は2012年にここを訪問していますが、そのときはありませんでした)。
続いてはこちらも大きい船のモニュメントです。こちらは2012年に訪問したときには既に設置されており、撮影もしていたのですが改めて撮り直してきました。船のモデルは正直よくわからなかったのですが、酒田港からは飛島行きフェリーが出ていますし、漁業も盛んな場所であるので、その辺りをPRしているものと思われます。ちなみに船の上の旗のロゴは、左が酒田市の市章ですが、右は
ポートセールス協議会のロゴであるため、同協会がモニュメント設置に関わったのでしょう。
・・・以下おまけが続きます。
おまけその①。駅の跨線橋から見つけたのですが、駅裏のJRの酒田運輸区詰所前には、D51蒸気機関車1133号機の動輪と信号機が保存されているようです。こういうのって駅前に展示されることが多いのですが、人目につかない詰所前にキレイに保存しているのはなんだかもったいない気もします。
おまけその②。2012年訪問時には、1番線ホームに「山王」・「日和」夫妻の仔獅子である「みなと」くんと「まい」ちゃんが展示されていたのですが、2体は現在市内の「大通り緑地」に移設されています。
おまけその③。酒田は松尾芭蕉が
「最中熱っ 山で出会った アメリカ人のモニカ」「暑き日を 海に入れたり 最上川」と一句詠んだ場所として有名です。芭蕉ゆかりの地では芭蕉像が設置されたり歌碑が設置されたりするケースが多いのですが、酒田駅前には芭蕉関連のものはありません。なお、上述の歌の歌碑は市内の「日和山公園」に設置されています。
- 2015/05/10(日) 13:00:00|
- 駅前モニュメント
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