『ER 緊急救命室』シーズン6第13・14話あらすじ&感想 NHKが放送中止した問題回、刮目して見よ! | 海外ドラマチカS2
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Dlife でもついにこの2話が!
ワタシは『ER』を何周かしててすでにこの2話も視聴済みだけど、何度見てもつらいわ…(´д⊂)
でもやっぱり 出色のエピソード だし、この先との関わりを考えれば避けては通れないもの。
ただ、この中で扱われる ある病気 のために、2002年のNHK総合では 放送中止の判断 がなされたのよね…。


シーズン6第13話「だれよりも君を愛す」
Be Still My Heart


シーズン6第14話「悲報」
All in the Family


David-Krumholtz (1)


■ポール・ソブリキ
 23歳の法学生 妻サマンサ

 悪心・羞明・拍動性頭痛のためにERに来院、ルーシーの診察を受ける
→独り言と嘔吐が始まり、脳炎か髄膜炎が疑われるも腰椎穿刺の結果はシロ
→被害妄想が始まり、カーターがルーシーに精神科に任せるよう指示
→精神科の診察を待つうち症状は悪化し、ルーシーとカーターを相次いで刺傷
→ERから脱走、全裸で街を徘徊中に車に撥ねられ、救急車でまたERへ
→精神科の診察を受け、精神分裂症(現在は"統合失調症"と呼称)"との診断




【感想】
ああ、ルーシー…。
ERと外科が総動員 で手を尽くしたけど、その甲斐なく命を落としてしまったわ。
ロマノとエリザベスが手術にあたって、一時は成功したかに思われたのにね。
ルーシーに死亡宣告をした後の、憔悴しきった2人の顔が痛々しいこと…。
思い返せば、ルーシーって 若さが裏目に出る って印象しかないけど、その彼女が成長してどんなドクターになったか見届けたかったわ。

一方、カーターも深い傷を負いながら、ピーターのおかげで一命を取り留めたわ。
手術前、「先生で良かった」「俺が絶対に助けてやる」 って言葉を交わすシーンに、師弟の絆 を感じたわ。
あ、熱くなりすぎたピーターを諌める冷静なアンスポーっていうこっちの師弟も。
とにかく、カーターだけでも命が助かってほんとに良かったわ。
だけど、倒れた視線の先に血まみれのルーシー見つけたとき、そして彼女の死を知ったときのショックは想像するに余りあるわね。
はたして、心も体も傷だらけ の彼に待ち受ける未来とは…。


さて、今回の犯人 ポール・ソブリキ のこと。
病気のせいだとは分かってるけど、病気を憎んで人を憎まず ……って気には到底なれないのが正直なところ。
そのへんの割り切れない心情が、まさに NHK総合での放送中止の理由 に関わってるんじゃないかしら。
「精神障害者への差別を助長、社会復帰への障害となる恐れがある」っていう。
ちなみに、その前にはNHK-BS2で、のちにはスーパードラマTV、今回のDlifeで放送してきたわけだけど、分かれ目は 事前に抗議が来たかどうか ってところかしらね。

ソブリキ役のデヴィッド・クラムホルツは、これだけ 憎まれる演技 ができるなんて、ある意味称賛に値するわね。
このあとに出演した『Numbers』のチャーリー・エプス役が一番有名だと思うけど、ワタシはどうしてもソブリキのイメージが抜けなくて、そのドラマは見ていられなかったもの。
きっとソブリキ役のせいでプライベートで嫌な思いしたりしたこともあるんじゃないかしら。
ただ、最近のデヴィッド・クラムホルツはすっかり太っちゃって アンタ誰? 状態だから、『グッド・ワイフ』や『Forever』に出てきた時も普通に見られたわw

憎いと言ったら、「夫は悪い人じゃない」 を繰り返す妻サマンサも相当よね。
一番近くにいるくせに夫の発症を見逃すなんて、本人と同罪かそれ以上 だわ!(#゚Д゚)
ま、それはそれとして、サマンサ役のライザ・ウェイルは『殺人を無罪にする方法』でボニー役をやってるけど、あっちでもなかなか憎らしいわね。
……ていうか、あっちは ほぼ全員憎らしい んだけどw(^д^;)


あまりに事件が悲しすぎて、いろんな タラレバ が浮かんできちゃうわ…。
・指導係のカーターがもっと丁寧にルーシーをフォローしていれば
・精神科がもっと早く診察に来ていれば
・バレンタインデーのパーティーでうるさい音楽が鳴っていなければ
・マークやケリーが揃ってオフの時間でなければ

とか、考えたって仕方ないのにね。
精神科を呼んでもなかなか来ない っていうのは 『ER』あるある なんだけど、他の医療ドラマでも見るし、実際もありそうだわ。


倒れた2人をケリーが発見してからの展開は、まさに 息が詰まるような緊迫感 だったわ。
それまでのER内は、待っている患者もおらず、バレンタインデーのパーティーで浮かれ放題だったから余計に。
穏やかな時と忙しい時、楽しいことと悲しいこと、ERじゃその両方が混在してるのが常だけど、今回の落差は見てる方としてもキツいものがあるわね。
急転後は、医師と看護師の連携が乱れたり、スタッフドクター同士が責任を擦り付け合ったり、っていう様も すごく人間臭くてリアル
ここまでいくと フィクションがフィクションでなくなっていく ような感覚があって、特に今回みたいな回の後はしばらく抜け出せなくなっちゃうのよね。

やっぱりワタシにとって『ER』は 特別なドラマ だわ。



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コメント

  1. おっさん | -

    この回とグリーン先生の最期は一生自分の記憶の中で色褪せないと思いますね
    この2つはドラマとわかっていながら本気で祈り、本気で泣きました
    それだけに後にソブリキが再登場した時はドラマとわかっていても不快感が出ました
    カーターとベントンの師弟愛もそうですけど、コーデー先生とロマノ先生が必死にルーシーを助けようとして語りかけ、最期はあのロマノ先生が冷静さをかなぐり捨てて心マッサージをしようとする場面は完全に涙腺が崩壊していました
    ルーシーが生きてたらどんな医者になったのか、カーターとの仲はどうなっていったのか今ではつい考えてしまいますね

    ( 02:15 )

  2. Ricky247 | -

    おっさん さん

    コメントありがと~( ´ ▽ ` )ノ

    ワタシもまったくおんなじ気持ち。
    「ドラマだとわかっていながら」っていうとこに特に共感しちゃうわ。
    ドラマの登場人物の死が、どうしてこんなに悲しくて悔しくてやるせないのかしらね…。
    マークの最期の回も、何度も見てるのにまた泣けて泣けてしょうがなかったわ。
    時にはこんなふうにつらくなっちゃうけど、ここまで感情移入できるドラマに出会えたのってとっても幸せなことよね。

    ( 00:37 )

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