2021年10月 Der Klang vom Theater (ドイツ~劇場の音と音楽)
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オーディオに求めるもの

序にかえて

2021年10月7日のTBS 「モニタリング」中の「音楽のチカラSP」というコーナーを聴取しました
有名な歌手が特殊メイクで正体を隠し、一般のお客さんなどの前で歌を歌い驚かせるというビックリ企画です

カールスモーキー・石井さんと華原朋美さんの2部仕立てでした、プロの歌手が本いきで歌い始めると聞いている殆どの人が号泣するのですね
そうなんですよ、プロのお金の取れる歌手の方の歌は5m以内で聞くと衝撃を受けるんです
それが「音楽のチカラ」なんですね

これを聞いて「たかが歌謡曲だろ、結局は」と言える人と私は
隣に並んで同じ音を聴いていても、おそらく別の何かを聴いていると思います
そして、オーディオに求めるものも銀河系の端と端ほどに離れている事でしょう

今日はそんなお話です


その1

子供の頃、ピアノを習っていた
自分たち・・・園児や小学生、OLさんなどは平日の午後から夕方のレッスンでした
お菓子が出たり、世間話をしたり和気藹々です

一方、音大受験を目指す子たちは週末の午前中からガッツリ、それもグランドピアノを使ってピリピリしたレッスンをするらしい。と噂には聞いていました

ある週に先生の都合で平日のレッスンがなくなり、土曜に変更になったことがありました

約束の時間より少し早く着いたので入った事のない広いレッスン室の隅の方で、多分高校生のお姉さんが引いているのを座って聞いていました

「ドッカーン」「ガッシャーン」!!!!!!!!!
口から心臓が飛び出るほどの打撃音です
自分たちがやっているピアノの練習とは何もかも世界が違いました

私の最初の音楽による衝撃の瞬間です


その2

松本の「あがたの森」を通りがかった際に、講堂から翌日のコンサートのリハーサル風景に出会しました

詳しくはこちらの記事にて

人生で聞いた最も価値のあるドビュッシーでした

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ステージから 講堂内を望む  ピアノはこのステージ上にありました



その3

もう一度も「あがたの森」での体験

ある時期、長野県の仕事でこちらをお借りして就職支援の教室を持っていました
その休憩時間に館内をうろうろしていたら、たまたま「サイトウ記念」オペラ上演のリハーサルに出会いました

おそらく松本近隣のアマチュアコーラスの方々だと思うのですが、狭い教室で歌われる合唱のど迫力に腰を抜かしました

見知らぬ男が教室の入り口に立って、ウルウルで中を見つめている光景は練習中の皆さんには恐怖だったと思います
ごめんなさい・・・ま、開けっ放しだったので覗きではないですけどね、とてつもなく感動していたのは事実です


その4


横浜でメーカー勤めだった時
会社が力を入れていた液晶TVのパブリシティ&セールをしろというので
関内のテレビ神奈川のホールを借りてできる事になりました

イベントの一つとしてVICTORらしく歌手を呼んで生演奏をする事になりました
その時に来て頂いたのがアオキマミさんという方でした

レーベルの方が事前に一度聞かせるからと言って、神奈川支店に来て頂いたのです
ギター奏者の方とお二人でお見えになりました

小柄な可愛らしい方でしたが、JAZZの世界では期待の新星と言われています
こちらがとてもフランクな人で、年配のお客さんが多いからと伝えるとこんな曲で如何ですか?と

「蘇州夜曲」・・・李香蘭で大ヒットした戦前の日中合作映画の挿入歌・・・を、会社の会議室で歌って下さいました

恥ずかしながら涙しましたね、居合わせた当社の幹部連中(相応のお年)も全員啜っていました

アオキマミ さんの情報











もう、今日のブログなんか如何でもいいや

李香蘭=山口淑子さんの代表曲を3曲貼っておしまいにします

最後に「蘇州夜曲」1950年のNYライブ音源貼っておきます
上部のオリジナルサウンドトラックとの違いを聞いていただければ、今日の記事の言いたいことは以上です


あっしはこれにてドロンしやす・・・号泣