元旦にフランスから荷物が届いたお話し
能登地方を始め地震により被災された皆様、羽田空港事故の被害者の皆様にお見舞いを申し上げます
我が家では呑気な話で大変恐縮ですが、元日のお昼過ぎに一つの荷物が届きました
まさか元日に配達があるとは思っていなかったのでビックリしました
小さなフルレンジスピーカーが1組です
1960年頃のラジオに使われていたオーバル・スピーカーは22cm x 13cm程の大きさで、マグネットなんか
「麩菓子かマシュマロ」一つ分の大きさしかありません
とりあえず音出しはしてみようと空いていたハーベス(吸音材や補強板を撤去済み)の箱にサブバッフルを用意しセッティング完了です
本来はラジオの付属品ですから、ベークライトの小さな筐体に入っていた程度のスピーカーです
これを高音質だのHi-Fiだのを期待して使うのは無粋もいいところで、バッフルでも良いのですが大きすぎるのはまた粋とは言えません
なので折り曲がったのが良いのです、音響的面積が広がりますから。もちろん裏蓋は必要ありません。
ネットは自分で貼りました。少し歪んでいますしやや明る過ぎかと思いますが、雨の多い英国ものではなくラテンのスピーカーなので良しとしましょう
初めは5年ほど前にFMをエアチェックしてCD-Rに焼いたのを聞きました、そんなCDを選んだのですから初めはこのスピーカーにそれほど期待していなかったのでしょうね
2015年にWineで行われたルシュー(So)のリサイタルのライブ録音で
フォーレ、ルクー、アーンなどのメロディー(フランス語で歌曲)です、一音めが出る前から脳味噌がぶっ飛びました
ヴォーカルの声がどうとか伴奏のピアノの音が・・・なんて些末な問題ではありません
Wineのコンツェルトハウスの空気が鳴っているのです
これはタダ事ではない、なんでこんな事が起きているのか?少々間を開けて頭を冷やしてから色々と聞いてみました
現在の相場で計算すると「オイローパ」の1/300程の値段です、ではオイローパが300倍 音楽再生に有利なのか?・・・
まあ、その通りですね
ただし、特定の録音をとある環境下で聞いた場合にその価値観が逆転する場面があります
一つのスピーカーの音が気に食わないと思っていてもほんの数mm動かしただけで評価が一変するのと並んでオーディオの本当の楽しさはこんな些細なところに隠れていて、本当にごく稀に顔を出してくれます
4日ほどかけていけると思ったCDを聞いてみました
思惑通りだったのもあったし、当てが外れたのもありましたがレコードで聞けば評価はまた変わるでしょう
オーケストラやオペラの会場の広さの印象は勿論大型スピーカーに及ぶべくもありませんが、精巧なミニチュアの「ワーテルローの戦い」をみているかのような・・・フランスが負けてはいけませんが・・・クリュイタンスのベートーベンはオイローパではどうにも心に響かなかったのです
同じくLPレコードでは神の国・天界からピアノが降って来るようなヴァレンティンのピアノですが、こちらのコンピセットは我が家のどのスピーカーで聴いても「パッとしない音」の印象でした、マスターの出どころの分からない格安セットだからと諦めていたのです
それが、手のひらに乗るような小さなスピーカーから輝く透明なピアノの音が叩き出されてきました
「のだめカンタービレ」パリ編の初回、のだめがパリのアパルトマンに着いて直ぐに備え付けのピアノを弾きます
「わあー〜、空気が軽〜い!ピアノの音が空に広がって行く(意訳)」と言ったのを強烈に記憶しています
その時ののだめと同じ感想を空気の重い日本で言えるとは恐るべきラジオスピーカーです
P.S
実はちょっとドーピングしています
以前メンテをさせてもらったWestern Londonの300B-ppアンプをUTCのトランスでデットコピーしたアンプしか空いていなかったのでそれを使いました
まさか当時のラジオにこんな大きな規模のアンプは付いていません
ただし少々中低音が逞し過ぎるので、この闊達なスピーカーにふさわしいもう少し軽妙なアンプを用意したいと思っています
コンポーネント単体で(は音が出ないので)優劣を付けてもなんの意味もありませんが、組み合わせ(て音が出)た途端に厳しくも正確に成否を突きつけられます
オーディオを何年やってスピーカーやアンプを何十台買っても
人間の血や文化、伝統の物語をいつもこちらの心に刻まれているようです
くううー だからオーディオは面白い!ですねえ
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我が家では呑気な話で大変恐縮ですが、元日のお昼過ぎに一つの荷物が届きました
まさか元日に配達があるとは思っていなかったのでビックリしました
小さなフルレンジスピーカーが1組です
1960年頃のラジオに使われていたオーバル・スピーカーは22cm x 13cm程の大きさで、マグネットなんか
「麩菓子かマシュマロ」一つ分の大きさしかありません
とりあえず音出しはしてみようと空いていたハーベス(吸音材や補強板を撤去済み)の箱にサブバッフルを用意しセッティング完了です
本来はラジオの付属品ですから、ベークライトの小さな筐体に入っていた程度のスピーカーです
これを高音質だのHi-Fiだのを期待して使うのは無粋もいいところで、バッフルでも良いのですが大きすぎるのはまた粋とは言えません
なので折り曲がったのが良いのです、音響的面積が広がりますから。もちろん裏蓋は必要ありません。
ネットは自分で貼りました。少し歪んでいますしやや明る過ぎかと思いますが、雨の多い英国ものではなくラテンのスピーカーなので良しとしましょう
初めは5年ほど前にFMをエアチェックしてCD-Rに焼いたのを聞きました、そんなCDを選んだのですから初めはこのスピーカーにそれほど期待していなかったのでしょうね
2015年にWineで行われたルシュー(So)のリサイタルのライブ録音で
フォーレ、ルクー、アーンなどのメロディー(フランス語で歌曲)です、一音めが出る前から脳味噌がぶっ飛びました
ヴォーカルの声がどうとか伴奏のピアノの音が・・・なんて些末な問題ではありません
Wineのコンツェルトハウスの空気が鳴っているのです
これはタダ事ではない、なんでこんな事が起きているのか?少々間を開けて頭を冷やしてから色々と聞いてみました
現在の相場で計算すると「オイローパ」の1/300程の値段です、ではオイローパが300倍 音楽再生に有利なのか?・・・
まあ、その通りですね
ただし、特定の録音をとある環境下で聞いた場合にその価値観が逆転する場面があります
一つのスピーカーの音が気に食わないと思っていてもほんの数mm動かしただけで評価が一変するのと並んでオーディオの本当の楽しさはこんな些細なところに隠れていて、本当にごく稀に顔を出してくれます
4日ほどかけていけると思ったCDを聞いてみました
思惑通りだったのもあったし、当てが外れたのもありましたがレコードで聞けば評価はまた変わるでしょう
オーケストラやオペラの会場の広さの印象は勿論大型スピーカーに及ぶべくもありませんが、精巧なミニチュアの「ワーテルローの戦い」をみているかのような・・・フランスが負けてはいけませんが・・・クリュイタンスのベートーベンはオイローパではどうにも心に響かなかったのです
同じくLPレコードでは神の国・天界からピアノが降って来るようなヴァレンティンのピアノですが、こちらのコンピセットは我が家のどのスピーカーで聴いても「パッとしない音」の印象でした、マスターの出どころの分からない格安セットだからと諦めていたのです
それが、手のひらに乗るような小さなスピーカーから輝く透明なピアノの音が叩き出されてきました
「のだめカンタービレ」パリ編の初回、のだめがパリのアパルトマンに着いて直ぐに備え付けのピアノを弾きます
「わあー〜、空気が軽〜い!ピアノの音が空に広がって行く(意訳)」と言ったのを強烈に記憶しています
その時ののだめと同じ感想を空気の重い日本で言えるとは恐るべきラジオスピーカーです
P.S
実はちょっとドーピングしています
以前メンテをさせてもらったWestern Londonの300B-ppアンプをUTCのトランスでデットコピーしたアンプしか空いていなかったのでそれを使いました
まさか当時のラジオにこんな大きな規模のアンプは付いていません
ただし少々中低音が逞し過ぎるので、この闊達なスピーカーにふさわしいもう少し軽妙なアンプを用意したいと思っています
コンポーネント単体で(は音が出ないので)優劣を付けてもなんの意味もありませんが、組み合わせ(て音が出)た途端に厳しくも正確に成否を突きつけられます
オーディオを何年やってスピーカーやアンプを何十台買っても
人間の血や文化、伝統の物語をいつもこちらの心に刻まれているようです
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